幻想交じりの現代社会をTRPGの能力で生き抜いていく 作:一般通過きなこ餅
アレだよ、無防備なカテジ〇さんに恋するウッ〇くんみたいな純愛。
次話からまた本編に戻ります。
どこにでもある規模の地方都市の、ありふれた住宅街。
朝になれば各々の家から登校する学生や通勤する会社員が外出し、また時間が過ぎれば帰宅する。
これはそんなどこにでもある風景の中の一幕の出来事である。
とある少年、たかしはそわそわした気持ちを押し隠しながらお茶の間の時計を何度も見上げている。
時間は早朝で小学生であるたかしは、そろそろ家を出ないといけない時間だ。
通常の家庭なら早く学校に行きなさいと親から言われそうなものだが、たかしにそのことを告げる親はこの場にはいない。
たかしの家は両親が共働きをしており、父親は数年前から単身赴任をしており……たかしの誕生日とクリスマス、それとお盆休みと年末年始にしか帰ってこない。
そして母親もまた今日はたかしが起きる前から仕事に出ていて、今この時間はたかししかいないのである。
だがたかしにはその事に対する不満も寂しさも感じさせる様子はなく、時計の針が待っていた時間に到達した瞬間。
たかしはランドセルを担ぎ、通学帽をかぶって玄関へ向かい扉を開け鍵をかける。
少年の目的、それは……。
「お、おはようございます!」
「む? たかし坊か、今日も元気じゃのう」
隣の家、賽目という表札がかけられた家から毎朝この時間に通学するために家から出てくるお姉さんに会う事だ。
そのお姉さんはモデルのように高い身長に、テレビでも見た事がない大きさのおっぱいを持ち、顔つきは人生でも見た事がない美人だった。
そう、たかし少年は隣のおっぱいが大きいお姉さんに恋をしているのである。
なおお姉さんの中身は、隣のたかし君は朝から元気だなーなどと呑気に考えてたりするが、そんな事たかし少年が知る由はない。
たかしくんが隣のおっぱいが大きいお姉さんに一目ぼれした切っ掛けを語るには、少しばかり時間を遡る必要がある。
ソレはある日の夜、まだ梅雨入りする前の春の名残が残っていた日の事。
その日は季節に不釣り合いなほど気温が高く、しかしエアコンをつけるには躊躇する程度に蒸し暑さを感じる日だった。
晩御飯を食べ母親に言われるがままにお風呂に入って髪の毛を乾かし、歯も磨き終えてその日たかしくんはいつものようにベッドに潜り込もうとしていた。
しかし部屋が少し暑いと感じたたかしはエアコンを着けようとして、なんとなく今夜は窓を開け網戸を閉めた状態で寝ようと思った。
そしてそれが、少年の性癖を根本から捻じ曲げる悲劇の始まりであった。
たかしくんの部屋は一軒家の2階に位置し、窓を開けると隣の家の2階の部屋が見える配置となっている。
その時たかしくんの目に飛び込んできたもの、それは……。
「はだかの、おねえさん……?」
そう、隣の家……賽目家の2階の部屋で寝起きしている人物の部屋が丸見えとなっていた。
それも、ブラジャーを着けるのに四苦八苦している上半身裸の絶世のおっぱいが大きい美女の姿が。
勿論ブラ……ナイトブラを着けるのに四苦八苦していた美女というのは、女性歴初心者で元の性別に戻れない透の事である。
たかしくんもあの部屋に住んでる年上のお兄さんの存在は知っていた筈だが、この時の衝撃が余りにも大きすぎてお兄さんの存在は記憶から消し飛んでいた。
たかしくんは……急に女性の体になってしまったとはいえ、その自覚が薄くカーテンを開けたままにしていた透渾身のガバの被害者であった。
それからたかしくんの日常は大きく変化した、変化してしまった。
「たかしー!帰りにサッカーしようぜ!」
「ごめん、用事あるから帰る!」
「またかよー」
友達の誘いを断って一目散に家に帰り、自室に入って隣の家が見えるよう机の配置を変えた学習机に座って宿題をしながら……隣のおっぱいが大きいお姉さんが帰ってくるのを待ち。
自室でだらしなくくつろぐお姉さんの姿を気取られないよう見たり、出かける為に部屋の中で着替えるおっぱいが大きいお姉さんの姿をその目に焼き付ける。
たかしくんは今や、どこに出しても恥ずかしくないエロ小僧に成り果てていた。
だがたかしくんばかりを責めるのも酷と言えよう。
家の外では人目を引く為気が抜けず、家の中でも母親にだらしない姿を見られたらお説教をされる為に若干ストレスが溜まっていた、ディーヴァの姿となっている透は……。
自室の中ででくらい楽な気持ちでいたいというのを理由に、無警戒極まりない姿を晒していたのだから。
そしてカーテンを閉めない理由は、透が露出狂の気があるというわけでも勿論ない。
今現在透が変身している姿、ディーヴァの性格上広々とした空間を好む傾向が非常に強い為少しでも解放感を得られるためにカーテンを開け放っていたのである。
それはまるで、余りにも酷いもらい事故の構図となっていた。
ちなみにこれは少し先の話になるが、カーテンを開けっ放しで生活していたことが静にバレる事態が後日発生。
透はコンコンとお説教を受けながら自己防衛について説明を受けた末に、カーテンを閉める事になる……のだがそれはまだ先の話。
小学生男子が目覚めるには余りにも早く、そして致命的な目覚めを果たしてしまったたかしくん。
だが運命はさらにたかしくんを捻じ曲げていく。
ソレはある日、漫画を買いに本屋さんに行った時の事。
「これは……?!」
雑誌コーナーを通り過ぎようとしたたかしくんは驚愕の叫びと共に、思わず足を止める。
足を止めた理由はとあるファッション雑誌、その雑誌の表紙にあった。
そう、隣のおっぱいが大きいお姉さんが儚げな笑みを浮かべポーズをとっている写真である。
ちなみに儚げな微笑みの理由は、あまりにも着せ替え人形と撮影が過酷過ぎてもうどうにでもなぁれ☆状態となっていた透の、諦観に満ちた笑顔である。
だがそんな事知る由もないたかしくん、目的だった漫画の事は速攻で頭の中から消し飛び、迷うことなくその雑誌を手に取る。
運よく最後の一冊だった雑誌を手に取ったたかしくん、タッチの差で雑誌を手にできなかった屈強なお兄さんは少し悲しそうな顔をするも……。
覚悟を決めた少年、たかしくんの顔を見て何か応援するように頷くとそっとその場からクールに立ち去った。
屈強なお兄さんの胸中には目当ての本を買えなかった悲しみは確かにあったが、それ以上に未来ある少年の勇気ある一歩を踏み出す姿にお兄さんの胸中に、とても爽やかな感情が駆け抜ける。
それはまるで、若者の性の目覚めを願ってそっと河川敷や橋の下にエロ本コレクションを投棄する、エロ本仙人の姿にも似ていた。
たかしくんは隣のおっぱいが大きい隣の美人なお姉さんに恋をしてから変わった、変わってしまったとも言える。
それまでは活発な少年の一人であり、友達と毎日のように放課後サッカーやバスケに興じるほどのわんぱく小僧であったが、大きく一変。
それにもまた、おっぱいが大きい隣の美人なお姉さんの言葉が関わっていた。
「どのような男子が好ましいか? ふむ……知恵に優れ、正義と秩序を尊ぶ男子かのう」
ある日の朝勇気を出して、言葉に詰まりながらおっぱいが大きい隣の美人なお姉さんに問いかけた際に返ってきた言葉。
言葉の大半はその時はよくわからなかったが、辞書で頑張って引いて内容を理解したたかしくんは、それから別人かと思われるぐらい変化した。
「そういう事はやめろよ!」
「なんだよたかし、最近急に良い子ちゃんになりやがってよぉ!」
いじめをしている同級生がいたら、いじめられっ子の前に立ち塞がっていじめを止め。
「最近ちゃんと宿題をやってきますねぇ、この調子で頑張るんですよ」
「はい!」
かつては宿題をサボりすっぽかす程度に不真面目だったが、毎日宿題を忘れることなく提出し。
そればかりか図書室で本を借りてまで、難しい本を読んで勉強する。
ちなみにたかしくん渾身の質問を受けたディーヴァこと透は、自分の趣味を聞かれたという自覚は欠片もない。
しかし回答自体にはディーヴァの性格と言うか趣味が盛り込まれている事が、猶更性質が悪い。
そうやって十把一絡げのわんぱく少年の一人だったたかしくん。
動機は不純だし頭の中は、隣のおっぱいが大きいお姉さんのおっぱいしか詰まっていないが、そんな事知る由もないクラスメイト達もまた彼を見る目が変わる。
なんせそれまで女子を揶揄ったりする一団の中の一人にすぎなかった男子が、急に紳士的かつまじめで大人びた雰囲気を出し始めたのである。大人びたというか色気づいたというのが正解であるが。
たかしくんに惹かれる女子も少しずつ増え始め、中にはアグレッシブに好意を示す女子まで出てくる。
だがしかし、そのすべてをたかしくんは相手を傷つける事無く断った。
ご存知の通り頭の中にあるのは、隣の美人なお姉さんの大きなおっぱいただ一つ。
いくら可愛い女子でも、年相応に平たいおっぱいはもはやたかしくんの眼中には存在していなかった。
なお共働きで中々息子の様子を見れないたかしくんの両親は息子の変化と成長を喜びつつ、急速に大人にならないといけなくなった息子のために仕事を見直す事にしたのはまた別の話。
結果的に透のガバと言うか無防備さは、一つの共働き家庭の絆を強固にしたともいえるだろう。
だがどちらかと言うと、一人の少年の性癖と未来を捻じ曲げた罪の方が重いかもしれない。
たかしくんのビジュアルは読者の方々にお任せします。
ゴブリンみたいなエロガキかもしれないし、おねショタ本のショタみたいな可愛い男の子かもしれない。
もしくはやんちゃな男の娘かもしれない、想像力の翼は無限に羽ばたけます。
AIのケツ引っ叩いて描かせるキャライメージ絵は必要ですか?
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どちらでもよい
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AI絵じゃないのが好ましいがないよりマシ
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AI絵ならいらない
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お前の財布を酷使しろ(断固たる決意)