ストライク。
むし・ひこうタイプ。
両腕に鋭い鎌を持ち、目にも留まらぬ速さで獲物を仕留めるポケモン。
無駄のない身体つきに、獲物を逃がさない機動力。そして何より、あの大きな鎌。
格好いい。
とにかく格好いい。
進化後のハッサムも含め、俺が前世から愛してやまないポケモンの一匹である。色違いむしタイプ統一を目指す身としては、ぜひとも仲間に迎えたい存在だった。
もちろん、野生のストライクが簡単に見つかるとは思っていない。
ましてや色違いなんて、そう都合よく出会えるはずがない。
……と、思っていたんですけどね。
まさか、こんな形で出会うことになるとは。
いや、それにしたって。
野生のストライクって、こんなに喧嘩っ早かったっけ!?
♦
「リンちゃーん! 今日は鍛錬平原まで行ってみるかのう!」
「いく!」
マスタード師匠からのお誘いに、俺は即答した。
今回の目的は、野生ポケモンの観察とムーちゃんたちの実戦練習。最近はサイトウちゃんとの鍛錬も始まり、俺自身も新しい発見が増えてきたところだ。
もちろん、フェリヤにも声をかけた。
彼女は少し考えるように俺を見たあと、自分から道場の門まで歩いてきた。
どうやら、一緒に行くつもりらしい。
俺はそれを確認し、出発の準備を整えた。
フェリヤが何をしたいのか、まだ全部わかるわけじゃない。でも、同行することを自分で選んでくれたのなら、それで十分だ。
「ムーちゃん! しずく! ルージュ! いこう!」
「グソッ!」
「シズッ!」
「アブリッ!」
三匹が元気よく返事をする。
しずくはムーちゃんの前脚に乗り、ルージュは俺の頭上を飛び回っていた。
ちなみに、そのルージュ。
出発前、俺の髪へ花粉を振りかけようとして、サイトウちゃんに注意されていた。
『リンさんが困っています。やめてあげてください』
『アブリ……』
すると、驚くほど素直に花粉を引っ込めたのである。
……あの。
俺が同じことを言ったときは、頭の上で踊ってませんでした?
どうやら我が家の序列について、一度真剣に話し合う必要がありそうだ。
♦
鍛錬平原は、思っていた以上に広々とした草原だった。
背の高い草が風に揺れ、ところどころに大きな岩が転がっている。遠くでは野生ポケモンたちが走り回り、空を見上げれば鳥ポケモンの姿もあった。
ゲームで何度も訪れた場所だけど、実際に立ってみると印象がまるで違う。
草の匂いも、足元の土の感触も、頬を撫でる風も。
全部、本物なんだよなぁ。
「師匠、ここってむしポケモンもいる?」
「もちろんじゃ! いろんな子がおるぞい!」
「おおっ!」
それは素晴らしい。
せっかくだし、珍しいむしポケモンでも観察させてもらおう。
そんなことを考えながら辺りを見回した、そのときだった。
ザシュッ!
岩場の方から、鋭い音が響いた。
「……ん?」
続いて、もう一度。
ザンッ!
何か硬いものを切りつけるような音だ。
俺が目を凝らすと、少し離れた岩場に一匹のポケモンがいた。
細長い身体に、背中の羽。そして、両腕に備わった大きな鎌。
「……ストライク?」
思わず声が漏れた。
ストライクは俺たちに気づく様子もなく、岩へ向かって鎌を振るっている。
一撃、二撃、三撃。
岩肌に細い傷が刻まれ、削れた石の欠片が足元へ落ちた。
……おお。
野生なのに、自主練習してる。
サイトウちゃんと気が合いそうな子だな。
そんなことを考えながら眺めていた俺は、ふと違和感を覚えた。
あれ?
あのストライク、何か色が違わない?
通常より鮮やかな緑色の身体。関節部分には、見慣れた個体とは違う赤みがある。
俺は何度か瞬きをして、もう一度確認した。
いや、そんな。
まさか。
「……色違い?」
口にした瞬間、心臓が跳ねた。
見間違いじゃない。
あれは間違いなく――。
「色違いストライクじゃねぇかぁぁぁ!!」
「グソッ!?」
「シズッ!?」
我慢できずに叫んだ。
そして、次の瞬間。
ギロッ。
ストライクが、こちらを向いた。
……あ。やっべ。
視線が合った途端、相手の鎌がゆっくりと持ち上がる。
「ストライ……!」
低い鳴き声とともに、一歩前へ出てきた。
……えっと。
これ、完全に喧嘩売ったと思われてない?
俺はただ、色違いを見つけてテンションが上がっただけなんですが!?
♦
「ほっほっほ! 元気な子じゃのう!」
「師匠!? 笑ってる場合!?」
マスタード師匠は楽しそうに笑っている。
対するストライクは、俺たちから目を離さなかった。
いや、正確には違う。
あの子が見ているのは、俺じゃない。
ムーちゃんだ。
「……ストライッ!」
ストライクが鎌を構え、さらに一歩踏み込んできた。
その姿を見て、師匠が目を細める。
「どうやら、腕試しがしたいみたいじゃのう」
「腕試し?」
「ちみのグソクムシャを見て、戦ってみたくなったんじゃろうな!」
なるほど。
つまり、野生の対戦ガチ勢というわけか。
いいじゃないか。
強い相手を見つけたら戦いたくなる。その気持ちは、俺だってよくわかる。
ただし、相手は鋭い鎌を持った野生ポケモンだ。不用意に近づくわけにはいかない。
俺は隣のムーちゃんへ視線を向けた。
「ムーちゃん、どうする? 戦ってみたい?」
「グソ……」
ムーちゃんはストライクを見つめた。
相手の鎌が陽光を反射し、鋭く光る。
ほんの少し、ムーちゃんの身体が強張った。
でも、それは怖くて動けないという様子ではない。相手の動きを警戒し、距離を測っているようだった。
やがて、ムーちゃんはしずくを俺のそばへ降ろし、前へ出た。
「グソッ!」
力強い返事。
……うん。
どうやら、やる気らしい。
「師匠! バトルしてもいい?」
「ほっほっほ! 周りに気をつけて、無理せんようにな!」
「はい!」
俺はムーちゃんの隣へ立った。
ストライクも、こちらが構えるのを待っていたらしい。
両腕の鎌を持ち上げ、地面へ足を踏ん張った。
……いいね。
色違いストライクとの真剣勝負。
開幕である!
♦
「ストライッ!」
先に動いたのはストライクだった。
地面を蹴り、低い姿勢で一直線に迫ってくる。
速い!
「ムーちゃん、であいがしら!」
「グソォッ!」
ムーちゃんが前へ踏み込み、強烈な先制攻撃を繰り出した。
ストライクは咄嗟に鎌を交差させ、その一撃を受け止める。衝撃で身体が後方へ押し出されたが、すぐに羽を広げて姿勢を立て直した。
むし・ひこうタイプのストライクに、むし技は通りにくい。
とはいえ、ムーちゃんの一撃を受けてあれだけ素早く動けるとは。
なかなか鍛えられているらしい。
「ストライッ!」
ストライクが横へ回り込み、鎌を振り抜いた。
つばめがえし。
ひこう技は、むし・みずタイプのムーちゃんに効果抜群だ。
「ムーちゃん、装甲で受け流して!」
「グソッ!」
ムーちゃんは身体を傾け、厚い装甲で斬撃を受け流した。
金属を叩いたような音が響く。
鋭い攻撃だったが、ムーちゃんの姿勢は崩れない。
むしろ、間合いに入ったストライクの方が一瞬だけ動きを止めた。
「そのまま、シェルブレード!」
「グソォッ!」
ムーちゃんが前脚を振り抜く。
しかし、ストライクは素早く後方へ跳び、攻撃をかわした。
……おお。
やるなぁ。
ムーちゃんの方が力も防御力も上だろうけど、素早さでは相手に分がある。
しかも、ただ速いだけじゃない。
攻撃が届く直前まで引きつけ、最小限の動きでかわしている。
なかなか戦い慣れた個体らしい。
ただし、ムーちゃんだって伊達に修行を続けてきたわけじゃない。
相手を無理に追いかけず、攻撃を受け流しながら反撃の機会をうかがっている。
俺は二匹の動きを見比べた。
ストライクが速さを生かして攻め、ムーちゃんが経験と頑丈さで受け止める。
そんな攻防が何度か続いた。
そして、俺は一つ気づいた。
ストライクは斬り込む直前、右脚へ体重を乗せることが多い。
鎌を振るう角度にも、わずかな癖がある。
……なるほど。
サイトウちゃんとの模擬戦で学んだことが、ここでも役に立ちそうだ。
「ムーちゃん、次は少し待って!」
「グソッ!」
俺の声に、ムーちゃんが頷いた。
ストライクは再び鎌を構え、勢いよく踏み込んでくる。
速い。
けれど、今度は動きが見えた。
「今! 右から来る!」
ムーちゃんが身体を傾ける。
直後、ストライクの鎌が装甲の横をかすめた。
「グソッ!」
ムーちゃんはそのまま前脚を伸ばし、相手の鎌を押し返す。
ストライクが大きく跳び退いた。
……よし!
狙いどおりだ。
しかし、相手は怒るどころか、再び鎌を構えた。
その姿には、さっきまで以上の気迫がある。
……もしかして。
この子、強い相手と戦えるのが嬉しいのかな。
もちろん、表情だけで断定はできない。
でも、逃げようとする様子はないし、こちらの攻撃を受けるたびに、もう一度勝負を挑んでくる。
少なくとも、今の戦いを嫌がっているようには見えなかった。
「ムーちゃん、もう少し付き合ってあげようか!」
「グソッ!」
ムーちゃんが嬉しそうに応える。
お互い、戦うことが好きらしい。
まったく、いい勝負になりそうだ。
♦
それから、二匹は何度も技を交わした。
ストライクは持ち前の速さを生かして左右から斬り込み、ムーちゃんは無理に追いかけず、厚い装甲で受け止めながら反撃する。
時間が経つにつれ、ストライクの動きには疲労が見え始めた。
ムーちゃんにも多少の疲れはあるけれど、まだ余裕が残っている。
実力差は、確かにあった。
それでも、ストライクは戦うことをやめようとしない。
「ストライッ!」
もう一度、鎌を構える。
俺はムーちゃんへ声をかけた。
「ムーちゃん、最後の一撃、受け止めよう!」
「グソッ!」
ムーちゃんが両脚を踏ん張る。
ストライクも、一度だけ大きく息を吸った。
そして。
「ストライィッ!!」
渾身の斬撃が、正面から迫った。
「ムーちゃん!」
「グソォッ!」
ガキィンッ!
装甲と鎌がぶつかり、鋭い音が響いた。
ムーちゃんはその一撃をしっかりと受け止め、反撃せずに踏みとどまった。
ストライクも、最後まで力を込めている。
数秒間、二匹はその姿勢を保っていた。
やがて。
「……ストライ」
ストライクが、ゆっくりと鎌を下ろした。
ムーちゃんも構えを解く。
……終わり、かな。
「ムーちゃん、お疲れさま!」
「グソッ!」
俺が声をかけると、ムーちゃんが嬉しそうに頷いた。
ストライクも、肩で息をしながら身体を起こしている。
勝敗はつかなかった。
ただ、最後までムーちゃんの守りを崩せなかったことは、ストライク自身にも伝わっているだろう。
「ほっほっほ! 見事じゃったぞ、二匹とも!」
師匠が笑いながら拍手する。
その声に、ストライクが振り返った。
そして、少し考えるようにムーちゃんを見つめると、ゆっくり俺たちの方へ歩いてきた。
♦
「……ストライ」
「ん?」
ストライクが、俺の目の前で立ち止まった。
……おお。
近くで見ると、ますます格好いいな。
鮮やかな色彩に、鋭い鎌。
さっきまで何度も攻撃を繰り出していたというのに、その刃には大きな傷も見当たらない。
やっぱり、いいポケモンだ。
「ストライク、いいバトルだったね!」
「ストライッ!」
ストライクは力強く頷くと、ムーちゃんへ視線を向けた。
「グソッ!」
「ストライ!」
二匹が鳴き声を交わす。
何を話しているのかはわからないけれど、ストライクは再び鎌を掲げてみせた。
まるで、もう一度戦おうと誘っているようだった。
そして今度は、俺の腰についているボールへ目を向ける。
……ん?
もしかして。
「ストライク。俺たちと、いっしょに来たいの?」
「ストライッ!」
ストライクは大きく頷いた。
俺は思わず目を丸くする。
……マジ?
野生のストライクが、自分から仲間になりたいって?
いや、でも。
この子は、強い相手との勝負を求めているように見えた。
ムーちゃんとまた戦いたいのかもしれないし、俺たちと一緒に強くなりたいのかもしれない。
もちろん、本当の理由まではわからない。
「これからもムーちゃんと練習したり、いろんな相手と戦ったりしたい?」
「ストライッ!」
ストライクは嬉しそうに鎌を振り上げ、ムーちゃんへ向き直った。
……なるほど。
どうやら、その気持ちは本物らしい。
「師匠! この子、仲間にしてもいいかな!?」
「ほっほっほ! 本人もその気みたいじゃのう!」
師匠は頷いたあと、楽しそうに付け加えた。
「じゃが、家族への相談は忘れんようにな!」
「もちろん!」
我が家の鉄則。
新しいポケモンを迎えるときは、必ずママンとパパンへ相談する。
俺は二人へ連絡し、ストライクと出会った経緯を説明した。
道場での生活中は師匠たちにも協力してもらえること、世話や安全面についても問題ないことを確認したうえで、無事に許可をもらえた。
……よし!
準備万端!
♦
「さて、と」
俺は鞄から、一つのボールを取り出した。
迷彩柄を基調にした、特徴的な模様。
ハイドと一緒にウッウロボを使って用意した、特別なボールである。
そう。サファリボール!
野生のストライクを迎えるのに、これほど似合うボールがあるだろうか。
いや、ない。
少なくとも俺の中では満点である。
「ストライク、このボールでいっしょに行こう!」
「ストライ?」
ストライクは興味深そうにボールを覗き込んだ。
俺が手のひらへ乗せて見せると、その模様を確かめるように顔を近づける。
そして、もう一度力強く頷いた。
「ストライッ!」
「……よし!」
俺は少し距離を取り、ボールを構えた。
「いくよ!」
そっと投げたサファリボールが、ストライクの身体へ触れる。
光が弾け、その姿がボールの中へ吸い込まれた。
草の上へ落ちたボールが、一度だけ揺れる。
そして。
カチッ。
「……やった」
俺はボールを拾い上げた。
その小さな重みを感じた瞬間、胸の奥から喜びが込み上げてくる。
「うおおおおお!! 色違いストライク、ゲットだぜぇぇぇ!!」
「グソォッ!」
「シズッ!」
「アブリッ!」
ムーちゃんたちも、元気な声で祝福してくれた。
いやぁ、最高!
本当に最高だ!
これで五匹目!
色違いむし統一パーティー、六匹まであと一匹である!
……もっとも、フェリヤはまだバトルに参加していない。
手持ちの数が揃うことと、みんなで戦えることは別の話だ。
そこは、忘れないようにしないとな。
♦
「ストライク、出ておいで!」
「ストライッ!」
俺は新しい仲間をボールから出した。
ストライクは元気よく鎌を掲げ、周囲を見渡している。
何度見ても格好いい。
しかも色違い。
うーん、たまらん。
「これからよろしくね!」
「ストライッ!」
元気な返事に、俺も嬉しくなった。
そういえば、この子の進化先はまだ決まっていない。
ハッサム。
むし・はがねタイプで、優秀な耐性と高い攻撃性能を持つポケモン。
前世でも何度お世話になったことか。
「しょうらいは、ハッサムかなぁ」
「ストライ?」
「ハッサムも、すっごくかっこいいんだよ!」
俺が説明すると、ストライクは自分の鎌を眺めた。
それから、近くに転がっていた小さな岩へ向き直る。
ザンッ!
鎌が岩肌を打ち、乾いた音が響いた。
……おお。
また練習?
どうやら、この子はよほど自分の鎌が好きらしい。
そういえば、ストライクにはもう一つの進化先がある。
バサギリ。
むし・いわタイプ。
斧のような両腕が特徴的な、武骨で力強いポケモンだ。
……うーむ。
ハッサムもいいけど、バサギリも捨てがたい。
いや、待て。
俺が勝手に決めることじゃないか。
「ストライク、これからどんなふうにつよくなりたい?」
「ストライッ!」
ストライクは鎌を大きく掲げた。
……うん。
今の返事だけじゃ、何を目指しているのかはわからん!
ただ、強くなりたい気持ちだけは伝わってきた。
進化については、これから一緒に考えていけばいい。
「よし! これから、いっしょにつよくなろうな!」
「ストライッ!」
ストライクが嬉しそうに鳴いた。
♦
その日の夕方。
俺は道場の縁側で、新しい仲間たちを眺めていた。
ムーちゃんはいつものようにしずくを前脚へ乗せ、ルージュは花壇の周りを飛び回っている。
そしてストライクは、そんなルージュに振り回されていた。
「アブリッ!」
「ストライッ!?」
ルージュがストライクの頭へ着地しようとするたびに、本人が慌てて身を引いている。
……おい、ルージュさん。
初対面の相手にも遠慮なしですか。
そのうち本気で怒られますよ?
そんな光景を眺めていると、庭の端にいるフェリヤと目が合った。
彼女は、いつもの清潔な場所からこちらを見ていた。
新しい仲間が気になっているのかもしれない。
あるいは、ルージュの騒ぎを眺めているだけかもしれない。
俺は軽く手を振り、それ以上は呼びかけなかった。
フェリヤは少しだけ触角を動かすと、再び庭へ視線を戻した。
うん。
今日も、いつもどおりだ。
俺は隣にいるストライクを見た。
この子は出会ったその日に、自分から俺たちの仲間になることを選んでくれた。
一方、フェリヤとは、まだゆっくり距離を縮めている途中だ。
同じむしポケモンでも、性格も望むことも違う。
それが当たり前なんだろう。
俺は立ち上がると、四匹の方へ顔を向けた。
「ムーちゃん! しずく! ルージュ! ストライク!」
「グソッ!」
「シズッ!」
「アブリッ!」
「ストライッ!」
「みんな、これからもよろしくね!」
四匹が元気よく返事をする。
うむ。
実にいい光景だ。
六匹揃うまであと一匹。
俺の色違いむしタイプ統一パーティーも、少しずつ形になってきた。
まあ、トレーナーとしてはまだまだ学ぶことが多そうだけどね。
それでも今日は、素直に喜ばせていただこう。
……なお、その直後。
「リンちゃーん!」
道場の中から、ミツバさんの声が響いた。
「新しいポケモンを迎えたんですって?」
「はい!」
「じゃあ、お世話の当番表も作り直さないとね!」
……あ。
そうだった。
ポケモンが増えるということは、当然ながら世話も増えるわけで。
「……ミツバさん」
「なあに?」
「ウッウロボのけんきゅうじかんは……?」
「減るわね」
にっこり。
……ですよねぇ!
新メンバー加入の代償、重すぎません!?
いや、もちろんわかってますよ。
これもトレーナーの責任ですからね!
……それにしても。
ミツバさん、もうちょっと手加減してくれませんか。
せめて今日くらいは、色違いゲットの余韻に浸らせてほしかったんですが!