転生陰キャの冒険譚~3歳で村を追い出されるも保護者になった生体アンドロイドと生き…いつかは女性不信を克服する~   作:クーニー

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2話

駅のホームから突き落とされて

列車にひかれて死んだ後、どこかに転生して数年が経つ。

母親は俺を置いてどこかへ蒸発したらしい?

 

俺を預かって育てて貰っている家族は

人のよさそうな人たちだったりするけれど

自分たちの子どもの方が大切なのは変わらないみたいで

俺のことは二の次、三の次だったりする。

まぁ、育てて貰っているだけありがたいし

育ての親の子ども達が遊んでいようが

俺は俺で手伝いを真面目にしているつもりだ。

とは言え…俺と一緒にいる

子ども達は悪知恵も働いているようで

悪戯などをして両親に怒られそうになると

必ずと言っていいほど俺がやったと言って

言い逃れをしてくる。

両親も自分たちの子どもの言うことの方が

信用しているようで…いつも俺が怒られてばかりだった。

 

「ふぅ…」

 

前世でもいいことがなかったのに

今世もいいことなく負け組人生になるんだろうか?

俺っていったい何なんだろう?

虚しくなってくる。

 

「おい」

 

一緒に育っている育ての親の子どもに怒鳴りつけられる。

 

「うん?」

 

「うん? じゃねーよ

 お前 村の様子見てわかるだろ?」

 

俺よりも3つほど年上の子だったりするが

ことある度に俺を邪険にしてくる。

別にこいつに何をやったともないし

恨まれる身に覚えもないんだけど

両親が俺を育てていること自体が気に入らないんだろうか?

それはさておき、村の様子。

そうだ…俺が転生してきた…この世界だが。

日本でもなく文明レベルも中世ヨーロッパなのか?

よくわからんが…どうみても近代文明の世界ではない。

服装をみても粗悪な麻布を使ったチュニックみたいだし

もちろん靴なんてたいそうなものもない。

裸足のままだったりもする。

そんな村だが今年は作物も収穫が少なかったようで

村全体で食糧不足に陥っているようだった。

 

「食べるものが少ないこと?」

 

そいつの問いかけに答えると

そいつは俺の顔を不機嫌そうに睨み付けてきて

言葉を続けてくる。

 

「そうだよ 俺の家も食うものが少なくて困ってんだよ

 お前は家族でも何でもないよな?」

 

「そうなるね

 育てて貰っているだけありがたいから

 手伝いは真面目にしているつもりだけど」

 

「まぁ、お前は真面目だけどな

 でも、食べるものがないんだよ わかるか?」

 

「うん」

 

「じゃあ、俺が何を望んでいるかわかるよな?」

 

そいつは俺をみて悪魔のような笑顔になった。

 

「ぼくがいなくなったらいいの?」

 

「だよ 理解は出来ているようだな

 ということで…お前は村から出て行け

 大丈夫だ 自分から出て行くんだから

 俺は関係ないからな」

 

「出て行けと言われても…」

 

出て行けと言うけど…どこに行けばいいのやら

全然わからん。

村には地図もなければ読み書きを教える人もいない。

どこに行けばいいかわからないし

そもそも3歳4歳そこらの足で

行ける距離なんて…たかがしれている。

 

「あぁ…めんどくさいな

 あっ、そうだ お前 近くにある洞窟に行け

 奥の方には底なしの大穴が空いてるらしいが

 そこにいけや 二度と帰って来んな」

 

そいつはそう言うと俺の顔を思いっきりぶん殴ってきた。

口の中が切れて口から血が出てしまっているけれど

俺はあきらめ顔になりつつ

ぶん殴られて転んだ身体を起こして

ふらふらと村の近くにある洞窟の方に足を運んでいく。

 

「じゃあな 二度と顔を見ないと思うと…せいぜいすりゃ」

 

後ろの方からそいつが俺に向けて言葉を投げてくる。

結局、村でも俺はひとりぼっちのままで

友達もなんも出来ないまま…この村から追い出されることになった。

仕方ないか…元々が招かれざるものなんだろうから。

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