住人を住人で吹き飛ばしたあと、レバーがあったので引いてみると、上から梯子が降りてから登る。
「キエエエェアアアアッ!!」
なんか遠くから物凄い叫び声が聞こえた。街全体に響くようなすごい声。
「え……こわ」
梯子を登り切ると、少し開けた場所に、紫色に光るランタンが置いてあった。うぇ子は拾おうとするが、振り払われた。
『まだこの武器は拾えない!条件:悪夢を断ち切る』
悪夢とは何か。うぇ子にはまだ分からなかった。その代わりに、登ってきた梯子を拾った。その後にもう一度灯りに触れてみた。ランタンから一気にモヤモヤが生まれ、うぇ子は包まれていく。
「な、なんだ!?」
目が覚めると、一つの丘にポツンと立つ建物と、周りに綺麗な白い花畑に、無数に立つお墓。そして人形が横たわっていた。うぇ子は人形を拾おうとするとこれも振り払われた。
『この武器はまだ拾えない!条件:人形と仲良くなる』
「なるほど!!」
そう言う訳なので、諦めて丘を登り、建物を拾った。これは何故か拾えた。建物の屋根の外壁が無理矢理引き剥がされ、中にいた車椅子のお爺さんが目を皿のようにする。
「っ!?!? ……。君が新しい狩人かね」
「わたしはうぇ子。武器商人だよ!」
「武器商人……。あぁ、そういうことか。まぁ、ここは君の家のように扱ってくれて構わない。下に人形が横たわっていただろう?分からないことは彼女に聞けばきっと答えてくれる……。今は、まだ君には見えていないだろうがね……。ふむ……。外に君専用の武器を用意しておいたのだが……どうやら必要ないようだ」
「……」
うぇ子にはおじいさんの言葉は抽象的過ぎて理解できなかった。なので深く考えないことにした。
「戻るには近くの墓に触れるといい。戻りたい場所。それを思い浮かべるんだ」
「わかった!」
うぇ子は丘を降りて、近くの墓に触った。ぽん美のことを思い浮かべながら。すると、いつもの家。自分の店にいた。商品棚に何も無いのに、逆引きをするいつものぽん美がいた。
「安いよ安いよ! さぁ買った買った!」バンバンバン!
ぽん美はすぐにうぇ子を見つけた。
「お姉ちゃん!? 今までどこに行ってたの!? 朝起きたら既にいなくて……てっきり何処かで野垂れ死んでるかのかと思ったよ!」
「新しい武器を見つけてきた! これ売れるかな!」
商品棚にヒビの入った担架と、まだまだ元気な罹患者の獣を置いた。
獣においてはどちゃりと音が響き、とてつもなく臭い。
「凄いねお姉ちゃん! 新しい武器じゃん! 図鑑に記録しておくね!」
ぽん美によると、値段はとても安いらしい。それはそうと、お店の角にまだ妖しく光るランタンがあった。