(AI生成)ガワだけ別作品キャラの転生者だらけのポケモンSVモノ 作:名無しのモンスター
え? 少ない? 馬鹿野郎僅か1日でこれは良い事だろうが‼︎
マジ感謝‼︎
ポリゴンZとロトムと出会ってから2年の時が流れ、モニカは9歳になっていた。
キープ制度を使って家に迎え入れたポリゴンZとロトムは、すっかり家族の一員であり、モニカの最高のパートナーとなっていた。日常の何気ない会話……もとい鳴き声に応えたり、一緒に遊んだりパソコンのデータ整理を手伝ってもらったりと、絆は日に日に深まっている。
「(あと1年で10歳……‼︎ そうすれば私も正式なポケモントレーナーになれるし、あの有名なパルデアのアカデミーに通うことだってできる……‼︎)」
未来への希望に胸を躍らせていたある日のこと。
モニカは、両親から借りた本格的な「ポケモン図鑑」のデータスキャン機能を試してみることにした。
「2匹とも、ちょっと動かないでね。図鑑の登録データを更新してみるから」
「ロトッ‼︎」
「キュ、ポッ」
素直に並んで座る2匹に向けて、図鑑のカメラを翳す。画面には体長や重さ、そして現在の強さの目安となる『
「(まあ、野良で迷い込んできた子たちだし、高くてもレベル10か15くらいかしら……)」
そんな軽い気持ちで画面を覗き込んだモニカの顔が……一瞬で凍りついた。
『測定完了』
ポリゴンZ:Lv.50
ロトム:Lv.50
「………………は?」
モニカは自分の目を疑い、何度も液晶画面を擦って見直した。だが、数字は何度見ても「50」のまま変わらない。
この世界において、レベルの最大値は100。レベル50といえば、百戦錬磨のベテラントレーナーや一部のジムリーダー、果てはアカデミーの上級生達が競い合うような、超ハイレベルな領域である。
「(ちょっと待って……⁉︎ 新米トレーナーがレベル50のポケモンを指示しようとしたって……いくら自分が手持ちにする予定かつ長く一緒にいるとはいえ、バッジもないから絶対に言う事を聞いてくれないかもしれないどころか……こんなレベルでバトルの時に技をうっかり発動させたら、周りから変な注目を浴びたり変な勘違いを起こしちゃったりしちゃうんじゃない⁉︎)」
ゲームの知識と現実の脅威を照らし合わせ、冷や汗が止まらなくなるモニカ。
次の瞬間、彼女は素早く2匹の前に膝をつき、そのまま綺麗な動作で床へと両手と額をついた。
「お願いです2匹とも……‼︎私がトレーナーになってもしばらくの間、余程の緊急事態でもない限りは、私が自力で強くなるまでバトルはお預けでお願いします……‼︎」
突如として始まった、普段の知的で大人びた姿からは想像もつかない必死な丁寧語での土下座。
「ロト……?」
「キュ、ポリ……?」
急に深々と頭を下げられたロトムとポリゴンZは、何が起きたのか分からず、お互いに顔を見合わせて首を傾げるばかりであった。
♢
そして、さらに1年の月日が流れた。
モニカはついに10歳の誕生日を迎え、念願のポケモントレーナーズライセンスを手に入れた。
あの出会いから、レベル50という超規格外なモンスター達を「キープ」として家に迎え入れてから3年。モニカは来る日も来る日も、自らも体を鍛え、戦術や生態の勉強を怠らずに実力を磨き上げてきた。
そしてこの日は、パルデア地方の誇る最高学府「オレンジアカデミー」の入学初日――のはずだった。
自宅のリビングで制服の身なりを整えていたモニカの耳に、インターホンの音と、聞き覚えのある丁寧な声が飛び込んできたのは、まさに登校しようとしていたその時の事だった。
「ごめんください。オレンジアカデミーの校長をしております、クラベルと申します」
「(……は?)」
玄関先から聞こえてきた声の主の名前を聞いて、モニカは思わず目を見開いた。
ガチャリと開いた玄関の扉の向こうに立っていたのは、赤と黒を基調とした特徴的なスーツに身を包み、独特の豊かな髪型をしたあの校長先生その人だった。
「(えっ、なんで校長先生が我が家に……⁉︎もしかして、私の入学手続きに何か不備でもあったの……?)」
主人公のゲームの冒頭で描かれるような、自宅へのまさかの校長訪問。モニカが内心で激しく動揺していると、クラベル校長は申し訳なさそうな、それでいて紳士的な笑みを浮かべてリビングに通された。
「これはモニカさん、おめでとうございます。実はですね、本日の入学に関しまして、事務方の方で少々……いえ、大きな手違いがございましてね」
ソファに腰掛けたクラベルは、リビングに同席した両親に向かって深々と頭を下げた。
「なんと、モニカさんの入学届のデータ処理に不手際があり、本来であれば初日の朝に学校で行うべき『ある重要な手続き』が漏れてしまっていたのです。そのため、こうして直接、私の方からご自宅へ伺い、案内をお持ちさせていただいた次第です」
そう言って、クラベルはカバンから分厚い入学案内と、アカデミーの広大な構内施設の資料を取り出し、両親へと手渡した。両親は「わざわざ校長先生がご丁寧に……」と驚きつつも、その資料を受け取って目を通していく。
「(社内施設の資料……じゃなくて校内施設ね。でも、ゲーム通りのイベントがまさか現実の我が家で起きるなんて……‼︎)」
モニカがエメラルドグリーンの瞳をパチパチと瞬かせていると、手続きの書類を一通り渡し終えたクラベルは、ふっと穏やかな笑みを浮かべてモニカに向き直った。
「さて、事務的なお話はここまでです。モニカさん」
クラベルは立ち上がり、家の外へと続く庭の方へ促すように手を向けた。
「アカデミーへ正式に入学、あるいは編入する生徒には、これから一緒にパルデアを巡る大切なパートナーとなるポケモンを3匹の中から1匹選んでもらっています。我が家の庭に、彼らを連れてきてありますので……さあ、外へいらっしゃい」
促されるまま、両親やポリゴンZ、ロトム達に見守られながらモニカは家の外へと足を踏み出す。
そこには、これからの学園生活と新たな冒険の幕開けを告げるかのように、温かなパルデアの朝の光が降り注いでいた。
♢
庭に出ると、澄み渡ったパルデアの青空の下、クラベル校長が優しく目を細めてモニカを待っていた。
モニカは歩みを進めながら、エメラルドグリーンの瞳を小さく輝かせて考え込んでいた。
「(……もし、ここがゲーム通りの世界なら、目の前に出されるのは草タイプのニャオハ、炎タイプのホゲータ、水タイプのクワッスのはずだけど……)」
彼女の頭脳は、これまでに調べ上げたパルデアの膨大な情報と自らの状況を即座に弾き出す。
「(ううん、私は知っているわ。現実はいつだって『データ通り』にはいかない。私自身が
果たして、自分に提示される選択肢とは何なのか。
ゴクリと唾をのみ込むモニカの前で、クラベル校長はポケットから3つのモンスターボールを取り出し、芝生の上に向けてそっと投じた。
「さあ、出ておいでなさい」
ポンッ、ポンッ、ポンッ──!
白い光の束が弾け、そこに現れた三匹の姿を目にした瞬間、モニカは思わず息を呑んだ。
そこにいたのは、パルデア地方の伝統的な御三家──ではなかった。
「パモッ‼︎」
「ルリッ‼︎」
「ブイッ‼︎」
「……ッ⁉︎」
1匹目は、緑色のふさふさとした毛並みを揺らし、無邪気に首をかしげる電気リスポケモン、パモ。
2匹目は、黒くて丸い愛らしい身体に大きな瞳を輝かせ、トコトコと愛嬌たっぷりに歩み寄ってくるルリリ。
そして3匹目は、つぶらな瞳でこちらをじっと見つめ、つやつやとした茶色の毛並みを誇るイーブイだった。
「ふふ、驚かれましたか?」
クラベル校長は穏やかな笑みを浮かべ、3匹を見つめながら説明を始めた。
「本来であればパルデアの伝統である3匹をお渡しする手はずだったのですが……今回、事務方の手違いや事前の調整の段階で、あなたのお宅にはすでにレベルの極めて高い『ポリゴンZ』と『ロトム』が『キープ』されているという特殊な報告を受けましてね」
クラベルは、モニカの背後からひょっこり顔を出している2匹に優しく視線を送り、言葉を続けた。
「まだ10歳になったばかりのあなたが、彼らのような強大なポケモンたちと歩幅を合わせつつ、ステップアップとして一から信頼関係を築けるように……アカデミーの保護施設から、人間に馴染みやすく、多様な可能性を秘めたこの3匹を選ばせていただいたのです」
「校長先生……(やっぱり……‼︎ 現実は、私の置かれた環境に合わせて柔軟に変化しているんだわ‼︎)」
モニカは目の前で思い思いに佇むパモ、ルリリ、そしてイーブイを見つめた。
ゲームの知識だけでは測れない、本当の命を持った新しい冒険の選択肢。モニカの胸の奥で、期待と緊張が心地よく高鳴っていた。
目の前に並んだ3匹は、それぞれ違った魅力と可能性に満ち溢れている。
パモは元気に耳をぴこぴこさせ、ルリリは尾っぽの大きな青い玉でぽんぽんと弾み、イーブイはふわふわの首毛を揺らして親しげにこちらを見つめている。
「うーん……誰にしようかしら……‼︎」
モニカは腕を組み、口元に手を当てて楽しげに悩み始めた。
ゲームの知識だけではなく、タイプバランスや育てる難易度、そして何よりも目の前の生命としての可愛らしさ。頭の中で様々な思考が駆け巡り、笑みがこぼれてしまう。
そんなモニカの背後で、なにやら怪しい動きをする2匹がいた。
「ロト……‼︎」
「キュー、ポッ……‼︎」
ポリゴンZとロトムである。
モニカが悩んでいる隙に、2匹はどこから調達してきたのか、1冊のスケッチブックと太いマジックペンを器用に引っ張り出していた。そして、モニカに気づかれないよう背中を丸めると、ペンを握ってスケッチブックにガリガリと『文字』を書き始めたのだ。
なんと彼らは、高度な知能とデータ処理能力を駆使して、人間と同じ言語で筆談による議論を開始していた。
『ルリリが一番良い。進化すれば水・フェアリータイプ。タイプ耐性が優秀で、特性《ちからもち》なら物理火力が飛躍的に跳ね上がる』
ポリゴンZが不自然な角度で首をカクカクさせながら、素早いスピードでスケッチブックにカチッとした整った字を走らせる。完全に性能とバトルデータ重視の推薦である。
それを見たロトムは、負けじとペンを奪い取ると、勢いよく文字を書き殴った。
『待つロト‼︎ パモの方がいいロト‼︎ 電気・格闘という唯一無二のタイプ組み合わせになれるロト‼︎ それに素早さが高くて使い勝手バツグンロト‼︎』
『……だが、パモは進化までの育成コストが高い。序盤の耐久面には不安が残る』
『ルリリだって最初はなつき進化ロト‼︎ モニカの愛が必要不可欠ロト‼︎』
『愛ならモニカは均等に注ぐ。ならば基礎ステータスの伸び代を見るべきだ』
カリカリ、ガリガリと、スケッチブックの上で繰り広げられる白熱のデータ論争。ロトムとポリゴンZは、まるで熟練のポケモントレーナーかアナリストのように激しく主張をぶつけ合っていた。
……が。
「………………ロト?」
ふと、ロトムのペンが止まった。
『どうした。議論を続けるぞ』
ポリゴンZが文字で促すが、ロトムはスケッチブックにぽつりとこう書き加えた。
『……よく考えたら、最終的に決めるのってモニカじゃないロト……?』
『……………………』
ポリゴンZの明滅するパーツが、ピタッと動きを止めた。
『僕達がここでどれだけデータを出して推薦したところで、モニカが気に入った子を選ぶのが一番ロトよね……』
『……否めない。完全に我々の自己満足と不毛な議論であった』
自分達がモニカの頭越しに勝手に熱くなっていたという現実に気づいてしまった2匹。
一気に冷め切った空気が、2匹の間に漂う。
───僕達(私達)、一体なにやってるんだろう……
急に我に返ったポリゴンZとロトムは、そっとスケッチブックを閉じると、がっくりと肩(?)を落とし、重い空気を纏いながら勝手に落ち込み始めてしまった。
「ふふ、どの子も本当に素敵で困っちゃうわね」
そんな背後のドタバタと激しい落ち込みに全く気づいていないモニカは、楽しそうに3匹を見つめ続けているのであった。
パモの元気が良くて愛らしい仕草、ルリリのぽんぽんと跳ねる楽しげな動き。どれも魅力的で甲乙つけがたい。
けれど、モニカの視線は最終的に、つぶらな瞳でじっと自分を見つめていた茶色の毛並みのポケモン――イーブイの上でぴたりと止まった。
「(……イーブイ)」
モニカの脳裏に、イーブイが秘めた無限の可能性が浮かび上がる。
水、電気、炎、エスパー、悪、草、氷、そしてフェアリー。周囲の環境や絆、育み方によって、実に8種類もの姿へと姿を変えることができる、パルデアでも特別な生態を持つポケモンだ。
「(決めたわ。この世界はデータ通りじゃない。だからこそ、私と一緒にどんな未来へでも進んでいける、無限の可能性を持ったこの子が───)」
モニカは意を決すると、イーブイの前でそっとしゃがみ込み、目線を合わせた。
「私のパートナーになってくれる? イーブイ」
「ブイッ‼︎」
モニカが優しく手を差し出すと、イーブイは嬉しそうに短い尻尾をふりふりと振り、その手のひらに鼻先をすり寄せてきた。温かく柔らかい、確かな命のぬくもりが伝わってくる。
「ふふ、よろしくね‼︎」
モニカは抱き上げるようにイーブイを胸に抱きしめ、エメラルドグリーンの瞳を輝かせながらクラベル校長へと振り返った。
「校長先生‼︎ 私、このイーブイと一緒に冒険に出たいです‼︎」
「素晴らしい選択です、モニカさん」
クラベル校長は満足そうに深くうなずき、胸ポケットからイーブイの入っていたモンスターボールを取り出して手渡した。
「イーブイはトレーナーの思いや環境に応じて、様々な姿へと進化を遂げる可能性の塊のようなポケモンです。知識と情熱を持つあなたとなら、きっと素晴らしい絆を育めることでしょう」
「はい‼︎」
嬉しそうにイーブイを撫でるモニカ。
そのすぐ後ろでは、勝手に落ち込んでいたポリゴンZとロトムが、「ロトッ‼︎」「キュポッ‼︎」と、まるで自分たちが推薦したかのように誇らしげに胸を張り、拍手を送るようにポーズを決めていた。
なお、イーブイは2匹の推薦枠のどちらでもない
こうして、気づかぬ内にこの世界に転生し、知識を蓄え、強大なパートナー達と絆を深めてきたモニカの、10歳からの本格的なポケモントレーナーとしての物語が、ついに幕を開けたのだった。
冒頭でも書いた通りだけど、ポリゴンZとロトムの出番はしばらくお休みです。だってレベルが高いんだもん……