モブ中生の僕でも冒険者になればマンモーネから抜け出せますか?   作:タカリ

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二枚目:ブラウニー(なんかちいさくてちゃいろいやつ)

「新人冒険者が多すぎる!!!」

 

 僕が冒険者登録をしてから一週間が経過した。

 その間、僕が迷宮の主を倒せたのはたったの『1回』だけだった。

 

 理由は単純で、今の時期から冒険者を始める人がとても多いから。

 日中は時間に余裕のある大学生が、放課後は行動力のある高校生が空いている迷宮に駆け込んで主を倒してしまう。

 どこかの迷宮で主が復活しても、すぐに別の誰かが迷宮に入って攻略を始める。僕の家の近くにある迷宮は常に主が討伐されている状態だった。

 

「バスや電車を使って遠くの迷宮まで向かっても、移動中に誰かが攻略を始めてしまうから交通費の無駄なんだよね……」

 

 迷宮の主を確実に倒せるなら利益は大きいけど、今のこの街の状況でそんな幸運が起こるはずがない。一回主を倒せただけでもラッキーだったんだ。

 

「冒険者ギルドで聞いたけど毎年こうみたいだし。ゴールデンウィークが終わる頃には落ち着くって話だけど、それまでずっとこれはちょっとね」

 

 新人冒険者の大事な収入源である踏破報酬を稼げないのが痛い。

 モンスター倒した時の魔石や、たまにドロップするカードを集めて売ることもできるけど、Fランクじゃたかが知れている。

 

「こうなったら仕方ない。あれを買うか」

 

 踏破報酬で稼いだ7万円と一週間コツコツ貯めた魔石とFランクカードを持って、僕はカードショップに向かった。

 

 *

 

「店長ー! 安いブラウニーください! 家事魔法だけ使えればいいから!!」

 

 カードショップ【最安の殿堂】。この街で一番安くカードを購入できる貧乏人の心強い味方。それがこの店だ。3万円の【能天気】ヘルハウンドを買ったお店と言えばご理解いただけるだろう。

 狭い店内にはD・E・Fランクのカードがずらりと並んでいる。全部カラーコピーで本物は店長が保管しているから防犯は問題ないらしい。

 カウンターでパソコンを触っていた眼鏡の男性、店長が顔を上げた。

 

「やあ天川くん。いらっしゃい。安かったら何でもいいの?」

「家事魔法だけあればとりあえず構わないです」

「ふんふん、じゃあ今ある在庫はこのどっちかだね」

 

【価格:2万円】

【種族】ブラウニー

【戦闘力】70

 

【先天技能】

 ・下級家妖精:人間の代わりに家事をしてくれる妖精。……が、迷宮内では家などないためいまいち使いどころは不明。みすぼらしい格好をしているが、衣服を与えるとロストしてしまうので注意。初等家事魔法を使用可能。

 ・初等状態異常魔法

 

【後天技能】

 ・ドジ

 ・メシマズ

 ・怠け者

 

【種族】ブラウニー

【戦闘力】45(初期70-25(零落))

 

【先天技能】

 ・下級家妖精

 

【後天技能】

 ・零落せし存在

 ・潔癖症

 

「あ、じゃあ2枚目で」

「相変わらず即断即決だね! 一応説明はしておくから聞いてね? 後から聞いていませんでしたとか言われても返品は受け付けないよ。この店ノークレームノーリターンだから」

 

 それはヘルハウンドを買った時に何度も説明されたから分かってます。お店の各所にもデカデカと注意書きされている。それでも文句言う人はいるんだろうなぁ。

 

「まず1枚目。後天技能が酷い。以上」

「説明が雑過ぎる……」

「でも他に言うことないし」

 

 このブラウニーは【ドジ】で【メシマズ】で【怠け者】なので買う時は注意してください。

 ……確かにこれくらいしか言うことないな。

 

「で、2枚目。【零落せし存在】と【潔癖症】。こっちは注意ね」

「やっぱり【零落せし存在】が問題ですか?」

「それもある……けど、一つずつ説明しようか。まず【零落せし存在】。戦闘力が大きく下がるから一つ下のランクと同じくらいの戦闘力しかない。本来は70あるはずの戦闘力が45になっているだろ?」

「はい。そうですね」

「実はこの【零落せし存在】というスキル、ランクアップの時に消える場合もあれば残り続ける場合もあります。その場合、Cランクだと戦闘力がー100、Bランクだとー200になります」

「凄い下がりますね」

「しかもそれだけじゃなくて、一部のスキルがランクダウンしたり使えなくなります。このカードだと【初等状態異常魔法】が使えないね」

 

 店長に言われて1枚目と2枚目を見比べてみると、確かに先天技能の【初等状態異常魔法】が消えている。

 

「こんな感じで戦闘力にもスキルにも大きなハンデをくらう。それが【零落せし存在】ってわけ。天川くんは知ってるだろうけど、メインで使うのは大変だよ」

「……大丈夫です」

 

 ミカにもついている【零落せし存在】のスキル。サブとして補助的な使い方をするならともかく、迷宮攻略のメインで使い続けるにはデメリットがきつすぎる。

 僕は家事魔法だけが目当てで戦闘力は二の次だから買うけど、それでもメインとして育てるつもりはない。

 

「次に【潔癖症】。これがまあ、酷い」

「え? 潔癖症が? どういうことです?」

「ほら、このカードの絵柄を見てよ」

 

 茶色のボロボロの外套を纏ってフードを被ったブラウニーの姿が描かれている。顔はフードの影になっていてよく見えない。ただ、ブラウニー(茶色の妖精)という名前に相応しい姿だと思った。

 

「これがどうしたんですか?」

「汚いでしょ。これ、【潔癖症】で拒絶反応が出るんだよ」

「……はい?」

 

 ブラウニーなのに、自分の服に拒絶性がでる? どういうこと?

 

「それで常にイライラしている。それにもしもブラウニーに代わりの綺麗な服をあげたらどうなると思う?」

「それは喜んでくれるんじゃ……あ」

 

 ・下級家妖精:人間の代わりに家事をしてくれる妖精。……が、迷宮内では家などないためいまいち使いどころは不明。みすぼらしい格好をしているが、衣服を与えるとロストしてしまうので注意。初等家事魔法を使用可能。

 

「衣服を与えるとロストする?」

「そうなんだよ。酷いトラップだろ?」

「それは……なんというか……」

 

 酷い。確かに酷いカードだった。店長の言うとおりだ。

 

「そういうわけで、2枚目のカードも1枚目とは別の意味で酷いカードだから。それでもいいなら売るけど苦情も返品もなしだよ?」

「……はい」

 

 結局2枚目の潔癖症のブラウニーを買った。安かったから。

 

 *

 

 金曜の夜、僕は主が討伐された後のFランク迷宮の最下層にやってきた。

 僕がどうしてもブラウニーを手に入れたかった理由。それは『ダンジョンに泊まり込んで攻略する』ためだ。

 

 この街のFランクダンジョンは競争が激しすぎる。普通に待っているだけじゃ他の人に先に討伐されてしまう。だから主が復活する前に最下層でスタンバイしておいて、復活したらすぐに倒すことにした。

 金曜にダンジョンに入って二泊三日すれば2回も主を倒せるし、待機中にモンスターを狩って魔石とカードを集めることもできる。

 

「この週末でがっぽり稼ぐよ! 目指せ、踏破報酬20万!」

 

 Fランク迷宮の踏破報酬は階層数×1万。10階まである迷宮なら一回の踏破で10万ゲットできる。それが二回で20万。

 これを毎週繰り返せばだいたい一月に80万稼げる計算になる。魔石やカードの売却益を含めれば、ミカの蘇生用のカードも意外とすぐに買えるかもしれない。

 

「マスター。ミカさんの蘇生を逸る気持ちも分かりますが、あまり無理しないでくださいね?」

「分かってるよ。ちゃんと迷宮で寝泊まりするための道具も揃えたし、食材も水も用意してある。ブラウニーの初等家事魔法があればその場で調理できるし、『クリーン』の魔法を使えばお風呂も洗濯機も要らない。どう? ちゃんと考えているでしょ?」

 

 道具の準備のために僕が迷宮で稼いだお金はほとんどなくなったけど、これからずっと使うものだから少し良い物を選んだ。将来Eランク以上の迷宮を攻略する時は、野営道具は必需品だって本やネットで書いてあった。

 

「私が言っているのはそういうことではないのですが。はぁ……」

 

 それなのになぜかマリーに呆れられている気がする。

 おかしいな。僕なりにしっかり計画を立てて準備してきたのに。

 普通に攻略してても稼げないんだから、このくらいやって当然だよね?

 

 というわけで早速晩御飯を準備するためにブラウニーのカードを取り出した。

 

「来い、ブラウニー!」

「……キィ」

 

 ボロの外套を着たブラウニーが出てくる。すると、ブラウニーはすぐに自分の体にクリーンの魔法を使った。潔癖症というのは本当みたい。

 それでもボロの外套はボロボロのまま。目に見えて落ち込んでいるのがわかる。

 

「えっと、ブラウニー。ご飯とクリーンの魔法をお願いしたいんだけど、いいかな?」

「(こくん)」

 

 落ち込んでいるブラウニーにお願いすると用意しておいた食事が美味しそうな晩御飯へ変わった。今日は試しにと思って鶏肉と調味料とお米だけ用意したんだけど、塩コショウを効かせたチキンステーキに炊き立てほかほかのご飯がセット。

 一緒に出てきたナイフとフォークで鶏肉を切り分けて……美味しい!!!

 

「凄いよ、ブラウニー! このステーキとっても美味しいよ!!」

「(こくん)」

 

 ちょうどいい焼き加減に肉汁がたっぷり溢れてきて、いくらでもご飯が進む。これが家事魔法、凄い!

 

「私も人型だったらマスターに料理を振舞えたのに……」

 

「ご馳走さま! ありがとう、ブラウニー!」

「キィ」

 

 食べ終わった後、ブラウニーが魔法をかけるだけで食器が消えていく。全部ブラウニーが魔法で作った食器だ。

 

 その後もブラウニーは僕が寝るテントの中に入って、テントの中やリュックの荷物に魔法をかけて綺麗にしたりとずっと仕事をしていた。

 潔癖症の影響なのか元々働き者なのか分からない。でも、こうして一生懸命仕事をしてくれるのは嬉しいし、何かお返しをしてあげたい。

 

「ブラウニー、ありがとう。今日はもうカードに戻っていいよ」

「キィ」

 

 仕事の途中も何度も服に向かってクリーンを使っていたブラウニーの姿がとても印象に残った。

 

 *

 

 土曜の朝と昼は事前に買っておいたパンとおにぎりで済ませた。

 ブラウニーの料理がどんなものか分からなかったから、保険として持ってきたんだけど、これなら食材を買えば良かったな。夜はそうしよう。

 

 そして最下層に湧いた敵を狩りながら待っていると、ついにその瞬間が来た。

 

「マスター!」

「うん、主の復活だ!」

 

 迷宮の最下層は主によって姿を変える。水辺のモンスターなら迷宮内も水浸しに、大型モンスターや空を飛ぶモンスターなら天井を高く、と。

 今回は空の色が変わった。昼から夜へ。頭上の太陽が消えて月が輝いている。

 

「これは、夜! たぶん今回の主はアンデッドだ!」

 

 アンデッドの特徴として【不死】や【霊体】というスキルがあるけど、日光の下では使えないという制限が存在する。特にレイス系モンスター、レイスやゴーストなんかは何の対策もせずに日光の下にいると消えてしまう。

 物理攻撃を無効化したり軽減するゴースト系が不人気な理由だ。屋外型の昼間のダンジョンだとカードから出すだけでロストするのはちょっとね。正直使いにくそうなカードだと思う。

 

「うっ……。マスター、主は向こうみたいです……」

「もしかしてゾンビ?」

「はい……。すごく……臭いです……」

「外れかぁ……」

 

 ゾンビは人の死体のモンスターで……腐っていて、とにかく臭い。連れ歩くのも嫌だし敵として出てきても嫌。そんな悲しい嫌われ者がゾンビだった。

 

 マリーの鼻が臭いの元を辿り、すぐに主と対面した。

 そして、マリーが涙目になりながら前足で何度もゾンビを叩いて叩いて叩いて……ようやく頭を潰すことができた。【不死】のアンデッド系って頭を潰さない限り動き続けるから本当に厄介だ。

 

「お疲れ、マリー。カードのドロップは……ないみたいだね」

「はい! 良かったです!!」

 

 普通ならドロップした方が嬉しいんだけど、僕もカードが出なくてよかったと思ってしまった。

 あとガッカリ箱からは白い魔石とローポーション一つ。

 これが僕たちの二回目の迷宮踏破だった。

 

 *

 

 地上への直通ゲートが出たので一度外へ。

 母さんにメールで生存報告、後でまた迷宮に入ってもう一泊すると伝えておく。

 

「さて、買い出しだね。明日の分までの食料を買って……頑張ってくれている二人にお菓子も買って帰ろう。妖精はお菓子が好きって聞くけどブラウニーは何が好きなんだろう? ブラウニー(お菓子)を持って行ったら怒られるかな?」

 

 スマホでルーパとブラウニーが好きそうなお菓子を探しながら、一度ダンジョンマートの外に出た。

 お菓子買ってダンジョンに戻るとマリーもブラウニーも喜んでくれて、みんなで一緒にお菓子をつまんで楽しかった。ブラウニーは不評だったけどまあいいよね。

 

 *

 

 その翌日、日曜日の夕方に復活した主を討伐し、僕たちは三回目の迷宮踏破を達成した。

 土日の二日間で20万も稼いだと思うととても嬉しい。

 

「……問題は、これをどうするかだよね」

 

【種族】ブラウニー

【戦闘力】70

 

【先天技能】

 ・下級家妖精

 ・初等状態異常魔法

 

【後天技能】

 ・従順

 ・料理

 

 ついさっき倒したブラウニー(迷宮の主)からドロップしたカードだ。

 【零落せし存在】がついていないので戦闘力は70のまま。【初等状態異常魔法】もある。

 さらに従順に命令に従い、料理技能があるので家事魔法で作れる料理の味も更に美味しくなる。

 

 戦闘も、戦闘以外の場面でも、僕が持っているブラウニーより上。全てが上位互換。

 そんなカードがポロっとドロップしちゃったってわけ。

 

「まあ、仕方ないか」

 

 新しいカードの方が強くて性能が良くて、古いカードは弱いし使いにくい。

 名付けだってしていないんだから契約解除して初期化すれば売れる。ギルドでもショップでも1万円で買ってくれるはずだ。

 

 普通の人ならそうする。

 それが『正しい冒険者の姿』ってやつだろう。

 

 *

 

 僕は近くのカードショップへ向かった。

 

 *

 

「今の僕、どう考えてもバカなことしているよね。はぁ……」

 

 僕の手元には『【零落せし存在】【潔癖症】のブラウニー』がある。

 

「おいで、ブラウニー」

 

 安全地帯に現れたブラウニーが、いつものようにクリーンを使う。それでも茶色いボロボロの服は何も変わらない。

 

「ブラウニー。美味しい料理を作ってくれたりテントの掃除や荷物の整理をしてくれたり、ありがとう」

「(こくん)」

「お礼に君にプレゼントがあるんだ」

「?」

「君に名前をつけたい。どうかな?」

「! (こくこくこく)」

 

 ブラウニーは僕の名付けを受け入れてくれるらしい。ここで拒否られたらどうしようかと思った。

 

「君の名前はベル。どうかな?」

「……べ……ル……」

 

 ベルが何度も頷いている。

 その姿はとても嬉しそうで、だからこれから僕がすることはとても残酷なことなのかもしれない。でも、何度も自分の服にクリーンをかけるベルの姿を見ているとどうしても気になってしまった。

 

「ベルにもう一つプレゼントがあるんだ。この『服』だよ」

「!!!!!」

 

 真っ白な綺麗な服。

 カードショップで購入したアイテムで、こう見えて魔道具なので着用者の体格に合わせて変化する効果もあるんだけど、重要なのはそこじゃない。

 

「ベルはブラウニーだから『服を受け取るとロストしてしまう』。そうだよね?」

「……(こくん)」

「だから、ロストが嫌なら受け取ってくれなくていいんだけど――」

「(ぶんぶんぶんぶん!!!)」

 

 ガシィッ!!!

 

 扇風機みたいになったベルの両手が服を掴んで離さない。うん、凄く気に入ってくれたのはよくわかった。

 

「それじゃあ、ベルにプレゼント。――またね」

「(こくん)」

 

 ベルの手の中で白い服が光となって消えて――そして、ベルも光になって消えた。ロストした。

 

「はぁ。魔道具の服の代金が10万、そしてベルの復活費用に2万か。こうやってすぐにお金使っちゃうのは気をつけないとなぁ」

 

 ベルではなく新しく手に入れたブラウニーのカードを使っていたら、こんなにお金を使わずにすんだ。12万は大金だ。簡単に使っていい金額じゃない。

 

 でも、カードとの契約を破棄して初期化して、カードが全部忘れてしまっても。

 僕が覚えている。マリーだって覚えている。ベルと一緒に過ごして笑い合ったあの瞬間は決して消えずに残っている。

 ベルの中からあの夜の思い出を消したくないって思った時に、僕はベルに名付けすることを決めた。

 

 それと、ベルをずっと使っていくと決めたのだから、いつも自分の服を悲しそうに見つめているベルが、ほんの少しでも喜んでくれるならと思ってあの服をプレゼントした。

 シルキーの【白い絹の服】を。

 

「よし、それじゃ、ベルの復活を――え?」

 

 気がついたら、ベルのソウルカードが光ってる。

 

【種族】ブラウニー(ベル)

【戦闘力】95(初期70+25(霊格再帰))

【先天技能】

 ・下級家妖精

 ・初等状態異常魔法

 

【後天技能】

 ・零落せし存在→霊格再帰(CHANGE!):一時的に上位ランクにランクアップできる。一度使用すれば一日から数日のインターバルが必要となる。戦闘力が25上昇する。

 ・潔癖症→服飾家(CHANGE!)→メイドマスターに統合

(服飾家:服飾家として必要な技能を修めている。服飾、美術、精密動作スキルを内包する)

・メイドマスター:メイドに必要な技能を必要以上に極めている。明らかにメイドに必要のない技能も極めている。メイドスキルの効果極大向上。パーティー内のメイドスキルを持つ者の行動にプラス補正。メイド、下級収納、秘書、教導、演奏、舞踏、武術、服飾家、庇うスキルを内包する。(NEW!)

(下級収納:物を収納できる内部空間を持つ。下級は押し入れ程度の広さ。収納した物は、カードに戻したり迷宮を出るとその場に放り出されてしまうので注意)

(秘書:マスターの様々な行動をサポートできる。特に戦闘の役には立つわけではないが、一度試すともう欠かせない)

(教導:自身が持つスキルを他者へと教え導くことができる)

 ・忠誠(NEW!)

 

「霊格再帰? なんだこのスキル、それにカードの絵も……ベルなのか?」

 

 カードに描かれていたのは小さな茶色の妖精ではなく、白いミニメイド服を着た白い肌と銀の髪の愛らしい少女の姿だった。




【Tips ベル】
 二話目で早速登場した霊格再帰ミニメイド。見た目はアズレンのベルファスト。

 種族はEランクのブラウニーだが実質ミニシルキー。霊格再帰するとでっかくなる。

 キーアイテムはシルキーからのドロップアイテム【白い絹の服】。
 ただし、名付けをしないでそのまま渡してしまうとロスト、カードも消える。
 名付けをしておけばソウルカードが残るが、一度ロストすることに代わりはない。

 ブラウニーが喜ぶプレゼントを用意した上で、ロストしても復活させるという覚悟の持ち主だけがこの霊格再帰に辿り着く。

 ブラウニーに服を渡してシルキーに進化するのっていいかも、という思い付きで誕生した。とても満足している。


【新人冒険者の数】
 4月~5月は新高校生や新大学生の冒険者が急増する時期。
 大学サークルの場合、混雑を避けるために上級生が引率してDランク迷宮やEランク迷宮に連れていくこともあるが、それを差し引いてもFランク迷宮に入る新人冒険者の数は多い。

 Fランク迷宮の主の奪い合いに嫌気がさしたり、思ったより儲からない状況に見切りをつけた人間から徐々に去っていき、ゴールデンウィーク明けから6月くらいには少し落ち着く。
 そして、夏休みが始まるとまた新人冒険者の数が急増する。

 原作マロが冒険者登録した10月くらいが空いているので新規登録にはオススメ。
 二ツ星や三ツ星になると一気に人数が減るのであまり気にしなくなる。

 ※この作品の独自設定です。

【迷宮の攻略情報】
 どの迷宮に何人の冒険者がいるのか冒険者ギルドのHPで確認できる。個人までは特定できないが、人数はわかる。
 低ランクの迷宮で未帰還者が続出している場合、ほぼ間違いなくイレギュラーエンカウントが出現しているので注意。
 また、他の人間に先に主を倒されてしまうと踏破報酬を貰えないので「今攻略している人がいるからこの迷宮は避けよう」という意味でもチェックは重要である。
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