マギアレコード×仮面ライダービルド~NEW WORLD ~   作:ユウ也

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「…え?これを私が?…えっと『仮面ライダービルドでありイケメン天才物理学者の桐生戦兎は…』ってこれ戦兎さんが考えてたんですか!?」
 
「うわぁ…自意識過剰というか…」

「う~ん…ナルシストというか…」

「そこ!ちゃちゃいれない!…あーもう!尺なくなるじゃないの!」

「絶対普通にあらすじ入った方がいいですしもっと大事なことあるじゃないですか!『私とももこさんと戦兎さんで魔女を倒した』とか『私が小さいきゅうべぇを見つけてういのことを思い出した』とか!戦兎さんもちゃんと普通にカッコいいところあったのに!」

「へ~どこが?どこが??」

「んー!もう第6話いきますよ!」

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『少女に呼ばれ神浜市へ来た魔法少女と仮面ライダー!2人に立ちはだかるのは神浜市に流れ現実となるウワサだった!』




第6話~絶交~

放課後になりいろはを学校に迎えに行った戦兎はバイクに2人で乗り神浜の街を走っていたのだが…

 

「あのぉ…大丈夫ですか?」

 

「大丈夫…大丈夫…何とか…」

 

「…いったいなにがあったんですか…」

 

いろはを迎えに来たときから戦兎があまりにも顔色が悪く、事故は起こしてはいないが、いろはは心配になりとうとうなにがあったのか尋ねるのだな…

 

「いや、ちょっとな…あれは味見をしてないのかはたまた味覚が宇宙人か…どっちだ…」

 

戦兎の頭の中に『ファッハッハッ!』と高らかにこちらを笑う嫌な記憶が思い起こされるが、その嫌な記憶を振り払いバイクを走らせる。

 

「えっと…味覚が宇宙人?」

 

「いや、こっちの話…っとここだよな…」

 

「はい、ここがういの入院してた病院です…」  

 

『里見メディカルセンター』は神浜の中でも大きな病院で院内学期もありそこでういは勉強をしていた。

 

「なら、今もここに?」

 

「いえ、私の記憶ではあの子は退院して同じ部屋で過ごしてました…でも、そこに置いてあったういが使ってた勉強道具もなにもかもなくて…」

 

「なるほど…じゃあなんでここに?」

 

本人がいないのに病院に来たのは『里見灯火』と『柊ねむ』という友達がういにはいた。いろはがういのことを思い出したのと同時に、その2人のことも思いだしたのだ。そしてそれが唯一といっていいほどにういに繋がる手がかりでもある。

 

「それなんですけど、ういと仲良くしてた女の子がいたんです。その子達がまだいるかもと思って…」

 

「なるほどね…んじゃちゃちゃっと会いに行きますか♪」

 

「はい!」

 

しかし…5分とたたず戦兎といろはは病院から出て近くの公園で2人でため息をついていた。

 

「まあ、当たり前だよなぁ…」

 

「うう…家族じゃないと中に入るどころかどこに入ってるかも教えてもらえないなんて…」

 

意気揚々と入ったのだが、中に入るには家族の人や許可がないと入れないとのことだった。元々いろはが2人を知ってたのはういのお見舞いがありその時に2人を知っただけだった。

 

「あんだけデカイ病院だ…警備が厳重なのは当たり前だよな。なら実力行使で…」

 

「だめですっ!そんなこと!」

 

「なぁに…ちょっと中見るだけだから…といってもこいつらじゃあ今は勝利の法則を導き出せないかぁ…」

 

とうとう『ビルドドライバー』まで出したのだが…あまりにも暴力的なものしか出てこない様子に戦兎も手詰まりな様子だった…

 

「うわっ…なんか色々出てきた…なんなんですか?これ?」

 

「よくぞ聞いてくれました!!これはビルドのパワーアップアイテムの数々だ!!」

 

「ビルドのパワーアップアイテムってあれからまだまだ強くなるんですか!?」

 

どこからともなく取り出したのは『まるでデカい缶』のような物や『細長い棒』等あるのだが何をどう使うかなんていろはにはわかるわけもなかった…そんないろはの様子に自慢気に意気揚々と語りだすのだが…まだ強くなると聞くといろはは驚きを隠せなかったそれがさらに戦兎を調子に乗せて…

 

「まあね~それほど強い奴らと闘ってたって訳よ♪」

 

「へぇ~…これは?」

 

「ああ、それは『ジーニアスフルボトル』だ。ビルド最強のアイテム…なんだけど…」

 

「…何も鳴らない…もしかして…私壊しちゃいました?」

 

振ると炭酸の音がする缶と近い形状の銀と青のアイテムをいろはが手に取るのだが…振ってもボタンを押して何も起こらないことにいろはは慌てるが戦兎は特に慌てることはなく…

 

「いや、こいつの中身がもうなくなっちゃったんだよ。」

 

「じゃあ…また中身を入れ直せば…」

 

「そう簡単にいかないのが…こいつの悩みどころでな。」

 

「でも、貴方ならあの2本だけでもやっていけるんじゃない?」

 

『やれやれ』といいたげにジーニアスを振り眺めていると、誰かが声をかけるのだが、その声の主にいろはは戦兎の服の裾を握る。

 

「あっ、貴女は…えっと…『やちよ』さんですよね?」

 

「あら、私の名前…どうせももこから聞いたのね。」

 

自分の名前を言ったいろはに少し驚くも、いろはを調整屋に連れていったのが誰かゆ思い出し納得をしため息を漏らす。そんなやちよを警戒するように戦兎もいろを守るように腕をいろはの前に…

 

「…なんの用だ?もしかして『やっぱりこの子はここにいれない』という訳じゃないよな?」

 

「まさか、昨日の魔女退治もももこと貴方の2人サポートとはいえよく出来てたじゃない。」

 

「見てたんですか!?」

 

「いえ、魔女の戦闘力的に『ここまでは最低ラインしてもらわないと』というのを考えてただけよ。それに貴方も約束守ってくれてるみたいだしね…」

 

「約束?」

 

やちよが元々狙っていた魔女というのもあり、あの魔女が実力がどれくらいなのかも計りきっていた。そしてやちよは戦兎を見つめ改めてあの時の『約束』を忘れてないかの念押しをするようにするのだが、いろはにはもちろん全くわかるわけもなく戸惑うも…

 

「『貴女を支えたい』っていう約束よ。魔法少女としても1人の女の子してもってね。」

 

「1人の女の子としても…ってふぇっ!?」

 

「そこまでは言ってねえよ!」

 

『モッキュ!』

 

やちよは少しからかうように脚色していろは教えてあげ、いろはと戦兎が慌てるのだが…その動きに驚いたのか、いろはのカバンから『小さいきゅうべぇ』が顔を出した。

 

「…ん?おーどした?おちびちゃん?」

 

「その子ってこの街に唯一いるキュウべぇじゃない…何で貴女のカバンに?それになんで…」

 

「実は…」

 

昨日やちよと別れたあとに起きたことをいろはと戦兎は話すのだが…やはり、その全てに受け入れながらもどこか納得できてないというような様子であった。

 

「妹の記憶そのものに改編だなんて…」

 

「ああ…しかも家族からも消えてるときた…」

 

「それで今覚えてるのが貴女だけで、そんな貴女もこの小さいきゅうべぇに触ったら戻った…と…普通に考えておかしいことじゃない。」

 

『じっ』と小さいきゅうべぇをやちよが睨むように見つめる…そんなやちよの視線に『小さいきゅうべぇ』は怖がりまたカバンの中に…

 

「そっ、でもいろはちゃんがその記憶を信じるってんなら…俺も信じるさ…」

 

「ありがとうございます…」

 

「…それで改めて聞くけどさっきのアイテム達は貴方が作ったのよね?」

 

「ん?そうだけど?」

 

「…なら『ウワサ』とは違うのかしら…」

 

元々やちよが戦兎に声をかけた理由は戦兎が街に流れてる『ウワサ』と何か繋がりがあるのかと思っていたのだ。

 

「違うって?」

 

「そう…この街には様々な噂が流れてる…例えば…これとか。」

 

「…絶交ルール?」

 

やちよがスマホを操作し例にあげたのは、絶交ルール』の噂で、その内容はこうだった…

『アラもう聞いた?誰から聞いた?絶交ルールのそのウワサ知らないと後悔するよ?知らないと怖いんだよ?絶交って言っちゃうとそれは絶交ルールが始まる合図!後悔して謝ると、嘘つき呼ばわりでたーいへん!怖いバケモノに捕まって無限に階段掃除をさせられちゃう!ケンカをすれば、ひとりは消えちゃうって神浜市の子ども達の間ではもっぱらのウワサ。オッソロシ~!』

普通に考えれば『だから喧嘩はしないように』というただの怖い噂話なのだが…やちよは本当に信じてるように真剣な顔だった。

 

「…んでその噂と俺がどう関係があるんだよ?」

 

「私は貴方もその『ウワサ』でそれが実在したのだと思ってたのよ。」

 

「…俺もその化け物の仲間だって?全く…失礼しちゃうなぁ」   

 

「当たり前でしょ…昨日闘って貴方の実力は並大抵じゃないことがわかった…そんな人警戒しないわけがないわよ…」

 

やちよ自身戦兎と闘ってその力の余裕さに信じきれてない様子であったのだ。そんな相手が『まだまだ強くなる』と聞いて警戒しないわけがなかった。

 

「まあ、当たり前…だよな…まっ、やちよさんがそう思うならいいさ。んじゃ行こうぜ?いろはちゃん」

 

「はい!それじゃ…失礼します!」

 

「…ええ、気をつけてね。」

 

そういうと戦兎はアイテムを仕舞い終えるといろはとまた街の中を歩きだし、そんな2人の背中をやちよは見送るのだった。

 

ー------------------------

 

日が傾き夕暮れの光が街を照らし始めるのだが…何も手がかりらしいものが見つからない。門限の時間も近づきだし、今日の捜索はここで辞めようかとなり始めていたときに…

 

「あの、戦兎さん…」

 

「ん?」

 

「気にしないでくださいね?」

 

「…え?何を?」

 

いろはは先ほどのやちよからの言葉に内心ムカッとしていた。まるで戦兎が何か悪いことに関わってるかのような言い方をしていたからだ。しかしそんないろはとは対象的に…

 

「そのさっき言われた『戦兎さんもウワサなんじゃないか』ってこと」

 

「あー…それは気にしてねえよ。」

 

「え!?…大人だぁ…」

 

いろはの心配を軽く流しからかうように笑って応える…そんな様子にいろはは納得しようとするのだが…戦兎はすぐさま否定した、

 

「いや、違うさ…単純にそういうこと昔言われたんだよ。」

 

「…昔…いじめですか?」

 

「いじめ…まあ、半分当たってる?みたいな?」

 

少し悲しそうな顔をしながらも、遠くを見つめるように応える…そんな様子にいろはは胸が締め付けられていた。ギュッと自分の胸に手を当て抑えながらもそのまま次の言葉を出す。

 

「じゃあ…残りの半分は…」

 

「そりゃまあ…ほん…」

 

「アンタがちゃんと見つけてきたらよかったでしょ!?」

 

「ん?どうしたどうした…」

 

「公園の方から…行きましょう!」

 

「ああ!」

 

戦兎が気まずそうに答えようとするも、近くの公園から怒声が聞こえてきた。その様子に戦兎といろはは公園に向かうのだった。

公園につくとさらに口論はヒートアップしてるようで、先ほど怒声をだしていた少女の相手の堪忍袋がきれたようで…

 

「だって!なかったんだから仕方ないでしょ!!」

 

「あれってももこちゃんだ…」

 

公園の真ん中で口論する2人の間にいるのは昨日一緒に闘っていたももこだ。そんなももこは頭を抱えガミガミ言い合う2人の仲裁を取るようにするのだが…

 

「おいおい、いったいどういうことに…」

 

「うるさい!ももこには関係ないでしょ!!」

 

「そうだよ!これはレナちゃんと私の問題なの!」

 

「あのなぁ、アタシこれでもリーダーなんだけど!?」

 

「うるさい!かえでとはもう絶交だから!」

 

「あー!言ったね!?私だってレナちゃんとは絶交だから!」

 

「あのなぁ、そういうのは軽々しくいうもんじゃ…それにもうなん回目の『絶交』だよ…」

 

「…!」

 

「…!」

 

「うわぁ…言っちゃったよ…絶交…」

 

「さっき聞いたばっかりですよ…」

 

ももこの仲裁…なんならそこに戦兎達が介入する間もなく気軽に『絶交』といい無理やり喧嘩を終わらせた2人に口をため息をつくのだった。

 

「んで?何があったんだ?言ってみ?」

 

「いちいち首突っ込むな!この過保護おせっかい野郎!!」

 

「アッ!レナ待て!…いいとこに!戦兎さん!いろはちゃん!その子止めて!!」

 

「了解!任せとけ!」

 

「えっ!?は…はい!」

 

何とか軌道修正をしようとするももこに、レナはさらに暴言を吐き立ち去ろうと公園の出口に走るのだが…その先にはちょうど戦兎達がいたこともあり、ももこが応援を要請し戦兎といろはがそれにこたえ立ちはだかるのだが…

 

「くっ!邪魔すんな!!」

 

「…ほいっ!」

 

「ぶぉっっ!…あんたねぇ…!」

 

「いや、なんもしてねえけど…」

 

グーで殴ってきたレナを戦兎は避けると、レナは地面に盛大にこけさらにレナの頭に血を登らせるととうとう魔法少女になりだして…

 

「頭きた!!」

 

「なっ!…ブフォッ!」

 

レナはさらに昨日バラエティで見た、格闘家『万丈龍我』になり拳を振るのだった…本人は特に意図もなくなったのだが戦兎にはそれがクリーンヒットになり反応が遅れてそのまま腹にパンチが入り地面に項垂れる。

 

「戦兎さん!?大丈夫ですか?」

 

「フフーン!どう?アタシの『変身!』じゃあね!」

 

「あっ…行っちゃった…」

 

レナは変身を解き元の姿に戻るとそのまま公園を出て、人混みの中に消えていった。いろはもそんなレナを追いかけるよりも戦兎の介抱を優先し追いかけれなかった…

 

「大丈夫か!?戦兎さん!」

 

「だ…大丈夫…」

 

「レナのやつ…ほんとに…」

 

ももこはレナの凶行に頭を抱えるしかできなかった…

 

ー------------------------

 

「おおお!…いいのか?」

 

「ああ!もちろん!2人の分はアタシがもつよ。」

 

その後近くのハンバーガー屋に入った4人は、いろはと戦兎に謝罪をするのだった。普通ならなんてことない食事だが、今朝からほとんど何も食べれてない戦兎には昨日のおにぎりといい、まさに天からの恵みだった。

 

「でも私はなにも…」

 

「いや、いろはちゃんにはかえでのこともあったからさ…」

 

「そうだよ…あのときは本当にありがとう…」

 

「んっ…」

 

いろはが戦兎と出会う少し前に、かえでが結界に取り込まれていたところを助けに入ったことがあったのだ…しかしそのいろはも力になりきれず敗走をしたのだった。

 

「まあまあ、本人がいいっていってんだし!要らないならもらっていいか?」

 

「えっ!ちょっとポテトとらないでください!」

 

「…その様子だとさては、調整屋の飯食って丸1日なんも食えてないだろ?」

 

あまりにも食い意地の張ってる戦兎の姿に、ももこはニヤニヤ笑いながら予想をして。

 

「正解!よくわかったな…」

 

「まあ、アタシもあいつの被害者だからな…」

 

あまりにも刺激というか癖の強い味にももこも思い出すと苦笑いを浮かべるのだった?

 

「…だったら私が何か作りますよ。いろんな所にこれからも戦兎さんに連れていってもらうと思うのでそのお礼したいです。」

 

「おお!マジ?助かるぅ~…それでいったいなにがあったんだ?」

 

「あっ…えっと…」

 

いろはからの提案に喜ぶのだが、ようやく話を元に戻すと…当事者であるかえではうつむきだんまりとしてしまう。

 

「それが…ずっとこんな調子でさ…まあ、2人が喧嘩してるのはいつものことだし…どうせ明日にはレナから謝るだろうし、そこは気にはしてないけどさ…さすがに一応関係ない人巻き込んだわけだし…さっきのお詫びの方がこの集まりは大事だからさ。」

 

「…だといいですけど…」

 

「…だな…」

 

改めてももこが頭を下げ、今回の話は流れるのだった…

 

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ももことかえでからの謝罪と奢りを受け、腹を膨らませた戦兎はバイクの後ろにいろはを乗せ走りいろはの家に送っているのだが…

 

「…どうした?」

 

「いえ、なんだか…3人を見てたらうい達のことを思い出して…2人が喧嘩してそれを1人が止めて…そして自然と仲直り…」

 

ふと微笑んだいろはに戦兎も優しく微笑みながら尋ねると、いろははういのことを思い出していた…灯火とねむが喧嘩をしそれをういが止める…そんな微笑ましくて優しい記憶それがまた神浜でういを探すための原動力になる。

 

「…いいもんだよな…友達って…」

 

「でも、心配です…だって2人とも『絶交』って言ってたし…」

 

「…確かに…なにも起きなきゃいいんだけど…」

 

2人の頭の中にはやちよから聞いた『絶交ルールのウワサ』が引っ掛かっていた。

その悪い予感が当たるのはそこからまた数日後のことだった…

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