解体好きの魔法少女   作:すー天

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なんかこういうのあったほうが良いかなって思いまして……。
ただ、頑張ってみたんですけど、上手くかけてるかは分からないので、寛大な目で見て、想像で楽しんでくださったら幸いです。


戦闘シーン

 初めて魔法を使って、私が戦場に出てたときには既に大半の魔法少女が意識を失っていたり、傍観を決め込んでいた。

 

 私の後ろにいる魔法少女もそれは例外じゃなかった。

 ただ、後ろの魔法少女が私が出てきたことに驚いたのか、それとも既に傍観していたのか、どっちだ? 

 

 

「あなたは折れてないの? もう無理だって思わないの?」

 

 

 後ろの魔法少女がそう聞いてきた。

 どうやら後者だったらしい。

 

「…………」

 

 私はその問いに返さなかった。

 死への恐怖、目の前の敵の圧倒感、勝てない絶望…………そんなものは一切ない。

 ただ、返さなかったのは私がコミュ障だったからだ。

 

 コミュ障は急に話しかけられても返せないんだぞっ!!! 

 覚えておこうねっ!!! 

 

 ただ、黙りこくっている私に対して彼女もまた黙ってしまった。

 

 

 ──―めっちゃ気まずい。

 え? ここってそんなに重要なターニングポイントだったの? 

 え? マジ? しくじった? 

 

 応えていれば、あちらからも何かしら反応が見られたかもしれないが、もうとっくにタイミングなんて過ぎている。

 あぁ、コワイ! スミマセンスミマセン……。

 

 

 ただまぁ、目の前で暴れているこのタコをどうにかしなきゃいけないな。

 

 

 私、ここまで大きなタコを解体するの初めてだけど……。

 

 

 ……スゥーーーッ! ……いけるか? 

 


 

 私は地面を思いっきり蹴った。

 跳んだわけではない。

 

 地面に対して平行に高速移動できるように蹴った。

 速度を維持するために、一定間隔で地面を蹴っていく。

 

 そしてタコに近づいていくと、両側からクッッッソ長い触手で挟み撃ちにしてきた。

 

 ──それに私は迎え撃った。

 

 跳ぶでも、潰されるでもなく、ただ手に持ったこの斧を斧の持つ魅力を最大限活用するように、力で潰し切るのではなく、ただ流れに身を任せる様に、斧を自身を中心に時計回りになる様にして触手を斬った。

 

 すると触手は、まるでゼリーやプリンにスプーンを入れるようにスッと斧が入り、切れた。

 

 タコも驚いていた。

 痛覚があるかどうかは知らんが、驚いていた。

 それほど自分の触手に自信を持っていたってことだろう。

 

 ただ、私の技量の方が上だったって話だ。

 

 

 タコはすぐさま切れた触手を引っ込め、別の触手を使って襲いかかってきた。

 

 目視で追えるもので5本、異様に速いものが1本あった。

 

 

 私は直感と今まで捌いてきたイカやタコの動きを頭の中でイメージしながら、回避をしたり斧でぶった斬ったりした。

 

 

 そのせいか、純白だった私の姿は血みどろの、まるで猟奇殺人鬼のような見た目に変化した。

 

 あぁ……良い。

 良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い

 法悦を感じる。

 身体の奥底がジンジンと熱くなっていくのを感じる。

 

 もっと。

 もっと! 

 もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! 

 

 

「私の愉しませてくれぇぇぇぇ!!!!!」

 

 疾い。

 まるで本当に命を刈り取らんとする速さだ。

 当たれば本当にその結果を得ることになるとわかるほど、疾く、堅い。

 

 だからこそ、解体の楽しさが数段上がる。

 

 無理難題をやるんじゃなく、簡単すぎることをやるんじゃなく、実力的にできて、難易度が高い。

 

 法悦を味わうのに、とてもちょうどいい難易度だ。

 

 あぁ、最高だ。

 

 

 斬るたびに生え、多彩な攻めで追い詰めてくる。

 

 凄い! 最高だ! 

 だからこそこの触手の解体だけでも満足してしまいそうだ。

 

 イッちまいそうだ。

 

 

 ただ法悦に顔を歪ませ触手を斬り裂いて2分ほど経った時だった。

 

 

 

 タコが今まで見せたことがない動きをしてきた。

 

 ──何かヤバいのが来る。

 

 そう直感した私は、タコ本体を見る。

 無論、その間タコの触手は襲いかかってきてるので、ノールックではあるが手は止めない。

 

 何が来るのかそれをはっきり見ておきたかったし、今までの動きとは異なっている為警戒を欠かさなかった。

 

 その時は来た。

 タコは漏斗から黒い物を吐き出してきた。

 

「墨っ!?」

 

 それは墨だった。

 だが、ただの墨ではないことは明確だった。

 自ら追い詰められたのもあるが、触手に包囲され、逃げ場がなかった。

 

 

 ──―だから、能力を使い、タコの頭に俺は移動した。

 

 コンマ数秒もかからないほどの超高速で振り向くと、私が先ほどまでいた場所は墨によって真っ黒になっており、墨が当たった箇所からどんどん侵食していったのがわかった。

 

 

 

 ──タコは自分の足を自ら切断しても私を仕留めに来たってことか。

 

 私はタコにとってそこまでしてでも仕留めたかった獲物だったらしい。

 そう考えると気持ちが最高潮に達した。

 

 普段から獲物として見ている相手から、自(・)身(・)が(・)獲(・)物(・)と(・)し(・)て(・)見(・)ら(・)れ(・)て(・)い(・)る(・)という最大級の賛美を味わったからだ。

 

 

 

 ──だからこそ、私もお前を仕留めよう。

 

 

 

 タコも何かしらの違和感に気付いたようで、私が頭にいることを理解したようで、焦りなどからかは分からないが己の身を顧みない速度で2本の触手を放ってきた。

 

 だが、その前に私はタコの眉間……──神経の集まった場所に思いっ切り拳をねじ込んで神経締めにした。

 

 

 だが、それでも触手を飛びしてきた。

 まるで道連れにするかのように。

 

 だから、解体した。

 斧で。

 

 

 

 最期の抵抗もいなし、ダランと力なく倒れるのを理解した。

 そして、それと同時にタコの身体は少しずつ黒い塵へと変化していった。

 

 だが、勝者は私だ。

 最大限私の欲を発散させてもらおう。

 

 そして、5秒ほど頭部を解体し、能力で私は協会へと戻った。




ヤヤミミ危険レベルと通称
7:ソトミミ
6:ホシミミ
5:クニミミ
4:ケンミミ
3:マチミミ
2:デカミミ
1:ヒトミミ



ソトミミ:星が滅ぶことはほぼ確定事項。討伐にはホシミミ単騎討伐の魔法少女が最低5人必要。撃退ならば最低3人必要。

ホシミミ:星が滅ぶかもしれない。国がいくつか滅ぶ可能性あり。討伐には極めた魔法少女最低3人必要。もしくはバグ値ならば単騎での討伐・撃退が可能。

クニミミ:国が滅ぶかもしれない。県(州)がいくつか滅ぶ可能性あり。最も強さがピンキリのため指標は当てにならない。討伐には極めた魔法少女1人、もしくはケンミミ単騎討伐の魔法少女最低5人必要。

ケンミミ:県が滅ぶかもしれない。町がいくつか滅ぶ可能性あり。討伐には経験を積んだ魔法少女最低5人必要。

マチミミ:町が滅ぶかもしれない。小さな土地がいくつか滅ぶ可能性あり。討伐には経験を積んだ魔法少女最低3人必要。経験を積んだ魔法少女が先輩方と共に戦い生き残れば、一人前になると言える。

デカミミ:小さな土地が滅ぶかもしれない。人が亡くなる可能性あり。討伐には経験を積んだ魔法少女最低1人必要。魔法少女が経験を得るための中間地点と言える。

ヒトミミ:人が亡くなる可能性あり。銃などは弾くが、それは膜のようなもので拒絶されているためである。なので、魔法少女の武器、火炎放射、爆弾、ミサイルなどでも十分倒せる。最も多く出てくる種類であり、危険ではあるが軍人などであれば十分勝機はある。武術の達人など、実力を極めに極めた者であるならば、倒すのは簡単だろう。ただ、それ故に油断しやすい者が多いのは注意である。しっかりと殺らなければ殺られるという意思を持たねばならない。
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