ワールドトリガー 嵐を呼ぶ ボーダー隊員 作:Girigiri
中学交流会 それはこの地域にある中学校が定期的に行っている行事である 参加中学は県内屈指の進学校とセレブ達が通う小学校から高校までのエスカレーター校、そしてしんのすけが通う春日部中学の3校 エスカレーター校の生徒の一人が自身の体験談から多感な時期にこそ違う学校との交流が人格の形成に役に立つと学園理事長に直談判した事から始まった
最初の2回目まではお互いにあまり干渉せずに取りやめの話まで出ていたが進学校の生徒達が不良にカツアゲされているのを春日部中学の生徒が助けた所から一気に仲良くなりその生徒達を介してスポーツをしたり勉強を教えあったりしてそこにエスカレーター校の生徒も混ざり今ではお互いの中学の情報等がすぐに入る程親交が深い
この交流会を開催した理由には発起人である生徒の個人的な思惑があるのだが知る者は極僅かである
交流会の日程としてはお昼前から学校終わりまでであり各学年がお互いの学校行き来しており3年生は春日部中学に集まっていた 受験を控えているためか殆どの生徒は勉強会を開いており一部の生徒グラウンドでサッカーをしている そんな中グランドから校舎に行く為のコンクリートの階段で男女のグループが雑談していた
「今回で終わるなんてなんか寂しいね」
そう言ったのは少年はマサオ スポーツ刈りから少し伸びた髪型をしており口調と違わず優しいそうな見た目をしている
「後一回ぐらいあってもいいと私は思うわ、クリスマスの前に会う男女、そこに入ろうとする怪しい影の正体は...」
会話の途中から妄想の世界に入った少女はネネ、演劇部の部長兼脚本担当 すでに引退しているが進学先の演劇部で使えるネタを探している 彼女が手掛けるシナリオは一昔前の昼ドラの様にドロドロしている物が多いがリアリティとフィクションのバランスが良く評価が高い
「そんな事言ってもこれから受験の追い込みだったりで皆余裕が無くなるんじゃ無いのかな?その点僕は普段から備えているから...」
自慢話を始めた彼は風間トオル このグループでは唯一の進学校の生徒である 交流会からでは無く幼稚園からの付き合いで小学校から別々になり実は会う機会が減った彼がこの交流会を一番楽しみにしている
「...けど、会えなくなる、わけじゃない、また会える機会を、作ればいい」
そう話を纏めたのはボーちゃん、本名ではなくあだ名だが先生までもがそう呼ぶので誰も彼の本名は気にならない
風間「ねぇマサオ君、しんのすけの奴元気ない様にみえるけど?」
マサオ「まだ進路が決まってなくて、先生から僕達にも話をしてみてくれ頼まれて」
風間「お前まだ決まってないかよ、おじさんやおばさんも心配してるぞ」
しんのすけ「いや~お恥ずかしい///、未来のオラみたいになるにはどうすればいいのか悩んじゃってきめきれないぞぉ」
その言葉に皆「あ~ぁ」と呟いた 皆一度未来の自分に会っていたのだ 夢破れたものや叶わなかった者、叶えた者もおり成長するにつれてその事を意識し始めた
マサオ「やっぱり僕は漫画家になりたいかなぁ、高校からは漫画研究会に所属して基礎から学ぶよ」
ネネ「私は女優になって後々は脚本家になりたいわぁ、そこで結婚できたら文句ないわ」
風間「僕はやっぱり社長かな、そのために大手企業に入ってノウハウと人脈作りを目標としてそこから...」
ボーちゃん「僕は科学者...未来の僕と違った...研究がしてみたい」
皆が思う思うに夢を語る 一度未来を見て理想と現実を知ったからその決意は固くなっていた
しんのすけ「みんな未来の事をきちんと考えていて偉いゾ、オラおならが長いぞ」
風間「それを言うなら『鼻が高い』だよ」
そこでしんのすけを中心として笑い合っていた そこには5歳児から変わらず多分大人になってもそのままな彼らのやり取りなのだと そんな彼らの日常にない光景が広がり始める 突然黒い空間がグラウンドに現れそこから見たことも無いものが出てきたのだ
『ネイバーフットからのトリオン兵』2年前の隣の三門市に現れた兵器に彼らはどう思ったのか 恐怖や畏怖の感情は殆どなく皆の考えはこうだった「またこの状況かぁ」
春日部防衛隊の夢は「オラの花嫁」を元にしています、ネネだけは夢を変更していますがそれは部活動を通して自分がちやほらされるのがきっかけで女優を目指すようになった事にしています。
次は少し時を遡ってある場面から始まります。