持たざる者の異世界迷宮でハーレムを   作:@ペロ

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006 コイチの実のふすま

早朝は、レベル5で獲得した初級ジョブの慣らしでエマと迷宮に来ている。

今日は錬金術師ジョブのために、朝から石鹸の制作をしたかったが、アンナは掃除、洗濯、カルロは水汲み、ロバの世話、他にも朝のルーチンがあるのだろう。はっきり言って朝の俺は邪魔だ。エマを俺が迷宮要員として取り上げたので、忙しさに拍車が掛かっているようだ。

 

「村人ジョブの修行が終わったから、エマは何のジョブに就きたいのだ」

「私は巫女がいい!」

「回復スキルの詠唱の練習が必要だぞ」

「アキラ様、教えてよ」

 

まあ、そうなるよな。エマのジョブを巫女に変更する。全体手当ての詠唱の練習が必要だ。戦闘中、とっさに詠唱できるようになる訓練も必要になる。

 

「よし、これを詠唱してみろ」

 

「あやまちあらば安らけく、巫女の祝の呪いの、全体手当て」

 

ダメージは受けていないが、回復されたのがわかるので成功したのだろう。後は何回使えるかどうかだな。

 

「火炎剣も使うなら、魔力管理も必要になるからな」

「はーい、コボルトケンプファーで試したい!」

 

コボルトケンプファーか。慣れたものだがエマのレベルは巫女Lv1だ。

俺はフィフスジョブにし、剣士、僧侶、神官をセットしておく。エマがガス欠になると不味いので、MP上昇のパーティー効果のある僧侶と神官で様子をみる。

 

「キャラクター再設定!」

BP:0

キャラクター再設定(1)

鑑定(1) ジョブ設定(1) 詠唱短縮(1)

ワープ(1)

武器一 (1):ほむらの銅剣

頭装備一(1):防水の皮帽子(水色のスイムキャップ)

胴装備一(1):頑丈の皮鎧

腕装備一(1):防水の皮手袋(水色のゴム手袋)

足装備一(1):防水の皮靴 (水色の風呂用のゴム靴)

装飾品一(1):防水のマント(水色の雨ガッパ)

フィフスジョブ(15):探索者 剣士 僧侶 農夫 神官

MP回復速度上昇(1) 獲得経験値五倍(15)

腕力上昇(12)

 

腕力上昇が下がるが、剣士の腕力上昇のパーティー効果に期待だ。詠唱省略がないので、詠唱共鳴に注意が必要だ。まあ、コボルトケンプファーだからな。

 

エマの火炎剣で1人で戦わせる。喰らったら自分で回復だ。

 

コボルトケンプファーLv1(非表示 HP200)

 

……ズガッ、ザシュ。

(非表示 ……42、41ダメージ)

 

コボルトケンプファーは、5発で煙となって消えた。

(非表示 経験値1)

エマは喰らってもいないのに回復する。

 

「あやまちあらば安らけく、巫女の祝の呪いの、全体手当て」

 

まあ、いいだろう。コボルトケンプファーを全部で10回やらせたが、ガス欠にはならなかった。全体手当ては、人数で消費MPが変わるかもしれないので一旦はここまでだ。コボルトケンプファーの鉈がドロップしたが、コボルトのスキル結晶が欲しいぞ。

 

「エマ、どうだ。慣れたか?」

「はい、バッチリですよ」

「次は俺の番だな。剣士のスラッシュスキルを試すからエマは見ていてくれ」

 

俺は火炎剣でのスラッシュ使用時の効果を確かめる。火炎剣にスラッシュの効果が乗るといいのだが……。

 

コボルトケンプファーLv1(非表示 HP200)

 

「火炎剣!」「スラッシュ!」「スラッシュ!」

 

バコッ、ザシュ。

(非表示 ……102、101ダメージ)

 

コボルトケンプファーは2発で煙となって消えた。

(非表示 経験値1)

確かな手ごたえを感じる。俺もコボルトケンプファーを全部で10回やってみたが、まだ一撃では倒せない……ドロップはコボルトフラワーだけだ。

 

「アキラ様、凄い威力ですね、素敵!」

「すまんが、剣士のスキルだけでも何回か戦いたい。もうちょっと付き合え」

「はーい」

 

「スラッシュ!」、「スラッシュ!」

 

バコッ、バコッ、バコッ、ザシュ。

(非表示 51、51、50、51ダメージ)

むむ、どうなのだ。やはり火炎剣も必要か……スラッシュだけで全部で5回やってみたが、やはり弱点属性がいるか。コボルトのスキル結晶が1つドロップした。ちょうど俺の剣士、僧侶、神官とエマの巫女のレベルが2に上がったので、ここで切り上げる。

 

「エマ、そろそろ帰るぞ」

「お肉は取りに行かないの?」

「今日はやることがある」

 

ワープゲートを馬小屋に繋いで帰還する。そろそろ炊事場が空いただろう。石鹸を作って錬金術師をゲットしたい。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「アンナ、炊事場を借りるぞ」

「何かなさるのですか、手伝います」

「ああ、石鹸を作ろうと思ってな。火を起こしてくれ」

「アキラ様、私もやりたい!」

「お前は後でやらせるから見てろ」

 

町で材料は買ってきてある。同じやり方でいいだろう。違う作り方だと錬金術師のイベント失敗でジョブが取得できないまであるからな。

 

手鍋にお湯を沸かして砕いたシェルパウダーをぶち込む。火加減調整なんてものは俺にはできない。泡が出たらコイチの実のふすまをぶち込んで、かき混ぜれば完成だ。ドロドロして色見もよくないな。あと何か臭う……待機ジョブに錬金術師ジョブが現れたから良しとしよう。

 

「アキラ様、何か臭うよ!」

「カルロ、この手鍋を納屋に置いてこい」

 

さて、同じことを3人にもやらせよう。手鍋はあと1個しかないからな。ドロドロした何かを作ったら洗わせる。エマたちにも錬金術師ジョブが生えたから、一旦はここで終了だ。

 

「これが石鹸ですか、茶色でドロドロしてますね」

「使えるかはわからんな。体に毒かもしれんから勝手に使うなよ」

「家の中がなんか臭うよ!」

 

手鍋は2つは納屋に置いておいて、あとで様子をみよう。臭すぎてダメだったら製法を変える。なんたって作り方は、異世界漫画の数だけあるからな……。

 

錬金術師:知力小上昇 器用微上昇

スキル :メッキ

村人Lv5で化学反応作業を行う。

 

さて次だ。俺はあることをずっと考えていた。

 

「エマ、ブランチは今、何本ある。全部持ってきてくれ」

「はーい」

「アンナ、ブランチは外で燃やしてみたか」

「はい、外で燃やしてみましたが、魔法的な何かなのでしょうか、普通の薪より火力が強いですね。燃え上ったりすることはありません」

「炊事で使えそうなら使ってくれ。迷宮の二階層で取れるからな。木を切って薪を作るのも大変だろう」

「アキラ様、ブランチは8本あったよ」

 

迷宮素材は、透明なラップのような膜で覆われている。この膜がないとオイルや牛乳や肉がドロップした時に大変なことになる。そして、ブランチも透明な膜で覆われている。透明な膜は燃えるのでブランチはこのまま燃やしてもいいだろう。透明な膜を取り除く場合は、コボルトナイフで切り裂いて取り除く。おわかりいただけただろうか。

ブランチは、コミック内ではY字型の枝だ。少し細いか。うまく透明な膜を剥がせば筒状の形状の膜が取れることになる。そして透明な膜はある程度の伸縮性がある。おわかりいただけただろうか。

あとは最大膨張時の自分の物に装着可能かどうかと破れないかだ。そして人体に影響がなければ……避妊具代わりの何かを手に入れたことになる!

 

「すまんが、コボルトナイフでブランチのY字の2つにわかれている方に切り込みをいれて、うまく剥がしてくれないか」

「こんな感じだな」

「ブランチの透明な膜を全部剥がしてしまって、よろしいのでしょうか」

「ああ、任せる。ブランチはY字だからな。2つにわかれている方以外を傷つけるなよ」

 

さて、アンナたちには意味不明だが、丁寧に作業をさせて8個の筒状の透明な膜を手に入れた。男の妄想には際限がないのさ。

 

「丁寧にやってくれたな。ありがとう」

「アキラ様、何に使うの?」

「いやな、ちょっとな。実験だ。お前にはまだ早い」

 

俺は、そそくさとブランチから剥ぎ取ったゴムのような透明な膜を自室に運ぶ。さすがにこの時間は試せないな。夜になったら試してみるか……。

 

春の8日昼。所持金:金17銀21銅?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

午後は村人による迷宮探索を始めので、猫人族の未亡人たち6人が集まってきた。将来の村長のカルロの育成も合わせて始める。魔結晶は1人に1つずつ配る。

 

カルロ:村人Lv2

武具 :シミター 木の盾

装備 :皮の帽子 皮の鎧 皮の手袋 皮の靴 ミサンガ

 

村人貸与装備

未亡人:探索者Lv1

武具 :銅の剣

装備 :皮のカチューシャ 皮の鎧 皮の手袋 皮の靴 ミサンガ

 

「カルロ、装備品を村人たちに貸し出すぞ。装備品の管理はお前がやれ。将来の村長のお前が仕切ることになるんだからな」

「アキラ様、迷宮に入ったことがありません」

「問題ない。今日教えてやるからな」

 

俺はエマ、カルロの3人でパーティーを組む。未亡人たちは6人でパーティーを組んで後ろから見学だ。ぞろぞろとロマーノ村の迷宮まで歩き、迷宮内に入る。

 

「俺たち3人が前を進んでコボルドを倒すからな。お前たちは後ろから見ていろ」

 

エマに訳させてから、俺たちを先頭に2パーティーで通路を進むとコボルド1体が現れる。

 

「チキチキチキチキ!」

コボルトLv1(非表示 HP100)

 

コボルトが右手のナイフを振り回してよちよち歩いてくる。

エマに火炎剣なしで倒させ、カルロがアイテムを拾う。エマが未亡人たちに倒し方教えている。

次に現れたコボルドは、カルロにシミターで倒させる。皮装備を全部位に装備してあれば、コボルトは全く怖くない。多分、迷宮装備がしてあれば、コボルトの持つコボルトナイフのダメージは1だ。

 

……バコッ、ザシュ。

(非表示 ……12、12ダメージ)

 

カルロのシミターで9発で、コボルトは煙となって消えた。カルロがコボルトソルトを拾う。もう1体をカルロに倒させて、中間の小部屋に辿り着く。中間部屋から先は未亡人たちに倒させる。未亡人たちは6人パーティーなのでフルボッコだろう。アイテムの分配が問題になるので、一旦村長家で全て引き取って、硬貨の均等割りで分配することしよう。

 

……バコッ、ザシュ。

(非表示 ……21、21ダメージ)

 

未亡人たちの銅の剣5発で、コボルトは煙となって消えた。カルロがアイテムを拾う。更にもう1体のコボルトを未亡人たちが倒してボス待機部屋だ。

 

「ここがボス待機部屋だ。あの開いている扉は1パーティー全員が入ると閉まるぞ。2パーティーが同時に入ろうとしても扉は閉まらないからな。ズルはできないぞ」

 

エマに訳させて説明する。未亡人たちを待機部屋に待たせて、まずカルロにボス部屋を体験させる。

 

コボルトケンプファーLv1(非表示 HP200)

 

……バコッ、ザシュ。

(非表示 ……12、12ダメージ)

 

カルロのシミター12発でコボルトケンプファーは煙となって消えた。カルロがコボルトフラワーを拾ってくる。

 

「ボスは固いですね。アキラ様」

「ああ、よく見て背中から攻撃すれば、奴の攻撃は当たらんぞ。精進しろよ」

 

二階層に抜けて、俺たちはボス待機部屋にワープで戻る。

 

「移動魔法でボス部屋に戻れるのは俺だけだからな。お前らには、まだできないぞ」

 

エマに上手く説明させる。さて、未亡人だけでボスを経験させるのは、ちと怖い。エマとカルロを待機部屋に待たせて、未亡人を3人ずつ俺のパーティーに入れて引率する。

 

「キャラクター再設定!」

BP:0

キャラクター再設定(1)

鑑定(1) ジョブ設定(1) 詠唱短縮(1) 詠唱省略(2)

ワープ(1) パーティー項目解除(2) パーティージョブ設定(2)

武器一 (1):ほむらの銅剣

頭装備一(1):防水の皮帽子(水色のスイムキャップ)

胴装備一(1):頑丈の皮鎧

腕装備一(1):防水の皮手袋(水色のゴム手袋)

足装備一(1):防水の皮靴 (水色の風呂用のゴム靴)

装飾品一(1):防水のマント(水色の雨ガッパ)

サードジョブジョブ(3):戦士 錬金術師 薬草採取士

獲得経験値十倍(31)

 

俺もレベル1のジョブを上げておきたい……獲得経験値十倍(31)をなんとか付ける。まあ、レベル1だけど俺は基本見てるだけだからな。

 

……バコッ、ザシュ。

(非表示 ……21、21ダメージ)

コボルトケンプファーは煙となって消えた。(非表示 経験値6)

未亡人たちの引率を3回で俺のジョブと未亡人の探索者がレベル2になった。1人1回ずつの6回戦って俺の引率は終了。俺は設定を元に戻す。

 

「エマ、未亡人に1人1回ずつボスを戦わせたから、もう大丈夫かな」

「はい、大丈夫ですよ。コボルトは弱いですからね」

 

最後に未亡人たち6人でコボルトケンプファーに挑戦させて、俺たちは迷宮を一旦出る。

未亡人たちは、まだ一階層を練習するらしいので滋養丸を1人2個持たせた。事故が無いようにな。

 

さて、俺たちは四階層を進めたい。ロマーノ村の迷宮の四階層はナイーブオリーブだ。

そう、今後オリーブオイル、パームオイルをタダで入手したい。オリーブの木とかよく燃えるだろう。しかも名前が無警戒のナイーブだからな。

 

「エマ、カルロ、四階層に行くぞ。四階層はナイーブオリーブだ。カルロは後ろで見ておけ」

「はい、わかりました」

「四階層の雑魚はナイーブオリーブとスローラビットとニードルウッドだ。最大3匹出るぞ」

 

俺たちは四階層の通路に進む。キャラクター再設定は朝の戦闘用に戻してある。

 

「ザザザッ、ザザザッ」

ナイーブオリーブLv4(非表示 HP400)

ナイーブオリーブLv4(非表示 HP400)

 

「木だからな。火が弱点のはずだ。火炎剣!」

 

火炎剣!……スラッシュ、スラッシュ!

(非表示 ……102、102ダメージ)

ナイーブオリーブは煙となって消えた。(非表示 経験値2)

俺の火炎剣スラッシュだと4発必要か……エマは、まだ手こずっている……。

 

火炎剣!……ザンッ、ザンッ。

(非表示 ……41、41ダメージ)

 

「アキラ様、かたいー!」

「抑えるだけでいい、後は俺がやる。喰らったら全体手当てで回復しろよ」

 

……スラッシュ、スラッシュ!

(非表示 ……102、102ダメージ)

ナイーブオリーブは煙となって消えた。(非表示 経験値2)

カルロにアイテムを拾わせる。ドロップアイテムはオリーブオイルか。オイルは透明な膜で覆われている。透明な膜に覆われてないと、オイルがベチャッて床に垂れるだけだから。

中間部屋までに全部で4回会敵した。ニードルウッドの鞭のような薙ぎ払いだけは避けられない……。

 

「どうだ、まだ夕飯じゃないか?」

「ボス部屋まで行けるかなぁ」

 

時間が微妙だがボス部屋まで行こう。1回くらいはボスと戦っておきたい。そこから3回会敵してボス部屋に辿り着く。巫女がいると安全だが、やはり前衛は巫女だと火力が足りない……エマに剣士をやらせるか。納得しないだろうな。

 

「よし、ボス部屋だ。このままボスにいくぞ。でかくなった木だ」

「アキラ様、今日のお肉は?」

「今日の肉はなしだ!」

「ええー」

 

四階層のボスはパームバウムだ。ナイーブオリーブ同様に原作で何の説明もなく倒してた雑魚のはずだ。

 

「鑑定!」

パームバウムLv4(非表示 HP800)

 

「エマは後ろに回り込んで攻撃しろ。火炎剣!」

 

火炎剣!……スラッシュ、スラッシュ!

(非表示 ……102、102ダメージ)

パームバウムは煙となって消えた。(非表示 経験値3)

カルロにアイテムを拾わせる。ドロップアイテムはパームオイル。パームオイルも透明な膜で覆われている。こう言う仕様なのだろう。俺的にはもう少しオイルを取りたい。

 

「もうちょっとやるからな」

「僕も戦いたいです」

「お前は見てろ!」

 

そこからみっちり15周回して、本日の探索は終了。オイル以外は出なかった。オイルは石鹸制作で使うから何個あってもいい。俺の剣士、僧侶、神官、エマの巫女、カルロの村人がレベル3に上がっていたのでパームバウムは終了し、ラピッドラビットで兎の肉を4つ取ってから、馬小屋にワープゲートを繋いで帰宅する。

 

「お母さん、今日も兎の肉を焼いて!」

「兎はシェーマ焼きにしてくれないか」

「アキラ様、ハーブは菜園で穫れますが、胡椒がありません」

「ペッパーか、蜘蛛の階層まで行かないと取れないか……そっ、そうだな、じきに胡椒も取れるようになるだろう。その時は頼む」

「今日はパームオイルがあるね、兎の肉の焼き加減が変わるの?」

「今日取ったオリーブオイルは家事で使ってくれ。パームオイルは売るかもしれないから少し待て」

 

パームオイルは値段が高い。売り物にもなるだろう。石鹸制作でも試したい。

夕食はいつもの、干物の魚を焼いたものと海鮮スープ、あとは兎の肉だ。兎の肉は村人たちでも取れるようになってもらいたい。エマを剣士にするか……いや現地人は呪文詠唱が必要だから、タイミングよくスラッシュは無理か……一応聞いてみるか。

 

「どうだエマ巫女は。剣士とかやってみるか。強いぞ」

「巫女がいい。火炎剣があるし」

 

どうやら巫女がいいらしい。巫女は女子供の憧れの職業だからな……俺的には攻撃力倍率を上げたい。漁師をパーティーに入れるか……まあ、色摩ジョブの禁欲攻撃を見てみてからだろう。俺は既に禁欲性格8日目。色摩ジョブを取ったあとに色摩の精力増強に耐えられるかだ。俺は食事後にお湯を持って自室に戻る。今日の夜は検証が必要だ。

 

春の8日夜。所持金:金17銀21銅?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

俺は素っ裸になって自室で妄想をする。まずブランチを包んでいた透明な膜の伸縮率だが、妄想程度の半立ちなら装着できそうではある。装着する時と取る時にオイルが必要だろうか。人体への刺激としてはオリーブオイルの方が少ないだろう。あと透明な膜の洗浄も必要になるか。

 

「キャラクター再設定!」

BP:0

キャラクター再設定(1)

鑑定(1) ジョブ設定(1) 詠唱短縮(1)

ワープ(1)

フィフスジョブ(31):探索者 剣士 僧侶 農夫 神官 戦士

体力上昇(9) 精神上昇(9)

 

ジョブはフィフスジョブ(31)にして、今の探索者、剣士、僧侶、農夫、神官に、HP微小上昇と体力小上昇のある戦士を追加する。余ったポイントは体力と精神に均等割りする。これで少し体の頑丈さと毒耐性が上がるよな。精神上昇は、たしか状態異常に影響があったはずだ。そして僧侶ジョブをつけているので緊急時には手当てだ。

 

俺はオリーブオイルを半立ちの股間に塗ると透明な膜を装着してみる。うむ、半立ち状態での透明な膜の装着は問題なさそうではある。あとは最大膨張時に、俺の股間と透明な膜が耐えられるかだ。

 

ズズズッ、ガラッ。引き戸が開けられる。

「アキラ様、今日のドロップ品のブランチの透明な膜をお持ちしました」

 

俺とアンナの目が合い沈黙が訪れる。みっ、見られた。頬を赤らめながらアンナは理解したのだろう。

 

「アキラ様、私の体をお使いください」

 

見られたからには、言い訳は無理だと悟った俺は、諦めてアンナの申し出を受け入れる。アンナに手伝ってもらい、最大膨張時での膜の強度、滑り具合、刺激度、液漏れを確認する。アンナが手で手伝いながらゴクリと喉を鳴らす。

 

……

 

検証としては、最大膨張時の俺の股間も透明な膜も耐えられることがわかった。液体の漏れもない。液溜まり用に先端は少し余せて装着する必要があるが、これは性行為用の避妊具として使用可能であると言えるだろう。Y字から先の部分はピラピラするが些細な問題だ。行為後にこの部分で縛れば液体も垂れないだろう。

 

俺はアンナのジョブを村長Lv1から村人Lv12へ変更する。村長Lv1だと体の頑丈さが心配だからだ。村長のレベルも上げてやらなければならない。そしてアンナの色女のレベルは上げてはならない……俺もゴクリと唾を飲み込む。

 

その夜、俺はアンナで、この世界での新品の体の童貞を失った。

 

……

 

賢者タイムに冷めたお湯で股間を洗い、透明な膜と液体は、月明かりのもと火炎剣で外で焼却処分した。

 

俺は今日、避妊アイテムを手に入れた。アイテムボックスには入らないが……。

 

春の8日夜半。所持金:金17銀21銅?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

し、しまった。

 

「アキラ様、昨日お母さんを裸にして、馬乗りで何をしてたの。虐めてたみたいだけど。お父さんも時々同じことしてた」

「まっ、まさか、見てたのか」

「うん、パーティー効果で、どこに誰がいるか薄っすらと見えるから、扉の隙間からこっそりと。昨日お母さんとずっと一緒だった。私もアキラ様と一緒にお休みしたいな」

「そっ、そうだな。お前が成人したらな……」

「ええー。今日の夜はアキラ様と一緒に寝るぅ!」

 

アンナも沈黙する……子供の性教育をしていないのだろう。エマは14歳だが幼い。誤魔化して朝食をとる。

 

「アキラ様、村の未亡人たちにブランチを取らさせたいのですが、未亡人たちの迷宮探索の修練の方はどうでしょうか?」

「そっ、そうだな。一階層のコボルトは未亡人たちでも問題ないからな。あとは二階層のニードルウッドで戦えるかだな」

「ニードルウッドの鞭のような手は長いよね。私も当たっちゃう」

 

アンナはブランチの透明な膜の使い方のことを知ってしまったから、ブランチを多数入手したいのだろう。人族の敏捷性ではニードルウッドの薙ぎ払いを潜って避けるのは厳しい。回避率上昇のスキル結晶が必要になるか。

 

「俺とエマとカルロは、午前中に五階層の探索を行う。カルロは朝の仕事を急いで終わらせろ。村人たちの午前中は漁と手伝いだろうから、アンナは午後に今日探索する未亡人たちを集めておけ」

「はい、漁と手伝いが終わりましたら、昨日の未亡人たちを集めておきます」

「今日は牛の魔物だからな。牛肉が食えるかもしれんぞ」

「お肉、やったー」

 

五階層の魔物はミノを最大3匹だ。昨日、通路の魔物を見ておいた。

 

「五階層は牛のミノとナイーブオリーブとスローラビットだ。牛だからな。角に気をつけろよ。カルロが戦っていいのはスローラビットだけだぞ、死ぬぞ。ミノは俺がやる」

 

「ブモォ、ブモォ」

 

「鑑定!」

ミノLv5(非表示 HP500)

ミノLv5(非表示 HP500)

 

ミノは動物系の魔物だから、火が弱点のはずだ。そして原作で手袋をしていない状態でも、突き指程度で済んでいたはずだ。俺たちは全員、皮装備一式を装備している。カルロは木の盾も装備している。たぶん大丈夫だ。

 

火炎剣!スラッシュ……スラッシュ。

(非表示 102……102ダメージ)

ミノは煙となって消えた。(非表示 経験値2)

 

「エマ、喰らっていたら、全体手当てをしろ。後は任せろ!」

 

火炎剣!スラッシュ……スラッシュ。

(非表示 102……102ダメージ)

ミノは煙となって消えた。(非表示 経験値2)

エマとカルロがドロップ品の皮を持ってくる。よしドロップ品の皮が手に入ったぞ。鍛冶師なら皮装備が作り放題だ。ドワーフの鍛冶師がいればだが……。

 

その後、7回会敵してボス待機部屋に辿り着く。ミノは防具さえ装備していれば怪我はなかった。カルロはLv3だがエマの全体手当てがあるので、突進されても怪我はなかった。倒れて寝転ばされたところを踏まれない限りは大丈夫だろう。

 

「一旦ここで家へ戻るぞ。午後は村人の育成もあるからな」

「アキラ様、牛肉が出てなーい」

「ああ、午後のボスで、いくらでも出るだろうよ」

 

俺はボス戦を午後にして、ワープゲートを馬小屋に繋いで帰宅した。なんとしてでもドワーフの鍛冶師とコネクションを……午後は村人の育成をして、明日が勝負になる……。

 

春の9日昼。所持金:金17銀21銅?

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