武器商人の悪夢   作:Leiren

1 / 1
『ぶきあつめ』とは、Steamで販売されている。ゲームのことです。


武器商人の初めての武器

 「うぇ子……良く聞け……。どんな物でも武器にして戦う! それが真の武器商人だ!!」

 

「はっ!? あれ、どこだここ……?」

 

 真の武器商人を目指して逝った父の言葉を思い出しながら、うぇ子は目を覚ました。そこは知らない場所だった。いつもの家じゃない。ぽん美もいない。

 

「ま、いいか!」

 

 うぇ子の目的は変わらなかった。死んだらゲームオーバー。決死の戦いはこれからも始まるのだった……!

 目を覚ましたのは、どこからどう見ても、病院か診療所だ。担架で寝ていたので、担架を拾った。これが初めての武器……! 果たしてどんな効果があるのだろう。

 

 担架を持って、少し歩くとたぶんうぇ子が書いたメモが書かれていた。『青ざめた血……これが伝説の武器!』意味が分からなかった。一応そのメモもポケットに入れておいた。

 

 一つ目の扉を開けると、階段があって。階段を2つ降りると、唸り声が聞こえた。

 

「初めてみる敵だ!」

 

 うぇ子は興奮気味に近づき、担架を振り下ろした。ガッシャアーン!

 

 -新しい武器を手に入れた-

 ・『担架』:怪我人が寝るベッド。耐久性は低いが、殴るととても痛い。

 

 唸り声の主。獣は、突然の背後からの不意打ち。あまりにも予想外の攻撃で叩き潰された。

 

「うひゃー……痛そー。そうだ!」

 

 うぇ子は罹患者の獣を拾った! 新しい武器だ! 少し臭い。うぇ子は、鼻をつまみながら、病院の外へ出た。

 外は夜だった。満月が見える。どこからとも無く鐘が鳴った。

 

「やっぱりどこだここ」

 

 考えても分からない。とりあえず動こう。そう決めたうぇ子は、病院前の広場を抜けて、門扉を開けた。左を見る。右を見る。どうやら一方通行のようだ。

 少し進むと、松明と斧を持った村人発見!

 

「そこの人ー。ここがどこって分かるー?」

「ホワーイ!ホワーイ!」

「だめだこりゃ」

 

 問答無用で斧を振り翳し、松明を押し付けてくるので、さっき拾った罹患者の獣で殴った。肉と肉がぶつかる生々しい音が響く。

 

 -新しい武器を手に入れた-

 ・『罹患者の獣』:酷く皮膚が爛れた病気の犬。人の面影はない。

 

「ホワーイ!?」

 

 村人は獣の体に衝突、吹き飛び、そのまま。たぶん死んだ。そして、村人を拾った。

 

「強そうだ!」

 

 近くに別の村人もいたので、早速使ってみた。

 

 -新しい武器を手に入れた-

 ・『市街の住人』(火属性):松明と斧を持っているので、それなりの攻撃力がある。

 

 足を持って、直立不動になった住人を振り回す。側から見れば彼はどうしたものかと思うだろうが、うぇ子にとってはもう武器なのだ。遠心力によって空気を切る斧と、振り撒けられる松明の火。斬撃と火属性は高い攻撃力を生んだ。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。