もしもゼンゼロの世界に放り出されたなら   作:下手くそ作家

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書きたいものを書き詰めたら前後半分かれるようなボリュームになりました(作者は一作2000文字ほどを基準にしています)
なので1日中に編集が終わらなさそうになったのでクオリティが下がっているのかもしれません。

前の話での一人称などを少し変更しました


2.歩き続けて…(前)

「はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯ふぅ、、、、、、」

 

頭上から日光がナイフのように突き刺し、アスファルトには亀裂が走って草が生えている。倒壊したビルのコンクリートは不安定な足場を作り出し、歩く足は徐々に悲鳴を上げていた。

 

1つ目のビルで刀を拾った後も探索し、必要になりそうなものを集めたが、依然として現段階では使い物にならない電子パーツやガラクタばかりだった。それでも集めていたパーツのせいで重量が増しており、普段、運動とは無縁だった体に拍車をかける。

 

重い——。

 

(取捨選択もしないと⋯⋯もしかして、殆どいらないものかなこれ)

 

そう思い、建物の影に滑り込み、背中からバッグをドサリとおろした。

ジッパーを開くと、中に押し込んでいた電子部品が溢れ出す。

 

「うわっ、、、、」

 

溢れ出した電子部品を整理しながら、「何かに使えるかも」と思って集めた型がバラバラの壊れた端末や、鈍器になるかと思って集めた重い金属フレームを見つめる。

 

やはり殆どは使わないし、使う予定もないものだ。それに今こんなものを集めたところで、目的地まで持っていけるとは限らない。もし敵と遭遇(接敵)したら、逃げ切れなくなる。

 

それに素材はまた今度集めればいいはずだ。私は必要なもの以外をすべて切り捨てた。

 

持ち物はほとんど、最初の構成に近くなった。

刀、水筒、乾パン。

 

以前所持していた壊れたマイナスドライバーと簡易ライトは、ガラクタと一緒に捨てた。

 

再び歩く。次に現れたのは、倒壊したビルだった。

見事に真ん中からポキッと折れ、ビルの上層部分が崩落して植物が侵食している。

外観から見るに、雑居ビルのようだった。

 

自動ドアの割れたガラスの隙間から、警戒しながら内部へと足を踏み入れる。

 

誰もいないことを確認し、中を探索する。

……だが、フロア全体が徹底的にあさられた後だった。デスクは引きちぎられ、棚はなぎ倒され、使えるような食料や工具はすでに腐っていて使えなくなっている。徒労感がドッと足腰にのしかかった。

 

「全部使えない⋯⋯」

 

これではここに来たことに意味がなく、ただの無駄な体力の浪費となってしまった。

それだけじゃここに来た意味がない。せめて何か有用な情報はないかと探し回ったとき、ふと書類棚に目が留まった。ガラス扉は割れているが、中の書類の一部は無事だったようだ。

並べられた書類ケースの奥に、埃をかぶった数枚の紙束が挟まっていたのだ。

 

指先で拾い上げ、表面の汚れを拭い去り、かすれた文字を読む。

 

「『特⋯⋯図用紙 輸入⋯歴』……?」

 

パラパラと捲ってみると、そこには極めて精巧なフォーマットで、数千〜数万枚単位の「紙」のやり取りが記載されていた。

違和感が脳裏を横切る。

街の風景や残された機械から推測するに、この世界は高度な文明を誇っていたはずだ。ペーパーレス化が進んでいるはずの時代に、わざわざ莫大なコストをかけて「紙」を輸入している?

 

さらにその紙束の最後に、見たこともない複雑な【設計図】が1枚……いや、他にも複数枚が大切にファイルに保管されていた。

幾何学的な図形と、見たこともない専門用語の記号。これが何のシステムの、どの部分の構造を示しているのかサッパリ分からない。

 

「……役に立つかは分からないけど、こういう類は軽いし残しておいて損はないと思う」

 

私は書類と設計図を丁寧に折りたたみ、濡れないようバッグのポケットに収めた。

2個目のビルでの収穫は、ずいぶんしょっぱかった。

 

本当に、自分の限界を知った方がいいと思った。

 

ジリジリと肌を焼く太陽。背中の重荷。そして何より、異世界に放り出されてから一度も水を飲んでいない。

照り返すアスファルトの上を歩くうちに、口の中の唾液は完全に干からび、喉が焼けるように熱を帯びていく。

 

「はぁ⋯はぁ⋯ハー⋯ハー」

 

視界の端がチカチカと黒く点滅し始めた。足元がぐらりと揺れ、膝に力が入らない。

 

(やば⋯)

 

必死で周囲を見渡すが、絶望的なほどに何もない。

それでも歩き、周囲を見渡す。限界だと思ったとき、建物の影に【水たまり】を見つける。

 

(水だあ⋯)

 

命を繋ぎ止めることができる——。

 

「ゴクッゴクッ」

 

急いで手で水を掬い、口に流し込む。

 

生臭い風味と、泥のざらついた感触が口内に広がる。

それでも、乾き切った体に染み渡っていく感覚は、悪魔的なほどの快感だった。

 

夢中で何度も喉を鳴らし、ようやく息を吐いて荒い息を整える。

 

水を飲み干したとともに体力が戻り、冷静になる。

 

「……ッ!? 今⋯自分は何を⋯⋯!?」

 

途端に、背中にものすごい悪寒と虫唾が走った。一気に顔から血の気が引いていく。

 

ここは『ホロウ』と呼ばれる謎の災害や汚染が存在する世界だ。

路上に放置された正体不明の泥水を、検査もろ過も加熱すらもせず、そのまま胃袋に流し込んだ……?

 

自分のあまりにも愚かな衝動に青ざめ、胃のあたりを強く押さえる。

幸いにも、すぐに激痛が走ったり視界が歪んだりするような急性毒性の兆候はなかった。だが、いつ体が変調を来すか分からないという恐怖で、残りの寿命を告げるかのように心臓の音が聞こえていた。最低限、布などを通して飲めばよかった⋯そんな後悔ももう遅い。

 

自分の行動に後悔を抱き、冷や汗を拭いながら、千鳥足で立ち上がる。

 

水たまりを発見した3個目の建物は、奇跡的にも【マンション】だった。

 

壊れたエントランスを潜り、住人が去った後の部屋をいくつか捜索する。

2個目のスカスカなビルとは違い、居住区には生活の痕跡が色濃く残っていた。

 

13個ほどの部屋を探し続け、生活感の漂うリビングの棚を漁り、ついに探し求めていたものを発見した。

 

「あった……! 未開封のペットボトル……!」

 

埃を被っていたが、未開封のミネラルウォーターが2本。さらにキッチンからは、ほとんどは賞味期限切れや高温などで腐っていたが、奇跡的に残っている保存性の高い乾燥食料も見つかった。

 

私はむせるようにして綺麗な水を口に含み、胃袋に食料を流し込んだ。

澄んだ水が胃袋に流れ込み、冷たさを感じる。やっとまともな水と食料が手に入った。

 

「助かった……これで、少しは生き延びられる」

 

手持ちのバッグに綺麗な水と食料を詰める。

バッグを背負って、私は部屋を出た。




AI使用率のせておきます、多分次も乗せると思います。(他人事)
『歩き続けて⋯(前)』
AI本文使用率
38%
本当にAI本文使用率の必須タグつけていいのかわからなくなってきた。
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