取り敢えず、キリの良さそうなところを思い付いたので、それでこのゲームの世界の原作開始前にしようかなって思います。
書き置きの仕方がわからないって言いましたよね。
なので、思い付かなくなったら詰みです!
あの後、私は魔法を使って協会に戻り、魔法を解いた。
解いた時、どんな風に戻るのかと思っていたのだが、魔法少女としての身体が光の粒子のように少しずつ散っていき、いつの間にか元の身体が置換されているように戻っていた。
どういうことか分からないが、変身とはそんなものなのだろうと思って終わらせておくことにした。
そもそも前世にあんなよくわからない化け物や魔法少女なんてなかったんだからよくわからないよね。
と、それはそれとして突っ張り返された辞表がどうにも居た堪れなく感じてきた。
せっかく肉屋の店主に紙とペン貸してもらったのに……。
まぁ、次行った時に結果を伝えておこうと思う。
まぁ、それはそれとして魔法少女なんて完全にするつもりなかったし、なってしまったから辞めるつもりだったのに突っ張り返されたし、なんかギャグ漫画かっ!!! ってレベルで理不尽じみたこと強さをしている…………いや、そんな確信はないっ!!!
だが、2回目の変身でこれだけの強さっていうのは本当に異常だ。
だって、周り絶望してたし、なんならあのヤヤミミデカかったし、なんならあっちの変身してたし…………。
…………まぁ過ぎたこと考えてもしょうがないよね!
それはそれとして、他の魔法少女の応援が来て接触するの避けたかったし、あのタコもどきは解体できない部分が多すぎて満足できてない。
…………ちょっと副業するか。
え? 禁止って言われたやろって?
大丈夫。
協会はまだ誰があの白い魔法少女かなんて知らないし、じゃあ何故私がここに来たのか? って聞かれた時の理由も「志願者だったんですが、あのヤヤミミを見て怖気付いちゃいました!」って答えれば戦意を失った一人の少女、いやJKだから少女っていうほどの年齢でもないんだけど……。
まぁ、そんな感じで上手く誤魔化されるやろ。
あーあ、じゃあ新しいバイト探しに行かなきゃ。
どこにしようかなー。魚屋かなー、漁船かなー、肉屋は……一応名簿は入ってるしあそこ以外自分の性癖と上手く噛み合う場所ないからあそこだけになるな。
医学と解剖(という名の解体)もかじってるし、死体を解剖するバイトがあればそれに応募するのもいいかもしれないな。
次はどうするか妄想を捗らせ、足が軽く感じる。
そのままルンルン気分で出ていこうかと思ったのだが、こういう時は決まって自分にとって良くないことになる。
私が正面扉から出ようと前に立った時、まだ扉が開くほど近い訳でもないのに、正面扉が開いた。
そしてそこにはこちらの世界では知らぬ者はいない有名人が立っていた。
名前は…………知らね。忘れた。
だけど、私ですらテレビで見たことある人物がいた。
確か世間では『最強の魔法少女』と呼ばれていた。
その人物が協会に入ってきて、私は偶然にも、実質的に最も会いたくないと言っても過言ではない人物と鉢合わせた。
なんで『最も会いたくない』か、だって?
だって、私はすぐに魔法少女を辞めたいんだぞ。
ならば、協会内に権限も人脈も有名度もある魔法少女に顔を合わせたくないし、なんなら顔を覚えて欲しくないだろ。
『『『だ っ て 辞 め た い ん だ か ら』』』
だからこそこの接触は私が最も危惧しなければならないことだった。
クソっ!!! すぐにでもこの場から脱出しなければっ!!!
そして私は身を小さくし、か細い声で「シツレイシマス……」と伝え横から通り抜けようとした。
だが、「君」と呼び止められ、裏返った声で返事をしてしまった。
クソっ!!! 万事休すとはこのことかっ!!!
私は応援の要請を聞いて、この魔法少女協会に足を運んだ。
それは日本とは名が異なるが外国にも魔法少女協会のようなものはある。
だが、元々は応援の時に聞かされていた場所に向かった。
だが、そこでは既に戦いは何者かの介入があったのか終わっており、魔法少女たちも無事とは言わずも生存者が多かった。
被害の状況から見て少なくとも、クニミミ以上のヤヤミミが出たのだと推測が出来た。
なぜなら、私に応援を要請してきたのは、選ばれし魔法少女たちの中でもある程度の実力は保持していた。
だから彼女たちがいたならば、ケンミミ相手でももう少し被害を抑えられただろう。
だが、町の様子を見ると恐らく一振りでつけられたと思われる地割れのような後、彼女たちですら足止めが出来ず、協会がこんなに近くにあったためか総勢で100を超える魔法少女たちがやられていた。
ルーキーとはいえ、魔法少女は土壇場で覚醒するものも多いが彼女たちは出来なかったことを見るに、心を完全に折れるほどの強者だったのだろう。
──魔法少女の覚醒とは
魔法少女がどんなにピンチでも希望を捨てずに、ただ自分を曲げず貫き通したとき、急激に強くなることがある。
これを私たちは『魔法少女の覚醒』と呼んでいる。
だけれど、この覚醒は極わずかの奇跡としか言いようがないような確率でしか発生しないまさに運命的なもの。
それに、希望を打ち砕かれてしまってはもう元の信念なんてとても持てず、挫折する。
そういう意味もあることから、私たちのような強く、影響力のある魔法少女は『奇跡の御業』としている。
少なくともケンミミ以上。
そうなるとそれを倒したと思われる魔法少女かどうか分からないその人物は
その圧倒的力を魔法少女が守るべき人々に向けた時………………恐らくではあるがたくさんの魔法少女が死ぬ。
それは戦力的な意味合いでも、遺された人たちのことを考えてもどちらにとっても辛い。
だが、
だが、それが実は私たちの知らないところで作られた第三勢力で今回のヤヤミミが邪魔で倒したという線もあり得なくもない。
私たち魔法少女は強い。
そして、人々を守れるだけの力があるからこそ、取りこぼした人や嫉妬を向ける人からの批判だってもちろんある。
だからこそ、捨てきれない可能性の万が一が怖すぎる。
と、そう考えていたら協会に着いたらしい。
中に誰かいたら事情でも聞いておこうかな。
まぁ、ここに居た魔法少女は全員あのヤヤミミに出動して居ないとは思うけど、一応ね。
そして、私が魔法少女協会の正面扉の前に立つと、扉が開いた。
そこでちょうど真正面に、身長が180を超えているであろうほどの背の高い黒髪女性を見つけた。
その女性は私を見ると、「ヒェッ……」という聞き取れるかギリギリのあまりにもか細い声を出して、私のすぐ横を「シツレイシマス……」と通り過ぎようとしていたので、私も「君」と呼びかけてしまった。
彼女はまるでイタズラがバレて怒られることを予期した子供のようと背を伸ばし、ゆっくりとこちらを振り向いた。
「な……な……ンデ……シュカ……?」
そして、私は話を聞くべく彼女に言葉をかけた。
「私は魔法少女『ゼレビューア』。あなたに聞きたいことがあるんだ」
「ヘェッ!? ……わた……わた……わたしですかァ!?」
「緊張しているみたいだね。水でもいかがかな?」
「ヒェッ……ヨウキャダァ……ご丁寧で悪いのでシュが……コトワラサセテイタダキマシュ……」
「そ、そうかい? 大丈夫なら良いんだけど……」
なんか調子狂うねこの子。
「ゴホンッ! ……実はあっちの方でヤヤミミによる被害があったんだ。私が駆けつけた時には既に倒されていてね。だけれど、この辺りにいた他の魔法少女は全員そのヤヤミミに倒されちゃったんだ。無理にとは言わない。だけど、何か知っていることがあったら教えてほしいんだ」
私がそう話かけると彼女は目をぐるぐると回していた。
どうやら、緊張が振り切って頭が飛んでしまったみたいだ。
どうしたものか。まともに聞けるでいろう人はもう彼女しかいないというのに。
そう悩んでいると、彼女は意識が戻ってきたようで、頭を子犬のように振って私に教えてくれた。
「ウン、イケル、イケルヨワタシ。……はい私が知っている限りなのですが私は恐怖で動けずそこまで細かいことを知らないのですがどうやら他の魔法少女の方があのヤヤミミを1人で倒しているのを見ました嘘じゃないですよ本当です本当に本当です私はここで怯えていたのであまりはっきりとは見えませんでしたが本当です」
彼女は一息でそこまで出るのかと思うほど言葉を一切途切れさせずに答えてくれた。
その様子を見ていると私もなんかおかしく感じちゃったのかは分からないけど笑いが出てきた。
魔法少女になって、最初の頃は色んな人と話していたはずなのに、最強と持て囃される今では親しい関係以外全て取っ払って、新しい関係を紡がなかった。
だからだろうね。
ここまで思いっ切り笑えたのは。
「急に早口言葉で流暢だね!? …………アハハハハハハ!!! ……ハァハァ……ふぅ……。面白い子だね君。よければ名前を教えてくれるかい?」
「ウェッ!? マジカヨ!? キイテネェゾ!? ……落ち着け私。大丈夫。大丈夫だから。……ハァ。……私の名前ですね、
「そうなんだね。じゃあこれからよろしくね甲枚ちゃん!」
「キュウニナマエヨビ!? シカモマホウショウジョニナッタゼンテイ!? ウワァァァァァッ!?」
私が自分でも良いと思えるような笑顔を顔所に見せると、彼女は凄まじい勢いでトンズラをこいてしまった。
酷くない!?
「ハァハァ……なんとか撒いたぜ」
まさか「待ってぇぇ!!!」って追いかけてくるとは思っていなかった。
結構複雑な道を通ったのが良かったのかな? あっちは土地勘無かったみたいだし。
でも……。
そうして私は周りを見渡した。
そこはまるで廃墟で囲まれたような住宅街の様だった。
めっちゃ怖E。
でも、帰り道もわからなE!
取り敢えず……怖いから身バレ防止と、即戦闘に対応できるように変身しておこう。
「──変身」
今日で3回目。
はぁ……ツイてないな。
魔法少女なんてさっさと辞めたいのに……。
燐海藤 咲希(りんかいどう さき)
年齢:24
最強の魔法少女『ゼレビューア』その人。彼女の能力は物と物の置換が出来るという中々ぶっ壊れているもの。また、本人のスパダリ性能が高かったりするが、高嶺の花すぎて誰もこの人と結婚しようとしない。
彼女は時期が過ぎるのを恐れてるっていうのに…。
頑張れ!君ならできる!(無責任)
途中から頭の中で王子様系のイメージで固まってきた