もしもゼンゼロの世界に放り出されたなら   作:下手くそ作家

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タイトルと関係ないことも書くかもしれません。


1.変化の兆し

すべては、あのありふれた日の違和感から始まった。

 

天宮玲(あまみや れい)は、システムエンジニアとして独立を目指すどこにでもいる(?)人間だった。独学で学んだプログラミングとCADの技術を武器に、寝る間も惜しんでコードを書き、設計図を引き、ようやく会社の起業という大きな夢の一歩手前までこぎ着けていた、まさにその最中だ。

 

夕暮れ時の街頭。雑踏の中で、玲は『それ』を目撃した。

 

人波を堂々と横切る一人の少女。

濃紺の髪をなびかせ、一切の無駄を削ぎ落とした研ぎ澄まされた刃のような雰囲気を纏っている。黒を基調とした洗練された衣装、腰に差した刀のシルエット。

 

どこかで見たことのあるような……?

 

狐の大きな獣耳、刀、黒色の長い髪、黒を基調とした服????

 

あ、そうだった。あのゼンゼロの『星見雅』じゃなかったっけ?

 

ん……??? まてよ、ゼンゼロの世界の星見雅がなぜここにいる???

 

(……?)

 

違和感を少しずつ覚えてきたため、少し尾行してみた。だが見ているにつれて、ますますおかしいことに気がついた。

 

本来人は、近くを急いでいる誰かを見つけたら進路を開けるはずだ。それなのに誰も気にしていない。

 

行き交う人々は、彼女の存在に誰も気づいていない。避ける素振りすら見せず、まるで認識を阻害されているかのように、彼女は人の群れを悠々と通り抜けていく。

違和感に耐えきれなくなったので、その常軌を逸したかのような存在に直接声をかけてみる。

 

「ねえ、ちょっといいか?」

 

少女は無言のままピタリと足を止め、ゆっくりと振り向いた、が―――

その瞬間、強烈な悪寒が背中を走った。とっさに距離を取り戦闘態勢に移るが、何も仕掛けてこなかった。それどころか『星見雅』に似た何かは、不思議そうな顔で見つめてくる。

 

何もしてこなかったことに驚き、意を決して近づくが、少しタイルがズレてできた段差に足を引っ掛けてしまう。あっ――

 

——すっ。

 

「……え?」

 

玲の右手は、少女の肩を何の手応えもなくすり抜け、空を切った。

触れられない。空気をつかんだかのような感触すら存在しないゼロの手応え。そして間もなく、地面が頭に迫ってくる。

痛い、、、

急いで起き上がってみるが、そこには先ほどと同じような顔をした『星見雅』が佇んでいた。

 

(なにこれ、、、)

 

実体がなかった。まるで高性能なホログラムを投影されたかのような感覚だった。『星見雅』の姿が一瞬揺れる。しかしそれは人間のような動きではなく、風になびくような動きだった。周りも揺れる、、、

 

これは自分の視界異常だと理解するまでに少し時間がかかった。

視界が暗転、、、

 

その瞬間、私は意識を手放した。

 

◇

 

冷たい風が顔をかすめる。

 

1度

 

2度

 

3度

 

まるで早く起きろと言わんばかりに、何度も風が吹き付ける。

 

「う……く……っ」

 

強烈な皮膚の悪寒とともに、玲は目を覚ました。

喉の奥がカラカラに乾き、焼けるような痛みが走る。重い瞼をなんとか持ち上げると、視界に飛び込んできたのは見覚えのない青い空だった。

 

は?

 

一瞬の間、思考が停止する。

私は何をしていた???

 

思い出しようとするが——

 

ズキンッ

 

頭が痛い、、

 

とりあえず現状を把握するべく体を起こす。

空の次に入ってきたのは、廃墟ビルだった。

 

長年の風雨に晒されてあちこちがひび割れ、剥き出しになった鉄筋が錆びついているコンクリートの感触。掌に伝わるその冷たさとざらついた感覚が、これが悪夢や作られた映像などではないことを、嫌というほど現実に突きつけてくる。

 

(ここ、は……?)

 

周囲を見回すが、当然ながら何もない。

 

(詰んだくね???)

 

何かを考えるごとに嫌な想像が頭をよぎり、心拍数は跳ね上がり、呼吸は浅く荒くなる。焦れば焦るほど頭の中に霧が立ち込め、思考が空回りしていく。自分の体力を確認するようにゆっくりと起き上がってみるが、全身が鉛のように重い。まともに走るどころか、歩くのすら一苦労かもしれない。

 

手で頭を抱え込み、荒い息を整えながら深呼吸を繰り返す。まずは冷静に心を落ち着かせないと始まらない。その事実を記憶の中から引っ張り出すのにも一苦労だったが、数分かけてようやく冷静さを取り戻し始めた。

 

何の活気もない廃ビル群、鳥のさえずり音、風の匂い、視界に入る構造物の配置。冷静になるにつれて、ようやく周りのことが頭に入ってきた。

 

あたりを見回してみるが、遠くに構造物らしき物陰も見えない。

 

(行動しなければ何も始まらない、、、か)

(まずはこの廃れたビル群の探索だ)

 

あたりを見回し、扉らしきものを見つけて階段を下りていく。そのたびにそれぞれのフロアを探索し、何階かを廃れた看板で確認する。どうやら20階建てはあるようだ。それがあと3棟。今日はこ

 

こらへんで野宿することになりそうだな……。少し見回したあと、再び階段を下りる。またフロアを探索し、また下る。10階付近になった頃、オフィスのような場所についた。

 

廃れた机を横目に移動する。

その時、ある壁に目が行った。

 

それは何箇所にもわたる深い溝。エーテリアスのものと思われる爪痕、黒ずんで乾燥した血痕。それはここで激しい戦闘が行われたことを物語っていた。

かつて、この場所はホロウだったのだろう⋯⋯。

 

また少し歩くと、刀らしきものが地面に突き刺さっていた。横には人の骨と黒ずんだ血痕——うっ。

誰かがここで死んだのだろうか。

 

目の前の惨状にめまいがする。逃げ出したい、、そう思うが、エーテリアスがはびこるこの世界で武器もなしに生きるのは悪手だ。最悪どこかで賊に襲われて野垂れ死ぬこともありえる。

 

刀に手を伸ばす。生きて帰れなかったこの人のために、この人の刀を振るう。そうしなければならないと思った。刀を手に取り、鞘にしまう。心なしか刀が震えたように感じた。

 

このフロアをしばらく見回してみた。

収穫があったのは、

 

刀、壊れた端末、アルミ水筒、個包装された乾パン、先端が大きく欠けた小さなマイナスドライバー、基盤が丸見えになった壊れた簡易ライト。

 

「はぁ、、、」

 

ため息が漏れた。

自室に引きこもっていたことも相まって、体力は絶望的に低い。手に入った物資は刀以外ゴミ同然のガラクタばかり。

 

そして何より、この見知らぬ世界で自分がどこへ向かうべきなのか、目指すべき街や安全地帯の位置すら、あてが一切存在しない。

 

冷たい風が廃ビルの屋上を吹き抜けていく。

しかし、これだけの条件でも天宮玲は探索する足を止めなかった―――




温かい目で見ていただけると嬉しいです
ちなみに文章のAI利用と書いていますが実際には38%しかAIを利用していないそうです。
AI本文利用のタグつけるかつけないかわからないですがとりあえず

この文章でところどころ2行ごとに改行しましたが読みやすいですか?

  • 読みやすい
  • 読みにくい
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