とあるオートボット司令官と破壊大帝は仲良しで銀河最強“RE” 作:マスターKU
愛子「ふざけないで下さい!結局、この子達に戦争をさせようって事でしょ!そんなの許しません!ええ、先生は絶対に許しませんよ!私達を早く帰してください!きっと、ご家族も心配しているです!貴方達のしている事はただの誘拐ですよ!」
彼女は今年で25才になる社会科の先生で、非常に人気がある。150㎝程の低身長に童顔、ボブカットの髪をしており、生徒の為にあくせく走り回る姿は微笑ましく、いつでも一生懸命な姿と大抵空回りしてしまう残念さのギャップに庇護欲が掻き立てられる。裏では合法ロリ?って呼ばれているらしい。
南雲達『うっひやっ!?』
そんな愛ちゃん先生の怒声にハジメだけでなく珍しく光輝や雫もスッテンコロリとなり、頭からテーブルにダイブしてしまう。
愛子「えええええ!?大丈夫ですか!?」
八重樫「は、はい...大丈夫..です...」
何とか顔を持ち上げたハジメ達は愛ちゃん先生は勿論の事、怪訝そうな顔で見たり”(ハジメならともかく)あの光輝や雫が?意外な事もあるんだな〜〜"と不思議そうな視線を向けたりする者達に”すみません”と頭を下げた。
だが、その次の瞬間!イシュタルの次の言葉で空気が凍りつく。
イシュタル「お気持ちはお察しします。ですが.....現状、貴方方の帰還は不可能です」
場に静寂が満ちる。まあ、異世界転移ではあるあるの事だからな。多分、先生以外は気付いているだろう。
愛子「ふ、不可能って......どういう事ですか⁉︎喚べたのなら帰せるでしょう!?」
イシュタル「先程言った様に、貴方方を喚んだのはエヒト様です。人間に異世界に干渉する様な魔法を使えませんのでな、貴方方が帰還できるかどうかもエヒト様の意志次第という事になります。」
愛子「そ、そんな......」
愛ちゃん先生が脱力したようにストンと椅子に腰を落とす。そして周囲もパニックになり騒ぎ始める。
「嘘だろ?!帰れないって何だよ!?」
「いやよ!何でも良いから帰してよ!」
「戦争なんて冗談じゃねえ!ふざけんなよ!!」
「なんで、なんで、なんで.....」
その中でハジメ達は平静を保ち、それ程ではないが騒ぎだした。
龍太郎「嘘だろ?まあ、予想してたけどさ?」
恵理「でも、そうなると結構大変な事になるじゃん!」
清水「戦争するの嫌だしな。どうにか帰る方法はないのか?」
遠藤「いや、あったら教えてくれると思うんだけど?」
何故か落ち着いている生徒達を見て愛ちゃん先生が驚く。
愛子「何で皆さん(南雲達)はそんなに落ち着いているんですか!?家に帰れないんですよ!?」
そう言われTF戦闘経験関係者全員が顔を見合わせる。
南雲「いや、帰れないのは正直めっちゃ悲しいよ?」
光輝「まあ、ここに来た時、ある程度予想してたんだけど、はっきり言われたから内心結構驚いてる。」
檜山「しかし...俺達以外、完全に向こうのペースに乗せられてるな...」
香織「うん....私達をこの世界に召喚させた時点でエヒト神の術中..って事なんだよね...」
恵里「さて、問題はここをどう切り抜けるのかな?できれば最悪な状況だけは避けたい所だけど..」
八重樫「そうね...私も友達ならまだしも何を考えるのか解らないお偉いさんの頼みは少し易するわ。」
未だパニックが収まらない中、竜童が立ち上がりテーブルをバンッと叩いた。その音にビクッとなり注目する生徒達。竜童は全員の注目が集まったのを確認するとおもむろに話し始めた。
竜童「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。.....俺は俺は戦おうと思う。この世界の人達が減亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って、放っておくなんて俺にはできない。それに、人間を救うために召されたのなら、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。......イシュタルさん?どうですか?」
イシュタル「そうですな。エヒトも数世主の願いを無下にはしますまい。」
竜童「俺達には大きな力があるんですよね?ここに来てから妙に力が張っている感じがします。」
イシュタル「ええ、そうです。ざっと、この世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えていいでしょうな」
竜童「うん、なら大丈夫。俺は戦う。人々を救い、皆が家に帰れるように。が世界も皆も救ってみせる!!俺が皆を守る!!」
その言葉により竜童のカリスマは感なく効果を発揮し、絶望の表情だった生徒達が活気と冷静さを取り戻し始めたのだ。女子生徒の半数以上は熱っぽい視線を送っている。
?①「へっ、お前ならそう言うと思ったぜ。お前一人じゃ心配だからな。.....もやるぜ?」
?②「そうね...今の処それしかないわよね。.....私もやるわ」
竜童のカリスマに引き寄せられてTF戦闘経験関係者を除くクラス全員が竜童と共に戦う事を決意する。愛子先生は"ダメですよ~”と涙目になりながらも生徒達を抑えようにものカリスマの前ではどうする事も出来なかった。
その時に檜山は竜童の危うさと欠点を見て、危険と判断し、待ったをかけた。
檜山「ヘイヘイヘイヘイ!ちょいお待ち!」
竜童「どうしたんだ檜山。怖いのは解るが..」
檜山「あのなぁ...まずお前ら、ここ、異世界だぜ?とりあえず、ファンタジーに浸っている馬鹿共、全員戻ってこい。」
檜山が自分が叩かれるのを覚悟で一旦、クラスメイトを鎮めた!
檜山「という訳で光輝、雫、南雲、悪いけど皆を落ち着かせてくれないかな?」
南雲「確かに彼奴らが何か絡んできたら面倒だ...仕方ない。」
南達は檜山の言葉を“彼奴ら”が聞き入れる訳ないというのを理解してるので流れを変えるべく立ち上り、全員の視線を光輝に向けさせるようにする。
光輝「竜童、確かに皆を元の世界に戻したいのもこの世界の人を救いたいのも分かる。しかし、お前は肝心な事を見落としている」
竜童「見落とし?一体何を見落としていると?」
勢いのまま戦いに参加しようとする竜童はまだ気付いていない様だった。こういう所だけ気付かないとかえって質が悪い。
南雲「前にも言ったがここにいる生徒は俺達を除いて戦いや戦争すら無縁だった生活を送って来た者達だけだぞ。」
光輝「もし其奴らがその戦争で”人を殺す”様な状況、もしくは”人を殺してしまった”者になっての世界に戻った時に何かしらの悪影響があったらどうするんだ?」
竜童「そ...それは.....」
光輝「それ以前に戦争というのは国と国......まぁこの世界に関しては人間と魔人のエゴのぷつかり合いだ。“自分が正義”とか“自分だけの物にしたい”とな。」
雫「そう言っている間にも大勢の命が失われるのは分かる。だが、これだけは告しておく。もう少し生徒達の事や世界の大局を見極めなさい!!」
南雲「でないと、幾ら成績優秀なお前でもその正義感を利用されるだけの操り人形に成り下がるぞ。」
そう竜童に警告をした後に天之川と南雲、雫はイシュタル.....基、エヒトの手の平で踊る様に止む無く戦争に参加するのであった。
光輝「故に俺達が戦うのはあくまでもエヒト神やイシュタルさんに頼まれたからじゃない、俺達の心で決めてから戦いんだ。だからイシュタルさん....この話は一旦保密にしときたい。」
イシュタル「はて?それは何故...」
光輝「俺達はこの世界について右も左も解らないんだ。この話を引き受けるのに条件は2つある。1つは皆にもこの世界で生きる術を身に着けさせる事、これがないと正直話にならない。まず戦争の“せ”の字も知らない高校生がいきなり魔物と戦えなんて無理だから。」
八重樫「もう1つは魔人族や亜人族の事、世界の情勢を知る事、先程の発言は魔人族や亜人族を差別するのを助長するかのような口ぶりだった...差別なんてもう嫌という程見てきたのだからそれを助長するなんて耐えられないの。それに...」
妙子「それに...?」
八重樫「…魔人族も亜人族も心がある...人を〇す事になるのよ。軽い気持ちで“はい、そうです”なんて言えないね。だからちゃんと理解したうえでどうしたいのか決めたいのよ。」
結果、ハジメの考え方を要約すると…
* まず戦いとは無縁の高校生にいきなり魔物と戦えは無理なので最低限の生きる術を習得させる。戦いだけでなく炊事できたり、この世界の文字を読めるようにならないと話にならない。
* 人間族や魔人族、亜人族等の種族や世界の情勢を客観的に知る機会を得させる事。自分達の都合の良いように情報操作されて誤解をかせるような事をしてはいけない。
* 勇者になる事を保留にする事で明確な敵意がなくエヒト神に選ばれた(神の使徒>という立場を利用して(聖教教会はともかく)ハイリヒ王国の後ろ楯が得られる。そうする事で安全に力を着けさせる事に集中できる。
* 人間族がエヒト神を仰し、魔人族は魔人族の守護神を仰してるのなら、こちらも僧仰で対抗すればいい。つまりエヒト神より人徳のある者を神として仰を集めさせた方がいざエヒト神と敵対する時の後ろ楯になれる(これがハジメ達が考える愛ちゃん先生神格化計画を思い付くきっかけである)。
* 席順がクラスカーストを彷彿としたのでハジメを密かに行方不明にする事でエヒト神やイシュタルの監視を誤魔化して世界を見て回れるようにする(この時、ハジメじゃないとダメ。光輝や香織、雫、優花が行くと却って面倒な事になりかねない)。
この5つの要素がエヒト神に対抗するのに必要な事であると同時にエヒト神やイシュタルの流れに乗りつつ背く方法でもある。流石に救世主である勇者の頼みを無下にできないイシュタルは渋々彼の案を受け入れた!戦争参加に反対する愛ちゃん先生も何か考えがあるし迫害を受けられるよりかは...と渋々認める事となった。
龍太郎「へ、お前ならそう言うと思ったぜ。お前1人じゃ心配だからな。..俺もやるぜ?」
八重樫「踊らされるのは気に食わないけど、今のところ、それしかないわ。..私もやるわ。」
香織「うん、雫ちゃんやハジメ君がやるなら私も頑張るよ!」
谷口鈴「鈴だって..誰の思惑かはわからないけど一泡吹かせてやる!」
唐里「僕もいくよ。入った瞬間、胡散臭かったから一泡吹かせてあげるよ。」
優花「アタシもよ。この世界…何か密が職されてるかもしれないから。」
天之川「龍太郎…雫…香織…鈴…恵里...優花...」
そして檜山も光輝と南雲に小声で...
檜山「…光輝…ハジメ…この作戦..」
光輝「..ああ。」
南雲「…必ず成功させてやる....」
檜山も賛同した事でTFと戦場を駆け巡ったハジメや光輝達考案のエヒト神への反逆計画が密かに始まるうとしてたのだった。