明智あんなはプリキュアファン!? 作:プリキュア・ライオットジャベリン
ペンダントの光がやんだと同時に目の前に現れたのは、大空。そして、雲。
「・・・・・・え?」
ど、どういうこと? そして下を見た。見てしまった。
「~ッ!?」
何もない!!??
「うわああああああああ!!」
落ちる~~!ちょっと待って!!これ私、もしかしなくても死ぬ!!?
私妖精と一緒にいるけどプリキュアじゃないからこんな高いところから落ちたら死んじゃうよ!!
「うわあああああああああ!!」
「うえぇぇーー-!?ああぁぁーーー!!」
!? って、えええぇぇぇ!?落下地点に人がいる!?
「ポ~チ!」
ポチタンが膨らんだ!!妖精ってそんなこともできるんだ、助かった~
じゃないよ!?
「このペンダントのせい?もう何がどうなってんの?訳がわからないんだけど〜!?」
お母さんも覚えがないペンダントがどこから入ったのか机の上にあって、しかもクローゼットの中から妖精が出てくるし!そのうえしまいには、空の上に瞬間移動して地面へ真っ逆さまだよ!?死ぬかと思ったじゃん!!
ポチタンを問い詰めようと興奮のままに揺さぶっていると、声が聞こえた。
「ほえ〜…………。はっ!妖精だ!」
「ポチ?」
「え?」
妖精・・・・・のことを知っているってことはもしかして私と同じプリキュアのファン!?
「妖精と一緒ということはキュアット探偵事務所の名探偵ですね!」
「・・・・・・・え?」
名探偵?? プリキュアじゃなくて・・・・・?
「私、小林みくるです!」
「私、明智あんな・・・・って、そうじゃない!!」
思わずノリツッコミになっちゃったけど、自分の状況がよく分かってないの!
「部屋にいたのに、どうしてここに!?あのペンダントいったいなんなの~!?」
謎が多すぎる~~!いったいなにがどうなってるの本当に!!
「もしかして……探偵テスト、もう始まってる?」
って話聞いてないよ!?どこからどう解釈してこれが探偵テストにつながるの!?っていうか探偵テストって何!?
「お答えしましょう!かの有名な探偵、シャーロック・ホームズは、靴の汚れや傷から相手がどこから来たのかを言い当てます!あなたはズバリ───!」
勝手な解釈で探偵テストを受けるつもりになっている目の前の少女が得意げにルーペを取り出して、何やら推理し始めた。
「靴――履いてなああああああい!!」
「え?」
靴を履いているはずの足は、靴下のままだった。
「あっ!部屋にいたからこのまま外に出ちゃったんだ・・・・・」
「くっ!諦めるのはまだ早い!この探偵テスト、絶対に合格してみせる!!」
え、探偵テストまだ続いてるの? っていうかそれなら早く探偵じゃないって言ってあげないと!
「あ、あの!」
熱くなっていた探偵志望の子に声をかけると、我に返ったのか、聞く姿勢をとってくれた。
「ごめん……勘違いしてるかもしれないけど、私、探偵じゃなくて・・・・本当に、部屋にいたのに気づいたら空の上にいて・・・・・」
「・・・・・」
私も目の前の子も黙ってしまった。確か・・・・小林みくるさん、だっけ?
とりあえず、靴も履かずに外を出歩くのはまずいと、靴屋さんに行くことになった。
★
「ぴったりだ!ねぇ、どっちがいい?」
「こっち!・・・・・・じゃなあああい!!部屋から落ちてきたなんてあり得ませんよ!」
「本当だって」
「ポチポチ!」
「ポチポチじゃ分からないよ・・・・・」
それはそう。ポチポチって言うだけじゃ私も分からないよ・・・・なんとなく『そうそう!』みたいな感じで言っているのかなっていうのは分かるけど・・・・・・・
「この子……おしゃぶりをしているし、赤ちゃんですね。だから喋れないのかと」
「えっ!?でもさっき……」
「何らかの理由で赤ちゃんになり、喋れなくなった!今の推理でどうでしょう!探偵テスト合格ですか?」
何らかの理由って・・・・・推理にしてはむちゃくちゃすぎないかな?
じゃなくて。
「何?その探偵テストって……?」
「その質問なら……簡単です!名探偵はいろいろな事件を調べて解決し、人々を助ける!みんなのあこがれ!希望!私は、そんな名探偵になるために探偵テストを受けに来たんです!」
人々を助けるみんなの憧れ・・・・・プリキュアみたいなものかな?でも・・・・
「名探偵ってすごいんだね!」
「よし!」
よし!って・・・・・もしかしてまだ探偵テストだと思ってるの?何度も言ってるけど私は探偵じゃ・・・・
「ポチ!ポ~チ~!」
私が小林さんにもう一回事情を説明しようとしたら、急に妖精が動き出して、おしゃぶりを外し、力を溜め始めたかと思えば紐のようなものが出てきた。
しかもその紐が私の身体に巻き付いて、ポーチになった!
「え……うわああああ!?」
その驚きの光景に呆気に取られていると、いきなりポチタンが光り出して、引っ張られた。
私はその強い力に抵抗する暇もなく、外に連れ出される。
「ちょ、ちょっと・・・・・!?」
抗議の声をあげてもポチタンは止まってくれない。
ポチタンから離れて靴屋に戻りたくても戻れない。ポチタンに連れられたまま、しばらくしたら目的地に着いたのか、止まってくれた。
「はぁ……はぁ……ハッ!お金払ってない!!」
どうしよう!?お金払わないで来ちゃった!コレじゃ万引きだよ!!
「はぁ……はぁ……やっと、追いついた……」
あ、小林さんだ。お金のこと話さないと……
「小林さん、どうしよう。私、お金払わないまま来ちゃった・・・・・戻りたかったけどポチタンが・・・・」
「はい、仕方がないので私が立て替えておきました」
「ありがとう!後でちゃんと払うね」
「はい!それにしても、ここは……」
「ポチポチ!」
小林さん、お金本当にありがとう……!
小林さんがここがどこなのか呟くと、ポチタンがある場所を指す。
「ここって………」
「結婚式場?」
そこに建っていたのは、白く整えられた外観の結婚式場だった。
なんでこんなところに連れてきたんだろう?きっと何か理由があるんだよね?
小林さん、ポチタンと一緒に結婚式場の中へ入ると、悲痛そうに叫んでいる女性の声が聞こえてきた。
「ない……ない!どこにいったの!?」
どうやら探し物をしているみたい。その様子からして、かなり大事なものをなくしてしまったみたいだけど・・・・
「幸野さん」
その時、階段の方から一人の女性が声をかけたので、その声の下方向に目を向けた。
「「花嫁さんだ……!」」
純白のウェディングドレスに身を包んでて、はなまる綺麗!!
「ありがとうございます……もう、諦めます」
「「えっ?」」
でも、綺麗な花嫁さんから出た弱い声に、私達は驚いて声が出た。いったい、何を諦めるの・・・・?
「でも……!」
「……式に、間に合いませんから」
・・・・・・・もしかすると、結婚式に必要な大事なものをなくしてしまったのかもしれない。でも、式の時間が近づいている・・・・・・う~ん、助けてあげたいけど、見ず知らずの私達がいきなり割り込むのもよくないよね・・・・・
「たちゅけて」
「・・・・・!」
それは聞き漏らしそうなほど、小さな声だったけど、確かに聞こえた。ポチタンがそう言ったんだ。ポチタンがここに連れてきた意味はもしかして、これなのかもしれない。
そう考えたら、行くしかない!
「あの・・・・!困っていることがあるなら、お手伝いします!」
「えっ!?」
★
「あらためまして。わたしは、式場のスタッフの幸野です」
「想田まりです。実は式で着けるティアラがなくなったんです」
「「ええっ!?」」
ティアラが・・・・・?確かに結婚式を行えなくはないけど結構重要じゃない!?
ってあれ?でも、そこにティアラあるよね?
一瞬驚いたものの、すぐ横に金色のティアラが置かれているのが見えた。どういうことなんだろう?・・・・・聞いてみないと。
「でも、ティアラは横にありますよね?それって・・・」
「1時からの式に間に合うように式場が用意してくれたんです」
「まりさんのと、形と大きさも、似た物をなんとか用意しました。これが、まりさんのティアラです」
ウェディングドレスを来たまりさんと幸野さんはそう答えて、幸野さんは本物のティアラの写真を私達に見せてくれた。
はなまる綺麗・・・・・それに金色のティアラよりちょっと高そう。
「お母さんも、結婚式でこのティアラを着けたんです。私も着けて、式をあげたかったんですが、この部屋から消えてて…………」
「突然消えるなんて…………」
普通、消えるなんてことはあり得ない。多分、落とした、とかなくした、とかじゃなくて盗まれたんじゃないかな・・・・?
その考えにたどり着いたところで、隣の小林さんから何かに気づいたような声が聞こえた。
「はっ!まさか、これが本当の探偵テスト!」
えっ!?小林さん、まだ探偵テストって考えてたの!? っていうかこれ実践だよね?? 本当の事件をテストだって思って臨むのは普通にアウトじゃないかな??
私、本当は試験官じゃないけど不合格にしたくなってきた・・・・!
「絶対に…………わたしが見つけてみせます!」
あ、ダメだ。これ、完全にこの事件が探偵テストだって思ってるよ・・・・・
はい、今色々な二次創作から本当の二人のセリフを出そうとしてますが、まぁ、正直難しいです()
なので、多少言動が違ってもお許しください!
にしても、本当にみくるはどうしてこんなに探偵テストに結び付けるのでしょうか?ちょっとあんなちゃんがかわいそうですね・・・・