意外と熱が冷めるっていうのは誰にでもあるみたいで。
入院した当時はよく来てくれていた親が全く来なくなったのでこれは本当のことだと思う。
それをまじかで見ていた隣室のお兄さんが話し相手になってくれたのが幸いだったな、と
だからと言って寂しさがなくなるなんてことはなくて!
気まずくなった空気を換えてくれたのはお兄さんがくれた軽い小説たちだった。まあ今でも急に自分の部屋からいっぱい私のところに持ってきたのは突然過ぎて面白かった
それもあってか死ぬまでの間の暇つぶしができたんだけど読んだ本のおかげで望みがイカレちゃってさぁ!!
面のいい奴に愛されなきゃ気が済まなくなったんだよ!!!
なんてことをしてくれたんだ全く...
まあそんなこんなあって無事に天に召されたと思ったら
視界に映る一面の草原。
これが天国なのか!って思ったけど空腹がその時に起きて痛みが来たのでおそらくは違うと断定!
しばらく歩いて池みたいなところまで来たので今一度自分の姿を見てみよう。
水面に顔を近づけ、乗り込むようにして反射した姿を見る。
少しだけ長めの薄い黒髪、線が細い、体が細い....
「...ぉぉ」
極めつけにはかわいい声ときた。元は高めなのに低い音を出すと見た目より背伸びしているみたいでなんだかとってもいいんじゃあないか
まさかの自分がかわいくなっちゃった!
「...まぁ、でも面がいい方がかわいい子寄ってきやすいか。ラッキー」
と楽観視していた。
「森の中、迷宮すぎる...」
さっきからお腹がなってしょうがない。そろそろ動けなくなるくらいの痛さがあります!だれかたすけて!
転生したと思ったら飢餓で死ぬとかいや!!!!!
ついにうつぶせになって倒れてしまった。もう起き上がる体力すら残っていないよ
せ、せめて人くらいには会いたかったなあ。
.
..
...
誰かの気配がした。
水が滴る音と近づいてくる気配で何となく気づいたけど...
なんか人じゃなくないか!?
足音しないし、変な「pru...」みたいな鳴き声聞こえたし...
そんな音が止まり、ひたひたと今度は足がつく音がした。
『■■■■■』
ちょっと何言ってるかわかんなかった
とりあえず誰なんですか
首を動かす力もないので確認できないんですよ...
あ、動かしてくれるんですねありがと__
!??
私が見たのは人間離れをした美貌と、その顔にある空白を許さないような漆黒しかない眼球、そして下半身から伸びている大きな尾鰭だった。
異形!?...って思うよりも先に可愛い!って思ったので良識アリ!
今時差別なんていらないからね。可愛ければ何でもいいのさ
意識が完全に戻ってきてなんか声がはっきり聞こえるようになった。
どうやら契約?をしたいらしいぜひ喜んでやらせてもらいますよ
おなかすいてる?う~ん...今の私に言われても何も差し出せるものはないし...
考えているうちに私には根本の知識量が少ないと思ったらしくかいつまんでこの世界を説明をしてくれた。
人と
一般的には
はぁ?
そんなことしたら折角のこの子のかわいい顔が見れないだろぇ!
全然外に出るの自由でいいよ、って言ったら驚いた顔をしてた。
『あんた、警戒心ないの?』って。
そもそも死にかけだったんだから後から死んでも変わらなかった、みたいなことを伝えたら黙った。
それにしても食料か...あ
「魔力があれば回復もできる、ってこと?」
『そ。あたしは今の状態でもできるけど__』
ん。それじゃあ簡単じゃないか
その旨を伝えたらあの子は少しまた意外そうな顔をして、それに同意した。
食べてもらうとか直球な愛情表現じゃないか?と思ったけど受け入れてくれたから多分私のこと好きなんだと思う。私も好き。面がいいもん
きっかけは案外大したことじゃなかった。
あいつらが馬鹿みたいに世界を盗ろうとしているのもどうでもよかったし、口出しをするつもりもなかった。
加担させられそうになったから、逃げた。....いや、無法じゃないし絶対じゃなかったから関わりを絶った、っていうのが正しいか。
...まあ、そんなことはどうでもよかった。
いつも食料を<
はぁ、めんどくさい...
古びた湿気臭い洞窟から離れたあたしは
別に出会ったからと言って負けるとかそういうのではない。ただ...
たまたま外に出ていたら司会の隅っこに現れたサル型の
めんどくさい。はあ...
『gi!?』
そっちに目線を合わせるだけでアレは逃げた。ま、そっちの方が都合がいい。
なんだったっけ...ああ、そうそう。
今みたいに逃げてくれるのならまだいい方。問題はそのまま戦いを挑んでくるやつがいっぱいいること
対しておいしくない...どっちかっていうと不味いのを倒すのは労力が釣り合っていないの。
おいしくないものを食べるよりかは食べない方がまだマシ。
だいぶ田舎の方まで来たような気がする。
外であふれてるような雑種
『...ここは大分何もなさそう。とりあえずは』
ここを生息地としよう。
どこかの山の上あたりだから大丈夫だと思うけど...
人間が入ってきたらどうしようか
そういえば格段においしいとか言ってたような...
彼女を見かけた。
一言でいえば死にかけ。虫の息。魔力なんて大して残っていなそうな子だった。
線も細いし、栄養失調。
俗説でいえば死にかけの半覚醒者に
『...なるほどね。』
まさにぴったりな状況。運命ってやつなのかな。...そういうの、だるいんだけど
「....?..ぅぅ...」
『...あ。....そうだ』
いいこと、思いついたかも。
このまま契約するのはなんかちょっと違うような気がして。私の中の悪戯心が働いた。
面倒くさいのと自分からすることでは大分やる気の差が激しいあたしは、普段動かしていない頭が動き、彼女の顔を手で持ち上げ、目線を強制的にあたしに合わせた。
「ぅあ...だれ」
『
大抵の人間であれば窮地を脱するために何か有利になる条件を提示するたろう。
まあ大抵の
この人間はどうするんだろう。何を差し出す?手?足?なんでもいいけど。
「わ、かっ、た。じゃあ_______」
与えられたのは、意外なものだった。
でも確かに、あたしの空腹を満たしてくれそう...
『...なるほど。...いいよ、じゃあ
『あたしはアルカ。そっちは?』
「...名前、ない..」
契約後、魔力の余韻で少し体調がよくなったカルアが困ったように告げた。
『そ。.....じゃあ、今日からアンタはカルアね。...反対にしただけの安直な名前だけど、どう?』
数秒で考えた名前。ただアンタっていうのがめんどいから考えた名前。それなのに
「...カルア...!カルア...!!...ありがとう、アルカ。」
まるで大切な宝物をもらったかのような表情をしていた。
『ちょ、喜びすぎ。...』
.....まあ、悪い気はしないけどね
・契約
基本的に人と
また、人間は対象の
契約者が死亡、また機能停止したとき、
・
この世界に存在する種族。蔓延っているのは純の
・
この世界の片隅に昔に生まれた種族。生まれながらにして高い知能と力を持つ。