「うぇ子……良く聞け……。どんな物でも武器にして戦う! それが真の武器商人だ!!」
「はっ!? あれ、どこだここ……?」
真の武器商人を目指して逝った父の言葉を思い出しながら、うぇ子は目を覚ました。そこは知らない場所だった。いつもの家じゃない。ぽん美もいない。
「ま、いいか!」
うぇ子の目的は変わらなかった。死んだらゲームオーバー。決死の戦いはこれからも始まるのだった……!
目を覚ましたのは、どこからどう見ても、病院か診療所だ。担架で寝ていたので、担架を拾った。これが初めての武器……! 果たしてどんな効果があるのだろう。
担架を持って、少し歩くとたぶんうぇ子が書いたメモが書かれていた。『青ざめた血……これが伝説の武器!』意味が分からなかった。一応そのメモもポケットに入れておいた。
一つ目の扉を開けると、階段があって。階段を2つ降りると、唸り声が聞こえた。
「初めてみる敵だ!」
うぇ子は興奮気味に近づき、担架を振り下ろした。ガッシャアーン!
-新しい武器を手に入れた-
・『担架』:怪我人が寝るベッド。耐久性は低いが、殴るととても痛い。
唸り声の主。獣は、突然の背後からの不意打ち。あまりにも予想外の攻撃で叩き潰された。
「うひゃー……痛そー。そうだ!」
うぇ子は罹患者の獣を拾った! 新しい武器だ! 少し臭い。うぇ子は、鼻をつまみながら、病院の外へ出た。
外は夜だった。満月が見える。どこからとも無く鐘が鳴った。
「やっぱりどこだここ」
考えても分からない。とりあえず動こう。そう決めたうぇ子は、病院前の広場を抜けて、門扉を開けた。左を見る。右を見る。どうやら一方通行のようだ。
少し進むと、松明と斧を持った村人発見!
「そこの人ー。ここがどこって分かるー?」
「ホワーイ!ホワーイ!」
「だめだこりゃ」
問答無用で斧を振り翳し、松明を押し付けてくるので、さっき拾った罹患者の獣で殴った。肉と肉がぶつかる生々しい音が響く。
-新しい武器を手に入れた-
・『罹患者の獣』:酷く皮膚が爛れた病気の犬。人の面影はない。
「ホワーイ!?」
村人は獣の体に衝突、吹き飛び、そのまま。たぶん死んだ。そして、村人を拾った。
「強そうだ!」
近くに別の村人もいたので、早速使ってみた。
-新しい武器を手に入れた-
・『市街の住人』(火属性):松明と斧を持っているので、それなりの攻撃力がある。
足を持って、直立不動になった住人を振り回す。側から見れば彼はどうしたものかと思うだろうが、うぇ子にとってはもう武器なのだ。遠心力によって空気を切る斧と、振り撒けられる松明の火。斬撃と火属性は高い攻撃力を生んだ。