アスピナの傭兵がISの世界で頑張るようです【リメイク】   作:AIthe

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あれ?前よりアホさが抜けてる?
00-ARETHAを出すと、どうしても話が纏まらなくなるので、解雇しちまったぜ…………

00-ARETHA「え?」
WG「お前の席ねえから!」
00-ARETHA「ふぇぇ…………」


第2話

「………うーん……はっ!?」

 

彼が再び目を覚ました(・・・・・・・・・・)時、そこは見知らぬ場所だった。暫くボーッとしていたが、直ぐに自分の置かれている状況に気付く。

 

(………こ、ここは?)

 

自分の身体はベンチに掛けており、両腕は足の上に置かれている。ジーンズにグレーのTシャツと、服装も変わっていた。何より、一番彼を驚かせたのがーーー

 

(…………身体が………女?)

 

その華奢な身体は、完全に女のそれだった。肩も丸く、筋肉も無い事はないが、彼の鍛え上げた身体からは遠くかけ離れていた。

 

(…………ど、どうしよう……)

 

頭を抱える。今おかれている状況が全く飲み込めない。まずここは何処なのか、何故自分が生きているのか、そして、何故自分が女になっているのか。

周りを見渡すと、彼ーーーいや、彼女はある事に気が付く。

 

(………植物?)

 

彼女の視界に、観葉植物らしきものが映る。

 

(気になる…………)

 

最初はうずうずしていたが、すぐに痺れを切らし、立ち上がる。ゆっくりと手を近づけ、それに触れる。

 

(………やはり、植物だ。模造品とは違う。)

 

葉を切り、踏み潰すと中から液体が出てきた。その事から、彼はアスピナのコロニー代表の部屋にあった模造品とは違う事を認識する。周りの人間も、彼が知っている“一般人”の姿では無かった。

あの様なまともな服が着れるのは、コロニー上層部以上の階級を持つ者だ。そんな人間が、ここにはごろごろといる。

そして、彼女の出した答えはーーー

 

(……これは、別の世界なのか?)

 

住んでいた荒れ果てた土地との大きな差に、彼女はそう判断する。というより、そうだと思いたかった。

そこに、彼女の視線を釘付けにする様なニュースが舞い込む。

 

「決まったぁぁ!零落白夜(れいらくびゃくや)!織斑千冬選手、決勝進出決定!いやぁ、それにしてもーーー」

 

大きなビルのモニターに、何かの特集と思われる映像が映っている。それが流れ始めた途端、人々の視線はそこに釘付けになった。

 

(……………ん?何だあれは?)

 

彼女の目を釘付けにしたのは、彼女が知らない誰かの決勝進出が決定した事ーーーでは無く、その女が装備している“パワードスーツ”だった。

それは、あちらでは一度も見たことがないもので、その動きは、まるで鴉殺しと呼ばれた彼女の様だった。

 

(……この時代の兵器か?いや、単純な力だけならネクスト以下だが………)

 

彼女が何よりも驚いたのは、画面の中の女性の動きではなく、突如そのパワードスーツが消えた(・・・)事だった。

 

(あんな技術は知らない………ここは未来なのか?いや、だが………)

 

あの巨大モニターは、彼女にとっては過去の技術だ。そんな世界に、ネクストを超える技術がある訳がない。しかし、目の前でパワードスーツが消えたのは事実だ。

 

(何なんだあれは…………)

 

「やはり、プリュンヒルデのISは強いな!」

「今回のモンド・グロッソも、彼女が優勝じゃない?」

「そうだよなぁ、流石プリュンヒルデだ!」

 

“プリュンヒルデ”、“IS”、“モンド・グロッソ”。どれも彼女の知らない言葉だ。文脈から想定するに、あのモニターに映る人物はプリュンヒルデと言うらしい。ISというのはまだ分からないが、モンド・グロッソというのものは、“今回も”と来ている為、何らかの行事である事は分かった。そして、優勝という単語からモンド・グロッソ=何らかの大会という事を連想できた。

 

(………なる程、全く分からん。)

 

考えれば考える程分からなくなる。

こめかみを抑え、考える事を止める。

 

(……こりゃダメだ。さて………)

 

取り敢えず、この町の様な場所を散策し、真相を確かめる事にした。

大きな噴水、屋根が三角形の建物、丸い広場、それを繋ぐ道、道に植えられた樹々、走るバスーーー全てが新鮮で、彼女の知らないものだった。

彼女は歩みを進める。まるで、何かに操られているかの様に。意味も無く、淡々と。

そして、運命の悪戯というべきか、彼女はこの物語の大きなターニングポイントに辿り着いてしまうーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

織斑一夏が攫われた、あの廃ビルに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

織斑一夏は、織斑千冬の弟だ。彼は、今回の第二回モンド・グロッソに出場する自分の姉を応援する為、遥々ドイツまで来たのだ。実際、親族の枠で招待されているだけなので、“遥々”という表現は少し間違っているかもしれない。

彼は特別席で姉の勇姿を見ていた。そして、準決勝を勝ち残り、遂に決勝戦に出場する事になった。次の決勝戦まで1時間半の休憩があった。彼はトイレにでも行こうかと思い、外に出た。

それからの事は、よく覚えていない。

 

 

 

 

 

 

 

「………ここ……は?」

「気がついたか?オリムライチカ。」

 

彼が次に意識を取り戻した時、彼からは自由が失われていた。手足を縄で縛られ、冷たい床に倒されていた。

 

「こ、ここはどこだ!?」

「あんたは連れ去られたんだよ。」

 

ISを装備した金髪の女性が答える。その目は冷たくこちらを睨んでおり、その口はニタニタと笑っていた。

彼の脳内が加速し、この状況を把握しようとする。

そして、ある答えに辿り着く。

 

(……まさか、千冬姉の…………)

 

自分で言うのも何だが、織斑一夏自身に攫われる様な価値は無い。ましてや、普通の誘拐犯では無く、世界に467体しか存在する事を許されない、最強の兵器、ISを装備しているなど、どう考えても普通ではない。

なら、考えられるのはただ一つ。自分が姉の人質だと言う事だ。

目的は分からないが、それしか考えられない。

 

「俺とっ……千冬姉は……関係っ……ない!」

「ハッハッハッハッ!!踠いても無駄だ。そこで大人しくしていろ。」

 

縄を解こうと必死に踠き、全身を捩らせる。しかし、無情にもその縄は解ける事は無い。

それでも諦めず踠き続ける。尺取り虫の様に動き、その蜘蛛の様なISに近づく。

 

「やめろ!俺と千冬姉は関係ない!」

「……………」

「おい!」

 

何かに集中している様で、こちらの問いかけには全く答えない。そして、何かを喜ぶ様な顔でこちらを見下げている。そして、その蜘蛛の足の一本が動き始めーー

 

「ぐはっ!げほっ、げほっ……」

 

蹴り飛ばされる。多分軽く蹴った程度なのだが、ISのパワーという事もあり、彼に大きなダメージを与えた。

腹に当たり、咳き込む。それを楽しそうに見下げていた彼女は、既に興味を無くしている様にも見えた。

 

「………お前の姉は棄権したそうだ。助けに来てくれるそうだ、よかったなぁ?」

 

彼の顔が、絶望と後悔の色に染まる。取り返しの付かない事をしてしまったと思い、血の気が引いて行く。

ISのブースターが点火する。

 

「ま、待て!」

「目的は果たした。じゃあな、オリムライチカ。」

 

そう言い去り、彼女は飛び去ってしまった。

 

「ま、待てぇぇぇぇ!!…げほっ…げほっ!」

 

彼の声は届かず、虚空に消え去る。涙が冷たいアスファルトの上に落ち、彼の身体から力がゆっくりと抜けて行く。

 

(…俺は……無力だ………)

 

もう、声も出ない。自分の無力を嘆く事しか出来ない。そう思った。そう思ってしまった。

そこに、一つの人影が現れるまでは。

 

「おい、大丈夫か?」

 

それが、彼女との、ジョシュア・オブライエンと呼ばれる少女との初めての出会いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

彼女が辿り着いたのは、全く人気の無い路地裏だった。どうやら歩いている間に迷ってしまった様だ。生ゴミや汚れた切れ布が散乱しており、彼女に故郷にアスピナを思い出させる。

 

(ふむ、どうしたものか………)

 

そのまま真っ直ぐ進むと、右に曲がる道が見えてきた。考えても分からないものは分からないので、そこを曲がる。今まで横の建物に隠れて見えなかったが、今なら見える。

既に廃れたビルが文字通りどーんと立っていた。窓やガラスには所々ヒビが入っており、いかにも廃れている雰囲気を醸し出していた。

あまりの場違いさに、舐め回す様に上から見て行くと、彼女の瞳にはもう一つの姿が映る。

その時点で、彼女は初めて“彼”の姿を認識した。

 

(倒れている………怪我をしているのか?いや………)

 

20m程先に少年が倒れている。手足を縄で縛られ、力なく横たわっている。おそらく、盗人か暴漢にでもやられたのだろう。

 

(また、それはいいとして………)

 

そもそも、何故路地裏を曲がったところに廃ビルがあるのか。彼女の中の常識からすれば、意味が分からない。ただ、先程から意味の分からない事ばかりなので、少し慣れたもいうのも事実だ。

少年らしき人間の元まで歩き、その顔を覗き込む。その目からは床に染みるほどの涙が流れていた。流石に心配になったので、話しかけてみる事にした。

 

「おい、大丈夫か?」

 

その瞳が力なくこちらを捉える。顔は青白く、生気が失われている。

 

「だ…………れだ?ごほっ、ごほっ!」

「無理するな。大人しくしていろ。」

 

手の縄を解き、足の縄を解いてやる。それ程頑丈にしばられていなかったので、簡単に解けた。

この少年は、今“日本語”を話した。彼女が最初に話しかけた時の言葉は英語だ。その情報から、彼が旧国家日本の人間である事を認識し、話す言葉を日本語に変える。

彼女自身、主要な旧国家の言葉は殆ど話せる。何故なら、独立傭兵として活動するのに、相手の生まれたコロニーの標準言語に合わせるのは普通だからだ。国家を潰したネクストを駆るリンクスと言う存在が、“国家”を意識するなど皮肉めいた話ではあるが。

 

「ち、千冬姉が………げほっ……」

「取り敢えず落ち着け。」

 

立ち上がりながら何かを伝えようとしてくるので、背中をさすってやる。暴漢に腹でも殴られたのか、先程からゲホゲホと咳き込んでいる。

 

「ち、千冬姉が!千冬姉が!」

「チフユネエが?」

 

文脈からすると、“チフユネエ”というのは、この少年に関連する人物だろう。予想するに、逸れたか、若しくは攫われたか。どちらにせよ、この少年はとても面倒な事を運んできたのだ。

色んな意味で、心で溜息を吐く。

 

「俺のせいで、千冬姉が「一夏ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

彼の声を遮る程の絶叫が、遠い空から聞こえる。見上げると、先程見た白いパワードスーツが空を飛んでいた。

それを目に捉えた刹那、彼女の思考が一瞬して加速する。

 

(取り敢えず、あのパワードスーツの奴の目的は一つ。この少年をどうにかする気だ。この廃れたビルで鬼ごっこしても追いつかれるだけだ。なら、やる事は一つ。)

 

彼女は後ろを向き、少年の鳩尾を全力で殴った。

 

「があっ!………が…あ…………」

 

力が入らず、その場に倒れこむ。これで、いちいちその少年の動きを気にしないで済む。

そう、彼女はーーー

 

「こいつが欲しくば持ってけ。まあ、俺をーーー私を倒せるのならな!」

 

彼女がそれを知り得ない為か、世界最強(プリュンヒルデ)である彼女と戦う、という彼女らしく、かつ最悪の判断を下すのであった。

 




大丈夫、日常回に入れば何時ものジョシュアたんに………

オルレア「ブレード使いが多すぎて私とアンジェが出れないのですがそれは」
白式「ブレード使いって誰だよ?」
暮桜「さぁ?」
赤椿「モッピーなら知ってるんじゃね?」

つまりモッピーがラスボス!?
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