マギアレコード×仮面ライダービルド~NEW WORLD ~ 作:ユウ也
戦兎はバイクを走らせ人の通りがめだち都会らしい雰囲気が出てきた。そして辺りを見渡すと神浜と書かれた駅そして駅の出入りには観光客への案内に使われてるような顔出しパネルがありそしてそのパネルには『ようこそ神浜市へ!』と書かれていた。
「ふう、意外と長かったな…」
戦兎はヘルメットを取り一息をつくとバインダー越しではない街の風景を観察していた…ファウストや難波重工の軍勢による襲撃もない…戦争のないまさに自分の求めていた平和だったのだが…
(あの化け物はなんだったんだ?)
ここに来る途中何度か女の子が謎の奇妙な化け物に襲われているのを見かけたことがあった。もちろん見過ごすことなんかなくビルドになりその化け物を倒してここに来てはいるのだが…
(あれを倒すためにまだビルドの力が必要…ってのが今の仮説だ。)
改めて気を引き締めまたバイクを走らせる。謎の化け物を倒しまた皆が笑えるラブ&ピースな明日を作るために…
ー------------------------
「とは言っても、本当になにをすればいいんだ?」
普通に調べたとしても化け物のことなんか出てくるわけがない…もちろんあの時現れた少女が次の目的地を教えてくれる訳でもない…来て早々詰んでると言ってよかった。
そしてこの世界に来てまた降りかかる問題の時間が来るのだった…
「…最悪だ…」
戦兎がそう呟くと自分のお腹が返事をするようになりだす…そう『衣食住』だ。
今の戦兎には身寄りもない戸籍もないなんなら自分が持っていた向こうの世界の現金もない…ひとりぼっちなのだ…そんなが彼も今の今までは我慢してきたのだが…目的地に着いたということと単純に体の限界が来たことにより、戦兎は崩れるように仰向けに倒れ星空を見上げるように倒れ込む。
『お前は多くのものを抱えすぎている。』
「…万丈…美空…かずみん…紗羽さん…幻さん…」
かつて『ブラッドスターク【エボルト】』に言われたことを思い出した…桐生戦兎が闘えたのは、信念があったそして何よりもそんな自分を支えてくれる仲間がいたからだ。今の自分にはここでなにをすればいいのかもわからないふわふわな目的と誰もいない寂しさしかなかった…
「…会いてえよ…皆…」
『戦兎…戦兎…』
「!?万丈!?なんで?お前は…」
とうとう弱音を口から溢すと遠くから自分の名を呼ぶ懐かしい声が聞こえた…辺りを見渡すと…遠くの方に青いスーベニアジャケットが特徴の男『万丈龍我』がいたしかし…
「待て!待てって!あのっバカ!!」
戦兎がこちらに気づいたことがわかると万丈はくるりと後ろを向くと戦兎から逃げるように歩きだした…そんな相棒の行動に戸惑いながらもただ戦兎は追いかけていく。
ー------------------------
暗い夜道を走っていくどんどん深い闇に向かうように…闇に呑まれるように走り追いかけると万丈は町外れの廃墟に入っていった…
「はあ…はあ…万丈…ほんとあいつ筋肉だけはすげえんだから…全く!」
文句をだらだらと言いながら廃墟のドアを開けるとそこには…
「戦兎!おせえよ!!」
「全くどこ歩いてたんだ…どこかのじゃがいもじゃねえんだから…」
「あん?誰のこといってんだヒゲ!」
「ほらほら!喧嘩しない!」
「はあ、戦兎喧嘩止めるの手伝ってよ。」
廃墟のドアを開けた先はなぜかnascitaで、そこには自分が追いかけていた万丈だけでなく『氷室幻徳』『猿渡一海』『滝川紗羽』そして『石動美空』がいた…
「お前ら…なんで…え?」
「…どうしたの?戦兎?」
あまりの出来事に頭の整理ができず頭をかきだすのだが…そんな自分のことを心配そうに美空は見つめていて…
「だってお前ら…」
「…私たちが戦兎を1人にするわけないじゃん?ほら!ご飯食べよ?」
戦兎の言葉を遮るように美空は戦兎が今一番欲しがってる言葉を見抜くように言ってくれた。その言葉に…戦兎は久しぶりに笑みを溢した。
「…だよ…な…じゃあ…」
戦兎はとうとう目の前に広がる謎に負けたようにその懐かしく優しそうな空間に脚を伸ばそうとすると…
「ダメ!!」
そんな戦兎に誰かが慌てて声をかけ、戦兎にそのまま体当たりをしてふきとばす…すると戦兎が見ていた景色は歪み空間そのものがぐちゃぐちゃになるそして形が作られていくのだが…周りはまるで公園の砂場のような場所になっていく…そして美空達が居た場所には…
『縺ゅ>縺?∴縺?』
『縺九″縺上¢縺!』
何度か自分が闘ったことのある小さなモンスターがそこにはいた…そして戦兎はようやく自分が化け物に騙されていたと悟るのだった…
「大丈夫ですか?」
「…ああ、大丈夫…最悪だ…」
あり得ない光景に…自分の理想の光景に負けた自分を責めるようにうなだれていると自分のことを助けてくれた少女は慌ててフォローをするように
「…何が見えていたのかわかりませんけど…それも魔女のせいですから…」
「魔女?…あの化け物のことか?」
「…魔女を知ってるんですか!?」
戦兎がここに来るまでに何度か襲われてる少女がいたからビルドになり助けたことがあったがまさかそんな名前があるなんて思ってもいなかった…そして次に浮かんだ疑問を口に出そうとするも少女があり得ないことを言い出した。
「…とにかく!ここは私に任せて下さい!!」
「任せるって…あれと闘うのか!?」
「…はいっ、闘います…だって私は…」
そう言うと少女は自分に勇気を込めるように深呼吸をすると決意を固めたように戦兎を見つめてまた戦兎の常識をひっくり返すようなことを言い出すのだった…
「私は…魔法少女だから!」
「えっ…エエエ!!!??」
『魔法少女』初めて聞く言葉に驚き内心『この子もさっきの自分みたいに…』と疑ってしまったが、少女の身体は光に包まれると白を基調にし桃色のラインが入ったケープのようなものを纏い、先ほどまで着ていた学校の制服から変わってピンクのミニスカートが特徴的な服に変わっていた。
「…君は…誰なんだ?」
「私は…『環いろは』…魔法少女です!」
自分の頭と常識がついてこれず頭をまたかき、困惑しながらも目の前にいる少女に先ほど浮かんでいた疑問をぶつけると少女は優しく微笑み手を差しのべた…これが初めて戦兎がちゃんと出会った魔法少女であった。
前のやつがプロローグでちょっとさすがに短いかなぁと思ってちょっと早いけど続き書きました!感想等々お待ちしています。