.hack//Error 〜死神は世界を嘲笑す〜   作:あるま☆

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意識の迷路

ここを歩いてどれぐらいの時間が経過したのかわからない。ただ一つわかっているのは俺は意識の中でさまよっているということだ。

あの時、モルガナの条件でスケィスと言う仕様から逸脱したモンスターとなった。そこまでは覚えているがてっきり俺は意識を持っていかれたと思っていたが、目を覚ますと迷路のような場所だった。

出口が見えないクソみたいな迷路だ。

壁があるわけでもないのに他の道が見えない、進んでも道が曲がったり行き止まりになるわけでもない。一体なんだってんだここは..........

だが、ここに来てから記憶は全て戻った。現実のことも、杏のことも全てだ。そして、今回の事件の元凶も理解できた、犯人はモルガナだ。TheWorldに存在するCC社とは全く違う影の管理者。

どうゆう目的で俺と司を閉じ込めたのかはわからないが、一つわかっていることは、あいつはアウラを目覚めさせたくないということだ。

理由はわからないがモルガナはアウラという存在を危険視しているんだと思う。それを利用してやる...........

たぶんだが、アウラを目覚めさせればモルガナを倒すことができるんだと思う。可能性は低いがやってみる価値はあると思うんだ。そのためにもここから抜け出さないとな。

一歩足を踏み出すと外から声が聞こえた。

 

ーーおはよう。司ーー

 

モルガナの声だった。すると強い目眩が襲い視界が完璧にブラックアウトした...........

闇のように広がる黒い景色は徐々に光が差し見えるようになった。だが、見えたのは先ほどの異質な迷路の空間ではなく、秘密の部屋だった。頭が現実に追いつかずおかしくなりそうだ。

 

「母さん!ねぇ、エクサはどこ?」

 

司の声が聞こえた。しかし、体は動かせない、いや動かない。原因はわからないが今、俺の体は自分の物では無いかのような感覚だ。何度も試しているが結局、現状は変わらなかった。

諦めたエクサに追い打ちをかけるように非情な言葉が司から発せられた。

 

「エクサって誰...........?」

 

忘れられた.........?なぜだ、まさか記憶が消えたのもモルガナの仕業?だったら全てに合点がいく。

視界だけは動かせた。周りを確認するために視線を動かすと、俺の体は異形の物とかしていた。仕様外の白い巨大なモンスターとなっていた。

一体何が起こっているんだ。目を閉じると、またあの迷路に戻っていた。もう一度目を閉じてみるが景色は変わらなかった。

ここはあのモンスターの中とでも言うのか?.........どうやってここから出ようか。

その時、奥から声が聞こえた。俺を呼ぶように.........

 

ーー........サーー

 

誰だ、男の声?

 

ーーエク.........ーー

 

進んでみるか、俺にはそれ以外に道もない。

進めば進むほどに声は大きく鮮明に聞こえてくる。ただ、弱っているのか、声がとても弱々しい。

さらに進むと道が途切れ扉があった。手を触れると勝手に扉が開いた。中から光が溢れ出し、眩しさから目を閉じた。

 

光がおさまり目を開けると景色が一変していた。

数字のような物が大量に流れ、記号のような物もチラホラ見えた。だが、それ以上に目に入ったのは逆さに磔にされた細身のやせ細った男だった。

 

「誰だ.........おまえは?」

ーーよく来てくれたエクサ.........いや海馬君ーー

「俺を知ってるのか?」

ーーああ、君をこっちに呼び込んだのは他でもない私だからだーー

 

 

 

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