先生は「力」を手に入れて歩き出す   作:ウォッチマン

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最近は、つべでボサノバやらジャズを聴くのが心を落ち着かせる…なんかこういい感じの音楽だなぁって思いながら聴いてます。


なんかこう……良いよね(`・ω・´)b




兵法は時と金なりて

 

ーーカタカタヘルメット団の想定以上の戦力を退けたのち、校内へと戻る道中 全員が自分の顔をチラチラと覗いていた。その目には確かに認めるような眼差しがあったのだが、どうやら疑問もあるようで…そんな状態が対策委員会の教室に入るまで続いた。

 

「ねぇ…ちょっとだけ質問いいかな?」

初めにホシノが疑問を呈した

「さっきのあれ、あれは何だったのさ」

あれ…とは、恐らく戦闘時の「力」の事を指しているのだと理解していた。

「うーん…一言で言えば…、ごめん。やっぱり私にも分からないんだ。」

「言えないような事だったりするの?」

「違うんだ。ホシノ…聞いて欲しい。自分にもこの「力」についてまだ何も理解出来てないんだ」

「…それっておかしくない?」

「自分でもおかしいとは思うんだけどね…信じては貰えないのかも知れないけど簡単に言うなら」

「この「力」は妙な婆さんから貰ったもので、使い方とか教わらなかったから…さ」 

そんな言葉を対策委員会の全員が、やはり怪訝そう顔で此方を見ていた

やっぱりこうなるか…

 

「ま、おかげであんな凄い武装集団を退けられたんだし別に良いんだけどね〜」

と、先程まで目を細めていたホシノはのんびりとした口調に戻りまた机に突っ伏し頬杖をついた

そんな様子を見ながら対策委員会の面々は後に続くように自分を各々称賛してくれた

「でも、本当に凄かったですね♪」

「本当に…戦術指揮もお見事でしたし」

「いやー、あんな凄いのそうそう見れないわよ?」

「ん 先生だからね」

「シロコ先輩…その台詞気に入ったんですか?」

 

やはりそれでも、あの「力」が気になっているようではあった。

あの後、自分がグラウンドに出現させた氷の壁は、

ノノミに作った高台は音も立てずに崩れ去ったが、

それ以外の全てはその場に残ってしまった。

何とか撤去しようと試みるも、微動だにしなかったのと、自分もその「力」が使えなくなっているようで、諦めるしか無かったのだが…

まっ…バリケード代わりにはなるしいっか!…と言う事で放置する事が決まったのである。

 

「ま…あれだけの戦力を投入してコテンパンにされたんだから、暫くは来ないでしょ」

と、ホシノは言う

「…そうですね。ただ問題はもう一つ…」

「あの使用していた武器を回収してその出どころを調査してみた所、どうやら"カイザー"というのが関連しているようで」

「?カイザーって何なの?」

セリカはアヤネに質問するように口を開く

だが、アヤネは困った表情をしながら返答した

「それが…名前以外は何も出て来なかったんです。」

「かなりセキュリティがしっかりしているようで…」

そんなアヤネの返答に補足を入れるようにノノミが呟く

「カイザー…と言えばあのカイザーコーポレーションてすかね?」

「ノノミ先輩、知ってるんですか?」

「一応、テレビで見た事があるくらいですけど…かなり有名な企業だったと思います。」

「それが私たちの敵ってことですか?」

「流石にそこまでは…」

セリカとノノミは押し問答をしていた…だが、結論は出ないようで

「…まぁ、とにかく今は目先の事だね〜"借金返済"だって話は進んで無いんだし、今はそっちを優先しよ」

と、ホシノがそんな言葉を発したのち…

「ちょ!?ホシノ先輩!それは、」

「そうですね。まずはそちらの議題から進めましょうか」

「アヤネまで!?」

「…まさか、先生にあの件を話すつもり!?」

セリカは興奮気味の口調で返す

「一応、先生には今のうちにアビドスの問題をお伝えして置いた方が良いかと思います。」

「ん 先生ならきっと力になっくれる筈」

と対策委員会の面々は語る、だがセリカは納得していないようで

「…っ!でも!これは私たちの問題なのよ!!」

「今まで私たちだけで頑張って来てたのよ!?」

「なのに今更…他所から来た何も知らない大人が、どうにか出来るはず無いじゃない!!」バッ

「あ…セリカちゃん!」

そう言ってセリカは教室を出て行ってしまった

「私、ちょっと様子を見て来ますね。」

「よろしくお願いします。ノノミ先輩」

そう言ってノノミもセリカを追うように教室から出て行った

 

そう、やはり自分ではどう足掻いてもセリカの理解を得られないのだろう…とその胸中には少しの悔しさがあるようで…

「…すみません。先生…セリカちゃんの事は…その」

「大丈夫だよ。アヤネ、気持ちは…こう言う場合は分かるって言わない方がいいかな?」

ほんの少し苦笑しながらそうアヤネに告げる

「いえ、ご理解頂けるのであればそれで充分です。」

「ま この事に関してはセリカちゃんも思う所があるんだよ。」

と、ホシノは補足を入れるように続ける

「今までこの話にまともに取り合ってくれる人が居なかったからさ。だから、ちょっと神経質になってるんだと思う」

「…そっか、けどそんな話を私が今から聞いても良いのかな…?」

「はい…出来れば、いえ、是非聞いて頂きたいのです。」

「アビドスの…私たちの事を」

そうして対策委員会の現状を語られる事となった

 

 

 

ーー「 えぇと、9億円位だったっけ?アヤネちゃん」

「…… 9億と6235万円ですよ。ホシノ先輩」

9億6235万円…途方も無い数字である事が伺える。たゆまぬ努力を滲ませて返済しているであろうにも関わらずこの数字…

「これが返せなければ、この学校は銀行の手に渡り、廃校手続きをしなければならなくなります。」

 

「この借金のせいで、街はほぼゴーストタウンと化して、学校が廃校寸前にまで追いやられ」

「ん 学校に居た人たちみんな居なくなった…この5人を除いては」

静かにその話を聞いていて、ふと疑問を口にする

「でも、どうしてそんな借金を…?」

 

アヤネはその疑問も当然ですね、と言う顔をしながら

「…それは砂漠化現象が原因なのです。」

 

「多大な砂嵐による被害を初めは、我が校で多額の資金を投じていたようなのです」

「ですが、それも当然無限には無いので…融資を受けようとしました」

「しかし、このような片田舎に多額の資金を貸し付けてくれる様な金融企業など見つかるはずもなく」

「最終的には悪徳金融企業に頼む他無かったそうです。」

 

「勿論、初めはすぐに返せる算段だったようです。ですが…」

「一度ならず、何度も大規模な砂嵐が発生した為に砂漠化が進んでしまい…」

「結果として借金が雪だるま式に膨らんでいった…という訳です。」

「ん それで今もその借金返済の為に頑張ってるけど、毎月払っているのは、その殆どが利息に当てるれる分だけ」

そんな話を聞いて自分は少し神妙な面持ちで口を開く

「なるほど…」

「ありがとう。皆んな、話づらい事を教えてくれて」

「いえ、聞いて頂けただけでも少しだけスッキリしました。」

「ん 右に同じ」

「けど、こっちから説明しといて何だけどさ。これはおじさん達の問題で先生は首を突っ込まない方が良いよ」

そんなホシノの言葉を聞いて何故か苦笑してしまった

「うへ?おじさんなにか面白い事言ったかな…?」

「あぁ…いや、ごめん。でもねホシノ」

「うん?」

「そう言われてこのまま帰る選択を、私がすると思うかい?」

と真剣な顔つきでホシノに問いを出す

そう言われたホシノは少し黙ってからほんの少しため息を洩らして

「…ま、そうなっちゃうよねぇ。でも、先生。ありがとう」

と、ホシノのそんな反応にアヤネとシロコも

「ん 先生だからね」

「シロコ先輩…でも、それはつまり…!」

「うん!これからもよろしくね。皆んな」

そうして全員の表情がより柔らかくなったように感じた

 

そんな会話を教室前の扉越しに聞き耳を立てている人物がいた

「…なんでよ…」

と、誰も居ない廊下でそんなことを呟いた

 

 

 

 

ーーそうして次の朝 とある住宅区にて

 

(はあー…昨日は全然眠れなかった…)

「…何してるんだろ、私…」

とため息を付いていたので声を掛けてみた

「セーリーカーちゃん!おはよー!」

「え?」

と、声が聞こえたのでセリカは後ろを振り向いた

そこにはめちゃめちゃ良い笑顔の先生その人が立っていた

「え…な、何でここにいるの?」

「やぁ!セリカちゃん!偶然だね!」

「こんな朝っぱらから元気ね…アンタ」

セリカは呆れた様な顔で返す

「ちょっと散歩してたんだ。そしたらセリカちゃんが目の前にいたからさ」

「…なんで「ちゃん」付け?なんか気持ち悪いから辞めてくれない?」

その言葉が思いのほか胸に刺さってしまい、その場にしゃがみ込んだ

「おふ…そん…な、セリカ…ぐっ…」

「え?ちょっと先生!?どうしたの!?」

「すまない…セリカ、私は…もう、ダメかも知れない…」

「ちょ…ちょっと待って!そんなの…ダメ!!私に出来る事なら何だってするから!だから!!」

ケロッ「あ そう?じゃあ、ちょっとお話ししようか」

と言って自分はその場にスッと何事も無かったように立ち上がった

「は?」

「ん?」

「…」

「…」

少しの沈黙が流れた…

「嘘ついたの?」

「ごめんなさい(半分は本当)」

そんな事を聞いてセリカはため息をつきながら

「もういい!私は忙しいの!構わないでくれる?」

「アンタみたいな、大人になっても暇してるようなの相手にしてる余裕なんて無いから」

じゃ!…と言って早足でその場から逃げるように遠退いて行く

…よし!あれなら追い付くな と思い セリカと話し合いをする為に隣に並走するようにセリカに近づく

 

「ねぇねぇ!セリカちゃぁん!先生とこの後お茶しなぁい?」

「…ちょ、何でついて来るのよ!ついて来ないで!変態!ストーカー!!」

がーん…自分の心にそんな擬音が聞こえたと思った時には失速し四つん這いになり地に伏していた

 

…あまりに言われた言葉が心に響き過ぎて、ショックを受けた為だ

だが、何故かセリカは早足をやめてこちらに振り向き、近づいて来た

「…その…、ごめん。ちょっと言い過ぎた。」

ケロッ「うん!大丈夫だよ!それじゃあ、ちょっとお話ししようか」

また先程の再来、自分は元気よくその場にスクッとry

「ねぇ?ふざけてるの?」

「私は至って真面目だよ。」

そんな言葉をセリカの目をしっかりと見て真剣に答える

「…っ!もう!とにかく、私に構わないで!!」

そして今度こそセリカは自分には追いつけない速度で走り出してしまった…

うーん…ダメか〜

 

自分の足では、セリカの走るスピードについて行けなかったので仕方なく最終手段を取る事にした

「アロナ」

『先生、どうされましたか?』

「対策委員会の皆んなと今から合流したいんだけど…お願いして良い?」

『分かりました!では、生徒さん達に連絡しますね。』

「うん よろしく」

そうしてメンバー全員が快く承諾してくれたので、集合する事となった

 

 

ーーそうして とある公園にて

「ごめんね?皆んな、急に呼び出しちゃって」

「いえいえ、先生の呼び出しならいつでも歓迎です♪」

「ん 何でも協力する」

「うへ〜、おじさんはもうちょっと昼寝を楽しみたかったんだけどねぇ」

「ホシノ先輩……それで何かあったんですか?」

「うん 実はセリカの事なんだけどね」

「セリカちゃんの?」

 

と、アヤネが不思議そうな顔をして聞いて来たので単刀直入に話をするように続けた

「実はさっきセリカに偶然出会ってね。それで話をしようとしたんだけど逃げられちゃってね。」

「だから、皆んなならセリカの行き先を知ってるんじゃ無いかな…って」

それを聞いて、全員か顔を見合わせる

「セリカちゃんの行きそうな場所ですか…」

「すみません…私にもちょっと…」

とノノミとセリカは本当に知らないようでそう呟く

「あぁ…もしかしたら…」

と、ホシノは何か心当たりがあるように口を開いた

「以前皆んなで休日何してたのって話になったじゃん?」

「その時に柴関ラーメンの話が出た時に、セリカちゃん焦ってたよね?もしかしたら」

「そこでバイトとかしてるんですかねー?」

「セリカちゃんなら、あり得そうですね。」

と、それぞれ思い思いに可能性を思案する。だが、それくらいしか思い浮かばなかった為、取り敢えずその『柴関ラーメン』へ行ってみることにした。

 

皆んなが、居たらどうやって揶揄おうかな?なんて事を口々に語っているのを他所に、しかし自分は今後の展開を知っている為に気が気では無かった。

 

さて、どうするか…と独り考えに耽るのであった。

 

 

 




やはりアビドスの内情は詳しく書かなければなと思い、少し見づらくなっていると思われますがご容赦ください。
(ガチャ
「ん?」
アリス「先生!お久しぶりです。アリスです!」
「アリス!いらっしゃい!今日はどうしたの?」
アリス「今、アリスはクエストの真っ最中なのです。」
そんな姿に苦笑しながら
「そうなんだね それは楽しそうだ。それでそれはどんなクエストなの?」
アリス「モモイとミドリが「シャーレのビルこそが我々の救世主、先生を捕らえる狂気の檻だ!」」
アリス「…と、そう言っていたので、アリスはシャーレを破壊して先生を救います!」
「うんうん。そうなんだね。………ん?」
「アリス…?今なんて……」
(バタンッ
モモイ&ミドリ「先生!無事!?あ……」
アリスは『光の剣:スーパーノヴァ』を担いで構えた
モモイ&ミドリ「ちょ…アリスちゃんまっ……」
アリス「…光よ!!!」
ズドオオォォォン!!!

そうしてシャーレは…「いやちょっと待ってこの展開使い回しすぎ!!」

アリスはなにか大変な事をしてしまいましたか?
これは…どうなんだろう…
いや完全に私たちの所為だよ!!


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