「だ、旦那様、」
「よし、アイリス結婚しよう」
上目遣いでそんなことを言われた俺は反射的のそんなことを口走る。
「何を言っているのですかこの男は、どれだけちょろいのですか。ここに来る前の言葉を信じた私がばかでしたよ!それに違います!名前呼びにしろという意図で言っただけで誰がそんな呼び方しろと言いましたか!」
「り、理不尽です、」
口ではそう言いながらいたずらが成功した子供のようにしてやったりと少し顔を綻ばらせている
「と、とにかくもう兄呼びでいいです。まったく誰に似たのか」
そんなことを言いながらめぐみんはこちらをジト目で見てくる、おいなんだ俺のせいだって言いたいんじゃないだろうな
「あっそうだかずまかずま」
唐突に何か思い出したかのようにめぐみんは俺に話しかけてかけてくる
「?、なんだ?」
「ちょっとこのパーティー二人で少し抜け出しませんか?」
そんなときめくような言葉を言い、めぐみんは俺を引っ張りながらパーティー会場から抜け出した
「『エクスプロージョン』!!」
知ってた
いやこんなことだろうと思ってたけどね?全然期待なんかしてなかったんだからね!
「ふう、どうでしたか今日の爆裂わ」
「お、おう百点、というか百二十点だどうなってんだ?今日のお爆裂魔法今までの比にならないくらい威力が高かったぞ」
「ふふん、そうでしょう!そうでしょうとも忘れましたか?魔王軍の雑魚敵はもちろん魔王軍幹部まで大量の敵を私の爆裂魔法で葬ってやりましたからね。そのおかげでスキルポイントがたまりにたまり、そのすべてを爆裂魔法の威力上昇につぎ込みましたから。今ならクローズンヒュドラですら一撃で沈められる自信があります!」
そう言い切れるほどの火力がそこには確かにあった。もうこれ毎日魔王上に撃ったら魔王軍も全滅するんじゃねえかな
「なぁ思ったんだが魔王状にテレポートでもして爆裂魔法毎日撃ったら魔王軍致命的なんじゃないか?今魔王はいないし魔王城を守る結界もないんだろ?今が攻め時じゃないのか?」
俺がそんなことを言うとめぐみんはどん引いた顔で
「ど、どんなことを思いつくんですか。カズマは鬼ですか」
「え?いやそんなか?戦いで相手が弱ったとこを狙うのは当たり前だろだろ」
「あのですねカズマそんなことをしたら次の魔王が生まれなくなってしまうではないですか」
「?いいんじゃないか?」
「はあ、わかってない何も分かっていませんねカズマ。いいですか?この国、いやこの世界は良くも悪くもモンスターとともに発展していきました。つまりは魔物と人類は敵対関係でもあり共存関係という奇妙な形になっているわけです。そこで魔王軍を全滅なんかしてしまったらモンスターは激減、冒険者やらギルドやらいろいろな人が路頭に迷ってしまうわけです。したがって今までもとくに危険な魔王は討伐はされてきましたが周期的に魔王が復活しているのはそういうわけです」
「はへー案外色々考えられてんだな。あれ?でも野良の魔物とかも魔王軍と関係あるのか?なんか周囲の魔素からが集まって自然発生するとか言ってなかったっけ。そこらへんも魔王軍によって魔素が濃くなるから自然生成するとか?」
「いえ野良のモンスターは魔王軍とは関係ありませんね」
「え?じゃあ魔王軍がいなくなっても野良のモンスターは出続けるのか?なら何で冒険者とギルドは路頭に迷うんだ?」
「別に路頭に迷いませんよ?」
「は?」
「さっきの話は作り話です魔王の娘を今討伐されないための」
「は?なんで?」
「だって今私が討伐しちゃったら少しネームドが下がるじゃないですか。カズマは魔王に対して私は魔王の娘って実際は魔王の娘の方が強いですがやはり魔王を討伐の方がかっこいいじゃないですか。なので魔王の娘にさっさと魔王になってもらはないと困るんですよ。野良の魔物から魔王が生まれるのを待ってたら私の寿命が先に来ちゃいますから」
「ざけんなこら」
そんなこんなでめぐみんをおんぶしながら王都のすぐ近くまで来るとなぜか心臓から伝わってくるめぐみんの鼓動が気持ち早まっていた。
「えっとその、アクアの家出を追いかける前の約束覚えていますか?」
「ん?あ、ああ」
「…今日部屋に行くので、えっと準備して待っててください」