.hack//Error 〜死神は世界を嘲笑す〜 作:あるま☆
【闇の女王】ヘルバ
モルガナが司を心配すると、大丈夫と言ってスケィスに触れた。涙は止まることなく流れた。司は悲しそうな顔でスケィスに寄りかかり眠りについた・・・・・・・・・・・
その頃、ネットスラムの一角にあるジャンクデータの山が聳え立つゴミ山に、ミミルと筋肉隆々の大男がいた。大男の名はベア。ある理由から司とエクサの存在を知りミミルに協力をしている。
なぜチーターでも無い二人がこの場にいるのかと言うと、ある者に呼ばれたからだ。
「本当に信用できるの?」
「・・・・・メールの内容はともかくヘルバは信用できる奴だ。それに手がかりも全然ないだろう?」
「そうだけど・・・・」
一時間前のことだ。ミミルがエクサにメールを送っても反応がなく心配になりベアに相談を持ちかけたそうだ。その数分後にヘルバから目を疑うメールが届いたのだ。
件名:探し人
死神は影となった
助けたければ私を訪ねなさい
力になるわ
カオスゲートから自動で来れるようにしておく
来ることを願っているわ
ヘルバ
最初は罠だと思ったが他に手がかりもあてもなかった二人は素直にネットスラムへと向かったのだ。だが、未だ現れぬハッカーにミミルは苛立ちを感じていた。今にも帰りそうになっている彼女をベアが宥めた。
しかし、逆効果だったらしくミミルはネットスラムから出ていこうと歩き始めると、遠くから詩を歌う女性の声が聞こえた。
夕暮竜を求めて旅立ちし影持つ者、未だ帰らず
ダックの
両者、虹のたもとにまみゆ
共に戦うは忌まわしき“波”
アルバの湖煮え立ち
すべての力、アルケ・ケルンの神殿に滴となり
影を持たざるものの世、虚無に帰す
夕暮竜を求めて旅立ちし影持つ者、永久に帰らず
声の主はクスクスと笑いゴミ山の上の玉座に座っていた。いつの間にか現れた彼女にミミルは驚愕した。
「今のは黄昏の碑文の一節よ。私がヘルバお待たせしたわね」
瞬間移動のように玉座から消えミミル達の背後に立っていた。普通のチーター達とは比べ物にならないものを彼女は持っていた。
「ヘルバ。あのメールの意味はどうゆうことだ?」
「そう!死神は影となったって死神はエクサのことでしょ?エクサに何かあったの?」
「そうよ《死神》PKエクサは黄昏の碑文に出てくる影【Skeith】となった」
「黄昏の碑文・・・・・?」
「夕暮竜を求めて旅立ちし影持つ者ーーーーーーーー
夕暮竜を求めて旅立ちし影持つ者、未だ帰らず
ダックの
両者、虹のたもとにまみゆ
共に戦うは忌まわしき“波”
アルバの湖煮え立ち
すべての力、アルケ・ケルンの神殿に滴となり
影を持たざるものの世、虚無に帰す
夕暮竜を求めて旅立ちし影持つ者、永久に帰らず
ーーーーーーーーTheWorldと言うゲームの世界観は【黄昏の碑文】をソースとしたゲームなの」
「えーっと・・・・?つまり?」
「【黄昏の碑文】が鍵と言うことだ」
全然意味がわからないと頭を抱え込んだミミルにヘルバはわかりやすく簡単に説明をした。
「TheWorldに潜む巨大な存在が死神君を影に変えた」
「じゃあ、そいつをどうにかすれば!」
「そうゆうことだ。それでヘルバ、力を貸してくれ」
「いいわよ。それじゃあ、ある場所に行ってきてくれない?」
司は秘密の部屋を出ていた。その周りではマハが嬉しそうに動き回っていた。その二人の後ろをある影がつけ回っていた。その影に気づいた司は後ろを振り返りジッと見つめた。見つめた先には黒い円の影ができていた。
「なんでついてくるの?」
何もないところに現れた影から白い人形が現れた。秘密の部屋にいたスケィスであった。司の言葉に何も答えず赤い三つ目を妖しく光らせていた。
答えが得られないと悟り諦めてまた歩みを進めた。スケィスはまた影の中へと戻った。
秘密の部屋に蠢く影モルガナ。彼女は自分の思い通りにならないスケィスに苛立ちを覚えていた。
今も勝手に司の後を追いかけ見守るかのように動いていた。予想外の行動に悩みながらも、結果には満足していた。
ーー意志を多少もっていようと、ちゃんと働いてもらうことになるのよ。最後に笑うのは・・・・・私だーー
アウラは二度と目覚めはしないと・・・・・・・