ハリー・ポッターと玄武(ガメラ)の少女 作:フォレス・ノースウッド
水曜日の午後。一年生たちは城外へ出て、ホグワーツの敷地内に並ぶ温室へ向かった。
秋の風が芝生を渡り、午前中の教室とは比べものにならないほど清涼な空気を運んでくる。
「外の授業ってだけで嬉しいよ」
ロンが大きく息を吸った。午前はクィレル先生の『闇の魔術に対する防衛術』なのに、それ以上にニンニクの匂いが脅威だったのは言うまでもない。
「午前の反動だね」
朱音も風へ髪を揺らしながら笑う。
薬草学を担当するポモーナ・スプラウト教授は、小柄で朗らかな魔女だった。
継ぎ当てのある帽子に泥の付いた服、見れば爪の間にも土が入り込んでいる。
しかし本人はまったく気にする様子もなく、一年生たちを第一温室へ招き入れた。
内部は湿り気を帯びた暖かな空気に満たされている。
棚には様々な鉢植えが並び、天井から吊された蔓が、風もないのにゆっくりと揺れていた。
甘い花の香り、濡れた土の匂い、どこかで葉同士が触れ合う音。
温室を見回す朱音の顔は、自然に表情を和らげた。
「さて、皆さん」
スプラウト教授が両手を叩いた。
「薬草学では、魔法を持つ植物や菌類、その性質と育て方、利用法を学びます。薬の材料になるものもあれば、呪いを解くもの、傷を癒やすもの、反対に不用意に触れれば人を傷つけるものもあります」
初回の前半は座学、スプラウトは卓上へ数種類の土を並べる。
黒く湿った腐植土。
砂を多く含む乾いた土。
粘り気の強い赤褐色の土。
「同じ植物でも、育てる土が変われば生育は大きく変化します。では、根腐れを防ぐために必要な性質は?」
ハーマイオニーの手が上がる。
「排水性です!」
「その通りミス・グレンジャー。では、乾燥を嫌う植物の場合は?」
「保水性の高い土を使います。でも水分が多すぎると根が傷むので、通気性との均衡も必要です」
「よく予習していますね。グリフィンドールに五点」
ハーマイオニーの頬が喜びに染まった。
続く質問にも、彼女の手は真っ先に上がる。
必要な酸度。
腐葉土の役割。
魔力を帯びた肥料を扱う際の注意点。
そのほとんどへ正確に答えていった。
一方、朱音はスプラウトの説明を聞きながら、手元の小さな紙へ鉛筆を走らせていた。
羊皮紙ではなく、マグルの世界ならどこでも買える、綴じられた紙製のメモ帳である。
「……朱音」
隣の作業台にいたロンが、目敏く気づいた。
「それ、何だ?」
「メモ帳だよ」
「それは分かるけど、どうして羽根ペンを使わないんだ?」
「鉛筆の方が早く書けるから」
メモする手を止めずに答えた。
スプラウトの説明を一字一句写しているのではなく、土の種類の特徴、性質ごとに適した植物、取り扱う上での注意点。
それぞれを短い言葉と矢印で繋ぎ、後から見返しやすい形へ整理している。
「でも、学校では羊皮紙と羽根ペンを使うものだろ?」
「提出するレポートは、指定どおり羊皮紙と羽根ペンで書くよ、こっち自分で見返すための覚え書き、別にほかの筆記用具を使ってはいけないと校則には書いてないんだから生かさない手はないよ」
「……ちゃっかりしてるな」
ロンは口を開けたまま朱音を見る。
「使いやすい道具があるなら、使わない方がもったいないだろう?」
「それにインク壺を倒す心配もないわね」
ハーマイオニーが興味深そうに覗き込んだ。
「私も家から持ってくればよかった」
「予備があるよ。使うかい?」
「いいの?」
「もちろん」
朱音は鞄から短い鉛筆を一本取り出し、ハーマイオニーは嬉しそうに受け取り、すぐに自分の羊皮紙の余白へ要点を書き足し始める。
ドラコは少し離れたところから、その様子を見ていた。
「規則違反ではないとしても、随分マグル的だな」
「便利なものを、誰が作ったかだけで遠ざける理由はないよ」
「羽根ペンの方が見栄えはいい」
「それは同感。清書には羽根ペンの方が綺麗だね」
否定されると思っていたのか、ドラコが一瞬言葉を失う。
彼の反応をよそに朱音はメモ帳へ視線を戻し、脳内で纏めた要点を追加で記してゆく。
「適材適所ということさ」
◇
後半は実技、生徒たちは二人一組となり、座学で習った知識を使って、魔法植物の苗へ適した土を調整する。
割り当てられたのは、湿気を好む一方で、根へ空気が届かないと葉から刺激性の液体を出す小型植物だった。
「直接葉へ触れないように」
スプラウトが厚手の手袋を配る。
「今日扱う株は幼体なので危険性は低いですが、植物は皆さんの都合に合わせて性質を変えてはくれません。相手をよく観察し、その植物に合った環境を整えること」
朱音の相手は、ネビル・ロングボトムになった。
「よろしくネビル」
「う、うん……よろしく朱音」
ネビルは緊張した面持ちで手袋を着けた。
ところがいざ作業が始まると、その手つきは一変した。
土を握り、指の間から落ちる様子を確かめ、湿り具合を判断し、腐植土と砂質土の違いを一目で見抜いて迷いなく選ぶ。
「こっちの土は、少し水を含みすぎているから……最初は砂をこれくらい混ぜた方がいいと思う」
「なるほど」
朱音は言われた量の砂を加える。
ネビルは木べらで混ぜた後、もう一度土を握った。
「まだ少し固いかな?根が伸びにくいかもしれない」
「じゃあ腐葉土をもう少し足す?」
「うん。でも入れすぎると、水を保ちすぎるから少しだけ」
薬草学の実技に入ってからの説明には迷いがなく的確で、朱音が素直に感嘆させられた。
「上手だね」
「えっ?」
褒められると思っていなかったらしく、キビキビとしていたネビルの手が止まった。
「土の状態を見分けるのが早い。私は本で読んだ割合から考えていたけど、君は実際の感触を確かめて調整している」
「そ、そんなに大したことじゃないよ」
「大したことだよ、現に私は今、君に教えてもらっている」
「でも……おばあちゃんとおじさんが厳しいから、家の庭仕事をずっと手伝わされていただけなんだ。失敗したら、すぐに注意されるし」
「それで覚えたんだね」
「薬草の世話だけは、ほかのことみたいに失敗しなかったから……」
俯くネビルの言葉の尾尻が小さくなり、小声で彼は朱音に自身のコンプレックスを打ち明ける。
魔法に限らず、何事も緊張で心身が張り詰めると上手くいかない。組み分けでも、自分はグリフィンドールに相応しくないのではないか――ハッフルパフに入れてほしいと帽子へ訴えていた。
物心ついた時から、祖母が日々常々語る立派な家族の姿と比べるたび、自分には何もないように思えてしまう。
「それなら、なおさら当たりだね」
「当たり?」
朱音の言葉にネビルは顔を上げる。
「自分の得意なことを見つけるのは、誰にとっても簡単じゃない。好きなことと得意なことが同じとも限らないし、才能があっても試す機会がなければ気づけない」
朱音は、ネビルが調整した土を指先で確かめた。
柔らかく、水分を保ちながらも空気を含んでいる。
「見つけられただけで当たりだよ。練習するたびに、もっと上手くなれると実感できるなら大当たりさ」
「でも、僕より上手な人はたくさんいるよ」
「もちろん、いるだろうね」
あっさり認められ、ネビルは目を瞬いた。
「でも上手な人がほかにもいることと、君が上手なことは両立するよ、誰かより、まして世の中の誰よりも優れていなければ、得意と呼んではいけないなんて決まりはないだろう?」
返事をしないネビルただ、手元の土を見つめている。
けれどその顔から、先ほどまでの怯えが少しだけ薄れていた。
「図書館に、初心者でも読みやすい薬草学の本があったよ」
「もう調べたの?」
「今朝、棚を見てきたんだ。あとで題名と置いてある場所をメモへ書いて渡そうか?」
「……いいの?」
「興味があるならね」
ネビルはおそるおそる頷いた。
「読んでみたい」
「では、決まりだ」
朱音が笑いかける。
ネビルも、ほんの少しだけ笑った。
それから作業を再開しようとして、今度は彼の方が朱音の手元へ目を留めた。
「朱音も、土を扱うのに慣れてるよね」
「そう見えるかい?」
「混ぜる時に、土を押し潰さないようにしてる。それに、石や固い塊を見つけるのも早い」
「日本の小学校で、花壇の世話をしていたからね」
「学校で?」
「季節の花を植えたり、野菜を育てたりするんだ。私のクラスでは朝顔や向日葵も育てたし、別の学年では芋やミニトマトを作っていたよ」
「日本のマグルの学校って、みんなが植物を育てるの?」
「学校によって違いはあるだろうけどそう珍しくはないと思う。自分たちで土を作り、種を植えて、水をやって、成長を観察する」
植物の葉が萎れれば、水が足りないのか、多すぎるのかを考える。
虫がつけば、どう防ぐかを調べる。
実が生れば、収穫して食べることもある。
「魔法は使わないけどね。だから、育つまで待つ時間も勉強の一部さ」
「……何だか、薬草学と似てるね」
「植物を相手にしていることは同じだからね」
朱音は土を一握り取り、ネビルへ見せた。
「これはどうかな?」
ネビルは受け取り、指でほぐした。
「うん。ちょうどいいと思う」
「では、先生に見てもらおう」
二人が整えた鉢を確認したスプラウトは、満足そうに頷いた。
「良い配合ですね。水分と通気性の均衡が取れています」
ネビルの猫背気味な肩が、背筋ごと僅かに上がる。
「ミスター・ロングボトム、土の状態を確かめながら、割合を調整しましたね?」
「は、はい」
「教科書の数字だけに頼らない、良い判断です。ミス・クサナギも、相手の助言をよく聞きました」
「ミスター・ネビルの手際が見事でしたので」
「なるほど。良い組み合わせだったようですね」
スプラウトは二人へ笑いかける。
「グリフィンドールとスリザリンに、それぞれ五点」
ネビルは先生の発言に、自身の耳を疑う。
「僕が……五点?」
「君が取った点だよ、胸を張っていい」
朱音からの祝福も受けたその頬に、控えめながら確かな笑みが浮かんだ。
◇
授業が終わる頃、温室の外には柔らかな西日が差していた。
手袋を返し、道具を片づけた一年生たちが城へ戻っていく。
朱音とネビルも並んで歩いていた。
「今日の授業、楽しかったね」
「うん」
ネビルの返事は、授業前より少しだけ、されど確実に明るさが宿っていたが――。
「でも……」
「何かな?」
「魔法薬学が心配なんだ……スネイプ先生の噂、聞いてるでしょ?」
「まあね」
魔法薬学担当兼スリザリン寮監、セブルス・スネイプ教授。
厳格を通り越して冷徹で理不尽。
陰気、陰湿、陰険。
漆黒の瞳は虚ろ、愛想とは全く縁がなく常に仏頂面。
失敗した生徒には容赦がなく、そのくせ自身が寮監を務めるスリザリン生徒への贔屓はする、それを踏まえても度々『減点』と言うカードを切り出して、連帯責任とばかり寮ごとペナルティを課す。
特にグリフィンドール生へは厳しく、当たりが強すぎる――そんな噂が既に洗礼を受けた在校生たちを通じて、既に一年生の間にも広がっていた。
「フレッドたちが、スネイプ先生は鍋を一度爆発させたら一週間地下牢へ吊すって……」
「それはさすがに嘘だよ」
「や……やっぱり?」
「鍋はともかく地下牢はたぶん、少なくとも現代のホグワーツで生徒をへ吊すのは校則に反すると思うし、もしミスターフィルチ辺りが独断でやったら、その瞬間に校長からクビを切られるに違いないけど」
「鍋を爆発させる方は否定しないんだね……」
「扱い方を間違えれば実際起こり得るからね、容赦がない風聞も、盛ってはいてもそれ自体はあの双子さんの実体験だろうし」
夕焼けの色合いの下でも、ネビルの顔色が悪くなる様を見た朱音は少し考えた。
「提案なんだけど、明日の放課後に予習しようか?一緒に」
「え?」
「金曜日の初回授業で扱いそうな範囲を先に読んでおく。器具の名前、基本的な手順、材料を加える順序の見方。そこまで分かっていれば、何も知らずに臨むよりは落ち着けると思うよ」
「でも、朱音の時間を取ることになるし……」
「私も予習するつもりだったから、手間はほとんど変わらないさ」
「でも……」
ネビルは遠慮がちに俯く。
人へ頼れば迷惑になる。
助けてもらったのに失敗すれば、相手まで失望させる。
そんな考えが、先に浮かんでいるようだった。
「もちろん、断っても構わないよ」
朱音は返事を迫らなかった。
「ただ、何の備えもないままぶっつけ本番で授業へ出て失敗して、買ったばかりの鍋に風穴開けた挙句スネイプ先生に減点までされるのと、先に魔法薬を作る為の基礎と手順を確かめた上で授業に臨むのと――君はどちらがいい?」
ネビルは考え――自分でも普段の『自分』からは想像もできないくらいの速さで、答えはすぐに出た。
「……予習したい、一緒にやってもらっても、いい?」
「喜んで」
朱音は鞄から先ほどのメモ帳を出す。新しい頁へ予定を書き込み、その下へ薬草学の本の題名と図書館の棚番号も記して、その一枚をネビルに差し出した。
「はい。さっき話した本だよ」
「ありがとう」
ネビルは両手でメモを受け取った。
小さな紙片だった。
けれど彼にとっては、自分にも伸ばせるものがあると記された証明のように思えた。
◇
翌日の木曜日。午後の授業が終わると、朱音は図書館の一角へ向かった。
既にハーマイオニーが席を確保している。
机の上には『魔法薬調合法』『初等魔法薬学』『薬草と鉱物性材料の基礎』が積まれていた。
「随分集めたね」
「初回で扱う可能性があるものを、教科書の順番と材料の難易度から絞ろうと思って」
「頼もしい限りだよ」
「でも、本当に予想できるかしら?」
「完全には無理だろうね、先生が授業計画を公開していない以上、最後は推測になる」
朱音は椅子へ座り、自分の教科書とメモ帳を開く。各寮の談話室には掲示板があり、それで翌日の授業内容は把握できていたが、前日の木曜の段階でも魔法薬に関する情報は記載されていなかった。
「それでも、何が出ても応用できる基礎は今の内に確認できる。材料の量り方、刻み方、火加減、鍋を掻き混ぜる方向。それだけでも違うよ」
二人が打ち合わせてる中、ネビルが恐るおそる姿を見せた。
「遅れて、ごめん」
「まだ始めていないわ」
ハーマイオニーが隣の椅子を引く。
「座ってネビル。まず授業で使う道具から確認しましょう」
「う、うん」
ネビルは二人の間の席に腰掛け、ハーマイオニーは教科書の目次を示す。
「最初の章は器具と安全管理。次が材料の計量。その後に簡単な治療薬の作り方が続いているわ、スネイプ先生なら、講義だけで終わらせない気がするのよね」
「私も同感、生徒が手順どおり動けるか、実際に見たがるだろうね」
教師としてのスネイプを、朱音はまだほとんど知らない。
寮監として顔を合わせた時の印象は、厳格で観察力が鋭く、無駄を嫌う人物。
生徒への対応は甘いとは到底思えないが、理由もなく生徒を失敗させることを楽しむ教師とも頭から決めつけたくなかった。
「教科書の初歩にあるのは、腫れもの治療薬ね、乾燥イラクサ、蛇の牙、角ナメクジ、それに山嵐の針……」
ハーマイオニーが開いた教科書の内容に記載されている材料名を見て、ネビルが不安そうに眉を寄せる。
「山嵐の針っていつ入れるの?」
「火から下ろした後よ」
彼からの質問をハーマイオニーが即答。
「煮立った状態で入れると、反応が強くなりすぎる可能性があるわ」
「針の投入タイミングは特に重要そうだね」
朱音はメモ帳へ大きく『材料を入れる前に、鍋が火へ掛かっているか確認』と書き込み、さらに二重線で囲んだ。
「これだけ目立たせるの?」
「緊張すると、人は知っていることでも見落とすからね。重要なところは自然と目に入る形へしておく」
「じゃあ、僕の本にも印をつけておく」
「逆に書き込みすぎて、本文が読めなくならないようによ」
ハーマイオニーの注意を受け、ネビルは慌てて羽根ペンを止めた。
「それでは、実際の手順を役割に分けてみようか。ハーマイオニーが材料を読み上げ、私が注意点を確認する。ネビルは、どの順番で作業するか口にしてみて」
「僕が?」
「今なら間違っても、鍋は爆発しないよ」
「そ、そうだね」
ネビルは一度深呼吸した。
「まず、材料を全部確認する。足りないものがないか見て……蛇の牙を細かく砕く」
「どのくらい?」
「教科書に書かれている大きさまで」
「いいわ、次は?」
「乾燥イラクサを量る、それから……」
時折つかえながらも、ネビルは手順を追っていく。
間違えれば、ハーマイオニーが該当箇所を示す。
朱音は答えをすぐに言わず、どの工程へ戻れば自分で気づけるかを尋ねた。
何度か繰り返すうち、ネビルの声から迷いが減っていった。
「最後に山嵐の針を入れる前に、鍋を火から下ろす」
「うん」
「それから指定された回数だけ混ぜる」
「正解よ!」
ハーマイオニーが嬉しそうに頷いた。
ネビルは安堵の息を吐く。
「できた……」
「まだ頭の中ではあるけど、これで明日は初めて聞いて覚える手間が省けるから、その分余裕は増えるよ」
「ありがとう、二人とも」
「礼は授業が無事に終わってからでいいわ」
「ハーマイオニー、それだと授業が無事に終わらない可能性も想定しているように聞こえるよ」
「そ、そんな意味じゃないわよ!」
声が大きくなり、図書館の奥から司書の鋭い視線が飛んできたので三人は揃って口を閉じた。
「……続きは小声で」
「そうね」
朱音の囁きにハーマイオニーも声を潜めた。
ネビルは二人を見て、声を殺しながらも笑った。
机の上には、何冊もの教科書。
三人分の羊皮紙。
マグルのメモ帳と鉛筆。
そして、まだ火へ掛けられていない想像上の大鍋。
金曜日の授業で何が待っているのか、三人には分からない、予習した薬が出る保証もない。スネイプがどのような問題を問い、どれほど厳しい評価を下すのかも未知数だった。
それでも何も知らないという不安を、三人で一つずつ確かめられる手順へ変えていくことはできる。
薬草を育てる時、土を一度に完成させることはできない。
水分を確かめ。
空気を含ませ。
植物の性質に合わせ、少しずつ整える。
学ぶことも、おそらく同じなのだろう。
明日の魔法薬学。その地下教室で待つ最初の試練へ向け、三人の準備は静かに始まっていた。
つづく。
次回はついにスネイプ先生回。