浜の小さな大魔神です!
青ブタに興味を全部持ってかれたので書きます!
「人生って、優しくなるためにあるんだと思っています。昨日のわたしよりも、今日の私がちょっとだけ優しい人間であればいいなと思いながら、生きています」
七里ヶ浜の砂浜
太陽は燦々と照り付けている
時折蒸し暑く苛立ちすら覚える
そんな夏に,人生の先輩に習った
大切な生きる上での教訓。
忘れてはいけない
忘れるなんてあっちゃならない
どうしようもなく死にたかった
もういっそ消えてなくなりたかった
そんな夏に俺は,あの言葉と,それを体現したような
まるで、、、、、
夏の蜃気楼みたいな女性に救われた。
△▼ △▼ △▼ △▼
「ーーーーーーーー夢か」
ぐだる身体を無理やり起こして
軽く伸びをする。
二度寝しようか迷ったりもしたが
あいにくと現在は朝の7時17分
ここで二度寝したら多分、、、、、
アホくさい思考は程々にしよう。
時間の無駄だ
シャワーを浴びる
髪を乾かし,身だしなみを整える
昨日のうちに用意しておいた
パンとサラダを食べて
飲み物がわりの野菜ジュースは、、
登校の時のお供にしよう。
制服に着替えて,歯を磨いて,バックを持ったら
「行ってきます」
なんでわざわざ語らう価値もない
どこにでも転がってそうな日常を
なんの感慨もなく今日も更新した。
春を鮮やかに告げた桜も,新緑が見え始め
新しい学年
新しい教室
新しい友人
そうした「新しい何か」が
「いつもの風景」に溶け込み始めていた。
今日から5月,そろそろ中間の時期だ。
益体もないことを考え,いつもの如く
電車に乗っていると隣にまるで
死んだ魚のような目をした青年が立っていた。
「よ。あいっかわらず,陸に打ち上げられた魚みてぇなツラしてんな。辛気臭いから梅雨の前までに目にハイライト入れとけよ咲太」
「朝から随分な言い草だな。僕の目が死んでるのはいつものことだろ?それとも昨日の練習中に頭にボールでも食らったのか?」
「んな下手くそじゃねぇよ」
「じゃあ記憶不足か?」
「野郎の死んだ面に興味ねぇだけだ」
その青年と言葉のキャッチボール
というにはいささか敵意に溢れてるよう
に見えなくもない冗談を飛ばし合う。
彼の名前は「梓川 咲太」(あずさがわ さくた)
俺こと「星野 博己」(ほしの ひろみ)の
中学からの唯一の同級生であり
厄介ごとの種を抱えたいわゆる
「問題児」
同士でも会ったりする。
「ところで咲太よ〜」
「なんだ〜博己?」
「彼女はできたか?」
「できると思うか?」
「裕太にできんならお前にできても良いだろ」
「その心は?」
「お前にできるならいずれ俺も,,」
「野球バカには女よりボールとバットがお似合いだ」
「お前本当にしばくぞ」
「先にバカにしたそっちが悪い」
「、、、、、それもそうだな」
「相変わらずひでぇ会話してんな」
「お〜,佑真。おはよ〜」
「国見か。おはよう」
「おはよう,咲太,博己」
国見佑真
俺と咲太の数少ない友人だ
人当たりがよく,面倒見が良い
誰に対しても分け隔てなく
陽キャってより「根明の善人」って感じの
バスケ部の2年生エースだ。
一年冬にできた彼女とよくいちゃついてる。
「朝からいきなりひでぇ会話とはご挨拶だな」
「隣でいきなり言い合い始めたと思ったら自分がだしにされた時の人の気持ちも考えろよな」
「そうだぞ博己」
「お前もだろバカ咲太」
「うるさいぞ野球バカ」
「くたばれこのブタ野郎」
「このやりとり毎回しないとダメなのか?」
「「様式美だな」」
「そこは仲良しなのか」
「「親友だからな」」
これには国見も苦笑いするしかない。
国見は高校になってから
俺や咲太と仲良くなったが
俺と咲太は中学からの仲だ。
その分ノリがいいのは咲太なのは仕方がない。
最寄駅につき,改札を出て
海の見える綺麗な通学路を通り
我らの学舎である「峰ヶ原高校」につく
校舎に入り,教室の窓際の席に落ち着くと
外は海の景色を一望できる最高の眺めだ。
あいにくとカモメはいなかったが
のんびりとした朝の気候と,春先の穏やかな気温
そして,美しい眺めと心地よい太陽の抱擁
これに抗うのは難しい。
俺は持ってきた鞄を枕に
朝するはずの二度寝を
ここにきてはじめた。
「ーろ、い、、ーろ!、おい!星野!!起きろ!!!」
ビクッ!!
ガタッ!!
「はい!?!?」
「星野,,貴様1時間目から爆睡とは余程私の授業が退屈と見えるな?授業開始前からスースーと気持ちよさそうに寝よって」
「いや〜、、、そのアレですよ!これは先生の授業がつまらないのではなく,そもそも開始前から寝てるから関係ないというか、、、」
「問答無用だ!!あとで職員室に来い!」
キーーンコーーン!カーンコーン!!
キーーンコーーン!!カーンコーン!!!
「今日の授業はここまで,星野は昼休み中に職員室に来るように。もし逃げたら顧問に言いつけて部活停止にするからな!」
「んな殺生な〜」
「寝たお前の責任だ。とにかくサボらず来い!」
「、、,わかりました」
ピシャリ!とドアを閉められる
だいぶ先生もご立腹のご様子だ
こりゃ、先生の後に顧問にもこってり絞られそうだな
そんなふうに考えていると
横から不意に声をかけられた。
「よく寝てたね」
「いや,起こしてよ」
「面倒だから嫌」
「お陰で説教だ」
「自業自得だね」
「おまけに授業も何も入ってない」
「寝てたからね」
「だからノート写させて」
「貸したくない」
「お前が起こさないせいだろ」
「寝落ちしたお前のせいだ」
「助けてくれよ〜双葉先生〜〜」
「黙れ,死ね」
「辛辣!!」
「はぁ。本当に星野は野球バカだね」
隣の席に座る女子生徒
眼鏡をかけ,知的でクールな感じを
ぱっと見でひしひしと感じさせる
彼女の名前は「双葉 理央」(ふたば りお)
俺と咲太のこれまた数少ない友人だ。
尚,本人はこれについて強く否定している。
彼女を語る上で最も強く印象に残るのはそのスタイル
よりも制服の上から羽織った化学用の白衣だろう。
あまりにも異質なそれは,彼女が理系であるとか
科学部の人間だとか以上に,近寄りがたい独特のオーラ
そんなものを形成するのに一役買っており
成績も良く,教師に対して何か反抗的なわけでも
俺や咲太のような特殊な問題を抱えているわけでもないのに
あまり友人がいない大きな理由の一つだろう。
話せば気さくで,ちょくちょく暴言を飛ばすいいやつなのだが
「ねぇ,なんか失礼なこと考えてるでしょ」
「いや別に」
「じゃあ変なこと」
「いや、、、別に」
「間が怪しい。、、、変態」
「話の合間一つで変態判定されてたまるか」
「十分でしょ」
「んなわけねぇだろ」
こうして軽口が叩ける時点で
俺としては非常に接しやすくて助かるが
どうやら大部分の生徒にそれはあまり刺さらないようだ。
午前の授業が終わり,昼飯の時間になる
持ってきた弁当を広げて,食べようとすると
席を立ってどこか(どこに行くか検討はつくが)に
行こうとしている双葉にあり得ないものを見る目で
話しかけられた。
「信じられないんだけど,,本当に星野は野球バカなんだな」
「何で突然dis?」
「朝のこともう忘れたの?」
「職員室?んなもん昼休み終盤でいいだろ」
「いや、先に行って終わらせてきなよ」
「お気遣いどーも。でも平気だよ」
「あっそ。じゃあ,あとで怒られても知らない」
「んー,咲太によろしく〜」
「面倒くさいから、嫌!」
ピシャッ!!
ドアを閉めて双葉は出て行った
その後,ドカベンにつめた米を平らげ
一息ついてから職員室へ向かう。
「失礼しまーーす。2年1組の星野です。数学の佐藤先生にお話があってきましたーー」
「おい星野,お前また寝たらしいな?授業はちゃんと受けろって何度も言ってるだろうが。お前今日の練習の最初100本ノックだから覚悟しとけよ」
「うへぇ〜,,いらしてんですか小田先生。お疲れ様です。」
「まったくお前は,,,ちょっと待ってろ。佐藤先生はいま別の生徒と話してる。」
「別の生徒・・?」
佐藤先生がいつも座ってる机
その奥に立っていたのは
スラッとした細身の身体に
その細身の身体に対して見ても小さい
言葉通りの小顔。
うさぎの髪留めをつけ
長く美しい黒髪をとめている女子生徒
確か名前は、、、、
「3年の,,桜島麻衣さんでしたっけ?」
「そうだ。この前体調不良で休んだとかでな」
「あぁ、佐藤先生3年の担任でしたもんね」
桜島 麻衣(さくらじま まい)
かつて,子役時代のドラマで主演を演じ
それが世間を賑わせる偶然の大ヒット
映画化,商業化などが多数展開され
主演子役として瞬く間に有名になり
芸能界のステージを駆け上がった
俺ら世代で現状最も著名な芸能人と
言っても差し支えない人物。
俺も話半分に存在は知っていたが
実物は初めて見た。
芸能人活動はなぜか急に休止しているが
俺がよく飲むスポーツ飲料とかのCMも
やっていたので,印象はやたら強い
行ってもスポットライの向こう側の人物としてだが
にしても,,,,,
「本当に存在したんだな」
「何言ってんだお前」
「いえ、同じ生徒なのに全然合わないので」
「そりゃあ学年が違うからだろ」
「まぁ,そうなんですが、、、」
そうではない。
なんか違うのだ。
何をどう言葉にすればいいのかわからないが
本当にこう、、「何か」が違うのだ。
交流云々よりもっと根本的な違和感
強烈な「嫌な」イメージ。
この時もっと突き詰めて考え,
何なら行動しておけばよかったと
そう後悔するのは案外すぐだった。
だが,ともあれこの時は気がつきもせず
そして行動もしなかったのだ。
そして,職員室にて説教を受け
謝って許しを得る。
午後の授業では眠くなりながらも
流石に午前にあんだけ怒られて
午後も爆睡は洒落にならないので
睡魔と格闘して乗り切る。
放課後は部活で本当に100本ノックを受けさせられ
休みなさすぎて途中本当に絶望しながらも
なんとかかんとか,くらいついて達成しきった。
そして,練習も終わり帰路に着いていた。
△▼ △▼ △▼ △▼
帰りに校舎を出て,歩いていると
何かフラフラと道を行ったり来たりしてる
黒髪の綺麗な女性がいた。
すんごい見覚えがある。
多分間違いない。
ガン無視スルー決め込むか?
とも考えたが,後味が悪いので話しかけて見た
「あの〜,なにかお探しですか?」
「貴方だれ?アパレルの店員?」
俺こと星野博己と桜島麻衣の初邂逅である。
「いや,なんか探してるみたいだったんで。すんません、人が楽しくショッピングしてる時に割り込んでくるだるい店員みたいな話しかけ方して」
「そこまでは言ってないけど」
「桜島麻衣先輩ですよね?」
「、、、そうよ。で,何のよう?」
「は?」
「え?だって用があるから話しかけたんじゃないの?」
「いやだから,探し物手伝いますってはなしです」
「その後,お礼にお茶とかしないわよ?」
「早く帰りたいんで助かります」
「連絡先とかわざわざ交換しないわよ?」
「したって連絡しないでしょ?いりません」
「本当に手伝うために声かけてくれたの?」
「、、、、はい」
少し考える仕草を見せる
いちいち美人だから絵になるのだが
生憎俺も帰りたいので早くしてほしい。
「・・・わかった。ちょっと手伝って」
「わかりました。お探しものは?」
「生徒手帳を落としたみたいなの」
「その辺の人に聞いて見たりしましたか?」
「・・・・・いいえ」
なんの間なのかわからんが
とりあえず聞き込みと並行だな
「じゃあ,俺学校の方まで戻りながら探しますよ」
「そこまでしなくても」
「見つからなきゃどのみち同じですし,乗りかかった船です!手伝いますよ!」
「・・ごめんなさいね」
「やめてください。俺それ嫌いです」
「え?」
「ごめんなさいより,ありがとうの方が好きです!謝られるより感謝される方が嬉しいじゃないっすか!」
俺がそう言うと
少し驚いた顔をしたあと
納得したような表情をして
少し髪に触れながら溢すように
「、、、ふふっ。面白いこと言うのね。でもそうね。ありがとう」
そう返してきた。
本当に絵になる人だ。
髪を少しかきあげ
暗がりで海をバックに
少しはにかみながらの「ありがとう」
そこら辺の男なら10年は忘れられないだろう
無論,俺もその辺の男の1人になりそうだが
結局,手帳はすぐ見つかった。
少し学校側に歩いたところの側溝に引っかかって
あと少しで落ちるところだったが
割とわかりやすいところにあった。
「何度も言うようだけど、連絡の交換とか、お茶とかはしないから」
「何度も言いますが,先輩に恩を売りつけたかったわけじゃないですし,飲みたくもないお茶飲まないですし,する必要のない相手と連絡先も交換しませんので平気です。まぁ,学校でまた会えば会釈のひとつでもしてくれれば十分ですよ」
「そう,ならいいの。それじゃあ私こっちだから。さようなら」
「はい。お気をつけて」
この時多少無理矢理でも
連絡先交換をしておけば
少しは事態が変わったのだろうか?
いや,きっと関係ないことなどわかっている。
俺にできたことはあまりにも少なかった。
後から生まれたこんな後悔に意味はない。
だが,それでも,,俺がこの時感じた違和感
そして,違和感と共にやってきた嫌な記憶
懐かしい夢を見た今朝のことが
嬉しいようで,悲しいようで
それでいてなにか,形容し難い嫌なことが
起きようとしているのではないかと
そう思わせられた。
そもそも何であそこであんなに堂々ものを探してて
誰も声をかけなかったのか?
なんで誰にも聞きに行かなかったのか?
俺に声をかけられた時の懐疑の目は
本当にナンパとかに対する嫌悪感から来たものだっのか?
ちりのような小さな違和感がいくつか重なる
だが,吹けば飛ぶようなそれは
いったんの解決を見せられたことによって
俺の頭の中ではすっかり霧散していた。
それから1週間,特に何が起きるでもなく
学校に部活に時たまのバイトで時間は過ぎていった。
そして,ゴールデンウィーク明けの朝
いつもの通学の最中で咲太の言ってきた一言
「昨日,野生のバニーガールに遭遇したんだ」
ここから俺は,青春の織りなす
思春期がもたらす時間に
ドンドンと巻き込まれていく。
そしてこれは,その過程で俺と咲太が
多くのものを手に入れ,失い,選びとり,後悔し
そして,運命の出会いを果たしていく物語である。
というわけで1話はここまで!
2話以降書けるかわからん!!
でもまぁ,基本はアニメ準拠でやります
小説持ってないので笑笑
機会があれば!また次回!それでは!