Aipedia ヤーナム   作:狗吠篶

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Aipedia ヤーナム 送信情報

趣旨 Bloodborneのヤーナムが現実にあった時の解説を作る。

 

ヤーナムをブリテン島北部にあった封権制時代後期に処刑人の役目を任じられたカインハースト家が統治することとなった古くからある地域とする。その後ヴィクトリア朝時代頃に医療教会に関する奇妙な噂が流れ始め、時を同じくしてカインハースト家との連絡が途絶。山奥の山間部にあり、巨大な湖を有し、海にも1部面していたヤーナム領。馬車や徒歩での到達は困難であり、書簡のやり取りは死刑囚の引渡しのついでのみ。領地が山奥にあったのは処刑という穢れを遠ざけ、狂った一面を持つカインハースト家を封じる意味合いも持っていた。

ヤーナム領との連絡は実質不可能となり、領地としての記録も捨ておかれたが、医療教会の噂と救いを求めて向かうものは現れ続け、少なくとも第二次世界大戦初期まではその存在が確認されていた。

世界大戦終結後、戦時にヤーナムの調査に行っていたと証言する元軍医を名乗る男が陸軍総司令部に現れたが、名乗った名前が死亡判定されていたものであり、追い返される。その後おそらく同一人物が大英博物館に現れ、図書館の肥やしにでもしてくれと調査記録として日記帳といくつかの武器群や道具を寄贈し、以降消息不明となる。

 

謎さを深めるために行政記録からの消失を出しましたがやり過ぎでしたか。

ゲームのBloodborneで処刑された人の怨霊の舞を楽しんだりする話、城の対岸に処刑場と墓地を兼ねた街を置くことから、処刑を楽しむ気狂いと貴族含む様々な死刑囚と、いわく付きの土地を全て1箇所に押し込めるとして利用し、必要以上に関わりたくもなかったので、連絡が途絶えたため軽く調査しましたというスタンスだけ取ってあとは捨ておいたとか。

こんな設定とか?

 

大英博物館内の図書室に寄贈された本は、長らく閉架書庫でしまわれ続けることとなる。古い皮と金属で想定された羊皮紙の日記帳であり、開架で収納するのは危険とされた。目録にはあったが読んだものはほとんどおらず、当時担当した司書が感想を書き残した程度である。内容はヤーナムで目を覚まし、怪しげな輸血を受け、獣と戦い、死に、狩人の夢に入り、獣狩りの狩人となり、あまたの暴徒や獣、果ては上位者を殺し、夢の中の助言者に首を切られ、朝の街で目覚め、そこでやっと自分の素性を思い出したもの(ゲームで言うヤーナムの夜明けエンド)司書は調査報告書と言って寄贈されたそれを、そういうていで書かれたフィクションと認識していた。

一方寄贈された武具や道具は、その見た目からかなり歴史あるものだと鑑定されつつも、使い込まれた形跡があり、ヤーナムものだという眉唾物の経歴から、一応は倉庫に保管され、展示されるまでは至らなかった。

 

これらが寄贈された際の記録には、少し不自然な点が記録されている。

あとの時代に本格的な調査が行われた際、寄贈した男についても当然調べられた。陸軍本部での男の姿は、シルクハットとコートをはおり、まるで100年前からやってきたような服装で、書類カバンを持っていたことが残っている。同日に同じ特徴の人物が大英博物館に現れ、寄贈を行っているのだが、持ち物についての記録は書類カバンのみで、どうやって現在博物館で保管されているような武具たちを運んでいたのかの記録が残っていない。車、馬車、荷車、木箱、どれも記録がなく、そのまま手渡したかのように書かれている。

その不自然さも、ヤーナムがオカルト界隈に人気の理由の一つとなっている

 

次

 

1970年代。大英博物館図書室を母体として英国図書館が設立されるにあたり、閉架書庫の調査が行われた。

そこで見つかった数多くの貴重な資料の中で、異彩を放っていたもののひとつがヤーナム調査報告書だった。

内容は古くからイギリスのオカルト史で取り上げられるヤーナムについての調査報告であり、どう考えてもフィクションとしか取れないような内容でありながら、街の構造や風土、考察が入り交じり、断片的に残されたヤーナムからの帰還者や非常に古い行政記録との一致が見られた。

また、当時の司書の記録では助言者に首を切られて脱出していたが、その後になんやも繰り返し助言者を殺し夢の上位者に敗れた、狩人が囚われた悪夢で過去を知った、聖杯からトゥメルの地下墓地へ潜った。上位者を倒し新たな上位者となったなど続きがあった。最初は司書の見逃しかと思われたが、記録では本にはまだ多くの余白があったと書かれていたのに対し、発見されたものにはわずかしか余白がなく、筆跡の一致から別人による付け足しでもないと判断された。

そこでオカルト研究者を中心に研究を進める計画が立ち上がり、さらにその詳細さから歴史学者も協力したし、ようやく本確的な研究が始まることとなった。

 

オカルト研究者はともかく、歴史研究者まで調査に乗り出したのには理由があった。

まず消息不明となったカインハーストについて。ヤーナムとカインハーストの繋がりは既知のことであり、連絡を取る試みの中断はカインハースト家自体が忌み地であるヤーナムを利用して隔離する計画から続き、体良く忘れ去ろうとしたことと言われていた。カインハーストがそこまで嫌われた理由、連絡が途絶えた理由、ヤーナムが忌み地とされた理由は歴史研究家からも調査対象だった。

しかしこの本の発見により、フィクションと片付けるようにも、ほんの少しでも頼りにしたい記録が出てきたのだ。

カインハーストの処刑を楽しみ、怨霊の戯を楽しむ悪趣味な性質、ビルゲンワースによるトゥメル遺跡調査とカインハーストに持ち出された聖体の一部、医療教会の処刑隊によるカインハーストの族滅。

そして獣の病や灰血病を忌み地の理由と考えようとしたところで、ヤーナムはカインハーストが領主となるより前から忌み地とされたことを思い出し、本の記録と、ヤーナム現地には行けないが、おそらくヤーナムがある地域の周囲に残る伝承に、かつてトゥメルと呼ばれる民族が存在し女王の名がヤーナム出会ったこと、何やら怪しげな神か何かを信じ、最後には地下墳墓を作り民族全てが地下へ消えたことをしめす話が残ることを発見。

非常にマイナーで記憶するものはなく記録された書物にしかないようなトゥメルの名が本にも出たことで、いよいよこの『ヤーナム調査報告書』を単なるフィクションで片付けられなくなった

 

図書館側だけでなく、博物館側でも動きが出る。本の寄贈の報告とともに記された多くの武具、道具の寄贈記録だ。これを元に積み上がった倉庫の箱をひっくり返し、ついに男の持ち込んだ武具、道具の方も日の目を見ることとなる。改めて調査された武具たちは非常に多種多様であり、非常にこった仕掛けにより変形する事が確認でき、その仕掛けは現代であっても容易には作成できない職人技の結晶であった。銃器は多くが単発式だったが、中には手持ち大砲のようなイカれたもの、動作方法の分からない何かを放出するであろうものもあった。特に重要視されたのは防具であり、丈夫なだけの普通の服だが、日記側の記録から狩人や医療教会、果てはカインハーストのものだと判明し、特に剣や鎧に刻まれた紋章は記録にあるカインハーストの紋であり、カインハーストに連なる家系や契りを結んだ者を記した名鑑が服の中から見つかったことで、ついにあの報告書の信憑性が、いくら内容が信じられないものであっても受け入れるしかない寸前まで至った

 

本、武具、道具、地域伝承、行政記録、史料から多くのことを調べられるのは事実だが、やがては限界が来る。調べられることはあるにはあるが、もっと大事なものが残っていた。

ヤーナムは実在する地域である。

いくらほんの内容がフィクションめいても、これは誤魔化しようのない事実だ。

しかし馬はおろか徒歩での到達も難しく、車を使うのも難しい。さらに行き来が途絶えて数百年。何より正確な場所がわからない。

しかし技術の発展により航空機での捜索が行われ、ついに山の間、開けた場所に半ば崩れているが巨大な教会らしき建築を発見。広大な湖とこれまた巨大な城を発見したことで、ついにヤーナムは姿を表した。

ヘリを使い現地に立ち入り調査が行われた。

石畳は草が生い茂り、建物は多くが石造りとは言え崩壊した箇所も多かった。橋の崩落や塔の倒壊もあり、人力では移動できない箇所も多かった。

しかし建築様式から本の記録を参考にヤーナム市街と呼ばれるエリアや聖堂街と呼ばれるエリアはヴィクトリア朝時代のものであると推測された。

その後も繰り返し調査が行われ、壊れて動かないがエレベーターが存在し、技術力の高さが確認され、本の記録よりさらに森に沈んだビルゲンワースの発見、さらにトゥメル遺跡の入口も発見されている。

ヤーナムは遺跡としてはかなり広く、下から上に待ちそのものを積み上げるように作られているため崩落箇所が多く調査は難航しており、現在でもヘリからの降下により現地に立ち入り、調査が続けられている。

 

ヤーナムの立ち入り調査は最初に立ち入って以降、同行した研究者たちと、後にその研究者たちに紹介されて参加できた後任たちにより調査が勧められ、よその研究者が易々と参加出来なくなっている。

それには、決して表沙汰にできない発見があったからだ。

ヤーナムの街では、数多くの白骨化死体やミイラが転がっていた。ヤーナム調査報告書では、暴徒や獣を狩り殺したとあるので、道に死体が落ちていても不思議ではない。

しかし問題は、一部の死体に人ではない特徴や、既存の地球上の生物とは思えない死体が存在した。

人の場合、骨の変形、顔を覆う毛の痕跡、改造された後、巨大化など。

さらに獣の死体は巨大化した犬、烏、鼠のようなものの中に混じって、人狼さながらの死体、どの陸上生物よりも大きな角の生えた怪物の死体などがあった。

怪物たちのDNA鑑定の結果は、変質した人であると判明した。すなわち、本に書かれた獣の病の証明であった。

これも一般に流せないことであったが、発見はこれだけにとどまらなかった

 

本ではヤーナム探索は後半から、獣狩りではなく、上位者や、その力を研究し人を改造し誕生した眷属や異形を倒していく。例えば頭部が長く伸び脳を食らうもの、明確に人を改造したと語られる青白いぶよぶよとした人型の化け物、小柄な人型の目の大量に着いたハエのような物化け物。こういった眷属や異形の死体も見つかった。獣の病ではなく人体改造によって生まれたおぞましい生物。こんなもの一般に見せられるわけがなかった。もしアメリカなら即所謂エリア51送りだ。

発見はここでは終わらなかった。調査していた1部の研究員たちや、廃墟踏破のためのインストラクターが網目状の頭に7本の腕を持つ、本でアメンドーズと語られた上位者の死体を見つけたのだ。しかも、見えたのは一部の人のみ。口裏を合わせたのかとも思われたが、見えずとも触れてしまい、触ったことで見えてしまったのだ。何らかの条件で見える見えないが変わるものがいる。生物としての常識を完全に無視した何かがいることがわかってしまい、このような情報は人類には早いとされた。

しかし何も流さないのは不自然であり、多くの不思議な出来事の中からまだマシな、トゥメル遺跡調査時、地下探索に備えてガスマスクなどを装備したにもかかわらず、体調不良者や幻覚を見たものが続出したという、ピラミッドの呪いに似た情報を表に出すことにした

 

研究以外での広まり

 

原本がイギリス英語の1冊だけであるため、研究にあたり写本が作られ、また、他国の研究者が研究対象とするために翻訳し、いくつかの言語で翻訳版が誕生。程なくして日本でも訳本が出版される。

研究者以外には現実を舞台としたフィクションとして楽しまれ、詳しい人は公開されている調査記録から1部事実が混じっていることに気づく。

特に広がりを見せたのはやはりオカルト界隈の人間であり、アマチュア研究家やオカルト好きも考察に乗り出した。

同時期に始まった南米アステカの発掘もあり、未知の文明や文化への民衆の関心が高まっていた。

冒険活劇系の映画作品や小説では、アステカ文明の秘密を追う作品についで、ヤーナムの謎を追う作品が作られていった。

その立地から、世界七不思議に数えられるイギリスのストーンヘンジと知名度争いをするまでに、ヤーナムは知られることとなった

 

現実でのアステカの発掘調査は1970年代後半だったはず。こっちで考えているヤーナムは本が1970年代中頃に再発見され、しばらく経ってから実地調査が始まったと考える。南米を舞台としたアメリカの映画インディージョーンズ第1作が1980年代公開だったはず。これが公開されて古代文明の謎や未知のものへのブームが巻き起こっている中、ヤーナムの発見と調査が始まれば、当然大衆の目はこちらにも向くだろう

 

 

ヤーナムの調査は現実的な地理と歴史、そしてフィクションめいていても物証で訴えてくる本と死骸がある。

故にヤーナムの調査は進みにくく、どこまでを公開するべきか、信じるべきかが分かりにくい。

エンタメの面でも、調査記録を参照しようとした作品、本のみを参考にした作品、両方取り入れた作品が存在する。

そしてその中で、2014年。日本でBloodborneが発売される

 

イギリスから遠く離れた日本で発売されたBloodborneは、制作したフロム・ソフトウェアのソウルシリーズのシステムを取り入れつつ、本の内容を忠実に元にしつつ、できる限りイギリスで取材をした内容を元に作成された。

その精度は確かなもので、研究者目線からすれば、最も原本に忠実でわかりやすい要訳。

ソウルシリーズのストーリーをはっきり語らずフレーバテキストから推測させるシステム、死ねばやり直しのシステムは非常に相性が良かったのだ。

ほかのヤーナムに関連する情報を使わず、原本と自らの調査のみで作り上げた内容も幸をそうした。

偶然にも敵の見た目はヤーナムでみつかった死体と酷似しており、原本の描写が精密だったのか、誰か研究者がフロム・ソフトウェアに調査記録を流したのか、はたまた脳に瞳を得て何かを受信したのかと囁かれることとなった

 

そこから更に数年。ついにヤーナムが一般人にも開かれる。崩落した街の中からまんぜんな場所を選び、不都合な死体を観光客から見えるであろういちの分だけ別に保管し、なるべく現場を保ちつつ、良いけな真実を知らせない形で公開された。

整備された道を何時間もかけて辿り着くのは山中を切り開き、山壁を埋めて鳴らすように作られた高低差のある広大な街。

単純にヤーナムに興味のあるもの、オカルト好き、観光好き、聖地巡礼。様々な人が訪れる。見学の中で、Bloodborneに登場したエリアに該当するものも一部公開され。現実とゲームの一致に、ファンは愚か制作陣でさえ驚いたようだ。

 

ただ、観光地化で隠しておくにも限界があったらしく、ヤーナムに転がる異形の白骨化死体の噂がじわじわと広がっているらしい。人の口に戸は立てられぬものである

 

追加情報

男は元はイギリス国内のとある基地に務めていたが、医療教会の噂を確かめてくると言って休暇を取得。以降連絡が途絶えたため死亡扱いとなっていたことを、記載されていた男の名前から所属を割り出し、当時の同僚に聞き取りを行い判明した。なぜ男がヤーナムへ行ったのかの真意は不明。

 

現在大英博物館にはヤーナム関連資料として寄贈された武具や道具の1部、ヤーナム出土資料が展示されている。

 

本の方は英国図書館で時折展示されている

 

Wikipedia的にまとめたい。

項目は概要、イギリス王家の行政記録に存在した頃のヴィクトリア朝以前のヤーナム、連絡の途絶と医療業界の噂が流れたヴィクトリア朝時代から第二次世界大戦初期のヤーナム。戦後男が持ち込んだ日記と武具たち、1970年代の再発見と研究、オカルト学者、歴史学者の関心、ヤーナムの年の再発見と立ち入り調査、南米でのアステカ文明発掘に伴うヤーナムへの大衆の関心、ヤーナムを元にした作品の登場、Bloodborneの登場、現在の男が寄贈した品々の扱い、観光地として立ち入り可能になったヤーナム、ヤーナムに関するオカルト的な真偽不明な噂の数々。

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