幻想交じりの現代社会をTRPGの能力で生き抜いていく   作:一般通過きなこ餅

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まずは初回のダンジョンアタックが無事終えられた事の打ち上げなお話。
たこ焼きか明石焼き食べたい、本場のほちゃほちゃなヤツ。

昨日間違えてこの話を23話として投稿してました(震え声)
23話投稿し直しておりますので、よろしければそちらもお楽しみください……。


24.たこ焼きか明石焼き食べたい(願望)

 

 

お昼過ぎにダンジョンに突入した俺達は予期せぬお宝発見により、2層に繋がる階段までのルートを確認後撤退。

時間としてはまだお昼と言って良い時間だが……。

 

 

「でかしたで! これならダンジョン運営もワンチャンあるな!」

 

「調子に乗り過ぎやで卓、まだ2層以降確認できてへんのやぞ」

 

「あの周辺の土地開発しとる業者にどないするか矢の催促されとるんや! 明るい話題に浸ってもええやろ!」

 

 

俺達は今、伯父さんの家の近くにあるお座敷席があるたこ焼き屋でちょっとした打ち上げを開催していた。

伯父さんはビールを勢いよく飲み干し赤ら顔で上機嫌に笑い、伯父さんの家に車を停めたシゲさんとジョーさんも代行で帰るつもりなのかビールを口にしている。

 

 

「はふはふ……おかわりください」

 

「お嬢ちゃんちまこいのによう食うねえ、おばちゃん嬉しいわぁ。アンター!たこ焼き2人前、いや3人前ぐらいちょっぱやで焼いたって!」

 

 

一方静は本場のタコ焼きを尻尾を勢いよく振りながらすさまじい勢いで平らげている。

明らかに尋常じゃない速度でたこ焼きが消えているのに、がっついてる様子は見えないのはある意味才能だと思う。

 

 

「出汁が良い塩梅じゃのう、女将よ。妾にもたこ焼きを追加してほしい」

 

「こっちの美人さんもよう食べるなぁ! おばちゃんが若い頃思い出すわぁ」

 

 

ついでに俺も負けじとばかりにたこ焼きを味わっている。

静はソースがかかったタイプを味わっているのに対し、俺は出汁に漬けて食べる明石焼きとよばれるものをぱくついている。

 

 

「透、そっちの明石焼きちょっともらっていい?」

 

「構わぬぞ、妾もそっちのタコ焼きを少しもらうかの」

 

「二人とも仲ええなぁ、美人さんが並んでシェアしてるの見るとそれだけで眼福やで」

 

 

酒が入り盛り上がり倒すおっちゃん3名と違い、晶兄さんはウーロン茶を飲みながら俺と静の様子を微笑ましそうに眺める。

 

 

「意外じゃのう晶兄上、こういう場では伯父上達のように酒精で盛り上がりそうじゃが」

 

「あー……ワイな、大学のコンパでやらかしてからは禁酒しとんねん」

 

「……何があったかは、聞かないでおくかの」

 

 

ふとこういう時は一緒におっちゃん3名と共に盛り上がりそうなのに、おとなしい晶兄さんが不思議に思えたので聞いてみると。

凄まじい勢いで背中を煤けさせながら、晶兄さんは遠い目をして笑った。

 

とりあえず深く聞くのはやめて、静と共にグルメを堪能する事に専念する。

 

 

「二人ともめっちゃ食うやん、そないに食べたら晩御飯入らないんとちゃうか?」

 

「大丈夫です、ダンジョン探検後は凄くお腹が空くので」

 

「うむ、別腹じゃ」

 

「世の中の女子が聞いたら嫉妬で涙ちょちょぎれるヤツやな」

 

 

上機嫌フルスロットルな伯父さんの話に若干ついていけなくなったのか、シゲさんとジョーさんがこっちの様子を見。

黙々とたこ焼きを食べ続ける静と俺の様子に、酒で赤くなった顔をしながら問いかけるが俺と静はダンジョン探検後は空腹になる事を理由に問題なしと答える。

いやマジで腹が減るんだよダンジョン探検、古戦場跡ダンジョン探検の後はいつも静と一緒に間食味わってたくらいだし。

 

 

「透ちゃんもどうや、お酒!」

 

「そうじゃのう……ちょっとぐらい」

 

 

そして参戦する伯父さん、その手にはビール瓶が握られている。

中身の俺はともかく今の体であるディーヴァは成人女性だ、そして一番好きな酒は甘口の蜂蜜酒だがほかの酒も大好きである。

今のところ、これはお菓子と誤魔化してお酒入りチョコ菓子で代用しているが……ビール瓶を見て俺の喉がゴクリ、と音を立てる。

 

 

「ボケた事言うんやないでぼんくら!この子ら中学生って聞いたで、そんな子にお酒飲ましてええわけあらへんやろ!」

 

「……やめておくのじゃ」

 

 

そしてすさまじい勢いでかっとんできた女将さんが振るうお盆が伯父さんの脳天に直撃し、更には伯父さんが手放したビール瓶を素早い手つきで零れる事無く回収。

その余りの早業に一瞬悪魔の囁きに負けかけた俺は慌てて首を横に振り、アルコールの誘惑を断ち切った。

 

 

「そっちの美人さんもお酒飲みたいからってホイホイついてったらアカンで! 女の子にお酒勧める男なんてみんなロクデナシやからな!」

 

「う、うむ、肝に銘じておくのじゃ……」

 

「や、やめて、もう堪忍して……ワイが悪かったから、もう酒勧めへんからワイをおうちに帰してぇや……」

 

 

クワッと目を剥きお酒の誘惑に負けそうだった俺に対し、女将さんの厳しい突っ込みが炸裂。

俺はその剣幕に押されるまま、おとなしく頷く事しかできなかった。

 

ついでに晶兄さんが何かトラウマスイッチ入ったのか、ウーロン茶が入ったグラスを両手で抱えてガタガタと震えていた。

一体晶兄さんに何があったのだろう……。

 

 

 

 

その後も飲めや食えやと盛り上がり、伯父さんが完全に酔い潰れた頃。

シゲさんとジョーさんはよっこいしょ、と座り直しつつ赤ら顔でありつつも真面目な顔をした。

 

 

「さて、卓も酔い潰れたことやし今後の作戦考えよか」

 

「酒が入ったアイツが居ると、話進まへんからな」

 

「地味に容赦ないのう……」

 

 

お座敷でひっくり返り、豪快に鼾をかいている伯父さんを見ながらベテラン二名の言葉に思わず呟く。

 

 

「まぁ、ずぅっと暗い話題しかないところに朗報やからしゃーないかもしれへんけどな」

 

「それはそれこれはこれってヤツやな、銭に目が眩んだコイツは大分めんどいからな」

 

「親父ぃ……」

 

 

二人の口ぶりから伯父さんとの付き合いも大分長い事が伺えると共に、父親のダメすぎる部分に思わず呻く晶兄さん。

世間は今も夏休みで浮かれている中、地元で仕事を頑張っている父さんはとても立派なんだなぁと失礼ながら思ってしまう俺である。

 

 

「まず一層だけで言うなら、今のところ問題はあらへんと思う」

 

「今回は透ちゃんが召喚したドラゴンを使い潰す形になってもうたけど、立ち回りで節約もできそうやしな」

 

「ふむふむ……」

 

 

テーブルの上に置かれた空のグラスやらお皿で、即席の陣形やら配置を示しながらシゲさんが話を続け。

アイアンゴーレムラッシュで突撃させたドラゴンスピリットを思い出したのか、晶兄さんがその時の光景を思い出しつつも改善点をすぐに見つける。

 

 

「ボクは……前衛でいいんでしょうか?」

 

「いやいや!何言うとんねん静ちゃん!君が前におらな攻略は成り立たへんで!」

 

「せやで、この先アイアンゴーレムより上が出たらまた考えなあかんけど、少なくとも今の範囲なら静ちゃんが相手を崩したところにシゲがどーん!いけば何とでもなるしな」

 

 

鍛えた自身の太刀筋でアイアンゴーレムを断ち切れず、敵の攻撃を逸らして体勢を崩す事しか出来なかったのが悔しいのか静は言葉を漏らす。

だがシゲさんは大袈裟な身振り手振りで静の弱気な発言を否定し、ジョーさんも静の実力と価値を正当に評価する。

 

 

「晶のボンもようやっとる、周囲警戒に開錠。上手い事いけばアイアンゴーレムの急所もぶち抜いとったしな」

 

「せやせや、細こいナリにめっちゃやるやんけ」

 

「なんや、おっちゃんらに手放しで褒められるとこそばゆいな……」

 

 

続いてシゲさんは晶兄さんの手際と確実な仕事っぷりを評価し、ジョーさんもその言葉に頷きながらジョッキに残ったビールを呷る。

割と男に対しては辛口気味だったベテラン2名の評価に晶兄さんは少し照れ臭そうに笑いながら、お皿に残っていたポテトを一本口に放り込んだ。

 

 

「そんでもって透ちゃんやけど……逆に聞きたいねんけど、透ちゃんが出来ひん事ってあるん?」

 

「前衛が厳しいのはまぁわかるとして、火球ぶっ放すわ炎の矢ぶっ放すわ……敵を押し留める魔法の壁作れるし。さらにはドラゴンまで召喚できるんやろ? 中学生でそこまで多芸な魔法使い聞いた事あらへんで」

 

「妾じゃからのう、当然じゃ」

 

 

シゲさんの言葉を皮切りに、ジョーさんが指折り今回の冒険で俺が行った行動を挙げる。

もはや褒めるどころか規格外の扱いだが、その評価にディーヴァとしての意識が強い俺は誇らしげに笑みを浮かべながら胸を張る。

自尊心が高いキャラクターのせいか、こうやって手放しで称賛されると無限に気持ちよくなってしまう。

 

ちなみに魔法の壁と言うのは、敵の増援を一時的に押し留める為に展開したフォースウォールの事だ。広範囲に敵の侵入を阻む魔法の障壁を展開できる上、一定の攻撃も遮断できる便利魔法だ。

サモンドラゴンスピリットと同じレベル5魔法だから、召喚すると1回しか使えない切り札枠でもあるからここぞという時の使用になるのが難点。

 

 

「せやけどアレやね、透ちゃんは手札が多い分ちょっと雑なとこもあるのが今後の改善点やな」

 

「せやせや、魔法の使用回数があるのは聞いとるし、だからこそそこをもっと意識した方がええかもしれへんな」

 

「ぐぬぅ」

 

 

そしてまさかのベテランからの改善点のお達しである。

だが言われてみると、困ったら大火力で薙ぎ払うのが鉄板になってたしソレで何とかなってたからソレで通してきたが……。

今後はその辺りももっと注意しないといけないな、有難い指摘と言える。

 

 

「まぁでも、中学生でそんだけ出来てしもうたらもっとヤンチャになるのが普通や」

 

「せやでー、今後に生かしたらええねん。ややこい話はここまでで、明日の作戦を本格的に練ろか」

 

「うむ、じゃがその前に……すまぬ女将、明石焼き2人前追加で頼むのじゃ」

 

「あ、ボクもたこ焼き2人前追加お願いします」

 

「まだ食うんか君ら……」

 

 

まだ食べたりない俺と静が追加注文する姿に、晶兄さんは若干ドン引きした声を上げる。

そんな俺達二人を見てシゲさんとジョーさんは顔を見合わせ……。

 

 

「……この子らの一番の弱点は燃費の悪さかもしれへんな」

 

「かもちゃうでシゲ、間違いなくソレが一番かつ盛大な弱点や」




【悲報】おじさん、周辺の土地開発業者に色々詰められてる模様【残当】

ちなみにお店のイメージは、むかーしむかし行ったことのあるたこ焼き屋さんのイメージ。
壁には芸人とかのサイン色紙がばーって飾られてるタイプのお店。

AIのケツ引っ叩いて描かせるキャライメージ絵は必要ですか?

  • どちらでもよい
  • AI絵じゃないのが好ましいがないよりマシ
  • AI絵ならいらない
  • お前の財布を酷使しろ(断固たる決意)
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