騎士学校首席の騎士が辺境領主に「妻を孕ませてくれ」と頼まれるまであとXXX日 作:ネイウ
少ない荷物の荷解きをし新しくしたのであろうベッドのシーツの肌触りを堪能していた所コンコンとトビラがノックされる音。
「ん、はーい」
ガチャリと扉を開けるとそこにはメイドさん
「ファルケン様、お迎えに参りました〜」
ゆる〜く間延びする声にピンク髪のゆるフワロング、目は前髪で隠れていて分からない
「はい、ありがとうございます」
「ではでは〜、こちらへ〜」
と、先導してくれるメイドさんを伴って自室を後にする。
「···」
特に喋る事が無かったから黙ってついていってるがなんかチラチラと手にメイドさんからの視線を感じる
「えーと···」
「はっ···はい、何でしょう〜?」
「その、そんなに気になりますか、俺の手」
「あ、え、え〜とぉ···」
はわはわ、と、しどろもどろになりつつも手への視線を外さないメイドさん
「その、はいぃ···」
と、か細い声で答えが返ってきた
「なんでまた手···?」
「え、え〜と、そのぉ···」
次はモジモジと胸の前で人差し指同士を合わせている
「私、昔から男の人の手が好きでして〜···その中でもこう、ゴツゴツした働く男の人の手に物凄く魅力を感じてまして···」
「はわわ、恥ずかしい」と言って顔を手で覆って隠すメイドさん、その頬は紅潮している
「あ〜···えっと、そうなんですか···その、俺の手で良ければ触ります?」
「えっ!?良いんですか!?」
ガバっと身を乗り出して聞いてくるメイドさん
「おうっ!?え、ええ、まあ、良いですよ」
その勢いにたじろぎながらも手をメイドさんの方へと差し出す
「はわ、はわぁ〜···」
と、すぐにこちらの手を取りにぎにぎ、さすさすと手触りを堪能している
「あぁ···とても魅力的です〜、剣ダコが出来てる掌、指を曲げると出てくる手の甲の骨の感触、浮き出てる血管のデコボコ···それに柔らかい所はちゃんと柔らかい男の人の手です〜···」
と、メイドさんはスリスリと手で擦るだけでは足らず頬擦りまでに発展している。メイドさんの柔らかい頬の感触が手に感じられてちょいと恥ずかしい。
「はわぁ〜···」
なんか脳内トリップに入ってるような恍惚な表情を浮かべるメイドさんは後ろから近付いているヴィクトル卿に気付いてない。
「こら」
パコンとメイドさんの頭を
「あぅ···はっ!あ、あれ?ヴィクトル様?」
「ヴィクトル様?では無いわ···全く、領主宅から領事館までそんな距離が無いのに遅いから様子を見に来てみれば···」
「はわわ···申し訳ありませ〜ん」
「あ、えと、あまり責めないであげてください、手を触るか?と聞いたのは自分なので···」
「全く···さて、君の歓迎会の準備は出来ているぞ、主役が遅れてどうするんだ、さ、行こう」
と、メイドさんとヴィクトル卿を伴って領事館へと向かうのだった