マギアレコード×仮面ライダービルド~NEW WORLD ~   作:ユウ也

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「天才物理学者の桐生戦兎は謎の少女に呼ばれ神浜市に向かったのだが、かつての仲間の幻覚を魔女に見せられ危機一髪のところを魔法少女である環いろはに助けられ難を逃れるのだった」

「難を逃れたって…まだ私達魔女の結界の中にいるんですよ!?それに私…」

「なぁにそこはちゃんと何とかなるからほら第2話いくよ。」

「なんでそんな楽天的なんですかぁ…」


第2話~神浜の魔法少女~

戦兎は目の前に拡がる光景にまだ脳の処理が追い付いていなかった…言語とは言えないような言葉を発しながら少女に襲いかかる化け物…いろはの言葉から察するに『魔女』と言うやつらだ。

そして何と化け物の攻撃をまさか自分よりも年が離れた子どもが対処している…しかし、いろはの動きがまだまだ甘いのかそれとも化け物の動きが俊敏なのかわからないがすぐに攻防は崩れた…

 

「やあっ!」

 

『縺輔@縺吶○縺?』

 

「ぐっっ!」

 

「…はっ!君っ!!」

 

いろはは腕に着いたクロスボウで撃ち抜くのだが、決め手にはならずそのままごり押すように体当たりをして吹き飛ぶ…まだ処理しきれない脳を無理やり再起動させていろはの元へ向かい抱き上げる。

 

(…どことなく…似てる?)

 

ふといろはの顔をまじまじと見ていると自分を呼んだあの少女とどことなく似てるようなものを感じた…ただ髪の毛の長さも違う彼女の瞳の色もあの時の少女と違っていた。

 

「…ごめん…なさい…とにかく、貴方だけでも…」

 

「なぁにここからは…」

 

『バァァァン!』

 

「…今度はなんだ!?」

 

まだまだ観察をしたいところだが、今はそういう状況ではないと悟った戦兎はいろはを寝かせ今度は自分が闘おうとするも、目の前を覆い隠すような槍の雨からいろはの身を守るようにするもそのまま空間は消し飛び元の時空に戻るのだった…

 

(…多分あれも魔法少女の攻撃…なんだよな?)

 

明らかに攻撃の雰囲気が魔女とも違うこともあり、すぐに辺りを見渡すも誰もいない…今ここにあるのは廃墟とそこに横たわる少女と、戸籍のない男…

 

「ってこれ!絶対ヤバイやつじゃん!いろはちゃん!起きて起きて!」

 

「…あんた…その子になにしてんだ!?」

 

気絶しているいろはを起こそうと揺さぶるも、そこに来た金髪の女の子からとうとう事件を疑われてしまうのだった…

 

「いや!違う!これは!!」

 

「…違うってなにがだ!こんなとこに女の子連れ込んで!!」

 

何とか弁明をしようとするも全く聞き入れてもらえない…無理もない端から見たら『女の子を気絶させ廃墟に連れ込んでる男』というようにしか見えない…それに本当のことを言ったとしても信じてもらえるわけがない…

 

(…今度は俺が冤罪ふっかけられることになんのかよ…)

 

かつて自分の相棒である万丈は、ある事件で冤罪をかけられていたのだがあの時の相棒の気持ちが今ひしひしと感じさせられていた…とりあえず何とか切り抜けようと必死に思考を巡らせていくのだった…

 

ー------------------------

(

(…だめだ…やっぱり…強い…ごめん…なさい…)

 

いろはは気絶し夢を見ようとしていた…その間にいろははここに来る前にも使い魔に負け逃げたのを思いだしていた…

 

『この街の魔女と使い魔は他の街のよりも強い』

 

そう言われてもいろはにはここで闘わなきゃいけない理由がある。それなのに…使い魔に2度も負けて最後に見た景色は…

 

『なぁにここからは…』 

 

(大人とはいえ使い魔に立ち向かおうとしていた…魔法少女なのに…守らなきゃいけない人から守ってもらうだなんて…)

 

そんな自分に対して不甲斐なさに押し潰されそうになっていた…

そして…また最近自分が見ることが多い、ここに来るきっかけとなった夢をみだした。

 

「はっ!…ここは…」

 

「…」

 

「…貴女の病室…なんだよね?」

 

こちらに微笑む女の子は自分とどこか似てはいるような雰囲気を感じながらも、記憶のどこにも会った記憶がない女の子…でも、あの子の笑顔を見ると自分の心は何故かホッとしてしまう。

 

「…ねえ?貴女は…誰?」

 

「…!!」

 

「…やっぱり…聞こえない…」

 

名前を尋ねたらその子は元気よく応えてくれてるのに全く聞こえない。

この前にもここでの夢を見たが、その時も何度かこちらに微笑みながらも、色々語ってくれたが全くわからない。そんな不思議な夢…でも…唯一…あの子から聞こえた言葉があったのだ…それがこの街『神浜市』のことだった…

神浜市…行ったことがないはずなのにその名前を聞いたときにすんなりと受け入れていた…そして夢から目覚めた時に自分が『何故か受け入れたこと』にまた違和感を感じる…そんな日々が続いてこの街に来たのだった…

改めてここに自分が来た理由を思い出していると…自分の意識の外から何か騒ぐ音が聞こえてきて…

 

ー------------------------

 

「…ここ…は…」

 

「あっ!気づいた!大丈夫?」

 

「えっと…貴女は?」

 

いろはが目を覚ますと自分が先ほど助けようとした男の人と金髪ポニーテールの女の子がまるで一触即発のような状態で状況を飲み込もうとしていると…

 

「良かった!とりあえずそのこに俺が何もしてないことを言ってくれよ!!」

 

「…はいっ!」

 

『助け船が来た!』というような顔で戦兎がこの状況を何とかしてほしいといろはも含めて2人で何とか信用してもらうためにも先ほどあったことを話すのだった…さすがに2人もいればあんな謎の現象を信じてもらえると思ったのだが…

 

「…そっか…ごめん!あたしの早とちりだった!!」

 

「…え?信じてくれるのか?」

 

「…もしかして…貴女も!?」

 

「そゆことあたしも…魔法少女なんだよね。」

 

驚くほどにあっさりと受け入れられたことにむしろ戦兎が困惑をしてしまう。しかしいろはは目の前の女の子の飲み込みの良さに察するのだった…そして目の前の女の子は挨拶代わりに魔法少女に変わるとまさに『女戦士』というような見た目になるのだった…

 

「…魔法少女ってそんなポンポンいていいもんなのかよ…」

 

「まあ、そんなにいていいような…いちゃいけないような…とにかくごめんなさい!!…ほんと間が悪いな…あたし…」

 

「まあ、仕方ないって…普通ならだれだってそう思っちまうよ…」

 

金髪の子は肩を落とし早とちりしてしまった自分を責めるのだが、誰がどう見ても事件を疑うのは当たり前ではある…仕方ない…しかし戦兎自身地味に傷ついてるのは一生世に出ることは…多分ない…

 

「…そういえばさっき君…いろはちゃんは『使い魔』に負けたって言ったよね?…そりゃ不味いな…」

 

「はい…さっき助けようとした魔法少女の女の子からも言われました…」

 

いろはの説明ではここに来る前に、別の魔法少女が苦戦してる結界に飛び込んだのだが…その時にも命からがらだったのだ。

その後戦兎が廃墟の方に向かっているのを見て追いかけたところ…というのがことの顛末である。

 

「助けようとした…ってとこは『かえで』のことだよな?本当にありがとうな…あたしあの子とチーム組んでてさ、これまたタイミングが悪く先生から頼まれ事をして合流するのが遅くなって…」

 

「…大変…なんだな…」

 

魔法少女としての闘いもこなしながら、学生としてやらなきゃいけないことをやっているということに戦兎も理解を示していた。かつて戦兎は『東都』で政府の科学者をしながらも仮面ライダーを…さらに言うならお尋ね者も一緒にしてたこともありあの頃は忙しいながらも美空と万丈…そしてマスターがいて充実していたことを思い出していた。

 

「あはは、まあね…っと自己紹介が遅れたね…あたしは『十咎ももこ』だよろしくな。」

 

「私は環いろはって言います。」

 

「俺は桐生戦兎だ…因みに一応聞くけども、ももこちゃんの武器って『槍』じゃないよな?」

 

あの時戦兎達を助けたのは他の魔女でも、もちろん戦兎以外の仮面ライダーではなく魔法少女によるものだった。であるならお礼も言いたいと思うのは当たり前のことなのだが…

 

「槍?…違うな…」

 

「そうか…わかった…」

 

表情から『心当たりはある』というのは一瞬で見抜いたが、すぐに隠すように嘘をいうももこ…もちろん騙すためというのではなく『言いたくないから言わない』という子どもらしい考えかただったが…それならそれで無理に追及するのは野暮というものだ。

 

「さて!それじゃいろはちゃん駅まで送るよそっちの人も駅まででいいかい?」

 

「それは…嫌です。」

 

話題を変えようと声色を戻したももこの提案をすぐに断るいろは…怖い思いをしたにもかかわらず、まっすぐと断るいろはの顔にももこは応えるように表情を固める

 

「いろはちゃんのとこに魔女が出なくなったからここで魔女を倒すためにかい?」

 

「…違います。」

 

「ならどうして?」

 

魔女が出ないことがどう問題なのかはわからないが、それを聞くのは今ではない…戦兎はそんな自分の好奇心を抑えながら2人の会話を見守ることしか出来なかった。

 

「それは…探してる人がいるんです名前もわからないけど懐かしい誰かを…その人がこの街にいるかもなんです。」

 

「そっか…そっちの人は?」

 

いろはの言葉の内容だけでいうならあまりにもふわふわとしており全く論理的ではなかった…しかしそれでもいろはの決意は固いようだった。そんないろはの言葉に同じ魔法少女として何かを感じたのか、ももこは優しく微笑むと戦兎に同じように質問をした。

 

「俺もここにいないといけない…ただ…腹が…」

 

とうとう体の限界が来た戦兎は全部を応える前に、ばたりと倒れてしまった。

 

「戦兎さん!戦兎さん!!」

 

「とりあえず…調整屋に連れてく!いろはちゃんも手伝って!」

 

「はいっ!」

 

戦兎の意識の外で慌てる2人の声が聞こえるが今の戦兎の頭はその言葉を全て理解する前にパタッとまるで電源を落としたパソコンのように意識ごと落ちたのだった。

 

ー------------------------

 

戦兎が目を覚ますとそこはなにもない空間に立っていた…戦兎が向けた視線の先には、あの時の女の子がいた…

 

(…なあ、君は誰なんだ?)

 

(…)

 

戦兎が問いかけても少女は何も言わない。ただただ見つめてくるだけだった…そして印象的なのが。

 

(…なんでそんな悲しそうな顔してるんだ?)

 

(…)

 

悲しげな眼で、申し訳ないというような顔で戦兎を見つめていた…

 

(…教えてくれ…俺はどうしたら…)

 

少女に手を伸ばそうとすると戦兎の意識というよりも視界はそこからまた変わり広がったのは見知らぬ天井だった。

 

「はっ!…ここは…」

 

「あーらようやくお目覚め?」

 

「…君は?」

 

まるで保健室にあるようなベッドから上半身を起き上げ頭を抑えながら尋ねる。戦兎が運び込まれたのは不思議な雰囲気の空間しかしあの時の魔女がいた空間とは違う不気味さはなかった…そして自分の近くにいた2人がいないことそこから察するに目の前にいる銀髪の少女も魔法少女なのだろうと容易に想像がついた。

 

「私は『八雲みたま』ここで魔法少女の調整屋さんをしてるの♪」

 

言葉の最後の声色を上げまるで親しみやすさを売りにしてるような店員のようだった。さらに彼女自身の服装おそらくこれが、あの子の魔法少女としての姿なのであろう燕尾服のような姿もことさらにそういう印象を与えている。

 

「…魔法少女ってのは本当にたくさんいるんだな…まさか魔法少女相手にする店があるなんてな。」

 

「あら、魔法少女に助けられたとはいえ本当にすんなりと受け入れるのねぇ…」

 

辺りを見渡してはみるもののみたまの言う『調整』に使う道具のようなものが見えない…不思議なこの場所に興味はそそられはするがもう1つ戦兎が気にしないといけないものがあった。

 

「それで…俺のことを助けてくれたあの子は?」

 

「あの子は…」

 

「あっ!戦兎さん!」

 

「あら、ももこがいるのにベストタイミングだったわねぇ」

 

「調整屋…その言い方はないだろ…」

 

表に出るであろうドアが開くとそこには、コンビニの袋を持ったいろはとももこがいた。戦兎と目があったいろははホッとしたように戦兎が座っているベッドの近くにあった椅子にすわるとまたホッと一息をついた。どうやらかなり心配をしていたようで、いろはもようやく安心したようだった。

 

「…いろはちゃん…体…大丈夫か?」

 

「そういう戦兎さんも…急に倒れて心配したんですよ…」

 

「ああ、それは…単純に…もうこの数日間なんも食べてなくてさ…」

 

「だったら…これでいいです?おこづかいとかもあまりなくて足りないかもですけど…」

 

そういうといろはは袋からはコンビニで買ったおにぎりを出してくれるのだった。本人は申し訳なさそうにはしてはいるが今の戦兎にはまさに救いの女神に映っていた

 

「おおお!おにぎり!ヒャッホー!!何日ぶりのご飯だろうかっ!!いただきます!」

 

「あはは…本当にお腹空いてたんですね。」

 

戦兎は渡されたおにぎりをガツガツと食べると久しぶりに口にひろがるなんてことない味が、今の戦兎にはとても尊く夢口いっぱいにいれてまさに噛み締めるように味わっている。その姿にいろははちょっと驚いてしまうほどで…

 

「まあ、ちょっと…いろいろあって…なっ…それで、本当にここで魔法少女を?」

 

「…はい…どうしてもあの子を探さないといけないから…」

 

おにぎりを食べ終えた戦兎は、先ほどとは打って変わり真剣に尋ねる…かつて自分が仮面ライダーとして闘っていたようにいろはにも、譲れない大事なものがあるのだと戦兎にもわかっている。

だから止めることはできない…

自分の力が仮面ライダーの力が、今この街でどう必要なのかはわからない…でも今目の前で危険な道を覚悟を持って進もうとしてる人がいるのなら…

 

「…そっか…だったら俺も手伝う。」

 

守らなきゃならない。仮面ライダーとして1人の大人として、いろはを支える。それが今の自分がやるべきことだと信じて。

 

「でも、戦兎さんのやることもあるんじゃ…」

 

「それを探すのももちろんやる…それに、助けてもらってばかりじゃ大人として情けないからな…」

 

戦兎は安心させるためにクシャっと笑うといろはと握手を交わすために手を出すのだった。

 

「…わかりました…でも、絶対無茶しないでくださいね?」

 

「わかってるよ、いろはちゃん。」

 

いろはも戦兎の覚悟を悟ったのか最後に念押しをするようにお願いをすると握手を交わすのだった。




ここで書くことが相も変わらず何も浮かばない…マイスの感想とかでも書こうかな…
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