瀞霊廷、十番隊隊舎。
「――はっ!」
――ヒュンッ!
訓練場に、鋭い風切り音が響いた。
銀白色の髪をなびかせながら、日番谷冬華が二本の氷輪丸を振るう。
右手の刀を振り下ろし、左手の刀を横薙ぎに。
続けて、地面を蹴った。
――シュンッ!
瞬歩。
一瞬で間合いを移動した冬華は、着地と同時に身体をひねった。
「――やっ!」
――ヒュヒュンッ!!
二本の刀が、立て続けに空を斬る。
さらに踏み込む。
今度は両脚へ霊圧を集中。
瞬間的に身体能力を引き上げ、爆発的な加速を生み出した。
――ドンッ!!
「……っと!」
冬華は勢いを殺しながら着地した。
そして、小さく息を吐く。
「……ふう!」
額に浮かんだ汗を拭い、二本の氷輪丸を見つめる。
(……うん。悪くありませんね!)
最近は融合卍解の修行に時間を割くことが多かった。
しかし、冬華は斬術や瞬歩の鍛錬も欠かしていない。
理由は単純だ。
(……どれだけ強力な卍解を使えても、身体がついてこなければ意味がありませんからね)
強敵との戦いでは、ほんの一瞬の判断が生死を分ける。
相手の攻撃を見切る反応速度。
斬撃を受け止める筋力。
瞬時に間合いを詰める脚力。
そして、それらを支える霊圧操作。
どれほど強力な氷雪能力を持っていても、相手の動きを捉えられなければ攻撃は当たらない。
反対に、相手の攻撃へ反応できなければ、卍解を使う前に倒されてしまう可能性だってある。
(……藍染隊長を相手にするなら、なおさらです)
冬華は、先日の鏡花水月の披露会を思い出した。
完全催眠。
あの恐ろしい能力への対策は、まだ十分とは言えない。
しかし、仮に完全催眠を防げたとしても、それだけで藍染に勝てるわけではなかった。
(……まずは、まともに戦えるだけの実力が必要です!)
「……よし!」
冬華は再び刀を構えた。
全身を覆う霊圧多層膜。
八十層。
幾重にも重ねた霊圧の膜を維持しながら、両脚へ霊圧を集中させる。
――シュンッ!
瞬歩で移動。
右手の氷輪丸を振り抜き、続けて左手の刀を突き出した。
――ヒュッ!
しかし。
「……っ!」
踏み込みが、わずかに鈍った。
冬華は動きを止めた。
「……むむ」
霊圧多層膜を維持しながら、身体能力を瞬間的に強化する。
どちらも高度な霊圧制御を必要とするため、同時に行えば霊圧の配分が難しくなる。
(……まだ改善の余地がありますね)
防御を厚くすれば、その分だけ攻撃や移動へ回せる霊圧が減る。
逆もまた同じ。
大切なのは、状況に応じて瞬時に切り替えることだ。
「……ふふっ!」
冬華は楽しそうに笑った。
「まだまだ強くなれそうですね!」
そして、再び刀を構えようとした。
その時だった。
「――冬華隊長ー!」
「あっ、松本さん!」
訓練場の入口から、松本乱菊が歩いてきた。
「もう! また修行してるの?」
「はい!」
「……本当に好きねえ」
「えへへ!」
冬華は嬉しそうに笑った。
乱菊は呆れたように肩をすくめる。
「今日はもう十分じゃない? 少し休みましょうよ」
「そうですね! ちょうど一区切りついたところです!」
「珍しく素直ね」
「私だって、ちゃんと休憩しますよ!」
「どうだか」
「むぅ……!」
頬を膨らませる冬華を見て、乱菊は楽しそうに笑った。
◇◆◇
十番隊、隊長室。
「――ああ、おいしいです!」
冬華は湯呑みを両手で持ちながら、幸せそうに微笑んだ。
机の上には、お茶と茶菓子。
向かいには乱菊が座っている。
「ふふっ。修行の後のお茶は格別でしょ?」
「はい!」
「それにしても、冬華ちゃんって本当に変わらないわねえ」
「……そうですか?」
「そうよ。昔からずーっと修行ばっかり」
「えへへ……!」
冬華は少し照れたように笑った。
乱菊は茶菓子を一つ口に運ぶ。
「あっ、そうそう。今度、花火大会があるのよ」
「……花火大会?」
「ええ! 瀞霊廷で開かれるんですって」
「わあっ!」
冬華の翡翠色の瞳が輝いた。
「楽しそうですね!」
「でしょ? せっかくだし、一緒に行かない?」
「はい! ぜひ!」
冬華は元気よく頷いた。
「桃ちゃんも誘っていいですか?」
「もちろん! 人数が多い方が楽しいもの!」
「えへへ! ありがとうございます!」
冬華は嬉しそうに笑った。
そして、ふと思い出す。
「……そういえば、松本さん」
「ん?」
「市丸隊長とは、一緒に行かないんですか?」
「……ギン?」
乱菊の手が、ぴたりと止まった。
「どうして急に?」
「いえ! お二人は昔からのお知り合いなんですよね?」
「ああ……そうね」
乱菊は少し懐かしそうに微笑んだ。
「もう、随分と昔の話だけど」
「……よかったら、聞かせてもらえませんか?」
「昔の話?」
「はい!」
冬華は興味津々といった様子で身を乗り出した。
乱菊は少し考えた後、ふっと笑った。
「……そうねえ」
そして、湯呑みを置く。
「あたしね、昔、流魂街で倒れてたことがあるの」
「……倒れていたんですか?」
「ええ。お腹が空いて、もう動けなくなっちゃって」
乱菊は苦笑した。
「そんな時に助けてくれたのが、ギンだったのよ」
「……市丸隊長が?」
「そう。食べ物を持ってきてくれてね」
乱菊の表情が、少し柔らかくなった。
「それから、一緒に暮らしてたの」
「……そうだったんですね」
「ふふっ。あの頃のギンは、今よりずっと小さかったわ」
「今の市丸隊長からは、想像できませんね!」
「でしょ?」
二人は顔を見合わせて笑った。
しかし、乱菊はやがて少し遠い目をした。
「……でも、ある日突然いなくなっちゃったのよね」
「…………」
「死神になるって言って、それっきり」
乱菊は湯呑みを見つめた。
「まあ、今じゃ立派な隊長様なんだけど」
その声には、どこか寂しさが混じっていた。
冬華は静かに乱菊を見つめた。
(……松本さん)
市丸ギン。
藍染の側近として行動し、原作では尸魂界を裏切った人物。
けれど、その行動の裏には、乱菊への想いがあった。
幼い頃、乱菊から奪われたものを取り戻すために、長い年月をかけて藍染へ近づいた。
そして、最後には自らの命を懸けて刃を向けた。
(……あの時、松本さんは……)
冬華の脳裏に、原作での乱菊の姿が浮かんだ。
大切な人を失い、涙を流す彼女。
「……冬華ちゃん?」
「……あっ!」
冬華は顔を上げた。
「どうしたの? 急に黙っちゃって」
「いえ……!」
冬華は少し微笑んだ。
「松本さんにとって、市丸隊長は大切な人なんですね」
「……っ!」
乱菊は一瞬、目を見開いた。
そして。
「……もう、何言ってるのよ」
少し照れたように笑った。
「あんな狐みたいな男、何考えてるか分かったもんじゃないわ」
「ふふっ!」
「それに、昔から人をからかってばっかりで……」
乱菊はそう言いながらも、どこか楽しそうだった。
冬華も、つられて微笑んだ。
「……松本さん!」
「ん?」
「花火大会、市丸隊長も誘ってみませんか?」
「……えっ?」
「せっかくですし! みんなで見た方が楽しいですよ!」
乱菊は、ぱちぱちと瞬きをした。
そして。
「……ふふっ」
少し困ったように笑った。
「そうね。気が向いたら誘ってみようかしら」
「はい!」
冬華は嬉しそうに頷いた。
◇◆◇
数日後。
瀞霊廷の一角。
夕暮れの空の下、花火大会の会場は多くの死神たちで賑わっていた。
通りには屋台が並び、楽しそうな声があちこちから聞こえてくる。
「――冬華ちゃーん!」
「あっ! 桃ちゃん!」
冬華は大きく手を振った。
人混みの向こうから、雛森桃が小走りで駆け寄ってくる。
「お待たせ!」
「いえ! 私たちも今来たところです!」
「ふふっ。桃ちゃん、いらっしゃい!」
「松本副隊長! 今日は誘ってくださってありがとうございます!」
「いいのよ! 今日は仕事のことなんて忘れて楽しみましょ!」
「はい!」
三人は顔を見合わせて笑った。
「それじゃあ、まずは屋台ですね!」
冬華が元気よく宣言する。
「ふふっ。冬華ちゃん、張り切ってるわねえ」
「だって、いい匂いがするんです!」
「もう、食いしん坊なんだから!」
「ち、違いますよ!」
冬華は頬を膨らませた。
桃と乱菊が楽しそうに笑う。
そして三人は、賑やかな屋台通りへ歩き出した。
◇◆◇
「――おいしいです!」
冬華は串焼きを一口食べ、満面の笑みを浮かべた。
「冬華ちゃん、さっきからそればっかり!」
「だって、本当においしいんです!」
「ふふっ。よかったね!」
桃も楽しそうに笑った。
乱菊は少し離れた屋台を眺めている。
「あっ、あっちにも美味しそうなのがあるわね!」
「松本さん! さっきから食べ物ばかり見てませんか?」
「それ、冬華ちゃんが言う?」
「……あっ」
三人は顔を見合わせ、声を上げて笑った。
そんな時だった。
「――おや、雛森君」
「……!」
穏やかな声が聞こえた。
振り返ると、そこには眼鏡をかけた男性が立っていた。
五番隊隊長、藍染惣右介。
「あっ! 藍染隊長!」
桃が嬉しそうに声を上げた。
「こんばんは!」
「こんばんは。楽しんでいるようだね」
「はい! 冬華ちゃんと松本副隊長と一緒なんです!」
「そうか。それはよかった」
藍染は穏やかに微笑んだ。
冬華も明るく挨拶する。
「こんばんは、藍染隊長!」
「こんばんは、日番谷隊長」
「藍染隊長も、花火を見に来られたんですか?」
「ああ。少し時間ができたからね」
藍染は周囲を見渡した。
「こうして隊士たちが楽しんでいる姿を見るのも、悪くないものだよ」
「そうですね!」
冬華はにっこりと笑った。
先日の鏡花水月の披露会が、ふと頭をよぎる。
しかし、冬華はすぐに目の前の祭りへ意識を戻した。
「藍染隊長!」
桃が嬉しそうに言った。
「よかったら、一緒に花火を見ませんか?」
「……私もかい?」
「はい!」
藍染は少し考えた後、穏やかに頷いた。
「そうだね。せっかくだし、ご一緒させてもらおうかな」
「本当ですか!?」
桃の顔がぱっと明るくなった。
「よかったですね、桃ちゃん!」
「うん!」
冬華も嬉しそうに微笑んだ。
◇◆◇
花火が始まるまで、あと少し。
四人が会場を歩いていると。
「――あれぇ?」
どこか間延びした声が聞こえた。
「なんや、えらい賑やかやなぁ」
「……!」
冬華が振り返る。
そこには、細い目をした銀髪の男性が立っていた。
三番隊隊長、市丸ギン。
「あっ、市丸隊長!」
冬華が声を上げた。
ギンはいつもの笑みを浮かべる。
「こんばんは、日番谷隊長」
「こんばんは!」
「……ギン」
乱菊が呟いた。
ギンは、ゆっくりと乱菊へ視線を向ける。
「なんや、乱菊もおったんか」
「……何よ。その言い方」
「いやぁ、偶然やなぁ思うて」
「白々しいわねえ」
乱菊は呆れたように肩をすくめた。
冬華は、そんな二人を見て微笑む。
「市丸隊長も、花火を見に来たんですか?」
「せやねぇ。たまには、こういうのも悪ないやろ?」
「はい!」
冬華は嬉しそうに頷いた。
「よかったら、一緒に見ませんか?」
「……ボクも?」
「はい! みんなで見た方が楽しいですから!」
ギンは少しだけ目を細めた。
「……ふぅん」
そして、いつもの笑みを浮かべる。
「ほな、お邪魔させてもらおかな」
「はい!」
冬華は満面の笑みを浮かべた。
◇◆◇
花火が始まるまで、もう少し時間があった。
桃と乱菊は、近くの屋台へ飲み物を買いに行っている。
藍染も少し離れた場所で、顔見知りの隊士と言葉を交わしていた。
そのため。
「……市丸隊長!」
「ん?」
冬華は、隣に立つギンへ声をかけた。
「少し、お話ししてもいいですか?」
「ええよ」
ギンはいつもの笑みを浮かべた。
「なんや、ボクに聞きたいことでもあるん?」
「はい!」
冬華は少し微笑んだ。
「松本さんとは、昔からのお知り合いなんですよね?」
「……乱菊?」
「はい!」
ギンは、少しだけ間を置いた。
「……まあ、そうやね」
「松本さんから、昔のお話を聞いたんです!」
「へぇ」
ギンは面白そうに笑った。
「乱菊、何話したん?」
「市丸隊長に助けてもらったこととか、一緒に暮らしていたこととか!」
「……そうなんや」
ギンは静かに呟いた。
その表情は、いつもと変わらない。
「……日番谷隊長」
「はい?」
「乱菊、余計なこと言うてへんかった?」
「余計なこと、ですか?」
「例えば、ボクの昔の恥ずかしい話とか」
「えっ! そんなお話もあるんですか!?」
冬華が目を輝かせる。
ギンはくすりと笑った。
「……冗談や」
「ええっ!?」
「ほんま、からかい甲斐があるわぁ」
「もう! 市丸隊長!」
冬華は頬を膨らませた。
ギンは楽しそうに笑う。
そんな彼を見て、冬華も思わず笑ってしまった。
「……ふふっ!」
「なんや、今度は日番谷隊長が笑う番なん?」
「いえ! 市丸隊長って、松本さんの言うとおりの人なんだなって!」
「……ほぉ?」
「昔から、人をからかってばかりだったそうですよ!」
「……乱菊、そんなことまで話したんか」
ギンは困ったように笑った。
冬華は少し首を傾げる。
「でも、お二人は仲がいいんですね!」
「……どうやろなぁ」
ギンは曖昧に答えた。
「長い付き合いやからって、何でも分かるわけやないし」
「……そうなんですか?」
「せやよ」
ギンは冬華へ視線を向けた。
「人の考えなんて、そう簡単には分からへんもんや」
冬華は、静かに瞬きをした。
いつもの笑顔。
けれど、その奥に何を隠しているのかは分からない。
「……そうですね」
冬華は小さく頷いた。
「だからこそ、ちゃんとお話しするのが大切なのかもしれませんね!」
「…………」
ギンは少しだけ黙った。
そして。
「……日番谷隊長は、ほんまに面白い人やねぇ」
「えっ!? そうですか?」
「せやね」
ギンはくすりと笑った。
「これからも、そのままでおってな」
「……?」
冬華は不思議そうに首を傾げた。
しかし、ギンはそれ以上何も言わなかった。
◇◆◇
「――冬華ちゃーん!」
「あっ、桃ちゃん!」
飲み物を手にした桃と乱菊が戻ってきた。
「お待たせ!」
「いえ!」
「何話してたの?」
乱菊が興味深そうに尋ねる。
「えへへ! 市丸隊長と昔のお話をしていました!」
「……昔の?」
「はい!」
乱菊はギンへ視線を向けた。
「……ギン?」
「なんや?」
「変なこと言ってないでしょうね?」
「ひどいなぁ。ボクがそんなこと言うわけないやろ?」
「どうだか」
乱菊は呆れたように笑った。
ギンも、いつもの笑みを浮かべている。
そんな二人を見て、冬華は小さく微笑んだ。
その時。
「――そろそろ始まるようだね」
藍染が戻ってきた。
桃が嬉しそうに顔を上げる。
「藍染隊長!」
「待たせてしまったかな?」
「いえ! ちょうどよかったです!」
藍染は穏やかに微笑んだ。
「それならよかった」
そして、ギンへ視線を向ける。
「市丸隊長も来ていたんだね」
「ええ。たまたま通りかかったんですわ」
「そうか」
藍染は静かに頷いた。
「せっかくだ。みんなで楽しもう」
「はい!」
冬華と桃が元気よく返事をした。
乱菊は飲み物を手に笑い、ギンはいつものように細い目をしている。
五人は、花火がよく見える場所へと移動した。
◇◆◇
夜空。
星々が瞬く瀞霊廷の上空に、最初の光が昇っていった。
――ヒュウウウッ!
「……あっ!」
冬華が空を見上げる。
次の瞬間。
――ドォォォン!!
大輪の花火が、夜空いっぱいに咲いた。
「わああっ!!」
冬華の翡翠色の瞳が輝いた。
「綺麗ですね!!」
「うん! すごく綺麗!」
桃も嬉しそうに声を上げた。
乱菊は楽しそうに微笑む。
「ふふっ。来てよかったわねえ」
「はい!」
冬華は満面の笑みを浮かべた。
次々と打ち上がる花火。
赤。
青。
金。
色とりどりの光が、夜空を鮮やかに染めていく。
その光が、五人の顔を照らした。
「藍染隊長! 今の花火、すごかったですね!」
「ああ。見事だったね」
桃は嬉しそうに笑っている。
藍染も穏やかな表情で夜空を眺めていた。
少し離れた場所では、乱菊とギンが並んでいる。
「……綺麗ね」
「せやねぇ」
「ギン、ちゃんと見てる?」
「見とるよ」
「本当かしら」
「ほんまやって」
そんな二人のやり取りが聞こえてきた。
冬華は、そっと微笑んだ。
(……不思議ですね)
同じ花火を見上げている五人。
けれど、それぞれが何を考えているのかは分からない。
特に、藍染とギン。
二人の未来を知る冬華にとって、今の光景は少し不思議なものだった。
それでも。
桃は楽しそうに笑っている。
乱菊も、どこか嬉しそうだ。
ギンもいつもの笑みを浮かべている。
(……市丸隊長も、救えたらいいですね)
冬華は、隣で笑う乱菊とギンを見つめた。
そして、再び夜空へ視線を戻す。
その時だった。
「――冬華ちゃん!」
「……あっ!」
桃が振り返った。
「見て見て! 次の花火、すごいよ!」
「……はい!」
冬華は顔を上げた。
――ヒュウウウウッ!!
幾筋もの光が、夜空へ昇っていく。
そして。
――ドォォォォン!!
夜空いっぱいに、巨大な花火が咲いた。
「……わあっ!!」
冬華は思わず歓声を上げた。
「すっごく綺麗です!!」
桃が笑う。
乱菊も笑う。
ギンは小さく微笑み、藍染は穏やかに夜空を見上げている。
冬華も、満面の笑みを浮かべた。
こうして五人で花火を眺める夜は、賑やかに、そして穏やかに過ぎていった。
――第20話「花火の夜」・完。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
引き続きよろしくお願いします!