多目的コロシアム   作:紲星あかりガチ恋勢

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ゼシカ VS 鬼怒川カスミ 前編

石柱が点在する円形闘技場。観客席から歓声が響き渡る。

 

ゼシカは鞭を手に、対戦相手をじっと見つめた。

 

「ちょっと変わった相手ね。爆発が好きって聞いたけど……まさか、闘技場ごと吹き飛ばすつもりじゃないでしょうね?」

 

対するカスミは、楽しそうに眼鏡を押し上げた。

 

「ふふふ……爆発とは、単なる破壊ではありません。未知なる地形を切り開き、新たな可能性を生み出す、偉大なる探究の第一歩なのです!」

 

「……なんだか面倒な人に当たっちゃったわね」

 

『それでは、試合開始!!』

第1ターン:爆発狂の奇襲

開始の合図と同時に、カスミが動いた!

 

「まずは景気よく、地質調査といきましょう!」

 

カスミはグレネードランチャーを構え、ゼシカの立つ場所へ砲撃を放った。

 

ドォンッ!!

 

爆発が石畳を揺らし、砂煙が舞い上がる。

 

「きゃっ!? ちょっと、いきなり撃ってくるの!?」

 

ゼシカは横へ飛び退いて爆発をかわしたものの、衝撃で体勢を崩しかけた。

 

「なるほどね……遠距離攻撃が得意ってわけ。でも、こっちだって魔法使いなのよ!」

 

ゼシカの指先に炎が集まる。

 

「メラゾーマ!!」

 

放たれた巨大な火球が、砂煙の中からカスミへと迫る!

 

「おおっ! これは実に興味深い火力です!」

 

カスミは驚きながらも、とっさに石柱の陰へ飛び込んだ。

 

ゴォォン!!

 

炎が石柱の脇で炸裂し、破片が周囲に飛び散る。

 

直撃は免れた。しかし、爆風でカスミの髪が大きく揺れた。

 

「素晴らしい……! 魔法による破壊現象も、研究対象として申し分ありません!」

 

「感心してる場合!? まだ終わってないわよ!」

 

ゼシカは追撃の構えを取る。一方のカスミも、次の砲撃の機会をうかがっていた。

 

第1ターン終了。両者とも戦闘続行!

- ゼシカ:初撃を回避。メラゾーマで反撃し、カスミを遮蔽物に追い込んだ。

- カスミ:砲撃で先制したが、ゼシカの強力な炎魔法を警戒する必要がある。

次は、カスミが石柱を利用して爆撃を続けるか、それともゼシカが魔法の連射で押し切るか。戦いはまだ始まったばかりだ!

 

第2ターン

石柱の陰に身を隠したカスミは、爆煙の向こうからゼシカの姿をうかがっていた。

 

「ふふふ……いいですねぇ。やっぱり派手な爆発には、派手な魔法で応えてもらわないと!」

 

カスミは石柱から飛び出すと、グレネードランチャーを構えた。狙いはゼシカ本人――ではなく、彼女の足元!

 

「そこっ!」

 

放たれた榴弾が地面に着弾。爆発とともに石片が舞い上がり、ゼシカの周囲を煙が包み込む。

 

「きゃっ! ちょっと、危ないじゃない!」

 

ゼシカはとっさに後方へ跳び、直撃を避けた。しかし、煙でカスミの位置が見えない。

 

(姿を隠して、次の攻撃を狙っているのね……!)

 

ゼシカは杖を握り直し、周囲の気配に集中する。

 

そのとき、煙の中からカスミの声が響いた。

 

「さあさあ、次はどんな反応を見せてくれるんでしょうか!」

 

カスミが狙っているのは、ゼシカが煙から逃れようと動く瞬間。正面から魔法を撃ち合うのではなく、爆発と視界妨害を利用して相手の行動を制限する作戦だ。

 

だが――。

 

「隠れてばかりじゃ、こっちも狙いようがないわね。それなら……まとめて吹き飛ばしてあげる!」

 

ゼシカの杖に、強烈な炎の魔力が集まっていく。

 

「メラゾーマ!」

 

巨大な火球が煙の中へ撃ち込まれた!

 

轟音とともに炎が広がり、石柱の周囲を熱風が駆け抜ける。

 

「おおっ、これは予想以上に豪快ですねぇ!」

 

カスミは間一髪で横へ飛び退いた。炎の直撃こそ免れたものの、爆風に体勢を崩され、膝をつく。

 

一方のゼシカも、煙の中から飛び出してきたカスミを見逃さなかった。

 

「見つけたわ!」

 

杖を構え、追撃の体勢に入るゼシカ。

 

しかしカスミも、転がった姿勢からグレネードランチャーを向けている!

 

両者の攻撃が、再び交差しようとしていた。

 

第2ターン終了!

- ゼシカ: メラゾーマの高火力でカスミを追い詰める。魔法の威力は脅威だが、煙による視界妨害には苦戦。

- カスミ: 爆発で視界と足場を乱し、ゼシカの狙いを外させる戦法。直撃は避けているが、強力な魔法を受け続けるのは危険。

ゼシカの火力が押し切るか、それともカスミが爆発を利用して反撃するか――勝負はまだ決まらない!

 

ゼシカ VS 鬼怒川カスミ 第3ターン

「ふふっ、今のはなかなか危なかったですねぇ!」

 

カスミは体勢を立て直し、ゼシカにグレネードランチャーを向けた。

 

だが、ゼシカはもう待っていない。

 

「今度はこっちから行くわよ!」

 

杖を振るい、ゼシカが放ったのは――ヒャダルコ!

 

氷の魔力が地面を走り、カスミの足元へ一気に広がる。

 

「おっとぉ! 炎だけじゃなくて氷まで!」

 

カスミは横へ跳んで回避。しかし、着地した場所にも氷が広がり始めていた。移動できる範囲が狭まっていく。

 

(なるほど。爆発を避けるために動けば、そこを狙ってくるわけですねぇ……!)

 

カスミは楽しそうに目を細めた。

 

「だったら、動ける場所そのものを変えてしまいましょう!」

 

グレネードランチャーの照準が、ゼシカではなく近くの石柱へ向く。

 

発射!

 

榴弾が石柱の根元で爆発し、石柱が大きく傾いた。

 

「えっ、ちょっと!?」

 

崩れた石柱が轟音を立てて倒れ、ゼシカとカスミの間に瓦礫の壁ができあがる。

 

カスミはその隙に、瓦礫の向こうへ移動した。

 

ゼシカは舌打ちする。

 

「もう、フィールドまで利用するなんて!」

 

「せっかくのコロシアムですからねぇ! 置いてあるものは有効活用しませんと!」

 

カスミは瓦礫の陰から再び榴弾を撃ち込む。ゼシカは横へ跳んでかわしたものの、爆発の衝撃で足を取られ、片膝をついた。

 

「くっ……!」

 

ゼシカはまだ戦える。しかし、カスミは少しずつ彼女の動きを制限し始めている。

 

一方、カスミも無傷ではない。ゼシカの魔法を受けかけた影響で、迂闊に正面から攻める余裕はなかった。

 

両者ともに、次の一手が重要になる。

 

第3ターン終了

- ゼシカ: 攻撃魔法で優位を取ろうとするが、カスミの地形利用によって狙いを妨害されている。

- カスミ: 石柱を崩して遮蔽物を作り、爆発でゼシカの体勢を崩すことに成功。ただし、魔法の直撃を受ければ危険。

次のターン、ゼシカは瓦礫ごと焼き払うのか。それともカスミの意表を突く別の魔法を選ぶのか――!

 

ゼシカ VS 鬼怒川カスミ 第4ターン

「もうっ、好き勝手に壊してくれちゃって!」

 

ゼシカは立ち上がり、杖を握り直した。

 

瓦礫の向こうにいるカスミを狙いたいが、石柱の残骸が邪魔で狙いを定められない。かといって、正面から近づけば爆発の餌食になる可能性がある。

 

ならば――。

 

「隠れている場所ごと、攻撃すればいいのよ!」

 

ゼシカの杖に炎の魔力が集まる。

 

「メラミ!」

 

中級の炎の呪文が瓦礫の隙間を抜け、カスミの隠れている石柱の残骸へ飛んでいった。

 

「おや?」

 

カスミが身を引いた直後、炎が瓦礫にぶつかって爆ぜる!

 

石片が飛び散り、カスミの隠れ場所が崩れた。

 

「これは困りましたねぇ。安全地帯がなくなってしまいました!」

 

だが、カスミは笑みを崩さない。

 

「それなら、こちらも遠慮なくいきましょう!」

 

グレネードランチャーを構え、ゼシカへ向けて発射!

 

ゼシカはとっさに横へ飛び込んだ。榴弾はすぐそばの地面に着弾し、爆発の衝撃が彼女を襲う。

 

「きゃあっ!」

 

直撃こそ免れたものの、ゼシカは地面を転がる。杖を手放さなかったのは幸いだった。

 

カスミはすかさず距離を詰めようとする。

 

しかし、ゼシカも転がった勢いを利用して立ち上がった。

 

「近づいてきたわね……! だったら!」

 

ゼシカが杖を振り上げる。

 

カスミの目の前で、再び魔法の光が輝いた!

 

「イオ!」

 

小規模な爆発がカスミの進路を塞ぐ。

 

「おっとっと!」

 

カスミは急停止。自分の得意とする爆発を、今度は相手に利用される形になった。

 

ゼシカはその隙に距離を取り、体勢を整える。

 

一瞬の攻防。互いに相手の戦い方を学び始めていた。

 

第4ターン終了

- ゼシカ: メラミでカスミの遮蔽物を破壊。さらにイオで接近を阻止し、戦況を立て直した。

- カスミ: 榴弾の爆発でゼシカを転倒させたが、決定打には至らず。遮蔽物を失い、立ち回りを変える必要が出てきた。

ゼシカの魔法は強力。しかし、カスミの爆発攻撃も一発たりとも油断できない。

 

次はカスミの反撃。爆発の連続攻撃で、ゼシカを追い詰められるか?

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