騎士学校首席の騎士が辺境領主に「妻を孕ませてくれ」と頼まれるまであとXXX日 作:ネイウ
歓迎会の後酩酊感に包まれる
「あー···うー···」
「うーむ、飲み口が軽いものだったから結構呑んでしまっているな、初心者だから途中で止めるべきだったか、ヴィクトル、ユウナ」
「はい」
「は〜い」
「彼を領事館内の仮眠室に連れていってくれ、流石にこの状態で外を歩かせるわけにはいかないからな」
「分かりました、ユウナ」
「はーい、ファルケン様〜立てますか〜」
グイグイと手を引っ張られる感覚に任せて立ち上がり引っ張られる方向へと歩く
「ああ、もう足取りがふらついている···ほら肩を貸すよ」
引っ張られる方の手とは逆の方からヴィクトル卿が支えてくれる
「あぇ?ヴィクトル卿···?」
「はいはい、ヴィクトル卿だよ、意識がはっきりしてきたかい?」
「まだ、頭はふらついてますけど···っとっとっと」
ふらっと足が
「おっと、と、と」
と言いながらしっかりと俺を支えてくれるヴィクトル卿
「流石に重いね、倒れそうになったよ」
「すいません、なんか、足が上手く動かず···」
「初めてのワインに酔ったんだろう、1晩寝れば回復する」
そのまま支えられながら部屋へと辿り着くと、手を引いていたメイドさんが手を離し部屋の中へ入っていく
「ここは?」
「領事館の仮眠室だよ、流石にフラフラしてる君を連れて領主宅まで行くのは危険だと思ったんだろうね、グアン様が仮眠室の使用許可を出してくれたのさ」
「そうなんですね」
「そうだよ、ユウナ、ベッドメイクは終わったかい?」
「もう少々お待ちを〜」
間延びする声を聞いていたら強烈な眠気が襲ってくる
「おっととと···ファルケン殿、しっかり立って···きゃあ!」
ドサッとヴィクトル卿を巻き込みながら倒れてしまう
「あら〜、大丈夫ですか〜」
ヒョコッと顔を出したメイドさんの顔を見ながら意識が闇に落ちそうになる
「見てないで助けてくれ、ユウナ」
「はいは〜い」
トテトテと近付いてくるメイドさん
「よいしょっと」
俺の両脇に手を差し込んで引っ張り上げてくれる
「すい、ま···せ」
「全く···」
「あっ」
スッと俺の目を隠してヴィクトル卿への視線を
メイドさん
「ん?どうした?」
「ヴィクトル様、仮面、仮面」
「ん?あっ···すまない、助かった」
「いえいえ〜、早く着け直してくださ〜い」
「???」
視線を遮られているので交わさられる会話にはてなマークを浮かべるがズルズルと仮眠室の中へ連れて行かれる
「よいしょっと」
ドサリとベッドに寝かせられる
「ふぅ···流石男性ですね〜重かったです〜」
「ああ、そうだな···それに···」
「それに?」
「しっかり筋肉が詰まっている体付きだった···」
「あ、ヴィクトル様赤くなってらっしゃる〜」
「う、うるさい」
という会話を聞きながら意識は途切れるのだった