転生陰キャの冒険譚~保護者の生体アンドロイド達と旅をして…いつかは女性不信を克服する?~ 作:クーニー
はじめての鳥型の魔獣との空中戦を終えて
俺は落ち込んでしまっているが
なのはもメイも励ましてくれた。
この辺の魔獣が強すぎるだけと言われたけれど
本当にそれだけなんだろうか?
自信もないし不安でしかないけれど
なのはからは武器に込める魔力量を
引き上げるように言われた。
言われてみると…確かに
さっきの戦闘では焦っていたためか
魔法剣の威力も
たいした強さにしてなかったかもしれない。
次は最大出力で魔法剣を作って
試してみようと思う。
それで貫くことが出来るなら
出力を少しずつ落としていって
調整してみようかと思った。
3人で飛行魔法を使いながら
最初にめざす王都に飛んでいく。
移動要塞をとめた場所は大森林の
かなり深いところだったりするから
そこから少しだけ南東へ直線で移動する。
移動していると再び、鳥型の魔獣が飛んできた。
「メイ」
「はいっ」
なのはがメイを呼びかけてから
二人して拘束魔法を使って
魔獣の動きを止めてしまっていた。
俺が使った時よりも遙かに拘束威力が強い。
それをみると自分の魔法が
まだまだなのか…思い知らされてしまう。
「一郎くん」
なのはが俺をみて合図をしてきたので
気を取り直すとソード型状態で
最大出力の雷属性魔法剣を作り出していき
なのは達が拘束してくれている
魔獣の頭を狙って加速して行き
武器を持っている右手を先方へ突き出すようにして
魔獣の頭部に魔法剣を突き入れる。
思っていたよりも今回は楽に突き刺さった。
「あっ? 今回は楽に刺さった」
驚いて思わず口に出してしまう。
「ちゃんと貫けましたね
今 どのくらいの威力で作りましたか?」
なのはが嬉しそうに言いながら
魔法剣の威力を確認してきた。
「今回は最大出力…」
「最大出力で貫くことが出来たということなら
ここの魔獣相手にも攻撃は通りますね」
「そうそう…だから一郎くんが
弱いと言うことでもないから元気出して」
メイがまた励ましてくれる。
俺…落ち込みすぎていたのかな?
「うん ありがと メイ
次は7割程度の出力で試してみる」
「「かしこまりました」」
この後も数回ほど鳥型の魔獣の襲撃があり
俺は俺で魔法剣の出力調整を色々試してみた。
結果だけを言えば5割ぐらいの出力なら
十分貫ける威力という感じだった。
4割に落とすと最後まで貫けずに
途中で突き刺すのが止まってしまっていた。
今後も魔力アップも身体強化も
怠らずにトレーニングしないとダメだなと感じる。
と…順調に森林を進んでいき
もう少しで森林から
大きな道にさしかかろうとしていたとき
北東と南西から悲鳴が聞こえてきた。
「今の声?」
「魔獣の群れに襲われている気配です
北東の方には10人程度の人も反応しています
南東の方は4人でしょうか?」
なのはが索敵と気配感知で
状況を分析してきてくれた。
「とりあえず、助けなきゃ」
俺は慌てるように言う。
「そうですね
一郎くんはどっちに行きますか?」
なのはが問いかけてきたので
「北東側に行くから南東側…誰か」
と…二人をみて答える。
「じゃあ、わたし南東側に行きます」
メイがすぐに答えると同時に速度を上げて
南東側真の声がする方に向かってくれたので
なのはと二人で北東側へ向かった。