持たざる者の異世界迷宮でハーレムを   作:@ペロ

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007 ドワーフのノラ

「アンナ、今日の迷宮探索する未亡人たちは集まったのか?」

「はい、旦那さま、表に集まって、今エマとカルロが装備を渡しています」

 

ぐっ、アンナを抱いたのは一度だが、もう旦那さま呼ばわりになってしまったぞ……。

 

「そっ、そうか。すぐ行こう」

「旦那さま、お話があります。今よろしいでしょうか」

「今じゃないとマズいのか。いや、聞こうか」

 

……

 

要約するとこうだ。

・俺の庇護下に2家族をお願いしたい。

・家族は未亡人と娘しかいなく完全に詰んでいる。

 カミーユ(♀:31歳)とイリス(♀:14歳)

 クロエ (♀:31歳)とジョゼ(♀:14歳)

・カミーユとクロエは爺婆を除けば村の最年長。

・カミーユは滝へ案内してくれた猫人族の未亡人。

・2人あわせて人頭税の6万ナールというかお金もない。

・家族ごと俺の奴隷になってもいいらしいというか、なんでもする。

 

「そっ、そうか。俺の奴隷になってもらっても、初年度奴隷は1人3万ナールか……。少し考えさせてくれ」

「はい、旦那さま」

「イリスとジョゼは可愛いから助けてあげて!私と仲良しなの」

「そっ、そうか。とりあえず迷宮に行くぞ!」

 

エマが呼びに来て話を聞いてしまった。全員面倒みるのは無理だぞ。アンナを抱いたのはマズかったか……俺は逃げるように、全員で歩いて迷宮に向かう。

 

「今日は二階層へ行ってみるぞ。ダンジョンウォークで移動する。詠唱はこうだ」

 

「入り組み惑う迷宮の、勇士導く糸玉の、ダンジョンウォーク」

 

二階層の入口は昨日行っているので、探索者なら全員行けるだろう。エマに訳させて全員に練習させる。

 

「エマ、どうだ、全員いるか?」

「はい、旦那さま」

「俺はお前の旦那じゃないぞ、アキラだ!」

 

アンナが旦那さまと言っていたから自分も言ってみたかったのだろう……安全の為、俺のパーティーにカルロと猫人族の未亡人を2人いれて、エマのパーティーに他の4人を入れる。これで俺とエマの全体手当てで、安全に進めるだろう。俺のパーティーに入れた猫人族が、カミーユ(♀:31歳)とクロエ(♀:31歳)か……たしかに滝に一緒に行ったわ。黒い尻尾がにゃろーんと動いている。

 

「そうだな。サーベルと盾にしてみるか。盾は4枚持ってきたからな。2人は盾持ちでやってみるか」

 

エマとカルロに訳させて、2人から銅の剣を回収、アイテムボックスからサーベルと盾を出して交換する。これでニードルウッドの横の薙ぎ払いを盾で防げるかもしれない。

 

「よし、まずは俺のパーティーを先頭に通路を進むぞ。エマのパーティーは後ろから来い」

 

「ズザザ……」

ニードルウッドLv2(非表示 HP200)

 

「ニードルウッドだ。盾で防ぎながら戦ってみろ。カルロも盾を使え」

 

カルロに訳させて戦闘開始だ。俺は被弾した時の回復役だ。

 

バンッ、バキッ、スカッ、バキッ。

(非表示 盾0ダメージ、8ダメージ、ミス、8ダメージ)

マジか。猫人族の俊敏性なら横の薙ぎ払いを潜れるのか……。

 

……バンッ、バキッ、スカッ、ザシュッ。

(非表示 ……盾0ダメージ、8ダメージ、ミス、8ダメージ)

ニードルウッドは煙となって消えた。カルロにブランチを拾わせる。猫人族は横の薙ぎ払いを潜れるが、人族のカルロは一発喰らったので、俺は全体手当てを使用する。どうやら、一人巫女がいれば、安全に探索できるだろう。その後、エマのパーティーにも戦わせるが、両手剣の銅の剣のままでもいいかもしれない。片手剣だと攻撃回数が違うからな。3回戦って中間部屋に辿り着く。

 

「エマ、どうだ。片手剣と盾か、両手剣のどちらがいいか聞いてくれ」

 

エマが猫人族に確認する。相談の結果、盾役3人と両手剣3人ということになった。

 

「そうだな、猫人族だけで探索する場合に回復役がいるからな。カミーユには巫女になってもらうか。滝で修行を済ませたからな」

「巫女はいいよ。カミーユさんに詠唱を教えるね」

「ああ、ジョブを巫女にするから、カミーユのアイテムボックスの中身を出させろ。あとこのことは誰にも言うなよ」

「任せてよ、アキラ様」

 

エマが未亡人たちに言い聞かせて、俺はパーティージョブ設定で、カミーユのジョブを巫女に変える。ボス部屋までパーティーを未亡人6人にして試させる。最悪は俺の僧侶の手当てがあるからな。巫女の全体手当てはパーティーだけの回復だが、僧侶の手当ては狙った相手を回復できるスキルだ。その後、ニードルウッドと3回会敵してボス待機部屋に辿り着く。うむ、6人パーティーなら、これで問題ないだろう。あとは、ボスをやらせて終わりにしようか。

 

「よし、ボスのウドウッドをやってみるか。俺のパーティーに2人ずつ入れてやるからな」

 

ウドウッドLv2(非表示 HP400)

 

俺とエマと猫人族2人ずつで、ウドウッドを全員2回ずつ戦わせてみるが、6人で回復役がいれば問題ないだろう。2人ずつで6戦周回して、最後は猫人族だけで行かせる。大丈夫だよな……俺とエマとカルロは先に三階層で待っていたが、ちと長いか……猫人族たちが無事に出てきて安堵する。薬草採取士用のリーフも全員に拾わせたしな。

 

「エマ。どうだ。ニードルウッドとウドウッドは、やれそうか聞いてくれ。あと探索者のアイテムボックスが3つになるまで、三階層の通路を進むなよ。死ぬぞ!」

「大丈夫。私と違って、猫人族は盾があれば避けれるから……回復役の巫女もいるしね」

 

だそうだ。エマから厳命させてから、巫女役のカミーユに強壮丸を2つ渡して、あとは二階層を1周練習するそうだ。アンナからブランチ採取命令が出ているのかもしれない。魔物部屋は無いはずだが、気を付けてな……。

 

「よし、俺たちは昨日の続きで、五階層のボスのハチノスだ。牛肉を出すぞ」

「アキラ様、はやくー」

 

俺は三階層の入口から五階層のボス待機部屋にワープゲートを繋いで移動する。

 

「キャラクター再設定!」

BP:0

キャラクター再設定(1)

鑑定(1) ジョブ設定(1) 詠唱短縮(1)

ワープ(1)

武器一 (1):ほむらの銅剣

頭装備一(1):防水の皮帽子(水色のスイムキャップ)

胴装備一(1):頑丈の皮鎧

腕装備一(1):防水の皮手袋(水色のゴム手袋)

足装備一(1):防水の皮靴 (水色の風呂用のゴム靴)

装飾品一(1):防水のマント(水色の雨ガッパ)

フィフスジョブ(15):探索者 剣士 僧侶 農夫 神官

MP回復速度上昇(1) 獲得経験値五倍(15)

腕力上昇(12)

 

設定は昨日の続きだ。設定保存と呼び出しが欲しいぞ。不親切な異世界だ……。

 

「ブモモォォォ」

 

「鑑定!」

ハチノスLv5(非表示 HP1000)

水牛だ。バッファローだ。角の危険度が増している。

 

「ハチノスの角に気をつけろ。絶対に前に立つなよ。角に刺されるぞ。火炎剣!」

 

スラッシュ、スラッシュガキーン、スラッシュ。

(非表示 102、0、102ダメージ)

角は弾かれる。一瞬の間があって俺は回避姿勢をとる。ショートダッシュで角の突き上げモーションがくる。突進時のモーションがわかったぞ。角には当てないように攻撃する。

 

「お前らも突進前の動きをみて回避しろよ。盾だと吹っ飛ばされるぞ!」

 

スラッシュ、スラッシュ、スラッシュ。

(非表示 102、102、102ダメージ)

俺の素早さでは3発叩いて回避態勢をとらないと突進の餌食だ。エマもカルロもビビッて逃げている。ヘイトがそっちに行かないよな。

 

……スラッシュ、スラッシュ。

(非表示 102、102ダメージ)

ハチノスは煙となって消えた。(非表示 経験値4)

カルロが嬉しそうに肉を拾ってくる。ドロップ品はスネ(妄想)だとぉ。バファローの一番固い部位だぞ。食えるのか……柔らかい部位はモロクタウルスの方か……。

その後、13周回目に水牛の角(妄想)の装飾品を入手した。あれだ、男の股間用のキャップだ。紐が付いてるので装着できるだろうが俺は付けたくない。

 

「カルロ、この角はお前にやろう」

「何に使えるんですか?」

「帰ったら、夜にお前に装着してやろう。勇ましくなるぞ!」

 

そして24周回目に牛のスキル結晶を入手した。牛のスキル結晶は移動力上昇だ。これで加速のブーツが作れるぞ。ドワーフの鍛冶師がいればだが……。

30周回目にカルロが村人Lv4になったので周回を終わりにした。

 

「今日もみっちりやったけど、大丈夫だったか?」

「僕もお肉は頑張れるけど、オイルとかだと、ちょっと……」

「牛のお肉、楽しみだね!」

「この肉は、よく煮込まないと固くて食えないぞ!」

 

六階層に抜けて、水牛のスネ29個と牛のスキル結晶と水牛の角を持って、ワープで帰宅する。

 

「アンナ、牛のスネ肉だ。固いから煮込んでくれ。そうだな、村人へも配ってやれ」

「はい、旦那さま。カルロ、村人たちに配ってきなさい」

「アキラ様、お肉楽しみだね!」

「旦那さま、村人たちが取ってきたブランチの透明な膜を取っておきましたので、後でお渡しします」

「ああ、ありがとう」

 

夕食は、魚と牛のスネ肉を煮込んだものが出てきた。エマとカルロはおいしいねと言うが、やはり味付けを何とかしなければならない……。

夕食後、俺は逃げるように自室に戻って、清拭をして水色のマントに包まって横になる。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

ズズズッ、ガラッ。引き戸が開けられる。鍵なんてものはない。そしてプライベートなんて概念はこの村にはない。

 

「旦那さま、今よろしいでしょうか」

「なっ、なんだ。聞こうか」

「こちらへお越し下さい」

 

俺は麻の貫頭衣を着せられて外に連れていかれる。月明かりのもと移動先は隣のカミーユの家だ。そういえば相談されていたな。

 

ガラガラッ。俺はカミーユの家の中に連れていかれる。そこには、ランプに照らされた2人の猫人族の女性が裸で立っている。カミーユ(♀:31歳)とクロエ(♀:31歳)だ。

2人の尻尾がうねうねと動く。

 

「旦那さま、カミーユとクロエは、旦那さまのものです。女の喜びをお与え下さい」

「なっ。わっ、わかった。カミーユとクロエは俺の庇護下におこう。彼女たちの服を着させてくれ」

「旦那さま、亡くなった私の夫のアロルドは、未亡人たちにお情けを与えてました」

「そっ、そうなのか!」

「私もご一緒いたしますので、ぜひ、お情けを与えてあげて下さい」

 

盗賊戦で戦死したアロルドの奴は、そんなことをしていたのか。道理でアンナに色女のジョブがあるわけだ……この村にはモラルが無いのか……。

俺は滝に案内された時に、カミーユの腰をトントンしてしまってエマに怒られた。猫人族への腰のトントンは求愛行動を意味するとエマに教えられた。

 

「旦那さま、カミーユの娘はクロエの家に行かせております。今は私たち4人だけです。旦那さまの用意されたブランチの透明な膜は大変素晴らしいもので、病気の心配もございません。ぜひ、私たちに女の喜びをお与え下さい」

 

俺の退路は立たれた……色摩ジョブを今ここで取得するしかないか。そういうイベントか。俺は3人の女性に連れられて床に連れていかれる。そしてアンナに俺の息子へ透明な膜を装着される。検証で何回もやったから、すでに手慣れたものだ……キャラクター再設定を昨日の性行為用の設定に変更する。猫人族の尻尾が俺の腕に絡みつく。

 

……

 

その夜、俺は3人の女性たちと一つになり、色摩ジョブを取得した。

 

色魔 :精神中上昇 知力小上昇 MP小上昇

スキル:禁欲攻撃、精力増強

 

春の9日夜半。所持金:金17銀21銅?

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猫人族の尻尾で目覚める。尻尾の感触は素晴らしい。俺の目覚めは爽快だ。昨日試しにセットしてみた色魔ジョブは、そのままだ。みなぎって、何でもやれそうだぞ。

 

「旦那さま、子供たちが目覚める前に家へ戻りましょう。カミーユとクロエも大変満足しています」

「そっ、そうだな。毎日は無理だぞ……」

「心得ています。私も彼女たちも大変満足しています。猫人族は一人にベッタリする種族ではありませんが、ただ……旦那様のものは大変素晴らしく……」

 

尻尾にお別れして急いで帰宅する。そう、今日は重要な鍛冶師イベントが発生するかもしれないので、もたもたしてられない。急いで朝食をとって町の武器屋に行かなくては。

 

「アキラ様、どこ行くの?エマも行くぅ」

「町の武器屋だ。ついてくるなら早くしろ。舐められるから装備を着けて来いよ」

「ちょっと待ってぇ」

 

武器屋には、まだ絨毯は掛かって無いようだ。俺はバルナバの町の冒険者ギルドにワープゲートを繋げる。探索者ギルドからバルナバの町の武器屋へ暗がりの中、歩いていく。

 

タル体形のドワーフだ。しかも2人。初めて見た。

 

鑑定!

シグルド (♂:38歳) 鍛冶師Lv39

シグムント(♂:22歳) 鍛冶師Lv12

 

この2人が武器屋の伝手か。もう武器屋が開いて開店するようだ。店先に絨毯を掛けながらドワーフと何やら話している。

 

「旦那、いらっしゃったのですか。こちらのドワーフの方々が家に装備を卸している方々ですよ。ドワーフの方が卸す装備の値付けをしますので、しばらくお待ち下さい」

 

「武器に宿りし魂よ、その力を解き放て、武器鑑定」

 

……

 

「おい、防具の方も鑑定しておけ」

 

「我は尋ね力を見る、守りの魂立ち出でよ、防具鑑定」

 

ドワーフがアイテムボックスから出すものを、店主と店員が鑑定していく。ほう、武器鑑定と防具鑑定かね。俺はまだ武器商人と防具商人のジョブは取得できていない。

 

「旦那、奥を使っていいので、ドワーフの方たちと話をされては」

「ああ、ありがとう」

「おめえか、俺に用があるのは。俺はシグルドだ」

「ああ、俺はアキラだ。奥で話をさせてもらいたい」

「いいぜ、金の匂いがする」

 

俺たちは店の奥に移動する。店先だと邪魔だからな。

 

「でっ、何の用だ」

「シグルドさんは、スキル融合とか受けてくれるのか?」

 

俺は持っているスキル結晶を何個かみせる。

 

「ちっ、装備の依頼じゃねえのか、スキル融合かよ。融合に失敗するのが関の山だぜ。やめときな。俺のせいにされても困るからよ」

「だろうな」

「いいか、スキル融合は10回に1回程度しか融合に成功しない。装備と結晶が何個も必要だぜ」

「どうしたら、融合して貰えるだろうか?」

「ふん、おめえは、すげえ装備をしてるからな。スキル付きか」

 

俺の水色の掃除用装備をみてドワーフのシグルドは言う。一目見てわかるのだろうか。これはポイント1の初期装備だぞ……。

 

「ふん、そっちはおめえの娘か。その剣は、ほむらのレイピアじゃねえか」

「ほう、わかるのか?」

「おうよ、そのレイピアは刀身の色見が赤がかっているだろ。その色は、ほむらだ。ただな、ほむらのスキルは使えないって聞いてるぜ」

「私の火炎剣は強いんだから!」

「エマ、ちょっと黙っていろ」

「そうだな。おめえは凄腕で金もありそうだからな。ちょっと家まで来な。こいつは俺の息子のシグムントだ。こいつも鍛冶師だ」

「ほう、親子で鍛冶師か。優秀だな」

「ついてきな」

 

俺はドワーフたちの後ろをエマとついていく。しばらく歩くとシグルドが息子に指示をだす。

 

「シグムント、今日の探索はやめだ。パーティーメンバーに言ってこい。おめえたちは家に入れ」

 

シグルドの息子はどこかに行き、俺たちは家の中に立たされた。

 

「おい、ノラはいるか、こっちへ来い」

 

シグルドが家の中の誰かを呼ぶと、ぽっちゃり体形の少女と母親が現れる。むむ、この親にしてこの子ありか。俺は嫌いじゃないよ、ぽっちゃりも。

 

鑑定!

イングリッド(♀:36歳) 探索者Lv35

ノラ    (♀:14歳) 探索者Lv9

ほう、娘は探索者か。母親も探索者だがレベルは35だ。

 

「こいつは、俺の娘のノラだ。鍛冶師じゃねえ。でな、探索者で歳は14歳だ」

「ほう、可愛いらしい娘さんじゃないか」

「おうよ、俺の娘だからな。だがな、来年成人になる。わかるだろ人頭税だ」

「うむ、帝国民は3万ナールだな」

「うちのカミさんと俺とシグムントで9万ナールだからな。低い階層に探索で入ってらんねえのよ。かと言って俺の階層には連れていけねえ。探索者ギルドのパーティの募集に入っても、低階層じゃ1日100ナールも稼げねえ」

「ああ、初級魔物の階層の素材は、売値が大体10ナールだな」

「そうさ、鍛冶師になれねえドワーフの探索者なんて、凄腕以外は生活できねえのよ」

「世知辛いな」

「そこでよ、おめえは金もあって凄腕っぽいからな。こいつをおめえのパーティーに入れて、成人までに鍛冶師にしてくれねえか」

「ほう、見ず知らずの俺に娘を預けると」

「ただな、何かあった場合の担保が欲しい。そうだな。何か賭けてみるか」

 

俺はノラをちらりと見る。母親も心配そうだ。ノラはセリーをぽっちゃりさせた感じだろう。ドワーフの娘は普通そんな感じなのだろう。俺は嫌いじゃないよ、ぽっちゃりも。小柄でおっぱいがあって、スラっとなんてのは漫画だけの幻想だ。

 

「わかった。そうだな。親方のその武器にスキル融合をしてみるのはどうだ。その武器にはスキルがついて無いだろう。ここに兎とコボルトのスキル結晶がある。融合に成功したら担保となるか?」

「ほう、詠唱中断の強権か。おめえはやはり凄腕だな。武器の良し悪しがわかるとは。いいだろう、結晶を渡せ」

 

親方は、俺から兎とコボルトの結晶を受け取ると、自分の武器に結晶をあて詠唱をする。

 

「今ぞ来ませる御心の、言祝ぐ蔭の天地の、スキル結晶融合!」

 

親方の武器が眩しい光を放つのを俺は薄目で見る。

 

鑑定!

強権の鋼鉄剣(両手剣) スキル:詠唱中断(空き)

 

「こいつはたまげた、成功しやがったぜ。おめえは凄腕で金だけでなく、運も持ってやがるのか」

 

その場にいた全員が余りの光に呆然とする。いや、スキル融合の成功を初めて見たのかもしれない。ノラも口をぱくぱくしている。

 

「いいぜ、ノラはおめえに預ける。スキル融合も次回から受けてやるぜ。今日やるか?」

「ほう、それは僥倖だ。今日は顔見世だ。また機会があれば頼ろう」

「おめえは結婚して娘もいるぐらいだからな、ノラに変なことはせんだろうよ。ノラ聞いたか。挨拶しろ」

 

ノラと母親は俺の前に来て挨拶する。

 

「私は探索者のノラ、14歳です。よろしくお願いします」

「ああ、俺は探索者のアキラだ。こっちは巫女のエマだ」

「ほう、パーティーに巫女もいるのか。こいつは凄腕だ。よかったなノラ。こいつに任せておけば鍛冶師になれるぜ」

「ノラはうちの家で預かってもいいのか、それとも毎回迎えにくるのか?」

「ああ、おめえは金があるからな。うちよりもいいもんが食えるだろ。連れて行きな」

「そうだな、鍛冶師になるまでお預かりしよう」

 

やったぞ。適当に話を進めて、鍛冶師イベントをクリアしたぞ。後は何とかして手籠めにするだけだ。奴隷じゃないが……。

 

「ノラ、俺のパーティーに入ってくれ」

 

「友に応えし信頼の、心のきよむ誠実の、パーティー編成」

 

「よろしくね、私はエマ。巫女よ」

「はい、よろしくお願いします」

 

俺たちは鍛冶師の家を後にして装備屋に向かう。キャラクター設定に詠唱省略、パーティー項目解除、パーティージョブ設定を追加する。

 

「パーティージョブ設定!」

ノラ :探索者Lv9

村人Lv6、戦士、剣士、商人、薬草採取士

探索者と村人以外はレベル1だ。探索者に村人レベルは必要ない。村人をやり過ぎたんだな。

 

ノラ :探索者Lv9

武器 :銅の槍

装備 :皮の帽子 皮のジャケット 皮の手袋 皮の靴

 

「ノラ、鍛冶師の転職条件は知っているのか?」

「アイテムボックスの数が10個です」

 

ほう、親方は鍛冶師の条件は探索者Lv10以外は知らないのか、やはりな。

 

「装備は今のままでいいとして、あと必要な物があったら言ってくれ。俺が用意しよう。お前も鍛冶師になるまでは、親方に泣きつけないだろうからな」

「はい、探索用の物はリュックにあるので、そのぅ、肌着や下着や……」

「ああ、買いに行って、エマと選ばせよう」

 

俺たちは雑貨屋と衣服屋によってから、探索者ギルドに向かう。支払いはエマに渡した金袋からだ。

 

「これから、俺の探索している迷宮のある村に行くからな。拠点がある。何も心配するな。何かあればエマに聞け。エマ任せたぞ」

「フィールドウォークで行くのですか?」

「アキラ様、ノラちゃんは私に任せといて!」

 

探索者ギルドの壁の絨毯から、詠唱を誤魔化して馬小屋へ飛ぶ。

 

「さあ、ここが俺の活動している拠点の村だ。俺はアンナに指示してくるから、エマが村を案内してやれ。わかっているな。エマ」

「アキラ様、大丈夫よ」

 

ノラをエマに任せてアンナに報告する。部屋が必要だ。村長のいた部屋でいいだろうか。

 

「アンナ、町でドワーフの娘を預かった。鍛冶師見習いで客人だからな。部屋は空いてるか?」

「わかりました。父の部屋に私が移って、私の部屋を使ってもらいましょう。村長の部屋は片付けがありますので」

「うむ、よろしく頼む」

 

俺は自室で一休みする。やったぞ。何か知らんがドワーフの娘をタダで手に入れたぞ。あとはどうやって親方から頂くかだ……俺は思案するが、まあなるようになるだろ。色摩ジョブも早く試さないとな。思案しているとエマたちが帰ってくる。

 

「アキラ様、ノラちゃんも巫女の修行をしたいんだって。今から行こうよ。あと川遊びも!」

「ノラは、アンナの部屋に入ってもらうことになった。アンナは村長の部屋に移る」

「ええー。私もノラちゃんと同じ部屋に行く。もうカルロと一緒はいや!」

「ああ、アンナに言え。俺は知らん。巫女の修行なら未亡人のクロエたちも呼んできてくれ。巫女をやらせる。浜にいるだろ」

「はーい」

 

俺は麻の布を沢山持って、馬小屋前に行った時に気が付いた。納屋においた制作した石鹸はどうなった。ゆるいままだが使えるか。一応持っていくか。エマたちが6人で戻ってきた。なんだと誰だ。パーティーに入らんぞ。俺はエマを先頭に2回滝のある岩場に人を送り込む。

 

「ここが巫女の修行をする滝だ。やり方はエマに聞いてくれ」

「私が見本を見せるからね、任せておいて!」

 

エマは既に巫女だから得意げだが、素っ裸になって岩場の水の滴りを頭で受ける。既に巫女のカミーユも猫人族に指示を出している。エマはノラを裸に剥いて岩場に案内する。

 

「えっ、裸になるの?私の聞いていたのと違う……」

「私はこれで巫女よ。アキラ様は凄いんだから!」

 

俺はドワーフのノラと猫人族のクロエに巫女が生えたのを確認する。村人Lv5になってない娘たちが巫女になれなのは内緒だ。今日はノラと猫人族のクロエが巫女になれればいい。ぽっちゃり体形だがノラは嫌いではない。奴隷じゃないノラに変なことをすると親方にチクられてしまう。

 

「アキラ様、次は川遊びね!」

 

エマにせがまれて、俺はゲートを川の岩に繋いで裸族の女たちを順番に送る。俺はタクシーだ。川の環境を破壊するが今日は石鹸を使ってみよう。手で触った感じではヒリヒリはしない。原作通りの製法だから次の日に使っても間違いはあるまい。裸族の女たちが見守るなか、俺とエマは火炎剣で川の水のお湯炊きだ。

 

「火炎剣!」バシュー、「火炎剣!」ボシュー。

 

「今日は作った石鹸を持ってきたからな。こう使うんだぞ」

 

俺は素っ裸になって、手鍋からゆるゆるの何かを自分に塗りつけて頭を体と洗う。俺の股間に視線を感じるが、この村では、もう今更だ。後はマネして自分たちでやってくれ。俺は川のお湯に浸かると昨日今日の疲れが嘘のように全て洗われた。エマとノラが近づいてきて俺に聞く。さっき会ったばかりなのに、すっかり仲良しだな。

 

「アキラ様のおちんちんは、どうしてお父さんたちやカルロのと違うの?」

「私も不思議です。シグムント兄さんと先っぽの方が違ってます」

「そうそう、カルロのは先に皮がついてるよね。あとでカルロのも見る?」

「うん、うちのお父さんのもそう」

「アキラ様のは大きくて凄いんだから!先っぽもピカピカ」

「ああ、お前たちのもよく洗っておけよ。臭くなるからな」

 

そうか、現地人たちは基本的に皮かぶりなのか……アンナがしきりに触ってきたのはそういうことだと理解する。俺は娘たちに触られたりして大きくなりそう……先っぽの方は弄らないでくれ。この世界は一体どうなっているんだ……。

 

だが、俺には取得した色摩ジョブがある。これぐらいは制御できるさ!

 

春の10日昼。所持金:金17銀20銅?

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