壁越えを書こうと思ったんですが、先にこっちを処理しないとなと思ったので書いてます。
「621。...仕事だ。」
「惑星封鎖機構から依頼が来ている。...全く持って意味不明な事だが...ブリーフィングを確認しろ。受けるかどうかも、お前が決めていい。」
『独立傭兵レイヴン。惑星封鎖機構だ。貴様をこう呼ばざるを得ないのは癪だが、恐らくこれが一番手っ取り早い呼び方だ。現時点では、この呼び方をするとしよう。』
『我々の目標は惑星の封鎖、及びコーラルの完全封殺。この目標に取って邪魔になるのは、ルビコン解放戦線の一部及び企業勢力だ。』
『貴様には、解放戦線の武装採掘艦である、ストライダーを破壊してもらいたい。』
『封鎖機構の戦力であればSGでも十分可能な作戦だが、我々は他の作戦に備えねばならない。』
『武装採掘艦はコーラルを掘り出し、取引に使用している。外宇宙にコーラルを持ち出されるわけにはいかない。』
『コラテラルダメージは許容するしかないが、極力犠牲は多くないほうが良い。』
『可能であれば、ドリル部分のみを破壊してもらいたい。移動式拠点として用いる分には構わないが、採掘をさせなければいいだけだ。』
『修理をされようがどうでもいいが、奴らを脅すのも目的の一部として存在する。』
『コーラルはルビコン星系内に留めておかねばならない。』
『報酬としてはCOAMに加え封鎖機構のパーツをAC規格に調整した物を貸与しよう。』
『色好い返事を期待する。』
「同時にルビコン解放戦線からも護衛の依頼が来ている。アーキバスからの破壊の依頼もだ。」
「お前が選べ、621。」
ウォルター。私は今回、こっちを受けるよ。
護衛を選んでも、C兵器が来てストライダーは破壊される。なら、少しでも犠牲が少ないほうが良い。
まさか封鎖機構から依頼が来るとは思ってなかったけど...で、これは何?
報酬 220000COAM+HC/AC07:Escutcheon
えすかっしょん...?
「盾型装飾、という意味だ。」
「...貸与されたパーツはこれだ。」
手持ち形式の...円形の何かだった。
ACに乗りテストをすると、認識がされなかった。本来AC規格でない物を無理やり調整しているようだ、そうもなる。しかし、説明なども同時にあったため問題はなかった。
曰く、「ハンドパルスバックラー」。起動すると、肩にあったバックラーのように一瞬のイニシャルガードの後、通常のガードになる。肩武器は封じられず、同時に強いガード性能がある優秀な盾のようだが...
どうやら近接攻撃が可能のようだった。起動と同時にQBを吹かす事によりQBの方向にバックラーを起動し突進。大きい衝撃値を与えるみたいだった。
どこかのHCが持っていたやつだろう。今後、使う機会があるかもしれない。
せっかくだから、この仕事にこれを持っていくことにした。左肩のシールドと交換だ。
ハンガーのためガチャガチャしなくてはいけないが、ストライダーの主な武装で注意すべきなのはアイボール砲台だ。だから、私はこのシールドがあれば十分防げると考えた。
イニシャルガード時間は0.2秒、ガード性能はダメージ80%、衝撃値70%カット。
通常ガードは...微妙だ。
「メインシステム 戦闘モード起動」
「ルビコン解放戦線の武装採掘艦、ストライダーを破壊する。」
「アイボール砲台には用心しろ、621。」
『不明な機体反応を検知!』
『識別はなんだ?』
『独立傭兵です!』
『企業の差し金か...アイボール起動、焼き払え!』
『了解!「コーラルよ ルビコンと共にあれ」』
『「ルビコンと共にあれ」』
「封鎖機構の差し金とは思わないだろう。ストライダーは脚部の修理が完了していない。脚部を破壊し、ドリルを破壊しろ。」
もう手慣れた事だった。
ビームはQBを吹かしまくって避ける。
ABを起動してストライダーに接近する。
「ストライダーの懐に入ったようだな。」
「脚部を潰して動きを止めてやれ。」
早速ハンドバックラーを起動し、基礎部分が丸出しの足を攻撃する。
ブレードやスライサー程ではないが、爆雷投射機程度のダメージは出る。ただ、少し使いづらい。
『アイボールの照射を...かいくぐるなんて...!』
「脚部の破損を確認した。」
「今回は甲板に上る必要はない。前方へ進め。」
ドリルは結構でかい。
ネペンテスと比べても見劣りしないだろう。...いや、ネペンテスより大きいかもしれない。
「関節を狙え、621。」
『!?ドリルに攻撃を受けています!』
『なんだと...?何故ドリルだけ?』
『アイボールの射角も届きません!』
『ミサイルを放て!ストライダーをここで失うわけにはいかん...!』
ミサイルが飛んでくるが、余裕で避けられてしまう。
『ドリルが持ちません!関節が既にボロボロです!』
『なんだと言うのだ、このACは!』
ドリルの関節部分を破壊すると、ドリルが大きな音を立てながら爆発する。
地面にドスリ、と落下した。
「武装採掘艦の採掘機部分の破壊を確認...?!」
「621、遠方から新たな機体反応だ。」
日時は夜に差し掛かろうとしている。
つまり、そう言う事だろう。
「...これは...」
「C兵器か...前回と同じ、最初はウィーヴルが二機だ。」
『傭兵。ドリルの破壊は確認した。任務は達成だが...』
『艦長!新たな機体反応が近づいています!』
『なんだ、また企業勢力か!』
『不明です!ACではありません!』
『なんだと...』
『動きが俊敏すぎて、アイボールも上手く命中していません!』
『...やむを得ないか...』
『そこの独立傭兵!ルビコン解放戦線だ。その不明機体を撃墜してもらいたい!』
『攻撃をしてきた機体に依頼をするなど言語道断かもしれんが...独立傭兵は仕事先を選ばないと聞く!』
『報酬は約束しよう!』
『ストライダーははっきり言うがあまり脅威ではない。そちらの不明機体の方がよほど脅威のようだ。撃墜を依頼する。』
「...だそうだ、621。まだ忙しくなるぞ...!」
ウィーヴルは一目散にストライダーの方向へ向かう。
それをなんとかシールドバッシュで阻止し、ミサイルとライフルを一斉射。
もう一機はどうやらアイボール砲台のレーザーが当たったようで、スタッガー状態に陥っている。
そのまま同じくバッシュで止めを刺す。
「621。新たな...やはりヘリアンサス型か...」
「動きが早い。ストライダーを破壊されないよう気を付けろ。」
集団で突っ込んできたヘリアンサスをアサルトアーマーでまとめて一掃する。
「...まだ来るぞ。ヘリアンサス型...ではない!」
「グリッド086にいた機体だ。用心しろ。」
ゴーストが3体、増援でやってきていた。
その全てがパルスシールドを纏い、プラズマ鞭を所持している機体だった。
しかし、このハンドバックラーはパルス武装だ。パルス干渉は比較的高い。
難なくゴーストを撃破する。レーザーライフル機体の方が良かったんじゃないか?
「...打ち止めのようだな。」
「ストライダーは健在だ。封鎖機構の依頼も達成。仕事は終わりだ、621。」
『独立傭兵...どうやら企業の狗というだけではないらしい。』
『感謝をしよう。』
[通信が入っています]
『傭兵。先日の依頼達成、こちらから感謝を伝えよう。』
『ルビコン解放戦線のコーラル関連の動きは大いに遅延しているようだ。』
『そのパーツは貴様にそのまま譲渡という扱いになった。上手く使え。』
『今後も依頼があるかもしれん。その時はよろしく頼む。』
オールマインドは沈黙している。いつもと同じように。
カーラとウォルターには、既にオールマインドの事は伝えてある。
難しい顔をして、二人で何か話し合っていた。
でも、その話をする前に、私の再手術が先かもしれない、という話をしてくれて少し嬉しかったことを覚えている。エアに会えないからいらないかもしれないけど。
発話機能は欲しいけど。
...今のところ、耳鳴りはしない。多分、交信が確立できていないんだろう。ウォッチポイントでコーラルの奔流を浴びない限り、エアとの交信はできない。
そして、二人にはエアの事は話していない。ウォルターは覚えているみたいだったけど、私をちらっと見て、カーラには話していないみたいだった。
コーラルを燃やすなら、エアとの交信は確立できない方がいいのかもしれない、なんて思ったけど。
それでも、ちょっぴり寂しい。
壁越えも書いてます!