量産兵のボクにチートなアドバイザー(オレ)がつきました 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
ミラが2人目を出産。
今回は妊娠してから1ヶ月半の妊娠期間だった。
相変わらず早い。
生まれてきた子供は直ぐに大きくなり、生まれて直ぐに立ち上がると、アイとおなじくふよふよ空中に浮かんで過ごしている。
『流石私の妹! 可愛い!』
アイも直ぐに気に入って抱きつくと頭をナデナデしていた。
「また上位天使……ミラが凄いのかな?」
「いや、エレンの種も凄いんだと思うぞ」
エレンが不安そうに発言するが、ボクは訂正しておく。
ただこれで、エレンとミラの子供は上位天使が生まれるというのが確定した。
ミラは今回は自然分娩で大丈夫だったので、サードアイ達のお産の補助は最低限……と言うより、産道を赤ちゃんが通る時は若干小さいサイズに赤ちゃん側が調整して生まれてきてくれたので、ミラへの負担は最小限だった。
勿論出産後はミラも自身が覚えた治癒魔法で出産のダメージを治したり、エレンが洗浄の魔法でミラの体や赤ちゃんを綺麗にしていたり。
ミラが母乳を与えると、ぐんぐん大きくなって5歳くらいの大きさに成長していた。
あとやっぱり聖女の力が関係しているからか、赤ん坊の性別は女の子。
アイと同じく頭にエンジェルリングが付いていて、背中に幾何学模様の翼? ぽいのが出現していた。
「名前はどうするんだ? エレンかミラが付けてやったほうがいいぞ」
エレンもミラも魔族としての格が上がって、今では10人くらい名前を付けられるようになっていた。
ジン達サードアイの面々も隊長かジンが家長に命名して、家長が家族の皆を名付けることで、ここ2週間くらいで、サードアイの面々はググッと成長していたり。
おかげでウルフ、ポーク、モンキーの古参3人が子供達を除くと弱い立場になるって現象が……。
いや、彼らもアイの魔石を食べて弱くはないんだけど、魔法の適性が身体強化に偏っているのと地頭の良さがね。
「名前かぁ……長女がアイだからメイ……とか?」
「いいんじゃないか? 後ろにイにする感じか」
「男の子が生まれたら別の名前を考えますがね……多分隊長からもっと子供作れって言われるでしょ」
「まぁ……3人は欲しいわな」
「ですよねー……頑張ります」
「まぁ無理はするなよ。今年中にもう1人作っておけばその3人を育てるのに忙しいで断ることもできるから」
「了解です。ミラ悪いけど」
「うんん、エレンとの子供が増えるのは私的には嬉しいから! 気にしないで!」
「ありがとうな」
メイと名付けられた上位天使の次女も名付けが定着した数日後にはアイと同じく10歳くらいに成長するのだった。
『バーンさん! 姉共々よろしくお願いしますね!』
「ん? どういうことだメイ?」
成長したメイはお腹にいた頃から魔法で周りの様子を確認していたらしく、ボクとアイが仲良くしているのに嫉妬というか、羨ましい感覚を覚えていたのだとか。
『ほら、バーンも精神は成熟しているけど、実年齢は私や姉さんと同じく1歳未満だし……それにお父さんとお母さんを魔族にして保護してくれた経緯があるから!』
アイはともかく、メイはもし魔族にしてエレンとミラをくっつけてくれなければ生まれなかったというのを直感でわかっているのだとか。
だからメイからしたらボクは命の恩人ってことになるらしく、なんかやたらと好感度が高い。
「アイもそうだけど、そんなにボクにくっついても……サードアイの子供達とか有望そうな子が多いと思うけど?」
『うーん、なんかピンと来ないんですよ。多分姉さんもそうだけど、バーンさんがチンチン生やした方がなんというか……凄い次世代が生まれてきそうな? これも直感ですけど』
んなことを言われても……。
《オレ》にもし子供が作れるようになった場合って、ボクの子供はどんな感じになるのか聞いてみると、
〈そうだな……まぁ聖女……いや、上位天使とドラゴノイドの配合だと……魔族の英雄が生まれた気が……〉
だそうだ。
それにスクエニーと隊長から好意を寄せられているし、今更1人、2人好意を受けても今更だろうと《オレ》に言われた。
(これ3人目が生まれたらその子もボクの方に来ない?)
〈うーん、そこまでは分からない。まぁ頑張れとしか言えないが〉
(フランにチンコ作ってもらう時はなるべく凄いの作ってもらうことにしよう)
そんなことをボクは考えるのだった。
なんかジンとスカーレットがいい感じの雰囲気になっている今日この頃、ジンもジンでヒトミとスカーレットの未亡人コンビに好かれていて凄いな。
ギムレットにそのことどうなのか聞くと、
「お母さんが幸せになってくれるんだったら僕は特に……弟か妹ができるんだったら嬉しいな」
って屈託無い笑みを浮かべていた。
まぁギムレットが思うところ無いなら別に良いけど……。
ここ最近だとそんな感じで恋仲になっていくのが増えているし、フランの強制妊娠薬によって懐妊報告が次々に。
まぁその子供達が戦力化するのは10年後とかになるだろうからね。
(ミラとかはだいぶ出産までが早いけど、サードアイの女性陣はだいたい2ヶ月半くらいかな)
〈そうだな。まぁ野菜に使っていたみたいに成長促進の魔法を使えばもっと早く産むことができるし、ホムンクルス時代は多用していたらしいけど、魔族化して2ヶ月半で出産できるなら使う必要はないからな〉
出産、治癒魔法で子宮とかを回復し、そのまま交わればまた妊娠……体調にもよるけど年3回妊娠出産ができそうである。
〈隊長みたいに卵生だとまた話は別なんだけどな〉
隊長は1ヶ月に数回卵を産むが、交わっていると、その卵が受精卵になり、卵を日光の当たる場所に置いておけば勝手に孵化して個体数が増えていく為、交われば交わる分だけ受精卵が増えてしまうので、隊長と子作りする時は気をつけろよって《オレ》に言われた。
〈隊長みたいに頭の良いハーピーだったら良いが、ハーピーは基本馬鹿だからな。名付けとか格を上げることで改善はできるだろうが……〉
(……うん、子作りは気をつけるよ)
あんまり無作為に増やすと育てるのも大変そうだからね。
まぁ同じ年に生まれたら同じ感じで育てられるから、1年間で3人産んで、5年くらい育成に注力して……大きくなったら次の3人仕込むみたいにしてもいいのかも?
〈そのうち、島中子供だらけになりそうだけどな〉
(確かに)
そんな話を《オレ》とするのだった。