転生陰キャの冒険譚~保護者の生体アンドロイドと旅をするが、女性不信はなかなか治らない~ 作:クーニー
───メイ視点───
なのは先輩と一郎くんと別れて
大急ぎで南東へ悲鳴を聞こえた場所に
飛行魔法で駆けつけると
今にも狼型の魔獣の群れが4人の少女達に
飛びかかろうとしていたところでした。
それをみて慌てて防御シールドを
その子達の周りに展開させると
わたしは狼型の魔獣の群れの中へ
飛び降りていき手に持っている杖を
射撃形態に変形させてから
狼型の魔獣の頭部を複数体同時に
撃ち抜いて一掃していきます。
狼型の魔獣の群れを一掃し終えると
防御シールドの中にいる一人の少女が
安心したのか…わたしをみて呟いてきました。
「あー…クラフトメイド・メイのメイちゃんだぁ」
「セーラ様?」
「メイちゃんって?」
「お知り合いなのですか?」
一人の少女がそう呟くと
周りにいたメイドさん達でしょうか?が
彼女をみて首をかしげているようでした。
防御シールドを解除してから
あらためて4人の方に向いて話しかけることにします。
「お怪我は…ないとは思いますが…いかがでしょうか?」
わたしの防御シールドは破られていないから
この子達に怪我なんてないとは思うけれど
一応確認をしておこうと思い問いかける。
「あ、はい ございません
危ないところを助けてくださって
ありがとうございます」
「「「セーラ様を助けて
いただいてありがとうございます」」」
セーラと呼ばれている子が
最初にきれいなカーテシーをして
わたしにお礼を言ってくると
メイドさん達3人も頭を下げながら
お礼を言ってきました。
「それなら…よかったです
どうして…こんなところに?」
4人だけ…しかも高位貴族だとは思いますが
その令嬢も含めて…こんなところで何をしているのか
疑問に思い首をかしげながら聞いてしまいました。
「わたくし…どうやら…捨てられてしまいました」
「「「セーラ様が悪いわけではありません」」」
「悪いのは…クソラビニアよ」
「「そうそう」」
「はぁ…アイラも悪態働くのはそこまでにしておきなさい」
セーラさんが付き人の一人をみて
ため息をつきながら注意をしてます。
この子をみると一郎くんと同い年ぐらいにみえますし
10歳ぐらいでしょうか?
令嬢ともなると…しっかりしていらっしゃるんだなと
感心してしまいます。
「あっ、いけませんわ
わたくし…まだ名前も名乗ってございませんでした
セーラ・フォン・ウィリアムと申します
一応はウィリアム公爵家の次女ですが
ご覧の通り…捨てられてしいましたので
家のことは…ひとまず…おいておくとします
命を救っていただいたのに
お礼が出来るのかどうか…わからないので
申し訳ございません」
「セーラ様が悪いわけでは…
わたしはアイラ セーラ様の侍女です
そして…後ろにいるのがミアとマリーです」
メイドさんの一人が代表で答えてきました。
「いえいえ…お礼は…気にしないでも大丈夫です」
「そうは言いますが…」
セーラさんはやはり気立てがいいんでしょうね?
わたしが気にしなくてもいいと言っても
納得出来てない様子でした。
「本当に…気にしなくて大丈夫ですから」
わたしとしても…無理にお礼されても困りますし。
「そうですか…お気遣いありがとうございます
それで…あの…さっきから気になっていたのですが
メイちゃんですよね? クラフトメイド・メイの」
セーラさんがわたしをみながら
瞳を輝かせて聞いてきました。
どう答えたらいいんでしょう?
確かに…わたしの元となっているのは
一郎くんの記憶の中にある
クラフトメイド・メイということは
間違いはないんですが…
セーラさんも転生者なのでしょうか?
「えっと…それは…その…
名前はメイで当たっていたりしますが
セーラ様は…もしかして?」
「メイちゃんであっていたんだぁ
わぁ…1/1 メイちゃん
等身大のメイちゃんが目の前にいるなんて」
「「「せ、セーラ様?」」」
わたしが名前を伝えるとセーラさんが
さらにテンションあがってしまったようで
メイドさん達が困惑しています。
おそらく今のセーラさんが素なのでしょうね?
どうしたらいいのでしょう?
一郎くんが戻ってくるまで待つ方が良さそうです。
「詳しい話は…なのは先輩と一郎くんが来てからで」
「えっ? なのは? 一郎? それって
わたしと同じ………」
セーラさんが…なのは先輩達の名前を聞いて
驚きながらわたしを見つめてきました。
メイドさん達は理解が追いついてないようで
どういうこと?とセーラさんを見つめているだけです。
そこへ上空から…なのは先輩と一郎くんがやってきて
着地しました。
真っ先にセーラさんが一郎くんをみて
「黒髪………」
と…呟いてます。