もしネームドに記憶があったら?   作:tto2098ut

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誤字報告ほんまに助かります。
壁越えを書こうと思ったんですが、先にこっちを処理しないとなと思ったので書いてます。


武装採掘艦破壊 【ALT】

「621。...仕事だ。」

 

「惑星封鎖機構から依頼が来ている。...全く持って意味不明な事だが...ブリーフィングを確認しろ。受けるかどうかも、お前が決めていい。」

 

『独立傭兵レイヴン。惑星封鎖機構だ。貴様をこう呼ばざるを得ないのは癪だが、恐らくこれが一番手っ取り早い呼び方だ。現時点では、この呼び方をするとしよう。』

『我々の目標は惑星の封鎖、及びコーラルの完全封殺。この目標に取って邪魔になるのは、ルビコン解放戦線の一部及び企業勢力だ。』

『貴様には、解放戦線の武装採掘艦である、ストライダーを破壊してもらいたい。』

『封鎖機構の戦力であればSGでも十分可能な作戦だが、我々は他の作戦に備えねばならない。』

『武装採掘艦はコーラルを掘り出し、取引に使用している。外宇宙にコーラルを持ち出されるわけにはいかない。』

『コラテラルダメージは許容するしかないが、極力犠牲は多くないほうが良い。』

『可能であれば、ドリル部分のみを破壊してもらいたい。移動式拠点として用いる分には構わないが、採掘をさせなければいいだけだ。』

『修理をされようがどうでもいいが、奴らを脅すのも目的の一部として存在する。』

『コーラルはルビコン星系内に留めておかねばならない。』

 

『報酬としてはCOAMに加え封鎖機構のパーツをAC規格に調整した物を貸与しよう。』

『色好い返事を期待する。』

 

「同時にルビコン解放戦線からも護衛の依頼が来ている。アーキバスからの破壊の依頼もだ。」

「お前が選べ、621。」

 

ウォルター。私は今回、こっちを受けるよ。

護衛を選んでも、C兵器が来てストライダーは破壊される。なら、少しでも犠牲が少ないほうが良い。

まさか封鎖機構から依頼が来るとは思ってなかったけど...で、これは何?

 

報酬 220000COAM+HC/AC07:Escutcheon

 

えすかっしょん...?

 

「盾型装飾、という意味だ。」

「...貸与されたパーツはこれだ。」

 

手持ち形式の...円形の何かだった。

ACに乗りテストをすると、認識がされなかった。本来AC規格でない物を無理やり調整しているようだ、そうもなる。しかし、説明なども同時にあったため問題はなかった。

曰く、「ハンドパルスバックラー」。起動すると、肩にあったバックラーのように一瞬のイニシャルガードの後、通常のガードになる。肩武器は封じられず、同時に強いガード性能がある優秀な盾のようだが...

どうやら近接攻撃が可能のようだった。起動と同時にQBを吹かす事によりQBの方向にバックラーを起動し突進。大きい衝撃値を与えるみたいだった。

 

どこかのHCが持っていたやつだろう。今後、使う機会があるかもしれない。

せっかくだから、この仕事にこれを持っていくことにした。左肩のシールドと交換だ。

ハンガーのためガチャガチャしなくてはいけないが、ストライダーの主な武装で注意すべきなのはアイボール砲台だ。だから、私はこのシールドがあれば十分防げると考えた。

イニシャルガード時間は0.2秒、ガード性能はダメージ80%、衝撃値70%カット。

通常ガードは...微妙だ。

 

 

「メインシステム 戦闘モード起動」

 

「ルビコン解放戦線の武装採掘艦、ストライダーを破壊する。」

「アイボール砲台には用心しろ、621。」

 

『不明な機体反応を検知!』

『識別はなんだ?』

『独立傭兵です!』

『企業の差し金か...アイボール起動、焼き払え!』

『了解!「コーラルよ ルビコンと共にあれ」』

『「ルビコンと共にあれ」』

 

「封鎖機構の差し金とは思わないだろう。ストライダーは脚部の修理が完了していない。脚部を破壊し、ドリルを破壊しろ。」

 

もう手慣れた事だった。

ビームはQBを吹かしまくって避ける。

ABを起動してストライダーに接近する。

 

「ストライダーの懐に入ったようだな。」

「脚部を潰して動きを止めてやれ。」

早速ハンドバックラーを起動し、基礎部分が丸出しの足を攻撃する。

ブレードやスライサー程ではないが、爆雷投射機程度のダメージは出る。ただ、少し使いづらい。

 

『アイボールの照射を...かいくぐるなんて...!』

 

「脚部の破損を確認した。」

「今回は甲板に上る必要はない。前方へ進め。」

 

ドリルは結構でかい。

ネペンテスと比べても見劣りしないだろう。...いや、ネペンテスより大きいかもしれない。

 

「関節を狙え、621。」

 

『!?ドリルに攻撃を受けています!』

『なんだと...?何故ドリルだけ?』

『アイボールの射角も届きません!』

『ミサイルを放て!ストライダーをここで失うわけにはいかん...!』

 

ミサイルが飛んでくるが、余裕で避けられてしまう。

 

『ドリルが持ちません!関節が既にボロボロです!』

『なんだと言うのだ、このACは!』

 

ドリルの関節部分を破壊すると、ドリルが大きな音を立てながら爆発する。

地面にドスリ、と落下した。

 

「武装採掘艦の採掘機部分の破壊を確認...?!」

「621、遠方から新たな機体反応だ。」

 

日時は夜に差し掛かろうとしている。

つまり、そう言う事だろう。

 

「...これは...」

「C兵器か...前回と同じ、最初はウィーヴルが二機だ。」

 

『傭兵。ドリルの破壊は確認した。任務は達成だが...』

 

『艦長!新たな機体反応が近づいています!』

『なんだ、また企業勢力か!』

『不明です!ACではありません!』

『なんだと...』

『動きが俊敏すぎて、アイボールも上手く命中していません!』

『...やむを得ないか...』

 

『そこの独立傭兵!ルビコン解放戦線だ。その不明機体を撃墜してもらいたい!』

『攻撃をしてきた機体に依頼をするなど言語道断かもしれんが...独立傭兵は仕事先を選ばないと聞く!』

『報酬は約束しよう!』

 

『ストライダーははっきり言うがあまり脅威ではない。そちらの不明機体の方がよほど脅威のようだ。撃墜を依頼する。』

 

「...だそうだ、621。まだ忙しくなるぞ...!」

 

ウィーヴルは一目散にストライダーの方向へ向かう。

それをなんとかシールドバッシュで阻止し、ミサイルとライフルを一斉射。

もう一機はどうやらアイボール砲台のレーザーが当たったようで、スタッガー状態に陥っている。

そのまま同じくバッシュで止めを刺す。

 

「621。新たな...やはりヘリアンサス型か...」

「動きが早い。ストライダーを破壊されないよう気を付けろ。」

 

集団で突っ込んできたヘリアンサスをアサルトアーマーでまとめて一掃する。

 

「...まだ来るぞ。ヘリアンサス型...ではない!」

「グリッド086にいた機体だ。用心しろ。」

 

ゴーストが3体、増援でやってきていた。

その全てがパルスシールドを纏い、プラズマ鞭を所持している機体だった。

しかし、このハンドバックラーはパルス武装だ。パルス干渉は比較的高い。

 

難なくゴーストを撃破する。レーザーライフル機体の方が良かったんじゃないか?

 

「...打ち止めのようだな。」

「ストライダーは健在だ。封鎖機構の依頼も達成。仕事は終わりだ、621。」

 

『独立傭兵...どうやら企業の狗というだけではないらしい。』

『感謝をしよう。』

 

 

 

[通信が入っています]

 

『傭兵。先日の依頼達成、こちらから感謝を伝えよう。』

『ルビコン解放戦線のコーラル関連の動きは大いに遅延しているようだ。』

『そのパーツは貴様にそのまま譲渡という扱いになった。上手く使え。』

『今後も依頼があるかもしれん。その時はよろしく頼む。』

 

 

オールマインドは沈黙している。いつもと同じように。

カーラとウォルターには、既にオールマインドの事は伝えてある。

難しい顔をして、二人で何か話し合っていた。

でも、その話をする前に、私の再手術が先かもしれない、という話をしてくれて少し嬉しかったことを覚えている。エアに会えないからいらないかもしれないけど。

発話機能は欲しいけど。

...今のところ、耳鳴りはしない。多分、交信が確立できていないんだろう。ウォッチポイントでコーラルの奔流を浴びない限り、エアとの交信はできない。

そして、二人にはエアの事は話していない。ウォルターは覚えているみたいだったけど、私をちらっと見て、カーラには話していないみたいだった。

 

コーラルを燃やすなら、エアとの交信は確立できない方がいいのかもしれない、なんて思ったけど。

それでも、ちょっぴり寂しい。

 

 

 

 




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