午後からタダで獲得したドワーフ娘のノラの修練を始める。奴隷じゃないが……。
午前中は巫女の修練で川遊びに行ったのがマズかった。連れて行かなかったアンナが怒だ。
逃げるように猫人族たちとロマーノ村の迷宮に来ている。猫人族のメンバー6人はいつも通りに一階層、二階層を探索してもらう。おそらくアンナからブランチ採取命令が出ているだろう。
俺のパーティーはエマ、ノラ、カルロで、探索者Lv9のノラの実力も見せてもらう。
今日は獲得した俺の色摩ジョブも試すつもりだ。禁欲は午前中に川遊びで裸の付き合いをしてきたので溜まっているはずだ。まずは一階層のコボルトケンプファーでノラに僧侶のジョブを獲得してもらう。ワープをノラに見られるが、エマが何とかするだろう。
一階層のボス部屋待機部屋にワープゲートを繋いで移動する。ノラのアイテムボックスは空にしておいてもらっているので村人Lv7に変更だ。一応、腕力上昇を下げて詠唱省略(2)も付けておくか。
「よし、まずはコボルトケンプファーだ。エマはノラに説明しておけ。俺がいいと言ったら、後はノラが素手で倒してみろ」
コボルトケンプファーLv1(非表示 HP200)
火炎剣!スラッシュ、スラッシュ。
(非表示 97、98ダメージ)
「アキラさんの一撃が凄いです!」
「よし、あとはノラが素手で倒してみろ」
ゴシャッ。コボルトケンプファーは煙となって消えた。
「さすがドワーフだな。一発じゃないか。これで僧侶の修練は終了だ」
「私は町一番の力持ちじゃないですよ!」
ノラの待機ジョブに僧侶が生える。ノラはとても嬉しそうだ。川遊びでスキンシップをしてきたから、俺への警戒も既になくなっているのかもしれない。俺は獲得経験値を外して、シックスジョブに色摩をセット、待機部屋に戻る。
「よし、次は俺の番だな。もう一度コボルトケンプファーだ。お前たちは見ていろ」
火炎剣!禁欲攻撃、ブシャシャッ。
(非表示 235ダメージ)
コボルトケンプファーは弾け飛んだ。
そして俺の中の何かも弾けた。ふう、スッキリ。俺の中から何かが抜けたが、おそらくデュランダルくらいの一撃ではないだろうか。無課金の俺にはデュランダルが出せないけど……。
「凄いアキラさん一撃だ!」
「ふう、俺はスッキリしたからな」
「アキラ様は凄いんだよ。んんん。アキラ様から何か匂いますけど、私はこの匂い好き!」
おそらく俺のパンツの中は凄いことになっているんだろう。俺は男臭を漂わせながら、五階層のボス待機部屋にワープゲートを繋ぐ。
「キャラクター再設定!」
BP:0
キャラクター再設定(1)
鑑定(1) ジョブ設定(1) 詠唱短縮(1)
ワープ(1)
武器一 (1):ほむらの銅剣
頭装備一(1):防水の皮帽子(水色のスイムキャップ)
胴装備一(1):頑丈の皮鎧
腕装備一(1):防水の皮手袋(水色のゴム手袋)
足装備一(1):防水の皮靴 (水色の風呂用のゴム靴)
装飾品一(1):防水のマント(水色の雨ガッパ)
フィフスジョブ(15):探索者 剣士 僧侶 農夫 神官
MP回復速度上昇(1) 獲得経験値五倍(15)
腕力上昇(12)
俺は禁欲攻撃を使ってしまった。前回の戦闘設定の探索者Lv5に戻す。
「昨日の続きで五階層のボスのハチノスの周回をやるぞ」
「ブモモォォォ」
ハチノスLv5(非表示 HP1000)
「絶対に前に立つなよ。角に刺されて死ぬぞ。火炎剣!」
……スラッシュ、スラッシュ。
(非表示 102、102ダメージ)
ハチノスは10発で煙となって消えた。(非表示 経験値3)
カルロがドロップ品のスネを持ってくる。ドワーフのノラの武器は単なる銅の槍だ。戦力にするには装備を買い与えないといけないだろうか。エマとカルロはハチノスの角にビビっているからな……もう少し経験が必要だろう。
夕食まで29周回してハチノス戦を終了する。ドロップ品のスネだけで、牛のスキル結晶は出なかった。足の遅いドワーフのノラ用に加速のブーツが必要か……ドワーフは見たまんま足が遅い……。
俺の剣士、僧侶、神官とエマの巫女のレベルが4に上り、そしてノラの探索者のレベルが10になった。なんだよ、ちょっと頑張れば鍛冶師になれたじゃないか……明日はハンマーを買ってやろう。
「よし、少し早いが、今日も兎の肉を取ってから帰るぞ」
「やったー。兎肉と牛肉だよ、ノラちゃん!」
俺は三階層のボスのラピッドラビットを5戦し兎の肉を5つ確保すると、馬小屋にワープゲートを繋げて帰宅した。さて、この後どうやってノラを手籠めにするかだ。鍛冶師にしたら帰さないといけないか……。
春の10日夕方。所持金:金17銀20銅?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「アンナ、今日は兎の肉、牛のスネ肉を頼む。ノラに食わせてやる。余りは村人たち分けてやれ」
「わかりました。牛のスネ肉は煮込んでおきますね。カルロは配ってきなさい」
くんくんくん。
「旦那様、申し訳ありませんが……お体からその……オスの匂いがします。私もおかしくなりそう」
し、しまった。禁欲攻撃で暴発してパンツがそのままだ……。
「エマもアキラ様の匂い大好きだよ。ノラちゃんは?」
「私も……もごもご……」
「私は夕飯の支度があるから、エマ、旦那様のお着替えと洗濯を手伝いなさい」
「いっ、いやな、自分でやるぞ。お湯はあるのか」
俺はそそくさと自室に逃げて、清拭してかぼちゃパンツを履き替えた。彼女たちは狼人族なみの嗅覚があるのかもしれない。女は恐ろしいな……。
夕食後にノラに質問される。ノラも探索者レベル10になったからな。
「アキラさんの今日の戦闘は凄かったです。私もアキラさんみたいに凄腕の探索者になれるでしょうか」
「いや、お前は凄腕の探索者じゃなく、凄腕の鍛冶師になりたいのではないのか?」
「私の兄さんは成人前に鍛冶師になってました。お父さんにはお前は才能がないと言われました。ですので私には鍛冶師の才能がないのだと思います」
まあ、そうだろうな。鍛冶師で生活するには成人前に、探索者のレベルを10まで上げ、そして探索者レベル11になるまでに鍛冶師の試練を突破、その後に鍛冶師のレベルを戦える程度まで上げなければならない。成人後の人頭税の3万ナールがあるからだ。
初級魔物の第1ランクである、1階層から11階層のドロップ品の売却額は1個10ナール程度。6人パーティーで1日それぞれ100ナール稼ぐには、最低60体の魔物を倒さねばならない。そしてミノからのドロップ品の皮1枚から皮装備を作って売却しても、皮の帽子の売却額は1点20ナールだ。パーティーを組むなら低階層でミノだけやっていては鍛冶師のレベルも上がらない。1日100ナール程度の稼ぎでは人頭税3万ナール払って終わりだ。生活できまい。親の庇護がある段階で目標まで達成しないと才能がないとなるのだろう。
「ノラよ、おめでとう。お前は今日、探索者の修練を終えたはずだ。アイテムボックスを開けてみろ。アイテムボックスが10個になっているはずだ」
「……アイテムボックス オープン!。本当だ!アキラさんありがとう。いくら頑張っも箱の数が9個から増えなかったんです」
「ノラちゃん、おめでとう!アキラ様は凄いんだから」
「僕は?アキラ様」
「お前は逃げてばかりで修練が足りないな。精進しろ」
「アキラさんは鍛冶師の試練について、何か知ってるんですか?」
このぽっちゃりの娘を懐柔するために、いくつか俺のことを開示してやるのも、やぶさかではない。すでに俺の移動魔法、ボスの周回方法などは見せてしまっている。
この村には俺のワープで来たから、場所もわからず、この娘には逃げることもできない。午前中に川遊びでスキンシップをしたとは言え、さらに安心させる材料も必要だろう。
「そうだな。ここにいる全員が知りたいこともあるだろうからな。幾つかお前らの知りたいことを教えてやる。人には知らないことが良いこともある。たとえ知ったとしても知らない振りをした方が良いこともある。この世界の理の一端は、一部の上位の人間に秘匿されているだろうからな。知ってしまったことによる身の危険もある。一部の上位の人間の利益を守るために排除もされよう」
「だっ、旦那様は、お貴族さまですか?……言葉遣いから薄々感じていましたが……」
「まずはノラの鍛冶師の件だったな。それでも聞くのか?」
ノラはぎゅっと手を握って決意してから言う。
「おっ、教えてください。どうすれば鍛冶師になれますか?」
「ああ、いいだろう。教えてやる。結論から言えばな、鍛冶師にはドワーフ全員がなれる。ドワーフ全員が鍛冶師になれてしまえば、どういうことになるか想像できるか?」
「そっ、そんな、才能ではなくドワーフ全員が鍛冶師になれるなんて……そっ、それで鍛冶師ギルドによる転職条件のアイテムボックス10個の縛りがあるのですか?」
「ああ、察しがいいな。仮にドワーフ全員が鍛冶師になって装備を作り始めれば、装備品の値段が簡単に暴落するだろうよ。装備品の値段を一定にしたい何者かの圧力が働いているとみるべきだな」
「でっ、でも、アイテムボックスを10個にしただけでは鍛冶師になれません」
「そうだな。この世界の理には鍛冶師になるための、もう一つの条件がある。迷宮の何者かが定めたものと言った方がいいか。お前の親父も知らないことだが、もう一つの条件を知りたいのか?」
「おっ、教えてください!」
「お前が鍛冶師になる秘密を風潮すれば、圧力をかけている何者かに、お前も俺たちも屈することになるだろう。お前が親父たちに話せば親父たちもだな。いいだろう教えてやる」
ノラはゴクリと唾を飲み込む。
「まずギルド神殿で祝福を受ける職業だがな、ジョブと言われている。全てのジョブにはレベルと言う修練の指標がある。探索者ならアイテムボックスの数だな。そして他の職業のレベルと言う修練の指標をお前らは知ることができないだろう。一部の者を除いてな。ここまではいいか?」
「旦那様は……」
「アキラ様は凄いのよ。村の英雄よ!」
アンナは察しがついたかもしれないが、俺はこの世界の神は知らない。エマは大丈夫だろう。この娘は俺に心酔している、よね。ペラペラ喋るのだけが心配だが……そして俺は英雄になれなかった偽物だ……村人たちは俺がいなくなれば、魚村が破綻するのを理解しているだろう。猫人族たちに肉も与えているから大丈夫だよね。
「さて、鍛冶師の条件だが、第一条件は探索者の修練を詰んでアイテムボックスの数を10個ではなく10個以上だな。そして第ニ条件だが探索者レベルが10以上の時に、魔物2体以上を鈍器で一度に倒すだな。高階層用装備の探索者で、一階層のコボルト2体なら容易に達成できる。才能という名目で、鍛冶師ギルドでアイテムボックス10個だけを受け付けているのは、そういうことだ。何者かの圧力とみるべきだろう。さあ、お前は世界の理の一つを知ってしまったぞ。どうする?父親たちに話すのか?鍛冶師ギルドに話すのか?」
ノラは再度、ゴクリと唾を飲み込む。
「ノラちゃんも、私と一緒にアキラ様の女になろうよ」
「いや、お前は俺の女ではないぞ。どちらかと言えば娘だろうよ」
「ええー」
エマは俺の女とは何なのか理解していない。この村は未成年への性教育はないのだ。エマは14歳だが、とても幼いのだ。まあ村長家の娘だからな。
「もうお前一人でも鍛冶師になれるだろうが、俺の元にいて更に修練するのであれば、強くしてやることもできるだろう。上手い物も食べられるだろう。そして金にも困らないだろう」
「わかりました。私もエマちゃんと一緒のアキラさんの女になります。お父さんたちには内緒にします」
「そっ、そうか。帰らずに俺の元で一緒に修練してくれるのか。ありがとう。俺がお前たちを守ってやるし、大切に強くしてもやるからな」
「ノラちゃん、よかったね。毎日お肉も食べれるのよ!」
やっ、やったぞ。ドワーフの鍛冶師取得イベントをタダでクリアしたぞ。言質はとった。ぽっちゃり体形のノラだが、そんなのは些細な問題だ。この娘は金を生みだす金の卵だ。ノラはブツブツ呟いているが、他の者たちの質問にも答えてやろう。
「アンナとエマ、カルロは何か聞きたいことはあるのか?時間もあるからな。今日は、それぞれ一つ答えてやってもいいだろう」
「旦那様、お生まれはどちらでしょうか?」
「そうだな。俺のインテリジェンスカードでも見せてみるか。村長のアンナなら出せるだろ」
「ええ、見せて貰ってもよろしいのでしょうか?」
「騎士団に行った時に覗いていただろ。構わんから詠唱しろ」
「滔々流るる霊の意思、脈々息づく知の調べ、インテリジェンスカード、オープン」
俺の差し出した左手の甲からカードが生えてくる。何回見ても謎だが、この世界では身分証が体に埋め込まれていて、詠唱されると飛び出してくる。
「見た通り、名前はアキラ・ヒビキ。アキラが名でヒビキが家名だ。俺は帝国民ではなく自由民だ」
「家名をお持ちなのですね。……やはり、お貴族様……」
「アキラさんは、お貴族さまなのですね……」
「俺は家名を持っているが貴族ではない。遠い地からきた旅の自由民だな」
「遠い地というとカッシームからですか、帝国民ではないのですね」
「いや、カッシームではなく、もっと先だな」
「アキラさんは王国から来たのですね。どうりで自由民なんですね。王国は勇者様が作った国だと聞いています。私たち帝国民は簡単には行けません」
「アキラ様は私たちの英雄だよ。凄いんだから!」
うっ、カッシームの先には王国があるのか……嘘がバレるぞ。
勇者……やはり英雄、勇者のジョブ持ちがいるのか……いない方がおかしいと見るべきだろう。転移者が俺一人だけと思うのも楽観的だ。それに現地人は初回の英雄取得イベントが発生しないかもしれないので、他にも英雄取得手段があるのかもしれない。初回の英雄取得イベントは俺も失敗したからな。あんなの課金デュランダルなしの現地人では絶対に無理だぞ。現地人用に英雄的な行いの通常イベントとかあるかもしれない。まあ俺の希望的観測だがな……あと俺は英雄になれなかった偽物の英雄だからな……流石にへこむぞ。
「さて、ノラとアンナには、一つ答えてやったからな。エマはどうだ?」
「エマはね、どうしてアキラ様のおちんちんが、カルロのと形が違うか知りたいです」
「私も……父さんのと違うから……」
そっ、それかよ。よりによってそれかよ。川遊びの時に見られて疑問に持たれたあれだ……アンナも頬を赤らめるが黙り込む。カルロがエマにパンツを脱されて皆に見られている。時折弄られているが、まだ大きくなる歳ではないのだろう。精通もまだか。12歳だしな。
「おっ、男は大人になるとそうなるんだよ……よく言うだろ、一皮剥けるって」
「うそっ、お父さんの先っぽもカルロみたいに皮がついてたよ」
「私の父さんと兄さんのも……」
アンナも聞きたそうに乗り出してくる。この世界は一体どうなってるんだよ。
「おっ、男は成長して大人になるに従って、少し痛いが修練をするんだよ。修練を怠るとカルロのままだからな。カルロは精進しろよ!」
「へえー。お父さんたちは怠けていたんだね」
カルロは弄られていた股間をしまいながら自分の股間を見ている。修練方法を知りたいのだろう。この世界では成人の15歳で体が完成されるのかもしれない。そこから皮を剥くのは地獄だ。カルロには、おいおい教えてやろう。
「さっ、さあ、あとはカルロの質問だな」
「僕は、昨日貰った牛の角の使い方が知りたいです」
そっ、そっちかよ。お前もよりによってそっちか。ハチノスのレアドロップ品は、水牛の角だ。角の中がくり貫かれていて紐が付いている、男専用の装備ができる装飾品だ。カルロが持ってきてみんなで見ている。エマは匂いを嗅ぐな……アンナは頬を赤らめて黙っているからピンと来たのだろう。みんなの前で聞かれた以上、またも俺が説明するのか……。
俺はカルロのかぼちゃパンツを脱がせるとぶら下がっている股間に装着して、紐を結んでやる。迷宮装備品は装備した者のサイズに合わせて、自動的に適切なサイズに変わる謎装備だ。水牛の角は自動で収縮してカルロのサイズに収まった。まあ、これが今のカルロの勇ましさか。尻丸だしのカルロは尻を押さえて恥ずかしがっているが、そっちかよ。
「へえー。男の人のパンツの代わりなんだ。女の私たちじゃ装備できないね」
「私も初めて見た。おちんちん用の防具なんだね」
「アキラ様もつけて見せてよ!」
「カルロ、装備すれば防御力が上がるだろうが、まだ迷宮に付けてこなくていいぞ。さっ、全員の質問に一つ答えたからな。また今度にしよう」
俺はそそくさと自室に逃げた。この世界は一体どうなってるんだ。いずれ水牛の角を俺に装着させてくるかもしれない。俺は震えながら水色の防水のマントに包まった。
ズズズッ、ガラッ。引き戸が開けられる。鍵なんてものはない。
「アキラ様、昨日一緒にお休みする約束したので来ました」
「アキラさん私も……もごもご……」
きっ、きた。昨日エマがそんなこと言ってたが本当にくるかよ。俺は寝るときに色摩のジョブを付けたから、いつ暴発してもおかしくない。
「ノラは来たばかりだから、エマと一緒に部屋で寝たらどうだ。俺と一緒に寝ても暑いだけだぞ」
くんくんくん。
「アキラ様のこの匂い大好き。ねっ、ノラちゃん」
「私も……もごもご……」
しっ、色摩だ。このジョブは危険だ。エマは俺の右側、ノラは左側、俺のマントの中に潜り込んで来た。この娘たちには、もう何を言っても無駄だろう。性的なことについて何かを言うと、それについての説明が必要になってくる……
暑い……それにしても、ぽっちゃりドワーフの体温は高い。ほどよい肉感ではあるが、とにかく暑いのだ。諦めて今日はこのまま寝よう。
俺は色摩の精力増強を、暑さで押さえることに成功した。
春の10日夜半。所持金:金17銀20銅?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
し、しまったー。
朝起きると俺は、アンナ、エマ、ノラに下半身裸で見られていた。
どうやら、ノラの方は暑いのでエマの方を向いて寝ていたらしい。そして異常に気づいたエマがアンナを呼びに行ったらしい。そしてエマとノラにかぼちゃパンツを脱がされて、確認されたらしい。そして今だ……。
「お母さん、アキラ様のおちんちんが腫れてるよ。全体手当てでも治らない。どうしよう」
「すっ、凄い。腫れあがって痛そうです……」
俺はアンナと目が合うと、俺のそそり立った物を見て、アンナは頬を赤らめゴクリと喉を鳴らす。そう男の朝立ちだ。俺はこうなることを予想せずに、安易に娘たちと横になって眠ってしまったのだ。
俺は男の朝について説明をさせられた……エマとノラよ、頼むから弄るのはやめてくれ。俺は急いでションベンがしたいんだ。
「不思議だね。ノラちゃん」
「そうだね。アキラさんのが特別なのかもよ」
「朝のアキラ様のは凄いんだから!」
エマがカルロに自慢する。エマよ。もうやめてくれ……。
俺は朝食をとると、バルナバの町の武器屋に一人で来ている。エマとノラを連れてくると朝の件で面倒くさくなるからだ。何かあるなら迷宮内で聞いてくれ。ボーナスポイントは腕力上昇に割り当てておく。なぜなら槌は重いはずだからだ。
「店主、槌はあるのか?」
「やあ旦那か、木製の槌かい、ハンマーとかモーニングスターのような鉄製は高級ですよ。奥ですね」
「そうか、俺が持って戦えるか試したいだけだからな。試しだから木の槌にしよう」
「木の槌は1000ナールですよ、旦那。槌を持てるんかい?」
「ほう、持つのは余裕だな。このミサンガをおまけで1つ付けてくれ」
「旦那はドワーフ並みの力だな。こいつは凄腕だ。ミサンガは1つ2つ持っていって結構ですよ」
俺は銀貨10枚を支払い、木の槌(空き)とミサンガ(空き)を持って、探索者ギルドで糸2つ(80ナール)を買い、絨毯からワープで帰宅した。
「ノラ、こいつを持って振れるか?」
「持つのは余裕です。私はドワーフですから!」
「エマは重くて持てないよ」
ほう、やはり腕力の差か。俺も両手で持てても腕力上昇を上げないと槌は振れない。やはりドワーフ族は基礎腕力が高く設定されているのだろう。家の周りで大きな棍棒を振り回すのは、すっぽ抜けたら危険だ。
ロマーノ村の迷宮の三階層でノラを鍛冶師にする。一階層のコボルトケンプファーでノラの槌での攻撃は確認済みだ。あとはスローラビット2匹が出るまで通路を進むだけだ
スローラビットLv3(非表示 HP300)
コボルトLv3 (非表示 HP300)
むっ、片方がコボルトでもいいか。2匹編成だ。HPを削っておけば、まとめてぶっ潰せるだろう。
……
「よし、魔物の生命力は削ったからな。今度こそは、ノラは教えたように槌を横に振り回して、2匹に同時に当てるんだぞ」
「はい、2回目なんで、次こそは!」
ぶうーん、ゴシャッゴシャッ。
コボルト、スローラビットは煙となって消えた。
(非表示 経験値2)
よし、これでお前は、一人前のホームランバッターだ。
「よくやったぞ、ノラ。魔物が来ると面倒だから階層を移動するぞ。エマとカルロはドロップ品を拾っておけ」
俺たちは五階層のボス待機部屋にワープで移動し、ノラの木の槌を銅の槍と交換する。そしてパーティージョブ設定で、ノラのジョブを鍛冶師Lv1に変更する。
「ノラ上手くやったな。お前の鍛冶師への修練は達成されたぞ!」
「アキラさん本当?」
「ノラ、お前は防具製造の詠唱を知っているのか?」
「はい、防具製造は知ってます!?」
どうやらノラの脳内に詠唱文が浮かんだらしい。ノラは今、鍛冶師Lv1だからな。ぶっ倒れるだろうから、防具製造はレベルを上げてからにするか。
「ほう、詠唱文が頭に浮かんだようだな。ミサンガ作成での鍛冶師の修練は帰ってからだな」
「ありがとう。アキラさん」
「ノラちゃん、よかったね!」
「僕は?」
「カルロ、お前は修練がぜんぜん足りていない。早く水牛の角が似合う一人前の男になれ!」
鍛冶師:腕力中上層 体力小上昇 器用小上昇
スキル:アイテムボックス操作(10)
スキル:武器製造 防具製造 スキル結晶融合
「よし、ボスのハチノスで今日の修練だ。ノラは鍛冶師になったばかりだからな。盾のあるカルロの後ろに控えておけ。カルロはノラを守れよ。男を見せろ!」
「鍛冶師になったばかりは能力が落ちると聞いてます。本当ですかアキラさん」
「ああ、鍛冶師になったばかりで、そのままいつもの階層で戦っていると死ぬぞ!」
「でも、鍛冶師になれば力が増すと聞いてます」
「そうだな。パーティーのメンバーの力が増すな。俺がいいと言うまでは控えていろ。わかったな!」
「わかりました。アキラさん」
「キャラクター再設定!」
BP:0
キャラクター再設定(1)
鑑定(1) ジョブ設定(1) 詠唱短縮(1)
ワープ(1)
武器一 (1):ほむらの銅剣
頭装備一(1):防水の皮帽子(水色のスイムキャップ)
胴装備一(1):頑丈の皮鎧
腕装備一(1):防水の皮手袋(水色のゴム手袋)
足装備一(1):防水の皮靴 (水色の風呂用のゴム靴)
装飾品一(1):防水のマント(水色の雨ガッパ)
フィフスジョブ(15):探索者 色摩 戦士 僧侶 剣士
MP回復速度上昇(1) 獲得経験値五倍(15)
腕力上昇(12)
俺に鍛冶師パーティーのパワーが加わったのでジョブ設定を変更する。
ファーストジョブは探索者Lv5で固定とする。
セカンドジョブは色摩Lv1を固定とする。上の階層で状態異常耐性の精神上昇が必要になってくるだろう。色摩は精神中上昇の効果がある。俺自体がこのジョブに飲まれない様に慣らす意味もある。
サードジョブの戦士Lv2も早めにLv30にする必要があるので以後固定とする。
フォースジョブの僧侶Lv4は、安全な場合は農夫Lv5でパワーを得る。
フィフスジョブの剣士Lv4は、パワーを落としていい場合に都度入れ替える。
メイン火力は火炎剣と戦士のラッシュだ。商人もレベル30にする必要があるが、現状は放置とする。
「ブモモォォォ」
ハチノスLv5(非表示 HP1000)
火炎剣!ラッシュ。
(非表示 125ダメージ)
手応えが上がったぞ。行けるか。
……ラッシュ、ラッシュ。
(非表示 126、125ダメージ)
ハチノスは8発で煙となって消えた。(非表示 経験値3)
カルロがスネを拾って持ってくるが、今の俺の欲求は牛のスキル結晶だ。禁欲攻撃は緊急時まで使わないぞ。パンツが大変なことになるからな。
「アキラ様、素敵、あと何かアキラ様がムンムンする!」
「アキラさん凄い威力です。私も何か……お股の辺りが変です……」
「わかるか、鍛冶師のパーティー効果だな。パワーが上がったからな。ノラの鍛冶師のおかげだ!」
その後、ハチノスの周回を午前中目一杯の20回行う。俺の色摩とノラの鍛冶師のレベルが2に上がっていたので、午前中の修練を終えてワープで帰宅する。ドロップ品は全て牛のスネだ。
「よし、ノラの鍛冶師だが最低限の経験は積めたはずだ。ミサンガを作ってみるか?」
「本当ですか。なりたての鍛冶師は倒れて意識を失うと聞いてます」
「そうだな。今のお前であれば、ミサンガ1個程度は問題ないだろう。やってみるか?」
「アキラさんがそう言うなら、やってみます」
俺は糸1個を取り出すとノラに手のひらに渡す。
「今ぞ来ませる御心の、言祝ぐ蔭の天地の、防具製造!」
ノラの手に乗せてある糸が、眩い光を放ってミサンガとなる。俺は薄目で見ていたが、他の者たちは余りの光の直撃をうけて慄いている。ノラよ、自分で驚くな。
「凄い、本当にできた!」
「やったね、ノラちゃん!」
「ありがとうございます。初めに作ったミサンガは、アキラさんに使って欲しいです」
俺はノラからミサンガ受け取ると、手に隠していたミサンガ(空き)と素早く入れ替える。
「俺にはこの水色のマントがあるからな。ミサンガは装備できない。これはお前が装備しておけ。この最初に作ったミサンガに芋虫のスキル結晶を融合した時、身代わりのミサンガになれば、お前は才能のある鍛冶師の仲間入りだ。俺はその時を楽しみに待っているぞ!」
春の11日昼。所持金:金17銀9銅?