EPⅠ「学園」
Sideロイ
「こんな大勢でのお茶会が出来るなんて本当に楽しいですね♪」
「… 」
学園が始まって数日後…ど、どうしてこうなった?…よもや真逆「マヴラヴガールズガーデン」通称マヴガルのヒロイン達の何人かが存在していた。
原作でそもそも御令嬢である鳴滝 七彩改めナナイロ・ナルタキを筆頭にメル・モモゾノ、ユリア・バーンズと推しだった面々と出会った。
「…」
「ガト?何だ、もしかしてヤキモチ焼いてくれているのか?」
「べ、別に!御主人様に悪い虫がつかないか心配なだけです!///」
「そこは安心してくれ、俺は多少なりとも人を見る目はあるからな」
「そ、それならいいです…」
ガトがどこか不機嫌そうだったので俺がそう囁くと彼女はそっぽを向きながらも可愛い表情を見せてくれた。
「あら?随分と騒々しいことですこと!」
「む?…」
「「…」」
その直後、ある女生徒が現れた途端皆の表情が険しくなった。
かという俺もだ。
「折角なのですからこの私、ステファニー・フォウ・オフリーが見定めてあげてもよろしくてよ?」
「見定め?ただのたかりの間違いじゃねえのか?」
「なんですって?…」
現れた女生徒、オフリー嬢に俺はそう言い放つと彼女は不機嫌な表情になる。
「他人を見下すだけ見下しておいしいとこだけ持っていこうとするのをたかりじゃなかったら一体なんて言うんだ?」
「この!…男風情が私にここまで恥をかかせるなんてどうなるか…そんな男と一緒に居る下々共も程度が知れて…」
ヒュン!
「ひっ!?…」
オフリー嬢の勝手な言い分にガトがキレて懐に忍ばせてあるサバイバルナイフをスレスレに無言で投擲した。
「な、何ですの!?メイド風情が私を害そうなどとこれは!…」
「さっきから何勝手な事ばかり言ってやがりますかですね…お前如き三下など御主人様の足元にすらも及ばない」
「ガト抑えてくれ、さてと自己紹介しようか。
俺の名はロイファル・ガンデスブラッド」
ガトをなだめ俺はオフリー嬢に自己紹介する。
「なっ!?その家名は…」
俺の名を聞いてオフリー嬢は驚く。
「本物ですわよ、彼こそはガンデスブラッド侯爵家の御子息ですわ」
そこでナナが補足してくれる。
「ステファニー嬢だったね、これ以上身勝手な要求をしてくるようなら相応の対応をさせてもらわないといけなくなる」
「くっ!?…お、覚えておきなさいまし!…」
流石に俺が侯爵家の人間だと分かり分が悪いと思ったのかオフリー嬢は捨て台詞を吐いて退室していった。
「あのような輩は何をやらかすか分かりませんが大丈夫ですの?」
「大丈夫さこれくらいの事。
ガト、頼めるかい?」
「承知しましたわ!」
ナナが俺の事を心配してくれる。
俺はそう言ってガトにオフリー嬢の動向を調査するように頼んだ。
「ロイさん、次のお茶会にはお友達も一緒にお誘いしてもいいですか?」
「大歓迎さ!」
メルがそう言ってきたので俺は快く了承する。
彼女が連れてきた友人がある騒動の切欠になるとは思わずに。