ゾロゾロ…
「…もう私が話すより前に扉開けて入って来るようになっちゃったね…」
まぁ、いっかと思いながら出口の方へ顔を向けた
「え?」
ナギサ「ティーパーティー1番隊 隊長 桐藤ナギサ」
マコト「っ…ティーパーティー2番隊 隊長 羽沼マコト」
サオリ「…ティーパーティー3番隊 隊長 錠前サオリ」
ホシノ「うへ〜、ティーパーティー4番隊 隊長 小鳥遊ホシノ」
ネル「…クッソ…ティーパーティー5番隊 隊長 美甘ネル」
5人「5人合わせてティーレンジャイ!!」
「…」
5人「…」
「えっと…ツッコまずに先に進めた方がいいよね?」
全員が全員、遠い目をして頷いた
いや…本当に何があったのさ…この面子で…
ーー自分の持つ 起動できるシッテムの箱を自分のポケットにしまい込み、流石にここに放置しては置けないとワカモの落し物のライフル銃を肩に携えて地上へと帰還する。
「!先生、無事だったのですね」
良かった…と そう言ってリンが駆け寄る それに続くようにヘリ組も近寄って来た
「あと少し遅かったら皆んなで突入しようかと思っていたんですよ?」
そう言ってユウカが話しかけて来る
「皆んな、遅れてごめんね?でも言われた通りに待機してくれてたんだね…ありがとう 私を信じてくれて」
「…っ!べ…別に先生を心配してた訳では無いんですけどね?」
ユウカはそう続けるが顔が赤いように見える…熱でもあるのかな?
そんなユウカを全員が見つめて 何この女チョロくない?見たいな顔をちらほらさせていた
「ところで…」
ふとハスミが何かに気づき疑問を投げかけて来る
「先生の待っているそちらの銃は…?」
「確か入る時にはそのような物はお持ちでは無かったですよね?」
ハスミが少し興味深そうにそのワカモの銃を見ながら続ける
「それに…その銃の色や形、何処かで…」
ーーまずい…と内心冷や汗を掻いた 羽川(はねかわ)ハスミ…トリニティ総合学園の正義実現委員会に所属し更にはそこの副委員長の座に就いている彼女は、ワカモの事を恐らくはよく知っているのだろう。
「えぇと…この銃は…中で見つけたから拾ったんだよ…」
「…そう…ですか」
言い訳を考える余裕がなく なんとも在り来りな説明しか出来なかったが飲み込んでもらえた(?)ようで安心した …がその瞳には怪しさを滲ませていたように思うがそれには気づかないふりをした
そういった会話を他所にリンが一歩前に出て口を開いた
「それで先生、先生が帰って来られたと言う事はつまり」
「うん 上手くいったよ。もうサンクトゥムタワーの制御権は取り戻せた」
「!……」
その言葉を聞いて全員の顔が先程より柔らかくなったように思えた
「やり遂げたのですね…先生」
そう言ってリンはもう一度姿勢正して頭を下げながら
「お疲れ様でした 各学園の代表としてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました」
リンが謝礼を述べるとヘリ組まで頭を下げる
「このくらいお安い御用だよ。それに私は生徒の笑顔を守るためなら何だってするつもりだからさ」
「また何かあれば頼って欲しいんだ…だからこれからもよろしくね」
はい!とその場にいる誰もが良い返事を返した
「では、こちらのヘリで一度サンクトゥムタワーへと参りましょう。他にも説明すべき事が山ほどありますので」
「うん 分かったよ。リンちゃん」
「…」
この時だけはリンちゃんからのツッコミが返ってこなかった また怒らせたのだろうか…?
「ごめんよ?リン」
「いえ別に…」
コホン…と一度咳払いをし
「では…行きましょうか。ハスミ、ヘリの操縦をお願い出来ますか?」
「分かりました それでは…」
そうして続々とヘリに乗り込みサンクトゥムタワーへと飛んでいく一行であった
ーーサンクトゥムタワー……キヴォトスの行政制御権や世界の再構築を司る超常的なオーパーツ…その頭上を見上げれば巨大なヘイローがふわふわと浮いており
まさにキヴォトスの中枢と呼ばれるに相応しい見た目をしていた
事ここにおける連邦生徒会はそのサンクトゥムタワーを中心として活動しており生徒会長が行方不明になった時に混乱が起こり中は散々としていた。
「ここが、連邦生徒会の本部…と言う事になるのか」
「はい、その認識で間違いありません。」
…と、改めて間近で観ると本当にバカでかい建物である事が伺える
どうやってこんな物を建てて…というより何の為に造られたのか少し気になっていたりした
建物をまじまじと眺めていると、スズミがこちらを一瞥し話しかけて来る
「…では、リン行政官並びに先生、私は自分の学園に戻ります」
「同じく私もトリニティに帰ります」
とハスミとスズミは肩を並べて ありがとうございました と一礼し踵を返して歩き出した
それに続くようにユウカも別れの言葉を口にする
「…ミレニアムに帰ったら書類整理が沢山あるので一件落着…と断言は出来ませんが、とにかく先生 ありがとうござ…
そういって感謝の言葉を口にしようとしている所で何故かユウカが固まった
それは なにかを見て不思議がっている様子だった
「…ユウカ?」
リンもその様子に気づき疑念を抱く
自分とリンはユウカのその視線を追って振り向いた そこにはヘリ組の1人であったチナツが立っていた…だが様子がおかしい。
様子がおかしいとは言っても怪我をしているだとか、病気になっているとかなどではない… その顔には困惑と…恐怖が 恐れの部分が張り付いていた
「…チナツ?」
自分が声を掛ける その瞬間チナツの顔が歪んだ
「…な…なぜ…」
チナツが震えたような声で言葉を絞り出す
「何故…こちらに委員長が…」
「っ!『ヒナ委員長』、お答えください!いつ来られたのですか!?」
それは誰に向けられた言葉なのか…彼女が見据えたその先に、答えがあった
「先生が」
「ヒナ委員長…?」
その場にいるチナツ以外の全員が、現状を推し量ることの出来ない状態になっている事に気付きつつあった
ーー空崎(そらさき)ヒナ…ゲヘナ学園の3年生にして風紀委員会所属、そのトップが彼女である事はゲヘナ学園では常識中の常識であった。風紀委員会は、校内の風紀及び治安維持に努める「対テロ組織」のような風貌を匂わせるに十分な勢力図と化しており、各自治区の対応でありとあらゆる不良生徒達を鎮圧する…まさにゲヘナを代表するに相応しい人物であるのだが…
「その名前…聞いた事があります。たしかゲヘナ学園の…でも 先生が?」
「先生…一体これはどういうことですか…?」
何故か自分が問い詰められるような形となりユウカとリンが混乱しながらも現状を把握せんと思案を巡らせていた
「…私にも何が何だか…その…チナツ?」
だが、自分の言葉が届いているのかどうか分からないかのようにチナツは話を続けていた
「ヒナ委員長…その…お声が、大変失礼ながら、何故か男性のような声になっていませんか?」
「いや…何故も何も私は男だからね…先生だからね?」
「…」
チナツは不思議そうな顔をしている
「…えぇと…どうしようか…これ」
「いえ…私たちに聞かれても…」
「答えようがありません」
ユウカとリンは混乱していた 全員が黙り込む
そんな沈黙を破ったのはリンであった
「何故このような事になったのか…恐らくは原因がある筈です。何か思い当たる節はありませんか?」
先生?と自分を不安そうに見つめてくる
原因…そうだ原因だ!だが、それを探そうとするもいまいちピンと来ないのが現状であった
「…そう言えば先生…あ」
リンが何か思いついたように話そうとするが途中で辞めてしまった
「リン?」
「あ…いえその…あの時のアレが…影響を…と…」
妙に歯切れの悪い言い回しにユウカは目を細める
だが、リンが何を言おうとしているのか分かった為リンに手を小さく振り
「大丈夫だよ リンちゃんの考えている事が分かったから 自分が説明するから」
ありがとう、と目配せで伝える
一方リンはバツの悪そうな顔で自分を見据えていた
「その…申し訳ありません」
「リンちゃんのお陰で進展しそうなんだから謝らないで」
そう笑顔で返すと戸惑いながらも少し微笑んだ彼女を見届けて「さっきから何の話?」と言わんばかりのユウカに先の出来事を簡単に説明した。
ーーそれから少し経ち ボッーとしているチナツを他所にユウカに説明し終え…
「はぁ…そんな話信じられませんよ…なんて言ってられる雰囲気じゃ無いですしね…」
「ですが、それが本当だったところで結局解決策が分からないのなら意味が無いのでは?」
「…」
ユウカから至極真っ当な指摘を受けただけだった
ちょっと区切りが悪いですが今回はこの辺で…話の構成に少々手間取ってましてね…
申し訳ありませんm(_ _)m
…それから、前書きのコメディパートが恒例化してしまっている事に対して、申し訳なく思ってはいるのです…いるのですが あれで主のモチベを上げているので勘弁して下さい…
だって…書いてて楽しいんだもん!仕方ないじゃん!?
そうだ…楽しいのが悪いんだ!(謎の逆ギレ)
それはそうと主の仕事の時間の都合だったりで一定の期間で投稿できる時もあればそうじゃない時もあったりと、目次で書いた通り不定期での投稿となります。
頑張って書いて行きますので、ご声援の程、よろしくお願い致しますm(_ _)m