転生陰キャの冒険譚~3歳で村を追い出されるも保護者になった生体アンドロイドと生き…いつかは女性不信を克服する~   作:クーニー

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18話

横置き設置のカプセル内の液体がすべて排水され

カプセルの蓋…強化ガラスなのか

それとも他の物質なのかはわからないが

透明な蓋が開いて横たわっていたメイが起き上がる。

すかさず、なのはが持って来ていた洋服を

メイに手渡していた。

 

「裸状態ですので…まずは服を来て下さい」

 

「はいっ」

 

なのはから手渡された洋服を受け取ると

メイが後ろを向きながら服を着込んでいった。

俺は二人が準備終わるまで

黙って待っていることにしてた。

ちなみに、なのははオレンジに近い茶色で

メイが茶色だがそこまで細かい色まで

気にする人もいないだろう。

髪の長さも肩ぐらいまでのセミロングで

10歳モードのなのはとメイを並べば

普通に姉妹にみえるとは思う。

なお、俺の髪はと言うと…黒だった。

育てられた村の人たちはだいたいが金髪で

俺だけ場違い感は確かにあったとは思う。

 

そんなことを考えていると

メイが服を着込み終えたようで

俺の目の前にやってきて…しゃがんで

目線を合わせてくれながら話しかけてく来てくれた。

 

「はじめまして ご主人さまっ メイです

 これから…めいっぱい

 お世話を頑張りますので…よろしくお願いします」

 

「えっと うん よろしくお願いします

 出来たら…名前で呼んでほしい」

 

俺の方も挨拶を返す。

 

「わかりました 一郎くん…で…どうですか?」

 

「うん それで…あとは…

 なのはとデータリンクも出来るの?」

 

また記憶を覗いて貰うより

なのはからデータ渡して貰った方が

手っ取り早いと思って…聞いてみた。

 

「はいっ すでにデータは受け取っています

 なのは先輩もよろしくお願いします」

 

「こちらこそ、よろしくお願いしますね

 一郎くんのお世話を分担できるのは

 わたしとしても助かるから」

 

「はいっ」

 

メイをくわえて3人となっての

孤島の施設での暮らし。

俺が夜中に寝てしまった後は

二人で残っている太古の施設を潰してまわる作業を

継続しているようで

メイが加わってから5年が経過しようとしていた。

孤島での暮らしも色々と変化していた。

なのはとメイが施設の外に小さな畑を作ったり

メインコンピューターが作業用ロボットを

量産して何かを作っていたようだったり

俺は俺で体力的にも魔力的にも

かなり上達していて最近では

島の周りの海から魚を捕ったり

飛行魔法を使いこなして飛行練習も取り入れている。

なのはとメイにも組み手に付き合って貰って

実戦形式での戦闘練習も行っている。

 

「ふぅ…きつい」

 

今日もなのはと模擬戦を島の上空で行った後

施設内の食卓に戻り机に伏せてしまいながら

言葉を漏らす。

 

「一郎くん おつかれさまですっ」

 

メイが冷たい飲み物を手渡してくれる。

 

「いつもありがとう」

 

「いえいえ」

 

「一郎くん だいぶ実戦も上達してますね」

 

なのはが俺をみて褒めてくる。

 

「ふたりのおかげだよ ありがとう」

 

「「いえいえ」」

 

二人とも嬉しそうに答える。

 

「あ それから…そろそろ海上にある施設は

 潰し終わりますので次は大陸の方に移行します」

 

なのはが太古の施設を潰す作業の

経過報告してくる。

 

「大陸というと…この星の大陸って

 巨大な大陸が一つだけだよね」

 

中央に巨大な大陸が東西南北に

ドカンと広がっている巨大大陸が一つだ。

この孤島は大陸の遙か南東にぽつんとある奴だった。

 

「そうですね

 中央の巨大な大陸は人が多そうですし…

 古代文明の施設も数多くありそうなので

 かなり時間かかりそうです」

 

「巨大と言うことで…どの辺から行くの?」

 

東西南北に広がっている大陸だけに

拠点を転々と移動してまわらないと難しそうだと思う。

 

「そうですねぇ…この島から近い

 大陸南東部分にしようかと思います」

 

「わかった

 あと…ぼくが育った場所ってどこだったの?」

 

ふと…この島に飛ばされるきっかけになった

魔法陣がある場所がどこなのか気になったので

確認してみた。

 

「ちょっと待ってくださいね」

 

なのはがそう言うとメインコンピューターと

通信を行って確認作業に入った。

 

「転移魔法陣発動記録ログ…確認してみたところ

 どうやら…中央大陸の北側にある山奥みたいです」

 

「北側の山奥…………」

 

もし、この島を離れることになっても

最初にいく予定の場所なら

俺のことなんて知ってる人がいないから安心出来る。

 

「一郎くんのこと知ってる人がいる場所は

 やっぱり怖いですか?」

 

なのはが俺の考えてることを

見透かして聞いてくる。

 

「うん」

 

俺も小さく頷いた。

 

「どんなことがあっても

 わたしとメイがいますから安心してください」

 

「うん ありがとう」

 

今後の活動予定を決めてから

また数ヶ月が経った。

そんなある日の朝ご飯の時に

なのはから海上の施設一掃報告を受ける。

 

「昨夜で海上の施設はすべて

 一掃終わりましたので移動に移りたいと思います」

 

「うん…」

 

いよいよ…この島から離れる日がやってきた。

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