.hack//Error 〜死神は世界を嘲笑す〜   作:あるま☆

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プチグソ

 

俺たちはΘサーバー:高山都市ドゥナ・ロリヤックに身を潜めていた。どちらかと言うと潜めてはいないけれど。

ドゥナ・ロリヤックは主に牧場エリアとも言うのだろうか。ここにはThe Worldの生物のプチグソと呼ばれるものがいる。ペットのような存在で色々と手助けをしてくれる。司はプチグソが好きなのかずっとプチグソと触れ合ってる。その姿はとても愛らしかった。

ぼーっと自分に見とれているエクサに気づいたのか、はたまた、プチグソと遊び終わったのか司は立ち上がりエクサを杖で叩いた。

 

「痛いです」

「ぼーっとしてたから叩きたくなった」

「それでも簡単に人を叩いちゃダメだよ?!」

「エクサっていじると面白いもん・・・」

「俺はマゾじゃねえから!」

 

相変わらず子供っぽい感じの司に説教していると、野太い声のガタイのいいPCが話しかけてきた。

 

「ちょっといいかい?」

「誰君・・・・」

「初対面の人に失礼だぞ。で?誰だあんた?」

「俺はベア、見ての通り重剣士だ」

「俺はエクサ。こっちの人見知りは司だ」

 

自己紹介をしてあげたら気に食わなかったらしく杖でぶっ叩いてきた。痛いです。ベアは少し苦笑いをしていた。

 

「よろしくな。それで、聞きたいことがあってな。昨日の紅衣の騎士団を全滅させたのお前らか?」

「そうだけど?それで俺達に賞金でもかかったか?俺は元からだが」

「いや、君たちの手助けがしたい」

「・・・・・は?」

「ログアウトできないんだろ?」

「なんでそれを」

「大人の情報網ってやつさ」

 

ベアはニカッとした顔で笑った。こっちは少し疑いの念が晴れないが信用してもいいと思える。司も同じ気持ちのようだが少し怯えていた。無理も無いか。それよりも、ベアは昨日と言ったがそんなに時間が経過していたのか。現実とこの中の時間経過は少し違うようだ。

 

「それで俺たちの手助けをしてくれるそうだが、司はどうする?」

「・・・・・エクサに任せる」

「なら、答えはNOだ。これは俺ら2人の問題だ。他の人間を巻き込む訳にはいかない」

「そうか・・・わかった。だが、気が変わったら連絡してくれ」

 

そう言って俺はベアとメンバーアドレスを交換した。ベアはすぐにログアウトをした。

そのあと、何故かミミルが俺たちの前に現れた。

 

「ちょっと!エクサどうゆうこと!」

「な、何がだよ!」

「ログアウトができないってことなんでいってくれなかったの!」

「いや、信じないだろ」

「信じるに決まってんじゃん!司君も大変だね」

「・・・・別に」

 

司はなぜかとても不機嫌だった。いや、むしろ怒ってるように見える。

 

「司怒ってる?」

「怒ってない!君もこれ以上僕らに関わらないで!!」

「な、なんですとぉ!こっちは心配してるんだけど!」

「ミミル悪い。二人っきりにさせてくれ」

「・・・・・わかったわよ!まったく・・・」

 

ミミルも不満そうに愚痴をこぼしながらカオスゲートの方に歩いて行った。

俺は司の方に向き直るとまだ怒っていた。

 

「なんで怒ってる?」

「怒ってない・・・」

「怒ってるだろ?顔隠せてねえぞ?」

「元からこおゆう顔だったもん・・・」

「いや、もっとかわいいよ」

 

司は顔を赤くさせながら杖でポコポコ叩いてきた。けど、今回は全然痛く無い。司はミミルが現れると不機嫌になるけど、ミミルのこと嫌いなのか?

 

「司ミミル嫌い?」

「嫌い・・・・・・」

「即答って・・・・なんで?」

「・・・エクサのこと何処かに連れて行くんじゃ無いかと思って・・・・・僕また一人になるかと思って・・・」

 

司は不安だったんだな。ミミルと俺が仲がいいからって何処かに一緒に行ってしまうんじゃ無いかと思って不安なんだな。ちょっとした勘違いってこともあるが育った環境のせいってこともあるな。

 

「司をおいてどこにも行くわけ無いだろ?」

「・・・・本当?」

「ああ、俺は司とずっと一緒だ」

「ずっとは、なんかキモい」

「PKするぞ!?」

「でも、ありがとう」

 

最初っからいえよ。素直じゃ無いよな司はそこがいいんだけど、可愛いから。ずっと一緒だ、か・・・・確かにキモいな。

 

司は今言われた言葉をずっと脳内再生していた。

 

(・・・恥ず・・・かしい・・・)

 

恥ずかしさのあまり顔が赤くなっているとエクサに心配された。

君のせいだって言ったらどんな顔になるんだろう。けど、言ったら僕がいじり返されそうだからやめとこ。

 

「うるさい!」

「理不尽って言うんだよ!?」

 

エクサは今日3度目の杖による暴力にあったのであった。

この時の司の顔はスッキリした顔だった。司は俺でストレス解消したようだ。誠に遺憾である。

二人は気づかなかった。物陰で二人を見張っている銀色の鎧を来た男達に。

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