.hack//Error 〜死神は世界を嘲笑す〜 作:あるま☆
ログアウトできなくなってどれぐらいの時間が経ったのだろうか。この世界にいると時間感覚が崩れてしまう。司に関してはこの世界を気に入っている様子だし現実で酷い目にあっているから仕方ないのかもしれない。かくゆう俺も司と一緒にいるのは悪くないと思っている。
だが流石にくるとは思っていたがこんなに早いとは思いもしなかった。
「お前達だな。不正の疑いがあるPCは」
銀色を基調とした鎧を装備した集団がエクサと司を取り囲んでいた。こいつらはThe worldで自称治安部隊の騎士団【紅衣の騎士団】というギルドでギルドマスターはいいやつなんだが副ギルドマスターがちょっと問題があるんだよな。よくPKをしている時に遭遇する奴らで、PKは相手を傷つける行為だ、PKになんの意味がある、とか問いてくるが俺にはまったくうざったいギルドだ。The worldは自由にやるものだそれに俺は理由があってPKをやってる。依頼の内容で判断するがほとんどが仕返しだな。それで気がついたらカオティックPKさなんも構わないがな。
「お前達のログイン時間を見たがログアウトの形跡が一切ない。それに後ろの少年PCから見たことないモンスターを操っていたという話も聞いている。詳しく聞かせてもらえないか?」
「嫌だね。お前らになんで従わなきゃいけない?」
「我々はThe worldの治安を守っている。治安が荒れれば皆が困るのだよ」
「決まった校則に縛られてストレスが溜まるよりだったら不良になった方がマシだ」
「なんだと?」
「俺は人に縛られるのも嫌だ。それに俺と司の時間を邪魔するんじゃねえ」
俺は自分でなにを言っているのかわからなかったが俺は司との二人っきりの時間を邪魔されて怒りがMAXだ。それに俺たちの事情も詳しく知らないくせにいちいち説教を垂れてくる時点でもイラつくんだ俺。
「行くぞ司」
「無理みたいだよ」
司が指を差す方向には紅衣の騎士団の団員であろうPC達がカオスゲートを取り囲んでいた。どうやら俺たちを逃がす気は無いらしい。マク・アヌに戻れたとしても残りの団員がいる可能性もある。蹴散らすか。
「今からでも遅く無いぞ?我々のホームにきてもーーーーーー」
「うざい・・・・!!」
最後まで言い終える前にエクサの大剣が団員の一人を斬りつけ一撃でPKをした。
「貴様!抵抗するのか!」
「うぜえ!俺たちの事情もわからずにいちいち関わんじゃねえ!!てめえら全員PKしてやる!」
エクサの攻撃を幕開けとし騎士団が一斉に襲いかかってきた。しかし、それを虫を蹴散らすようになぎ倒して行く。
団員の誰かが連絡をしたのだろうカオスゲートから他の団員が駆けつけてくる。人数は尋常じゃ無いほどに増えていた。それでもエクサに傷をつけれる者はいなかった。
「どうしたどうした!そんなもーーーっ!!」
突然、エクサは呼吸がかなり乱れていた。左胸を抑えながら地面に崩れ落ちた。
「くっそ・・・!こんな・・・時に・・・!」
「隙あり!」
「しまっ・・・!」
団員の一人が後ろから斬りつけようとしたが突然横から触手のようなものが団員の一人を貫いた。
職種に貫かれた団員は苦しみ悶えPCは消滅した。
触手の元を見ると司の後ろに浮かぶ鉄アレイのようなものから出ていた。
「エクサに・・・・何してるの?」
「どうやら不正をしていたようだな!貴様を捉える!」
「うるさい!!みんな消えろ!!」
鉄アレイのモンスターから一斉に触手が大量に吹き出し周りにいた団員全員をつらぬきPCを消滅させた。ギリギリ貫かれなかった団員も恐怖しカオスゲートで逃げ出した。
「エクサ大丈夫・・・?」
「ああ・・・落ち着いた・・・まさか現実の病気が起きるとはな・・・・・・」
「・・・・もしかして、肺に穴が?」
「?ああ、よくわかったな」
俺は現実である理由で肺に穴が空いてしまった。気胸と呼ばれる病気で穴が空く理由はまだ解明されていない。がこうなると激しい運動ができなくなってしまう。それのせいで俺は運動ができなくなってしまった。そのストレスのせいか俺はThe worldでPKになったのかもな。
「なんか君と同じような人が近くにいたから」
「そうなんだ。それよりもさっきのあれ・・・」
「・・・・やっぱり怖いよね」
「いや、全然。むしろあれを使ってお前大丈夫なのか?」
「え?う、うん」
司は少しだけ不思議そうな顔になっていた。どうしたのだろうか。それよりもここから移動するかタウンも暫くマク・アヌにいない方がいいな。
「ドゥナ・ロリヤックに行くぞ」
「うん!」
気のせいかこいつまた少しだけ元気になったか?