「旦那さま。今日は雨で村人の漁がお休みです。村人の午前中の探索で、このような物が2つ届いております」
「ほう、コボルトと兎のスキル結晶ではないか。何か褒美をやらねばな」
一階層のコボルトと三階層の兎をずっとやらせてたからな。コボルトソルトと兎の毛皮の在庫が200個になりそうだから、そろそろと思っていたがやっと出たか。スキル結晶は、この村では5000ナールの四分の一と決めたから、褒美は結晶1個1200ナールだ。
「よし、俺の銀袋から銀貨24枚を取ってきたパーティーに、褒美としてアンナから分配してやれ」
「ありがとうございます。より一層励むことでしょう」
「カルロ、あと足りない装備はなんだ?」
「はい、片手剣が4本と、盾が6枚、皮の鎧が2点、手袋が3点ですね。昨日足の病気がうつると知ったので防具だけでも……」
「そうだな、ドロップアイテムを売却して資金を調達してこよう。エマと狼人族の娘たちをお供させる」
俺は麻袋に絹の糸100個とペッパーを100個入れて、狼人族の娘たちに探索者ギルドで売らせて商人のジョブをとらせた。絹の糸、ペッパーの売値は80ナール。1階層から11階層のボスは、34階層から44層の雑魚ドロップの値段だ。俺は資金を16000ナール回収したので、装備品、衣服、その他の購入にあてた。
「カルロ、言われた物を調達してきたぞ。装備の采配はお前がしろよ」
サーベルと木の盾は1000ナール、皮の鎧は800ナール、皮の手袋は80ナールだ。回収した資金1600ナールは直ぐに無くなった……。
俺の村の部隊は、巫女Lv3、探索者Lv3、漁師Lv5を2人の4人編成を4パーティー。四階層までの探索を許可した。四階層の雑魚は無警戒なナイーブオリーブだから問題ないだろう。残りは一階層のコボルトで教育と修練をさせつつ、三階層で兎の肉をとらせる。妨害の銅剣も6本あるから六階層のグリーンキャタピラーまでは行けるはずだ。
俺の村の部隊がようやく完成したぞ。♂と♀の混成部隊、男女の関係で問題が発生しないようにしなければならない。しばらくは様子をみる必要があるだろう。頼むからスキル結晶をもっと出してくれ!
狼人族の娘たちは獣戦士になりたてだから、レベルを少し上げてからスキル攻撃の練習もさせる必要がある。少し俺の資金繰りとスキル結晶のために、六階層のホワイトキャタピラーで修練するか。ドロップ品の絹の糸は80ナールで売れるからな。
「よし、午後の迷宮の修練に行くぞ。エマ、狼人族の娘たちにも用意させろ」
「はい、アキラ様!」
問題は娘たちが6人いるということ、俺を含めて7人になってしまうからだ。俺は2回に分けて6人の娘たちを六階層のボス待機部屋に送り込む。
「よし、午後の修練を始めるぞ。7人いるからな。2人を待機部屋に待機させる」
俺は、すごく面倒くさいが入れ替えながら、ボスのホワイトキャタピラーを周回した。女の戦いが起きると困る。猫人族の2人と狼人族の2人をそれぞれペアにさせた。
ホワイトキャタピラーLv6(非表示 HP1200)
「ノラは最後に部屋に入ってくれ 火炎剣!」
……スラッシュ、スラッシュ、スラッシュ
(非表示 269、269、269ダメージ)
ホワイトキャタピラーは煙となって消えた。(非表示 経験値3)
エマがドロップ品の絹の糸を拾ってくる。
猫人族の海女を1人抜いているからパワーが落ちているが24周回して、狼人族のリーゼとエルザの獣戦士がレベル2になり、俺の色摩がレベル6になったので、獣戦士のビーストアタックの修練に移るために一階層のボス待機部屋に移動した。レベル2で1発くらいは放てるだろうか。
「よし、リーゼとエルザには獣戦士のスキル攻撃の修練をしてもらうぞ、エマ訳せ」
ビーストアタックを家で練習されたら、たまったものではない。家がぶっ壊れるはずだ。
俺はエマから説明させて、リーゼとエルザに詠唱の練習をさせた。
「醜の獣のもののふの、八十の力を解き放つ、奪命、ビーストアタック」
リーゼとエルザの脳内には詠唱文が浮かぶんだろうが、ブラヒム語は難しいようだ。そろそろ行けるか。
「そろそろ行けそうか。コボルトケンプファーで、まずはリーゼからだ、エマ訳せ」
俺はリーゼを連れて、一階層のボスへ踊り込むと魔物が実体化する。
コボルトケンプファーLv1(非表示 HP200)
「リーゼ、ビーストアタックを使え!」
「醜の獣のもののふの、八十の力を解き放つ、奪命、ビーストアタック」
リーゼのシミターが詠唱と共に輝きだす。
きゃうーん、シュバッ。
(非表示 クリティカルヒット)
(非表示 317ダメージ)
コボルトケンプファーが煙となって消えた。
すっ、凄すぎる。俺の禁欲攻撃とほぼ同等以上じゃないか……ただのシミターだぞ。しかもレベル2で。人が喰らったら確実に死ぬぞ……。
ビーストアタック。狼人族のみがなれる獣戦士の攻撃スキルだ。こいつはヤバイなんてもんじゃねえ。確定クリティカルがついてやがる。ただし消費MPがハンパじゃない。レベルも低く、パーティー効果でMPを強化していない場合、おそらく一発でグロッキーだ。そして、この世界のスキル攻撃は、戦士のラッシュも、剣士のスラッシュも、そしてビーストアタックも必中だ。おそらく攻撃倍率は禁欲攻撃の最大値と同等だろう。原作ではデュランダルの威力の2、3発分らしいが間違いない。
その後、リーゼとエルザを交代してビーストアタックの練習をさせたが、同様に一撃だった……原作でロクサーヌを獣戦士から巫女に変えた理由がわかった気がした。もし女の争いが起こったとしたら間違いなく血の海だ……じゅっ、獣戦士こえー。
ビーストアタックの修練の終わったリーゼとエルザを抱きしめてから先に家に帰し、ラピッドラビットで兎の肉を11個。最後にホワイトキャタピラーを禁欲攻撃で倒して、芋虫のスキル結晶を捻り出して帰宅した。
春の20日夜。所持金:金2銀136銅?
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夕食後に家人全員に、やってはいけない事を申しつける。俺は村人Lv5以上の者たちをもぐりのジョブにつかせている。俺を含めて全員が職業ギルドを通して転職していない以上、やってはいけない禁則事項などの説明を受けていないのだ。いずれ全員を正式なジョブにつかせるつもりだが、転職代の資金はまだない。何かやらかされて、盗賊ジョブや奴隷身分になられても困るのだ。先日、探索者ジョブが盗賊ジョブになってしまう事件が起きたので、何か対策しておきたいところだ。
「これから村人たち全員に幾つかの制約を設ける。今日はジョブについてだ。いずれギルド登録させてやるが、まだその段階ではない。まず村長のアンナについてだが、騎士団から任命される時点で、騎士から禁則事項は聞いているだろう」
「はい、旦那さま。騎士様から伺っております」
「うむ、次はアイテムボックスが使える探索者の者だが、先日アイテムボックスが開けなくなる事件が起きたから、皆も理解しているであろう。ロマーノ村の迷宮ドロップ品は、俺以外は全員に渡してあるリュックで持ち帰るようにな」
「はい、村人たちも承知しております」
「次は、エマ、カミーユ、クロエたちの巫女だが、禁則事項は俺もわからないからな。俺が信用のおける者だけを巫女にする。全体手当ての使用は村人限定とする」
「アキラ様、エマは悪いことしてません」
「お前が一番危ないからな。俺が見張っててやる」
「よし、次は漁師と海女だが、これは村の漁師どもが転職時にギルドから聞いているだろう。海女のジョゼとイリスは、村の漁師から聞いておけ。エマ訳せ」
「……XXXXXXXXX」
「にゃうーん」「にゃーーん」
「次はノラの鍛冶師だが、俺の見ている前でしか、装備製造とスキル結晶の融合はしないでくれ。約束してくれるか?」
「はい、アキラさん」
「そしてカルロは今、僧侶だ。僧侶の禁則事項も俺は知らん。回復スキルの手当ては、村の者だけに使えよ。間違って盗賊を回復したりすると制約に引っかかるかも知れんからな」
「はい、アキラ様。今は水虫の漁師の足の治療にしか使ってません」
「うむ、迷宮で仲間の回復には使っていいからな。とにかく村人以外には使うなよ」
「そして、俺が引き受けた狼人族の娘たちだ。リーゼとエルザは獣戦士として育てるつもりだが、彼女たちが修得した攻撃スキルは非常に危険だ。人に向けての使用は禁止だ。簡単に人を殺してしまうからな。家の中で詠唱の練習をしないで迷宮内で練習するようにな。家がぶっ壊れるからな、エマ訳せ」
「……XXXXXXXXX」
「きゃうーん」「きゃんきゃん」
「最後だが、エマのほむらのレイピアの火炎剣だが家の中で使うなよ。家が火事になるからな」
「えー。お炊事する時の火起こしに便利なのに。あとお湯を作るのも!」
「やっ、やめろ、外でやれ!」
「アンナ、村人たちにも徹底させろ。あと村の外にも絶対に言うなよ」
「はい、重々承知してます」
こんなところだろうか。いずれギルドに登録した時にわかるだろうが、リスクは避けたい。エマたち娘たちは、エマの部屋に戻っていった。全員でブラヒム語の勉強をするのだそうだ。早く俺と話せるようになってくれ。そして、アンナ、カミーユとクロエの猫人族には、3人の腰をトントンしてあげてから、夜の伽は毎回3人相手なので奇数日でとお願いしておいた。ブラヒム語の練習もしといてくれよ。
俺は居間で寝ているカルロを連れて、元カミーユの家の俺の家で、今日から別の部屋で寝かせることにした。カルロには男の修行をするために個室が必要だろう。女たちの前では出来ないこともあるからな……。
春の20日夜半。所持金:金2銀136銅?
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「なんだカルロ、お前も朝に息子が立つようになっていたのか」
「アキラ様、川遊びに行くようになって、お姉ちゃんとノラさんにおちんちんを弄られてから何か変なんです。なんなのでしょうか?」
「お前は今、いくつだったか?」
「春の38日で13歳です。インテリジェンスカードは冬に更新なので身分上は12歳ですが……」
「ふむ、大人の男に近づいていると言うことだ。心配するな。俺がお前を一人前の男にしてやるからな。今日の夜からでも男の修行も始めていくか」
ほう、インテリジェンスカードは冬に更新か。そこまでに資金を溜めないと、人頭税で俺も奴隷身分に落とされてしまう。資金繰りを加速させなければ……俺の奴隷商人のジョブも冬までに間に合わせねばならない。はたして間に合うのか……。
俺は早朝、マルコ村の迷宮に状況を探るために来ていた。迷宮前の案内役探索者はまだいたのか……。
「よう、まだいたのか。別の場所に移動したと思っていたがな」
「ああ、小遣いがまだ足りなくてな。明日あたりにでも移動するかな」
「そうか、どんな感じだ?」
案内役探索者は自分の両手を揉むので、銀貨2枚を握らせると喋り始めた。
「それがな。マルコ村長の家に不振な奴らが入っていったらしいぜ」
「なんだその不振な奴らって?」
「知らんねえよ。でもな、盗賊団の一味じゃねえかって言っていた探索者もいたらしいが、口に出すのも危ねえからな。本当のところなんか教えちゃくれねえよ」
俺は追加で銀貨2枚を握らせる。
「俺が風潮してたって言うなよな。なんでもゲイル盗賊団の一味に似た奴がいたってな。おっとこれ以上は俺もあぶねえ。俺ももう他所へ移動するぜ」
案内役探索者はそれ以上喋らなかったので、俺は案内役と別れて迷宮内へと消えていく。げっ、ゲイル盗賊団だとぉ。俺の村を襲った奴らじゃないか……盗賊団イベントがまだ続いているのか。俺の村を盗賊どもに襲わせたのはマルコ村長だったのか……何一つ確かなことはないが、俺は迷宮からワープで自宅に帰宅した。
ノラを座っている俺の股の間に座らせて、朝の日課の鍛冶をさせながら俺は思案する。ゲイル盗賊団か。確かに俺は原作のように、一人で盗賊団とその一味を壊滅させていない。いくら金の為とは言え、あんなことは課金デュランダルを持っている英雄にしかできないぞ。そう漫画の話だ。こんな貧しい村を襲ったところで得るものは無いのに、盗賊団に襲われている。やはり、何者かの指示であったと見るべきだろうが、マルコ村長の指示だったのかは確信が持てない。それにしても、まだ終わっていないか……盗賊に対抗できる村の強化も急がなければ……俺は座らせているノラのお腹をタプタプさせながら、日課の鍛冶を終わらせた。
「カルロ、昨日の猫人族の迷宮探索はどうだった?」
「はい、カミーユさんの話だと、四階層のナイーブオリーブは大丈夫だと」
「わかった。しばらくは漁の終わった後に四階層と三階層をやらせておけ。あと戦える者を何人か村の防衛に必ず残しておけよ。万が一、盗賊が来た時にやられるからな」
「はい、カミーユさんとクロエさんがうまくやります」
ふむ、そうだな。盤石ではないが村の戦力は整いつつある。あとは11歳以上の子供も自分の身くらいは守れるようにしておくか。それと将来の村長のカルロの右腕になる者も鍛えておきたい。
「カルロ、お前と仲がよく、歯向かわない者を連れてこい。今日からそいつも鍛えてやる」
「ロック君とジュール君ですかね。村の入口でよく昼寝している者です」
「ああ、お前がいいなら、そいつらでいいぞ。将来お前が使いこなす者たちだからな」
ほう、村の入口で昼寝しながら、いつも警戒しているあの少年猫か。異常があれば、きちんと村長に報告もしてくる。たしかに悪くはない。
俺はカルロに命じて、狼人族の娘たちには一階層でビーストアタックの修練をさせる。すまんが俺のパーティーには枠がない。狼人族の娘たちの、ふにゃーんとした耳を触ってあげたら、とても気持ち良さそうだ。リーゼとエルザは頬を赤らめる。とその時、エマにまたしても肘でトントンとされた。どうやら狼人族の娘の耳にお触りするのもまた、求愛行動だとエマに怒られた。確かに原作で主人公も最初にやっていたな……知らないことが多すぎる、異世界は……。
村の見張り役の少年たちが2人いなくなるのは不味いので、ロック少年猫に装備を付けさせて育成する。ロック(♂:12歳)村人Lv4だから何回かホワイトキャタピラーに連れて行けばいいだろう。俺たちのボス出現位置への配置が終わってから、最後にボス部屋に入るだけだからな。この少年たちにはワープ周回を見せることになるが、そもそも何なのかもわからんだろう。一応カルロに後で言い含めておくか。
ロック少年猫はホワイトキャタピラーを20周回したら村人Lv5になったので、ある程度の経験値が溜まっていたのだろう。迷宮に入って探索者、一階層のコボルトケンプファーで僧侶、剣士、戦士を修得させ、マルコ村の迷宮の一階層コラーゲンコーラルを倒して漁師を修得させる。三階層のボスのパーンで自信をつけさせるのはやめておいた。いつかカルロと共にやらせてやろう。
同様にして、午前中は村人Lv4の猫人族の子供を2人、午後も3人の猫人族の子供を村人Lv5にした。あとはジョブの調整だ。明日もう一度同じことをやれば、10歳以上の村の子供の育成が終わるだろう。俺の僧侶とノラの鍛冶師がレベル6、ジョゼとイリスの海女がレベル5になる。ドロップ品はコーラルゼラチンを6個、コボルトフラワー12個、絹の糸100以上、芋虫のスキル結晶を1つ入手した。
最後にラピッドラビットで兎の肉を11個。五階層のハチノスを禁欲攻撃で倒して、牛のスキル結晶を1つ入手し帰宅した。獣戦士の娘たちも戻ってきているようだ。帰宅後にアンナに息子を綺麗にされてからパンツを履き替え、夕食までパピルスの帳面と格闘する。
春の21日夜。所持金:金2銀132銅?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「旦那さま。今日は春の21日ですので、夜中にお伺いします」
「ああ、今日は奇数日だったな。ブラヒム語を教えてやってからにしてくれな」
「はい、後ほどお伺いします」
アンナの舌が唇を舐める。こっ、怖い……俺はカルロを連れて自分の家へと戻る。
「カルロよ、お前も大人になりつつあるからな。今日から男の修行も始めるか」
「はい、どうやるんでしょう」
「お前も朝に息子が立つようになったからな。どんな時に大きくなるんだ」
「川遊びの時にノラさんのおっぱいを見てるとついつい……」
「ほう、別に恥ずかしいことではないぞ。ただな、俺の娘たちを見るのは構わんが、悪戯するのは許さんぞ」
……
俺はカルロに大人について教えてやり、息子の剥き方も教えてやった。この世界は性について、あまりにも疎いからだ。
……
「そうだったんですね。アキラ様」
「ただな、一気にやるなよ。15歳になるまでの体の成長に合わせて少しずつだぞ。お前は僧侶にしてあるからな。痛かったら自分で手当てしろよ。一皮剥けた時にお前も大人の男の仲間入りだ。その時に、その先のことも教えてやろう」
「はい、今日からやってみます。でもアキラ様は川遊びの時に大きくされてませんよね」
「ああ、俺は大人だからな。理性は制御できているからな。お前も川遊びの時に自制しろよ。早く大人の男になれ!」
「はい、頑張ってみます」
カルロは与えた自分の部屋に戻っていった。まあ無理せずに一人でやってくれ。俺は教えてやれても手伝えんからな。ノラには手を出すなよ。
ズズズッ、ガララッ。入口のドアが開けられ、月明かりに照らされた1人と2匹の魔性の女に会敵した。また違う猫人族の女を連れて来たぞ。いや知ってるけどさ。
「旦那さま、本日もよろしくお願いします。女の喜びをお与え下さい」
「「にゃーん」」
俺は3人の女に自室に連れられていくと、アンナはカルロがいる事に気付く。
「カルロがいるようですが平気でしょうか?」
「ああ、カルロは男の修行中だからな。俺は多少、見られても聞かれても構わん。アンナは俺と愛するのは嫌か?」
「旦那さま、子供たちは成人するまで、その……やってはいけないのです……」
「どっ、どういう事だ?」
「はい、成人前の娘に手を出したとき、盗賊身分に落とされてしまいます。ですので、私たちも子供には、その……そういう事は成人するまで教えないのです……」
なっ、なんだってー。淫行か。やはりあるのか、そのシステムが。しかし貴族連中はやっているのではないのか。いや貴族ならば何らかの抜け道があるのだろう……たしか原作で皇帝のお付きがロリコンだったはずだ。奴は愛でるだけだったのか……俺も、うっかり14歳の娘たちに手を出していたら大変な事になっていたぞ。異世界舐めてた。こっ、怖すぎる……。
「そっ、そうなのか。カルロは大丈夫だぞ。俺が仕込んで一人前にするからな」
「ありがとうございます。私も旦那さまに愛して頂けるなら……聞かれてもその……」
アンナにブランチの透明な膜を息子に装着され、猫人族の尻尾が俺の息子をシュルリ、シュルリと撫でる。
……
カルロよ。おそらく悶々として聞き耳を立ててるかもしれんが、早く一人前の男になれ。
春の21日夜半。所持金:金2銀132銅?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「アキラ様、その……昨日お母さんとその……」
「ほう、聞いていたのか。お前にはまだ早いが、自分のものを一皮剥くのが最優先だ。その後にその先を教えてやろう。俺がやっていることを多少覗いたり聞いたりしても構わんが、くれぐれも順番を間違えるなよ」
「はい、早く教えてもらえるように修行を頑張ります!」
「うむ、では食事に行くぞ」
俺は朝の日課のノラの鍛冶を済ませてから、マルコ村の迷宮前の案内役探索者を探りに行くが、ついに奴はいなくなった。どうする、村内に盗賊がいるか見にいくか。いや、今の俺の水色の装備は目立つからな。仮に見つかって襲われても俺にはオーバーホエルミングはない……断念して帰宅した。
「カルロ、大人用装備は揃ったはずだが、子供向けの装備はどうなってる?」
「アキラ様、武器と盾と皮の鎧が人数分ありません」
「わかった。昨日の絹の糸を売却して、装備を調達してくる。とりあえず今は鎧だけだ」
俺はバルナバの町の探索者ギルドで、絹の糸100個を売却して皮の鎧だけを調達してくる。8000ナール資金化して、皮の鎧10点も8000ナール……武器と盾まで揃えるとあと2万ナール必要だが、不測の事態で、パーティーを組んで防具だけでも一式装備していれば、襲われても殺されることはないだろう。
「カルロ、防具の采配をしておけ。昨日の育成した猫人族の子供は、大人が漁のしている午前中に装備を借りて、一階層のコボルトで修練させておけよ。教育係の大人も何人か連れて行け」
猫人族の10歳以上の村人Lv4は、あと6人残っている。俺は今日中に育成して仕上げる。狼人族の娘たちも、ふにゃーんとした耳を触ってあげてから、カルロに預けてビーストアタックの修練を積んでもらう。昨日の夜にパピルスの帳面との格闘した内容はカルロには伝えてある。パピルスのメモを見ながら、あとはうまくやるだろう。
俺は午前中に村人Lv4の猫人族の子供3人を昨日と同じように育成し、午後にもう3人に同じことをやった。これで戦えそうな者の最低限の育成は終了でいいだろう。あとは迷宮に入れておけばレベルが上がって勝手に育つはずだ。ようやく、この村の防衛戦力は揃った。俺の農夫と剣士、エマの巫女がレベル7になる。ホワイトキャタピラーを100匹以上やっているので芋虫のスキル結晶も1つ入手した。明日また絹の糸100個を資金化する予定だ。
大幅に時間が過ぎた為、急いで食事をとり、ノラに鍛冶をさせてから本日は寝よう。明日からは狼人族の娘たちのレベル上げをしないと上の階層には連れて行けない。
「キャラクター再設定!」
BP:0
キャラクター再設定(1)
鑑定(1) ジョブ設定(1) 詠唱短縮(1)
ワープ(1)
武器一 (1):ほむらの銅剣
頭装備一(1):防水の皮帽子(水色のスイムキャップ)
胴装備一(1):頑丈の皮鎧
腕装備一(1):防水の皮手袋(水色のゴム手袋)
足装備一(1):防水の皮靴 (水色の風呂用のゴム靴)
装飾品一(1):防水のマント(水色の雨ガッパ)
フィフスジョブ(15):探索者7 色摩6 農夫7 僧侶6 剣士7
MP回復速度上昇(1) 腕力上昇(29)
■ロマーノ村の村長家■
アキラ 男:探索者Lv7 アンナ 女:村長Lv3
エマ 女:巫女Lv7 カルロ 男:僧侶Lv3
ノラ ♀:鍛冶師Lv6
カミーユ♀:巫女Lv3 クロエ ♀:巫女Lv3
ジョゼ ♀:海女Lv5 イリス ♀:海女Lv5
リーゼ ♀:獣戦士Lv2 エルザ ♀:獣戦士Lv2
■ロマーノ村の猫人族■
猫人族 ♂:漁師Lv5~漁師Lv1
猫人族 ♀:探索者Lv3~探索者Lv1
猫人族 ♀:巫女Lv3
■ロマーノ村の迷宮■
到達階層 :八階層入口
■マルコ村の迷宮■
ワープ可能:十階層入口
春の22日夜。所持金:金2銀132銅?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝の日課のノラの修練の鍛冶を済ませてからマルコ村を探りに行く。今日は目立つ水色のボーナス初期装備ではなく、通常の革装備一式だ。ワープしてきたマルコ村の迷宮から1人でトボトボと村へと歩いていく。
いっ、いた。案内役探索者に聞いた話は本当だった。マルコ村の中にレベルの低い盗賊どもが混じり込んでいる。しばらくするとマルコ村長の屋敷から、盗賊の幹部らしき者たちが出てきて、村の外へと向かっていく。村内にいた盗賊たちも村の外へと移動を始めた。盗賊どもが進んで行く道の先は俺の村だ。俺には英雄のオーバーホエルミングは無い、課金デュランダルも与えられていない。俺は20人近くいる盗賊団を見て恐怖に震えた。急ぎマルコ村の迷宮から自宅に帰還した。風雲急を告げる……。
「アンナ、盗賊団がまた来るぞ。急いで村人たちを集めろ。今日の朝の漁は中止にしろ」
「また盗賊団ですか……旦那さま……」
「ああ、おそらくマルコ村長が仕掛けてきたぞ。何を企んでいるのか知らんが、前回の盗賊団もマルコ村長の指示だったのかもしれんぞ」
「旦那さま……」
「だが、安心しろ。カルロ聞いたな、村人たちの装備とパーティー分けの采配をしておけ。俺は急いで武具を調達してくる」
俺は急いでバルナバの町の武器屋にワープで向かう。選らんでいる時間はない。サーベルと木の盾を無造作に購入して金貨2枚を支払うと、アイテムボックスに突っ込んでロマーノ村へと帰還した。
「カルロ、サーベルと木の盾だ。これを迷宮で修練した子供たちに持たせて、母親と一緒に戦えない子供たちを守らせろ!」
「アンナは滋養丸50個を村人に、強壮丸20個は巫女にした者にそれぞれ分配してやれ」
「エマ、狼人族の娘たちにアンナを守らせろ。緊急時にはビーストアタックを使わせろ、訳せ!」
俺は急いで迎え撃つ準備をした。もしかしたら来ないかもしれないが、その時は訓練だと思えばいい。そして俺の村の部隊がついに完成した!
第1パーティー:俺の部隊だ。
人員 :俺、エマ、ノラ、海女のジョゼとイリス。
第2パーティー:攻撃部隊6人。
人員 :巫女カミーユ、探索者、漁師4人。
第3パーティー:攻撃部隊6人。
人員 :巫女クロエ、 探索者、漁師4人。
第4パーティー:防衛部隊6人。
人員 :巫女ミレーヌ、探索者、漁師4人。
第5パーティー:本陣6人。
人員 :村長アンナ、カルロ、巫女、探索者、獣戦士のリーゼとエルザ。
「XXXXXXXXX!」
見張り役の猫人族の少年が知らせてくる。盗賊団は総勢18人。戦闘人数の上では互角だ。
「臆するな。盗賊は人ではない、魔物だと思え。行くぞぉ!」
鑑定!
ゲッツ(男:??歳) 盗賊Lv39
武器:山崩れの鉄剣
装備:盗賊のバンダナ 硬革の鎧 硬革の手袋 硬革の靴
げっ、あれは。盗賊Lv39で山崩れの鉄剣だとぉ。俺は相手の装備の、格の違いに怯んで立ち尽くす。その時、ジョゼとイリスの尻尾が立ち尽くす俺の両腕をシュルリと撫でる。この娘たちは、まだ会話できない俺に尻尾で勇気を与えてくれる。にゃうーん。
火炎剣!ボワッ、土滑剣!ドゥッ、ガキーン。
俺のほむらの火炎剣と盗賊の山崩れの土滑剣が交差し弾ける。
だが、俺がパワー負けするかよっ。俺の中の欲望が燃え上る……その剣を俺によこせー。
禁欲攻撃!(非表示 禁欲倍率:10倍)
グワシャッ、ボワッ、プシャー。
その瞬間、俺のほむらの銅剣が、盗賊の山崩れの鉄剣を押し返し、相手の頭まで達すると燃え上る……俺の村をやらせるかよ。パンツを濡らした俺は、山崩れの土滑剣にうち勝った。
……
賢者タイムで冷静になった俺は、錬金術師のメッキに気が付く。し、しまったー。メッキを使えば安全だった……。
その日、俺の村の部隊は盗賊団に完勝した。
春の23日昼。所持金:金0銀132銅?