歌姫の親友は、主人公機をぶっ殺したい   作:三宅繭

3 / 3
2035年8月 GAME FRONTIER ゲームニュース・レビュー・開発者インタビュー

GAME FRONTIER

 

ゲームニュース・レビュー・開発者インタビュー

 

2035年8月22日 特集記事

 

名作魔導機アクションが約七年ぶりに帰還!『RUNE FRAME REMAKE』新要素と開発者インタビュー

 

――新キャラクター「FULLFACE」、新カテゴリ「オーバーパーツ」、そして大幅に刷新された最終決戦を紹介。

 

2028年12月に発売され、高い評価を獲得した魔導機アクション『RUNE FRAME』。

 

魔石と刻印を組み合わせた独自のアセンブルシステムと、被弾によるEN消費を特徴とする戦闘システムは、多くのプレイヤーを魅了した。

 

2030年には続編『RUNE FRAME 2』が発売。シリーズは国産ロボットアクションの人気タイトルとして、その地位を確立した。

 

そして2035年8月、初代作品を現行世代向けに再構築した『RUNE FRAME REMAKE』が発売された。

 

グラフィックの全面刷新、刻印システムの拡張、敵AIの改良など、多数の新要素が加えられている。

 

なかでもプレイヤーの注目を集めているのが、原作には存在しなかった新キャラクター、鉄仮面【FULLFACE】だ。

 

新キャラクター「FULLFACE」

 

鉄仮面【FULLFACE】

 

帝国軍と契約する謎の女性傭兵。

 

『RUNE FRAME REMAKE』新規登場キャラクター。

 

第2章、第5章、第8章の計三回、共和国側のプレイヤーと交戦する。

 

本名・素顔ともに不明。帝国軍の公開記録にも詳細がほとんど残されておらず、所属部隊の資料でも識別符号による記載が中心となっている。

 

なお、最終章のイベント中にDIVAが「エルザ」と呼ぶことから、少なくとも名前はエルザであると推測されている。ただし姓や出自、北方艦隊との契約以前の経歴は明らかになっていない。

 

FULLFACEは、第2章では量産型《ケストレル》、第5章では専用機《ヴェスペル》に搭乗して登場する。

 

特筆すべきは、その戦闘AIだ。

 

通常の敵パイロットに比べて極めて正確なEN管理を行い、プレイヤーの射撃間隔や移動傾向に応じて戦法を変更する。

 

とくに第5章では、高性能な専用機と優秀なAIによって、既存のボスを大きく上回る難敵として立ちはだかる。

 

しかし、最大の話題は第8章の最終決戦である。

 

最終決戦が「DIVA&FULLFACE」の共闘戦に!

 

原作『RUNE FRAME』では、最終ボスである歌姫【DIVA】との戦闘は二段階で構成されていた。

 

第一段階では、大型魔導鎧に搭乗したDIVAが、無数のビットを展開してプレイヤーを迎撃する。

 

これを撃破すると、DIVAが母艦と融合。強力なビット群を操る第二形態へ移行する。

 

『RUNE FRAME REMAKE』でも二段階構成そのものは維持されているが、その内容は大きく変更された。

 

第一段階では、新キャラクターFULLFACEが旧式魔導鎧《グラーフ改》に搭乗して登場。

 

DIVAは港湾全体の防衛を担当しながら、六機のビットをFULLFACEの支援に回す。これは戦闘前の作戦会話で示される数より二機多く、状況に応じた支援の変化が台詞でも表現されている。プレイヤーは強力なビットの援護を受けるFULLFACEと戦うことになる。

 

この連携が非常に厄介だ。

 

FULLFACEはプレイヤーの回避先を予測して攻撃を仕掛け、DIVAのビットはその逃げ道を塞ぐ。逆にFULLFACEが主砲の発射準備に入ると、ビットが前面に展開して本体への接近を阻止する。

 

両者の攻撃が噛み合うと、回避に必要なENを削られたところへ即死級の砲撃が飛んでくる。

 

一方で、ビットをすべて破壊するとFULLFACEへの攻撃機会が大幅に増えるため、攻略ではビットの優先撃破が推奨されている。

 

なお、FULLFACEを先に撃破することも可能。

 

ただし、この場合はビットの援護を受け続けることになり、極めて難度の高い戦闘となる。

 

そしてFULLFACEを撃破すると、新規イベントが発生。

 

DIVAが激しく取り乱し、母艦との融合を強行する。

 

これにより、原作とは大きく異なる第二段階が始まる。

 

新カテゴリ「オーバーパーツ」

 

本作の新要素として、通常の魔導鎧の搭載規格を超える大型武装《オーバーパーツ》が登場。

 

その代表的な装備が、FULLFACEの使用する《試製重魔導投射砲》だ。

 

オーバーパーツは極めて高い攻撃性能を持つ一方、機体重量の増大、EN効率の低下、発射時の硬直といった重大な欠点がある。

 

通常のアセンブルでは扱いづらく、性能を引き出すには専用の刻印構成が必要となる。

 

FULLFACEの《グラーフ改》は、この規格外武装を搭載するために大幅な改造が施されている。

 

ただし機体性能自体は旧式機相当であり、搭載重量の問題から機動性も低下している。

 

それにもかかわらず、FULLFACEは巧みな位置取りと精密な照準によって、強力なオーバーパーツを使いこなす。

 

なお、2周目以降は一定条件を満たすことで、プレイヤー機にもオーバーパーツを装備できる。

 

開発者インタビュー抜粋

 

『RUNE FRAME REMAKE』発売記念インタビューより

 

――本作では新キャラクターFULLFACEが大きな話題になっています。どのような意図で追加されたのでしょうか。

 

開発ディレクター:

 

「初代『RUNE FRAME』のボスは、大型機や特殊な刻印能力を持つ敵が中心だったんです。もちろん、それはそれで面白いんですが、プレイヤーからは『もっと自分の機体に近い相手と戦いたい』という声も多かった。

 

そこで、同じルールで戦いながら、純粋に操縦技術でプレイヤーを追い詰めるボスを作ろうと考えました。それがFULLFACEです」

 

――初登場では、ごく普通の量産型魔導鎧を使っていますね。

 

「そうですね。第2章では、あえて特殊な装備を持たせていません。機体性能ではなく、EN管理や位置取り、射撃精度で強さを表現したかったので。

 

第5章では専用機を与えて、より完成度の高い戦闘を楽しんでもらえるようにしています」

 

――最終章では、DIVAとの共闘という驚きの展開が待っています。

 

「初代の最終決戦は人気が高かったので、そこをどう変更するかは非常に悩みました。

 

ただ、せっかくFULLFACEという新しいボスを登場させるなら、最終章でしかできない戦闘を用意したかったんです。

 

DIVAのビットがFULLFACEを支援するというアイデアは、その中で生まれました」

 

――二人の連携が非常に強力ですね。

 

「はい。FULLFACEのAIだけでもかなり手強いんですが、そこへDIVAの支援が入ることで、プレイヤーは複数の攻撃を同時に処理する必要があります。

 

とはいえ、ビットにはそれぞれ耐久値がありますし、破壊すればFULLFACEの戦い方も変わります。攻略する順番を考えることが大切ですね」

 

――オーバーパーツも、その戦闘を特徴づけています。

 

「ええ。あれは開発チームでもかなり議論になりました(笑)。これまで正統派の戦い方をしてきたキャラクターに、あんな無茶苦茶な武器を持たせていいのか、と」

 

――結果的に、非常に印象的なボスになりました。

 

「ありがとうございます。FULLFACEは操縦技術が高いキャラクターですから、普通のパイロットでは扱えない武装も、彼女なら使いこなせるだろうと考えました。

 

旧式機なのに異様に強い、という意外性も狙っています」

 

――実際、相当な難敵です。

 

「社内でも苦情は出ました(笑)。ただ、入力を直接読んで回避するような理不尽な仕様にはしていません。行動の予兆や発射後の硬直など、きちんと攻略できるように調整しています。

 

何度も挑戦して、彼女の戦い方を理解してもらえればと思います」

 

――FULLFACEには、なぜか歌姫DIVAのBGMを鼻歌で歌う演出もありますね。

 

「はい。そこはキャラクターの背景を匂わせる小さな演出です。あまり詳しく説明すると野暮なので、プレイヤーの皆さんに想像してもらえたら」

 

――DIVAとの関係については、ゲーム本編でも明言されていません。

 

「そうですね。ただ、最終章の追加イベントを見ると、二人が何らかの特別な関係にあったことは伝わると思います」

 

――その追加イベントですが、DIVAの演技が凄まじいと評判です。

 

「音響チームもかなり力を入れた部分です。最終形態のBGMも新録していますし、演出面では今回のリメイクを象徴する場面の一つだと思います」

 

――原作では比較的静かな演出だった母艦融合が、今回は一変していますね。

 

「はい。今回はFULLFACEの撃破をきっかけに、DIVAが激しく取り乱す演出に変更しました。

 

最初は悲鳴だったものが、敵に対する怒りへ変わり、母艦との融合を経て絶唱へつながる。その一連の流れを、音楽と演技の両面で表現しています。

 

声優さんにも非常に熱のこもった演技をしていただけました。ぜひ実際にプレイして、その迫力を感じてもらいたいですね」

 

FULLFACE 戦闘中の通信台詞集

 

第2章、第5章、第8章では、それぞれ異なる専用通信が用意されている。

 

第2章と第5章では終始軽妙な口調だが、最終章ではビットの撃墜数やFULLFACEのAP減少に伴って口調が変化し、終盤にはそれまでの余裕を完全に失う。

 

特に最終戦後半の演技については、発売後のプレイヤーから高い評価を受けている。

 

【第2章:仮面の傭兵】

 

初遭遇時:

 

「やあ。君が噂の共和国の傭兵?」

 

戦闘開始:

 

「それじゃ、始めようか」

 

プレイヤーの攻撃を回避:

 

「おっと。今のは危なかった」

 

プレイヤーのEN残量低下:

 

「そんなに飛び回って、大丈夫?」

 

FULLFACEのAP減少:

 

「あれ。思ってたより、ずっとやるね」

 

敗北直前:

 

「ちょっと待って、嘘でしょ……!」

 

撃破時:

 

「うっわ、やられた……!」

 

【第5章:剣と仮面】

 

再遭遇時:

 

「やあ。また会ったね」

 

戦闘開始:

 

「今日はいい機体を持ってきたんだ。前と同じだと思わないでよ?」

 

プレイヤーに攻撃命中:

 

「ほら、そっちじゃないって!」

 

近接攻撃成功:

 

「もらった!」

 

プレイヤーの刻印破断:

 

「あははっ、ようやく捕まえた!」

 

FULLFACEのAP半減:

 

「……やるね。でも、こっちだって二度も負ける気はないんだよ!」

 

敗北直前:

 

「ちっ……また、こっちの手を読んで……!」

 

撃破時:

 

「……あー、参ったな。これは帰って怒られるやつだ」

 

【第8章:歌姫の絶唱/第一段階】

 

三度目の遭遇:

 

「やあ。三度目だね」

 

戦闘開始:

 

「でも、今日で終わりにしよう。悪いけど、今回は逃がしてやれないんだ」

 

DIVAのビットが攻撃を支援:

 

「ありがと、DIVA!」

 

DIVAのビットによってプレイヤーが被弾:

 

「さっすが! やっぱり二人だと楽だねえ」

 

初回主砲発射:

 

「よっしゃあ!」

 

主砲命中:

 

「ははっ! どうよ、こいつは!」

 

主砲回避:

 

「おっと、さすが。まだ余裕あるんだ?」

 

プレイヤーが至近距離へ接近:

 

「そうそう、その距離なら安全だと思うよね!」

 

DIVAのビットが二機撃墜される:

 

「……おい、そっちを狙うなって!」

 

DIVAのビットが四機撃墜される:

 

「ちっ……。いい加減こっち向けよ!」

 

DIVAのビットが全機撃墜される:

 

「こいつは私が殺す! DIVAはDIVAの仕事をしろ!」

 

FULLFACEのAP半減:

 

「……ほんっと、嫌な奴!」

 

プレイヤーが主砲を受け切る:

 

「おいおい、正気かよ!」

 

FULLFACEのAP残量低下:

 

「ちっ……いい加減にしろよ、この野郎!」

 

同じ回避を複数回成功させた場合:

 

「クソッ! 何度も、何度も! どうしてそれが避けられるんだよ!」

 

主砲の最終発射準備:

 

「クソが、クソが、クソが!」

 

主砲最終発射:

 

「クソ喰らえ! 食らいやがれッ!」

 

撃破直前:

 

「まだだ! まだ終わってねえぞ!」

 

撃破時:

 

「……はは。参ったな……」

 

なお、最終戦のFULLFACEは、それまでの二戦に比べて明らかに感情的な発言が多い。

 

特にDIVAのビットが撃墜されてからは、主人公機に対する激しい敵意を隠そうとしなくなる。

 

ただし、その理由について作中で説明されることはない。

 

攻略情報:第8章 FULLFACE&DIVA戦

 

BOSS DATA

 

項目 内容

 

名称 鉄仮面【FULLFACE】

 

支援 歌姫【DIVA】

 

搭乗機体 グラーフ改

 

主武装 試製重魔導投射砲

 

支援兵器 DIVAのビット6機

 

砲撃威力 極めて高い

 

戦闘AI 最高水準

 

撃破条件 FULLFACEの撃破

 

攻略のポイント

 

まずDIVAの支援ビットを破壊するのが基本。

 

ビットは主人公機の回避先を塞ぐように展開し、FULLFACEの主砲による攻撃を補助する。またFULLFACEへの接近を阻止するため、防御刻印を使って割り込むこともある。

 

ビットを撃墜すると支援射撃の密度が減少し、FULLFACE本体を攻撃しやすくなる。

 

特に全機を破壊した後は、旧式機《グラーフ改》の機動性能の低さが露呈するため、接近戦を仕掛ける好機となる。

 

ただし、FULLFACEの主砲はビットの有無にかかわらず強力。

 

砲撃の発射予兆を確認し、ENを温存しながら回避することが重要だ。

 

ブーストの連打は着地地点を予測されやすく、かえって危険。

 

主砲の発射後には大きな硬直が発生するため、その隙を狙って装甲を削ろう。

 

なお、砲撃を一定回数行わせると敵機の冷却刻印に過負荷が発生し、最終的には魔石炉が不安定になる。

 

主砲の最終発射時には発射後の硬直が特に大きくなるため、回避に成功すれば撃破の好機となる。

 

ただし、ビットを残したままFULLFACEを撃破する高難度攻略も可能。この場合、ビットの支援を受けながら発射される主砲を避け続ける必要がある。

 

プレイヤーの間では「DIVA本体よりも苦戦した」という声も多い。

 

プレイヤーの反応

 

攻略掲示板・ユーザーレビューより抜粋

 

「FULLFACE、量産機で出てきた頃から何かおかしいと思ってたけど、最後あんなことになるとは」

 

「オーバーパーツ強すぎだろ。ほぼワンパンじゃねえか」

 

「DIVAとFULLFACEの連携エグすぎ。ビット破壊しようとすると砲撃が飛んでくるし、砲撃避けようとするとビットに撃たれる」

 

「最初ビット無視してたけど、全部壊したら一気に楽になった。攻略法が分かるとちゃんと勝てるのはいい調整」

 

「二周目で自分で使ってみたら、重いわEN食うわで全然当たらん。あいつどうやって使ってたんだよ」

 

「ラスボス前にあんなの置くな。DIVA戦の前に二時間溶けた」

 

「三戦目だけ急に口悪くなるの怖い。あの女、何でそこまで主人公を憎んでるんだ?」

 

「FULLFACEのビット支援、声をよく聞くとDIVAとめちゃくちゃ仲良さそうなのがいい」

 

「DIVAがFULLFACEのことエルザって呼んでるけど、どこかで出てきた名前だっけ?」

 

「FULLFACE倒したときのDIVAの叫びがマジで怖い。あんな声出せるのか」

 

「悲鳴から怒鳴り声になって、そこから絶唱に繋がる演出が凄すぎる」

 

「リメイク版の絶唱、原作より好きかもしれん。あの二人の関係、もっと知りたい」

 

最終ボス「DIVA」の変更点

 

『RUNE FRAME REMAKE』では、FULLFACE撃破時に新規イベントが追加されている。

 

イベント中、DIVAはFULLFACEの撃破を確認すると激しく取り乱し、母艦との融合を強行する。

 

これにより、原作では大型魔導鎧の撃破後に移行していた母艦融合形態が、リメイク版ではFULLFACEとの共闘戦を経た第二段階として登場する。

 

攻撃パターンも大幅に追加され、ビットの展開数、攻撃密度ともに原作を上回っている。

 

最終形態のBGM「絶唱」は、新規ボーカルを収録した全面改訂版に変更。

 

冒頭にはDIVAの長い悲鳴が挿入され、怒りに満ちた絶叫を経て歌唱へ移行する、原作とは異なる演出が採用されている。

 

なお、FULLFACEの本名や経歴、DIVAとの詳しい関係については、ゲーム内でほとんど明かされていない。

 

二人の間にどのような過去があったのかは、現在もプレイヤーの間で考察が続いている。

 

――GAME FRONTIER/2035年8月22日掲載記事より

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。