「またか…今度は誰…え」
カイザー元理事長「遊びに来てやったぞ、先生」
「えぇ!?カイザーの"元"理事長!!?何でここに?」
カイザー元理事長「おい…"元"は余計だぞ。何故かだと?先にも言っただろ遊びに来てやったんだ!ありがたいと思え!」
「あ〜…もしもし?ホシノメン?ちょっとシャーレまで来れる?カイザーがさぁ…」
「…うん…頼むね」ピッ
カイザー元理事長「おい」
「…」
カイザー元理事長「おい、今誰に電話した!?」
「…」
カイザー元理事長「何とか言え!」
「私から言える事は一つだけだ理事長…」
「お達者で」
カイザー元理事長「は?」
ドゴォォォン!!
ホシノメン「うへ〜おじさんの先生にちょっかい出すカイザー君はどちらかなぁ?」
カイザー元理事長「っ!?貴様はっっ!!」
「お達者で」
ホシノメン「それじゃあ、ちょぉーっとお時間頂くね?カイザー君」ニコニコ
カイザー元理事長「やっ…やめ…く…クソガァぁぁぁぁぁ!!」
…私の事は構うな!さっさと始めろっ!!…いや待て、やはり私を助けてか(ry
※本編のネタバレが若干含まれております。
ご注意下さい
ーーシャーレの地下 クラフトチャンバー/製造室前
「さて、と…」
特に意味も無く周囲を確認してみる
ここが正念場と言うのはある程度記憶している為に気合いを入れ直すと言うのもあったのだか
「……ん?」
足元が暗い為よく見えなかったが、ワカモがいた位置に何かが落ちていた
「…これはワカモが使ってたライフル銃?」
手に取ってみるとやはりと言うか何というか、銃本来の重みを感じる…気がした
「あの子も、意外とおっちょこちょいな所もあるんだね」
ふふっ…と苦笑する 側から見れば何か自分がやばい人に見えてしまうであろう事は内緒だ
「……?あれ、まだ何か…?」
そして最後に、部屋の本当に隅っこの方の床に四角いなにかが落ちていた それは今の明るさでは見つけられないほど今の暗さと同じくらいの色合いの物だった。
取り敢えず目についてしまったので拾っておこう そう思って手に取った瞬間、目を大きく見開いた。
…いやあり得ない、そんな筈は無いと…
だが、そこにある その手に取った正体は
「シッテムの…箱?」
本来ならこの世に二つとない筈の『ソレ』は自分の持っている物と酷似している…間違いない シッテムの箱だった。ただし、もう一つの手に取った方の箱はボロボロで所々が黒ずんでおり画面にはヒビが入っていた。
「これは…夢、なのだろうか?」
頬をつねってみるが変わらない 現実だ。
「これは…まさか、あのプレナパテスの……?」
ーープレナパテス、簡単な説明だけで語るとするならば『彼』は自分だ。彼は自分のもう一つの可能性、過去あるいは現在あるいは未来…その中の一つの可能性、その中にいる《可能性》の自分…少しややこしい話かも知れないがそう語るしかない…しかしーー
「…やっぱり動かないよね」
電源を付けようとするも動かない…というよりもボタンがサビているせいなのか押せないほどに硬く微動だにしなかった
「ダメか…仕方ない。」
しかし、ここで立ち止まっている訳にも行かないのでもう一つのシッテムの箱を何を考えたのか服の裏にあるポケットに隠す様に仕舞い込んだ 流石にこれは誰にも見せられないと感じたからなのかも知れない
まさかの出来事に嫌な汗が止まらなかったが気を引き締めて、改めてシッテムの箱本来の機能を発揮させる為にその言の葉を紡いだ
……我々は望む、七つの嘆きを。
……我々は覚えている、ジェリコの古則を。
そしてそのパスワードを発言した瞬間、眩い光に包まれてシッテムの箱の中へと意識が吸い込まれて行った。
目を開ける そこは不思議で何処か懐かしい感覚に襲われるような 教室のような場所だった。天井は半壊しており、壁は殆ど壊れてその機能すら無いように思う しかしそこから見える海辺の景色は目を奪われるほど美しく感じた。
教室ともなると当然、それに相応しいあのお尻が痛くなりそうな椅子や硬い机が鉄板(?)だが、それらはその教室の隅に追いやられるように積まれていた。
そして、部屋の中央には正しく置かれた机と椅子とこのシッテムの箱のメインO.SであるA.R.O.N.Aことアロナ、その外見は外は青色内は桃色の髪を靡かせ、頭の上で白いリボンがウサギ耳のように結ばれ青い制服に身を包んだ彼女は椅子に座って机に突っ伏して眠っていた。
「…アロナ」
そう呟き その少女にゆっくりと近づいた
そのぷにぷにした頬を指で突っつくが熟睡しているようで起きそうに無い
「んにゃ…いちごみるくはそんなに飲めまひぇんよぉ〜」
何とも可愛らしい寝言に苦笑しながらも、アロナの肩を揺らして声をかける
「アロナ…アロナ、起きて欲しい。またいちごみるく買ってきてあげるから」
ガバッ「いちごみるく!!」ゴンッ
「アダッ」
「ゴフッ」
直後、余りの起床の勢いにアロナの後頭部が自分のアゴにクリーンヒットし悶絶した。
「アイタタ…あれ…?貴方はもしかして」
「ウッウン… 私は先生だよ。ごめんね?急に起こしちゃって」
ヒリヒリと痛むアゴを摩りながらそう答える。
「初めまして、先生!私はこのシッテムの箱のメインO.Sであり、システム管理者のアロナちゃんです!!以後、お見知りおきを!!」
その小柄な体でウーンと伸びをしながら元気よく自己紹介をしてくる
「よろしくね。アロナ」
「はい!」
「それで先生、こちらに来られたのは『シッテムの箱』の所有者登録する為でお間違いないですね?」
「うん、それで間違いないよ」
「分かりました!では登録にあたってこのアロナちゃんの指を先生の指でタッチして下さい!」
この会話は記憶にもある あるのだがやはり登録は指認証なのか…と少しだけ苦笑する。というのもこの行動はアロナが「近未来的でかっこいいからです」と胸張って主張をしていたからである。
「…」
「どうしたんですか?黙り込んでしまって…あの、そろそろスーパーアロナちゃんと言えど腕が疲れて来たのですが…」
おっと…こんなことを考えている場合では無い早く登録してあげないとアロナの腕が持たなそうだ
「ごめんごめん、ちょっと色々考えててね…指での認証だったね」
はい、と自分の指とアロナの指を重ねる
「……はい!登録が完了しました!これによりシッテムの箱の持ち主は《先生》となりました!」
おめでとうございます!とぱちぱちと手を叩かれた
「それでこのスーパーアロナちゃんにできる事なら何だってお手伝いできますよ!!」
なんでも…いや待てよ?ここでサンクトゥムタワーの権限を戻すことが順当な『道』なのだとしたら…少し面白い考えが頭を過った
「アロナ」
「はい!」
「本当に何でも出来るんだよね?」
「一応アロナちゃんにできる事なら何でも一通りは出来ますよ!」
「なら本来なら最初にすべき事は、キヴォトス全域の行政権を司る「サンクトゥムタワー」の制御権の復旧なのだけど」
「それよりも先に何かしたい事があるんですよね!?」
「of course!冴えてるねアロナちゃん」
「えへへ…それ程でもあるんですけどねぇ〜」
と、言いつつアロナの顔はとてもいい笑顔だった
「…それじゃあ、本題に入るよ?まずは今自分がいる部屋の前にクラフトチャンバー…製造室があるんだけど復旧出来る?」
「それくらいならお安いご用です!ですがそういった事なら心配ありません!」
アロナが続ける
「サンクトゥムタワーを復旧させる事ができれば必然的にそちらの製造室も復旧しますので」
「何もしなくても使える状態に戻りますよ!」
「そっか…それなら問題ないね。教えてくれてありがとうアロナ」
「また褒められてしまいましたー」
うへへ、とよだれをたらしながら喜ぶ様が微笑ましい
「…とそろそろかな。アロナ頼める?」
「はい!お任せください!このスーパーアロナちゃんの演算機能にかかればちょちょいのちょいです!!」
そういうとアロナは何やら複雑な電子データ?のような物を目の前に展開し、いそいそと手を動かし始めた。
ーー数十秒くらいかその程度の時間しか経っても無いにも関わらず
「出来ました!」
「あとワンタッチでサンクトゥムタワーの権限を回復できますが、どうしますか?」
「相変わらず早いね」
「…?」
この時アロナは疑問に思った ほんの僅かな疑問でそれほど気にする事は無いとそう思えるほどの疑問を
「あ、そうだもう一つそれを押す前にお願い出来るかな?」
「はい!大丈夫ですよ!」
「じゃあね…」
ーーーーー「分かりました!そのようにプログラムを書き換えて置きますね!」
「頼んだよ」
「…コホン、では改めましてサンクトゥムタワーの全権限…復旧します!!!」
そう言ってアロナは力一杯と言わんばかりに電子データに向かって手のひらを振り下ろした
…本当に今更それ言う?案件ですが、今までのストーリーと今後のストーリーは即興で作られている為、もしかしたら何処かが矛盾が起きる可能性があります。
あしからず
どうでもいいけど、あしからずって良い言葉だよね