.hack//Error 〜死神は世界を嘲笑す〜   作:あるま☆

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現実世界

 マク・アヌは相変わらず人が多く賑わっている。主にこの街は初心者が集う場所で、ショップに売っている物も安価である。俺と司は人気がない路地裏とも言えるとこで川に足をぶらぶらさせながら座っている。

 司は先ほどのことを気にしているのかずっとうつむいて黙っている。なんだかんだ言って少し変わっているが優しい子なのだろう。それに比べ俺のThe worldでの行動と言ったら考えただけで恥ずかしい。

 

「ねぇ・・・・君はどうしてあそこにいたの?」

 

 黙っていた司は少し弱々しい声で聞いてきた。

 

「どうしてか・・・・まあ隠す必要もないか。俺さPKなんだ」

 

 そう。俺はPKなのだそれもかなり名のしれた方のな。懸賞金もかかっているほどだし相当有名だ。だから当たり前なのだ司の言った言葉は。

 

「知ってたよ?」

「・・・・そうなの?」

「だって君懸賞金かかってるから」

「まあ、そうだが・・・。怖くないのか?今の状況じゃ死んだらどうなるかもわかんないのにPKといっしょにいたら怖いだろ普通」

「君はPKしないって思ったから」

 

 司は少し笑いながら言った。俺は司の顔を見ることができないぐらいの恥ずかしい気持ちに襲われた。あいつと話している時と同じ気持ちだと思った。

 

「・・・・そうかよ」

「照れてる?」

「PKすんぞ!」

「いいよ君なら」

 

 満面の笑みで言っているが絶対裏でにやにやしてる。意外に意地悪なタイプかもな。ましてや女子だから今の言い方はずるいPCの肉体になっても顔って赤くなるんだな。

 

「楽しい」

「お前なんかさっきより明るくないか?」

「どうだろう。けどクソみたいなあの世界(リアル)にいるよりは何十倍も楽しいよ」

 

 現実世界(リアル)のことを思い出したからか司の顔はまた暗くなった。心の底から現実世界(リアル)を嫌っているようだ。こいつの現実世界でなにがあったのか気になってつい聞いてしまった。

 

「なあ、もう一回聞くが現実世界で何があった?」

「・・・・・・・・・」

「嫌なら答えなーーー」

「虐待・・・・」

「!!」

 

あいつの他にも虐待を受けている奴がいるなんて想像もしなかった。あいつって言うのは俺の幼馴染の女の子だ。あいつも父親から虐待を受けていて俺は何回か守ったけどそれでも続いた。俺はもうどうしようもなくて守れなくなった。それからかなあいつが俺からも距離をおくようになったの。

 

「・・・・気悪くした?」

「いやちょっと思い出してただけ・・・・」

「現実世界?」

「ああ・・・・」

 

そこから司は何も聞いて来なくなり俺たちはここで黙って座っていた。数時間が経過した時後ろから聞き覚えのある声が俺の名を呼んだ。

 

「エクサ?」

「ん?ミミルか」

 

この少女はミミル。昔あるPK集団に報復にあっていた時に俺を助けてくれたーまあ余裕で全滅させれたけどー重剣士だ。それ以降たまにパーティーを組んでダンジョンを回ったりしている。あとおせっかいな性格だ。

 

「今日メール送ったんだけど?」

「あー・・・・悪りぃ見てなかった来ても見る気おきないけど」

「なんですとぉー!?それよりもその子だれ?新しい友だち?」

「ああ、こいつは司だ。さっき知り合っーーー」

 

喋っている途中に司は俺の腕を引っ張ってカオスゲートの方へと向かって歩き出した。

 

「ちょ司?!ミミル悪りぃ後でメール送る!」

「え、りょ、りょうかーい!」

 

カオスゲートについてやっと離してくれたかと思って司に質問しようとしたら司にカオスゲートでフィールドにワープさせられた。そして、やっと俺に顔を向けたかと思うと何故か少し怒っていた。

 

「どうしたんだよ?」

「あまり他のPCに関わらない方がいい。もしかしたらこれは影響受けるかもしれないから」

「そ、そこまでかんがえてたんだ・・・・意外」

 

杖で思いっきりぶん殴られた。痛すぎる。あと後ろに一瞬巨大な鉄アレイみたいなもんが見えた気がするけどなんだったんだ。

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