転生陰キャの冒険譚~3歳で村を追い出されるも保護者になった生体アンドロイドと生き…いつかは女性不信を克服する~   作:クーニー

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4話

魔法陣が光り輝いて俺を包み込んでいき

次の瞬間…今までと異質な感じの小部屋に飛ばされていた。

あたりを見ると今まで文明レベルが

たいしたことない建物だったのに対し

この部屋は…どうみても科学が発達した世界の

建物にみえていた。

天井にはライトがついており

俺がいまいる場所の床には魔法陣が光っている。

 

「転移魔法?」

 

なまじ前世ではキモオタをしていたわけだから

ゲームやラノベの知識もそれなりにある。

実際に俺自身も異世界転生しているわけだから

言ってみればラノベの主人公になる。

 

「なんでこんな高度なものがあるの?」

 

今まで暮らしていたところは科学なんて

発達していない遙か昔の生活だったのに

こんな科学的な建物を目の当たりにしてしまうと

ますます、訳がわからなくなってしまう。

 

とりあえず、ここにいても仕方ないし

小部屋から出てみようと思い

ドアの方に歩いて行く。

近づいていくとドアが自動的に開いた。

うん 自動ドアだ よくある それだった。

ロックもかかってないようで

普通に動いてくれている。

他に人間がいるのかな?と気になって

廊下に出て行き…うろうろと建物を歩いて行く。

前世の日本よりも科学力が発達しているようで

アニメやゲームや漫画の世界の

SFチックな建物だなと感じてしまう。

人の気配がまったく感じられなくて

どうやら俺だけだった。

 

「なんで村の近くに転移魔法陣があったの?」

 

呟きながら困惑してしまう。

とりあえず、あちこち建物の中を動き回って

比較的大きな部屋に辿り着いた。

中に入ってみると透明なガラスみたいなカプセルがあり

中にはなんかの液体が入っていた。

カプセルの近くまで近づいていき

カプセルの台座になんかのパネルが埋め込まれていた。

 

「パネル?」

 

ふと手のひらをパネルに当ててみると

周りの機械が動き出したみたいで

驚いて「うわっ」と声を出しながら手を離してしまう。

辺りをキョロキョロと見回してみると

カプセルの中にあるものが

人型へ形を成して言っているのがわかる。

 

「ほえっ?」

 

間抜けな声を上げながらカプセルを眺めていると

近くにある機械が俺に話しかけてきた。

なんか人工知能なのかな?

 

「生体アンドロイド作成プログラム起動します

 作成者および所有者の登録を行います

 血液登録は完了していますが…

 あなたのお名前をお答えください」

 

血液登録?

パネルに触った時に血がついたんだろうか?

自分の手のひらを見つめ返しながら/think。

 

「繰り返します

 あなたのお名前をお答えください」

 

「あ はい

 僕の名前は…」

 

そう言えば名前なんてなかった気がする。

村では名前なんて呼ばれたこともないし

名無しの権兵衛状態だったりする。

仕方ないので前世の名前にすることにした。

 

「一郎です 小川一郎」

 

ありふれた名前だが…それが俺の前世の名前だった。

 

「小川一郎………登録完了しました

 次に生体アンドロイドに対する

 細かいデータを設定していきます

 近くにあるゴーグルを装着してください」

 

機械音声に指示されるがままに

カプセルの近くに置いてあるゴーグルを

装着していくと脳波入力装置なのか

思考を自動で読み取るようなタイプみたいだ。

音声の問いかけに答えていくことになり

俺は前世の美少女ゲームに出てきていた

小学4年生のツインテール女の子を

思い浮かべながら生体アンドロイドの

設定を細かくしていく。

このゲームは学園アドベンチャーゲームだが

主人公の妹というかたちで

攻略対象外のキャラだったりする。

この子を使ったスピンオフ作品も存在しており

アニメ化もされていて原作よりも

そちらの方が知名度が高くなっていた。

細かく設定をしていき入力が終えると

指示していた音声が最後に

 

「入力完了しました

 作成完了までのプロセスは

 残り時間24時間となります」

 

1日かかるのか…。

俺は明日まで適当に空いてる部屋で過ごすことにした。

動き回りながら寝室はみつけていたので

そこに移動して行き眠ることにした。

お腹はすいているが…食べものが見当たらないから

我慢することにしよう。

なんとかなるだろう?

どうせ死ぬ予定だったんだから

1日ぐらい飲み食いしなくてもたいした問題はない。

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