量産兵のボクにチートなアドバイザー(オレ)がつきました 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
順番は順番。
チンコに関してはボクの気分次第だし、目標でもあるから……できればタスクを全部終えてから堂々とチンコの素材を取りに行こうと思う。
《オレ》も急がば回れということわざを授かって、回り道をした方が逆に早く目的を達成できるよと言われ、ボクは順番を整えていった。
まずは町の有力者を抱き込んで、裏取引をしたり、経済的な結びつきを作ること。
次にスクエニーと塩攻め作戦は行ったから、それの効果が出てきたのを確認して、信仰を集めること。
そして最後にチンコの素材集めを行う。
この順番でいこうと思う。
「よし! やるぞぉ!」
ボクも明確にやることを決めて、やる気を出すのだった。
瞬間移動の魔法で、町の近くまで移動すると、高い木に飛び乗って、町の様子を遠見の魔法で見ていく。
「うん、ここの場所でも言語は同じ……ただもっと近づいて様子を確認しないといけないけど……」
町の中の魔力の流れを確認してみたがドッペルゲンガーや人に化けた魔族は紛れ込んでは居なさそう。
「まぁ後方も後方……戦略的に重要な場所でもないからなぁ」
いればだいぶ楽に作戦が進められたんだろうが、残念ながら居ないなら仕方がない。
ただ奴隷っぽい人物達は結構な人数が首輪を着けられて働かされているのが見えた。
「奴隷階級の者がやっぱりいるなぁ……この者の一部でも魔族にできれば、労働力がだいぶ楽になるけど……」
奴隷の種族を見ると、多分ドワーフや小人族のハーフリンクといった人族とは別の種族の者が多く奴隷となっている様子。
(同じ人類側なのに……なんで隷属しているか《オレ》わかる?)
〈ああ、まぁ言ってしまえばホムンクルスと同じく、大多数の人間……人族が他種族を隔離、迫害して奴隷化下っていう感じだな。勿論人間の国によっては人族と同等の権利を与えられていたり、エルフの様な長命種は国の中枢に食い込んでいたりもするけどな〉
(迫害されているってことは人間に彼らも恨みを持っているんだね?)
〈うーむ、生まれた時から奴隷って奴もいるだろうからどうだろうな〉
(うーん、これは微妙か。あと同族の人間同士でも奴隷がいるけど)
〈あれは……他国の民であったり、政治犯とか罪人とかそういうのだろうな。とりあえず労働力として奴隷が使われているのが分かれば、魔族に売る商品として見ることもできるだろう〉
そのまま夜になるまで町の様子を眺めていき、恐らくここの領主が住んでいる屋敷へとボクは近づいた。
(透視の魔法)
透視を行う魔法を使い、屋敷の中を隅々まで見ていく。
すると明らかに顔色が悪い少年がベッドで眠っていた。
盗聴の魔法で部屋にいる医者と両親と思われる人物の話を聞いてみる。
『先生、息子は大丈夫ですよね!』
『……残念ですが……病がだいぶ進行してしまっています。お力になれず申し訳ない』
『そ、そんな!』
『息子は我が家唯一の子供なのですよ……そうなればお家は……』
医者は首を横に振り、私の力では無理だと言う。
両親は悲しんでいたど、息子さんは、
『父上、母上、ゴホゴホ……私の命が尽きる前に親族から養子を取ってください。そうすれば家は存続させることができます。父上と母上もまだ健康なのですから、私に構わずに……どうか……』
『エドワード! そんな悲しいことを言わないでおくれ! お前を必ず助け出してみるから!』
父親はエドワードと呼ばれた青年の手を握り、励ましている。
その様子を見ながら《オレ》がボソッと、
〈フランとアイの力借りればこの青年の病気治せるよ〉
(え? 本当?)
〈だってこの青年の病気はゲームでも出てくる天使への生贄って言う病気だもん〉
《オレ》に教えてもらうが、天使への生贄って病は病死した歳にエンジェルリングが頭上に現れ、死体が綺麗なまま腐らなくなるというのが、まるで天使になるかのように、魂だけが天使に攫われてしまう……という病気だと言う。
〈頭上にうっすらエンジェルリングが見えるだろ? あれがしっかり浮かび上がったら青年が死ぬ時だろうな〉
(フランはわかるよ、錬金術師だから。アイがなんで出てくるの?)
〈天使であるアイの血液で作った薬を一定量飲まないと治らないんだ。アイから血を少しもらって、フランで血液を薬にして増やす。まぁこれはゲームでも貴族が何名か発症して、治癒すればその貴族が所属している勢力が有利に進むようなイベントになっていたはずだっけな〉
天使への生贄の病を発症する人物は優秀な人物が多いから、場合によっては、この青年を治療して魔族との繋がりができても、こちらを利用して実質傀儡にする……くらいする可能性があるとのこと。
〈だがそんな人物を政治力で逆に傀儡にできるくらいになれば、魔族の政治力くらいなら五本の指に入るくらいになれるだろう〉
(将来飛躍するためには例え壁になると分かっていても助けたほうが良いと?)
〈そうだな……息子を助けた恩で両親の方は少なくとも言うことを聞いてくれるだろう。交渉の練習だ。お前が頑張れ〉
(わかったよ……)
とりあえず、両親や医者が部屋から出ていった後に、ボクは顔色の悪い、エドワードという青年に念話で話しかける。
「エドワード……エドワード聞こえているかい?」
『誰だ、私の名前を呼ぶのは』
「喋らなくていい、ボクは君の頭に語りかけている。思ってくれるだけでボクに伝わる」
『……魔族……それも淫魔とかの類かな? 病人の私に利用価値などないぞ』
「いやいや、利用価値はこちらが作り出すもの……とりあえず話だけでも聞いてはくれないか?」
『魔族なことには否定しないのか……魔族の軍勢は崩壊したと聞いていたが?』
「それは……そうなんだよなぁ……ボクのいる軍勢は壊滅してしまった」
『んん? そこは誤魔化すところではないのか?』
「いや、壊滅しているのは事実だし……下手に生き残っている勢力があると見栄を張った結果、勇者を呼ばれたら洒落にならないし……」
《オレ》がお前は馬鹿かって交渉になってないだろって警告してくるけど、とりあえずこちらの情報は最小限に伝えて信用を得ようとする。
「うーんと……魔族の中でも派閥があるって言ったほうが良いかな? 魔王軍でも好戦的な者もいれば、人間と友好的にして交易とかをした方がいいんじゃないかって言う……人間にも派閥はあるだろ。魔族にもそれがあるんだ」
勿論これは嘘。
今は魔王様の下で魔王軍は主戦論で統一されている。
ボクもその一環で製造された訳だし。
ただ人間であるエドワードを惑わすにはちょうど良い。
「ボクらの派閥はここから南の山脈を越えた先に拠点を持っているんだけど、そっちの軍勢が軍勢を蹴散らしてくれたおかげで、こっちの監視も緩くなった。ただこっちは食料とかはあるけど、労働力や魚や肉などの物資が不足していて……奴隷をいくらか融通してくれるって約束してくれるのであれば君の治療を行うと約束しよう」
『ずいぶんと虫の良い話をするな……魔族にしては……私からの答えはNOだ。死にたくは無いが、魔族によって生きながらえさせられたとなれば父上や母上に申し訳が立たない』
「ふむ君の両親を説得すればいいんだな?」
『やれるものならやってみろ。父上や母上は魔族などには屈しない』
「いいでしょう。ただボクとしては君に生きてもらいたい。それが今後人間側も魔族側にも利になるからだ。体調が優れない中念話をして済まなかった。ゆっくり眠るといい」
エドワードとの念話を切った直後に、ボクは彼の両親……領主と夫人に念話を飛ばして、魔族側でも派閥抗争をしていること、とりあえずこちら側としてエドワード君の治療薬を提供すること、それを見てから交易に応じて欲しいってことを伝えると、エドワードの両親はコロッとこっちの話に応じてくれた。
〈即落ち2コマやんけ! 〉
(なにそれは?)
相変わらず《オレ》が変なことを言っているけど、約束を交わして、直ぐにアイとフランに協力してもらって特効薬を作ってもらうのだった。
ガルパンの映画見て、温泉で友達とゆっくりできたので、明日頑張って書きます!
応援よろしく!
あとガルパンはいいぞ~(ガルパンおじさん並感)