転生陰キャの冒険譚~保護者の生体アンドロイドと旅をするが、女性不信はなかなか治らない~   作:クーニー

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28話

性格悪い令嬢が馬車で王都へ向かっていくのを

見送った後、俺となのはは急いでメイの方へ向かった。

 

メイがへますることもないだろうし

襲われていた人たちも無事だろうとは思っているので

その辺はまったく心配もしてない。

 

メイがいる場所に着いて地上に降り立つと

黒髪の少女…今の俺と同い年ぐらいか?が

俺をみて何かを確信するようにぽつりと呟いていた。

 

「黒髪…」

 

俺はひとまずメイに話しかけることにする。

 

「メイ どんな状況?」

 

「はい 一郎くん なのは先輩

 向こうの方は片付いたんですね?」

 

「そうですね

 狼型の魔獣の群れは片づけ終わりました

 ただ…一郎くんが嫌な気持ちになったと思います」

 

なのはが俺をみながらメイに説明する。

 

「一郎くん なにかあったのですか?」

 

メイも心配そうに俺に問いかけてくる。

 

「大丈夫

 ただの性格の悪い女に出逢った…だけだから」

 

俺がそう言うと近くにいた

メイドさんだろうか?の一人

1番年上の子?が口を開いた。

 

「それって…もしかして

 …金髪で巻き髪ツインテールだったりしますか?」

 

「はい 立派なドレスを着ていて

 いかにもって感じの令嬢でしたね

 ラビニアって言ったっけ

 どうでもいいです

 2度と会うこともないでしょうし?」

 

「はぁ…それで…あのクソラビニアはなんて?」

 

「ぼくの姿を見るなり…忌々しいと…

 セーラという名前も出してました

 そして…さっさと王都に帰りました

 あ 騎士隊10人含めて全員無事です

 騎士の人たちは…申し訳なさそうに

 ぼくたちに頭を下げてましたけれど」

 

「「「「そうですか…」」」」

 

4人とも思うことがあるように呟いている。

 

「それで…もしかして…そいつの関係者?

 ぼくはイチローと言います

 そして…なのはとメイと旅をしています」

 

とりあえず、俺は4人のことわからないので

問いかけてみることにした。

なのはもメイもぼくの言葉にあわせて一礼をする。

 

「あ…はい 申し遅れまして…すみません

 メイさんに命を救っていただいた

 セーラ・フォン・ウィリアムと申します

 もう…公爵家とは関係ないと思いますが

 ウィリアム公爵家の次女でした

 うしろの3人は侍女のアイラ、ミア、マリーです」

 

セーラという子が丁寧にカーテシーをして

自己紹介をすると…うしろのメイドさん達も

自分の名前を呼ばれた際に一礼をしてくる。

 

「公爵家のご令嬢様が…なぜここに?」

 

どうせ、さっきの金髪絡みなんだろうけど

一応は確認しないと…そもそも

こんなところにいると危険だし?

 

「はい…先ほど話に出ていたと思いますが

 イチロー様となのは様が助けた…馬車に

 わたくしの腹違いの姉がいまして…

 ここに捨てられてしまいました」

 

セーラが半笑いしながら諦めた顔をして

説明してくる。

俺もそうだったが…この子も人生諦めモードの

人間なのかもしれない。

 

「そうですか…なのは…どうしよう?

 今 王都に行くと…金髪ドリル女と鉢合わせになるし?」

 

「一郎くん…口悪いですよ?」

 

「あ…ごめんなさい」

 

「はぁ…あー言う性格の女性が嫌いなのは

 理解出来ますけど…

 それで…確かに…そうですね

 王都に行くと…厄介なことになりそうです

 どうしましょうか?

 一郎くんの文字の読み書きの習学もさせたいのですが」

 

なのはも困った様子だった。

それを見ていた…セーラが…なのはと俺に提案してきた。

 

「あ、あの…命を救っていただいた

 お礼としては…釣り合わないかもしれませんが

 わたくしで…よろしければ…文字の読み書きは

 教えること出来ると思いますが

 どうでしょうか?」

 

「セーラ様 それがいいですね

 わたしたちもどこにも行くところもないですし」

 

アイラがセーラの提案を聞いて頷いて

同調してきた。

俺としては…助かったりするし

黒髪と言うこともあってか…気になってしまう。

 

「えっと…セーラ様がよろしければ

 ぼくとしても…お願いしたいかなと思います」

 

「よかったです 決まりですね」

 

セーラが満面の笑みを浮かべて言う。

 

「それから…一つ質問です

 イチロー様は…ううん…一郎様は転生者でしょうか?

 しかも日本人

 そして…メイちゃんは…クラフトメイド・メイの

 手乗りサイズのアンドロイド

 なのはちゃんは…魔法少女なのはでしょうか?」

 

「えっ?」

 

セーラが続けて俺に問いかけてきた。

しかも、こっちの世界の言葉ではなく日本語で。

なのはやメイの元ネタのことも知っている

この子も転生者なんだろうと思うが

オタク女子と…前世でも会話したことなかったのに

こんなところで…ばったり出逢うなんて

驚いてしまい…俺は目を泳がしてしまった。

そんな俺の反応をみてセーラも確信強めたみたいだった。

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